<憑依>性人式②~暴走~

成人式の最中に乗っ取られてしまった梨咲。
ナース服を身に着けて、
成人式の会場に戻った梨咲は、
意識を残されたまま…

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会場に戻った梨咲は、
腰に手を当てながら、
壇上へと歩んでいく。

「な、なんだ君は?」
小峯市長が梨咲の方を見る。

梨咲は、色っぽいナース服姿で
妖艶な笑みを浮かべているー

「---うぉっ!?」
「-なにあのコ?」
「え…あれ…梨咲だよね?」
知り合いも、そうでない人も
ナース服姿で会場に戻ってきた梨咲の方を見つめるー

梨咲は「ふふふ♡」と笑いながら
市長の方に向かっていくー

成人式が行われている
市民会館の館長・鳴宮は市長の長い話に
うんざりして、座席でうとうとしていて、
梨咲には気づいていないー。

「---あぁぁぁ…♡」
梨咲は壇上に立つと、
成人式に参加している人間たちからの
視線を感じて、ゾクゾクしていたー

「あぁ…わたしのエッチな姿をみんなが見てる…」

太ももを触りながらゾクゾクする梨咲。
身体が、興奮しているー

”や、、やめて!やめてよ!ねぇ!”
乗っ取られた梨咲は、
心の中で必死に叫んでいたー

けれどー

梨咲は、そんな叫びを無視して、
市長から乱暴にマイクを取り上げた。

「みんな~!どう?わたし、可愛いでしょ?」
自信に満ち溢れた表情で笑う梨咲。

モデルのようなポーズをとって
挑発的な視線を、成人式の参加者たちに向ける。

「---うおおおお!」
「いいぞ~!もっとやれ~!」
「何やってるの?恥ずかしくないの~?」
「最低っ!」
色々な声が聞こえる。

梨咲は満足そうに、騒ぐ若者たちを見つめた。

”やめてってば!!”
心の中で梨咲が叫ぶー

今の梨咲にできることはー
叫ぶことだけー

身体は完全に乗っ取られてー
言葉を発することもできないー

”やめてよ!ねぇ!本当にやめてってば!”
必死に叫ぶー

けれどー
梨咲を乗っ取った男は、それを無視したー

「もっと乱れようぜ」
梨咲は小声でそう呟いた。

梨咲は可愛らしいポーズを決めると、
「お注射よ♡」
と、甘い声を出したー

どよめく会場ー

”恥ずかしいことしないで”
梨咲は泣きそうになりながら
自分が今、していることを
見せつけられていた。

「きみっ!」
小峯市長が梨咲を止めようとする。

「--んふふ…市長~?どうしたんですか~?」
梨咲が挑発的に市長の方を見る。

市長のズボンが膨れ上がっているー

小峯市長は2年前、セクハラ疑惑が
持たれていた市長だー
結局、証拠がなかったことで、
大きな問題にはならなかったが、
セクハラは本当だった。
小峯市長はエッチなおじさんだー。

「--こ、、これは…」
小峯市長が、勃起した自分のアレを見て、
続けて新成人たちを見る。

新成人たちが、小峯市長を白い目で見ている。

「んふふ…♡身体は正直…」
梨咲は甘い声を出しながら、
誘惑するような視線を小峯市長に送るー

「---き、、きみっ…けしらからんぞ!」
小峯市長は顔を真っ赤にしながら言った。

「--つ、、つ、、つまみだせ!」
小峯市長が、壇上のすぐそばにいた
市民会館の館長・鳴宮に向かって避けぶー。

だが、鳴宮は、市長の話に退屈して
居眠りしている最中だー

「くそっ!役立たず!」
小峯市長が叫ぶ。

「--わたし~見られると興奮しちゃうんです」
梨咲が顔を真っ赤にしながら言うー

梨咲を乗っ取っている男が興奮して
顔が赤らんでいるのか、
それとも、乗っ取られた梨咲が
恥ずかしい思いをしていることで
顔が真っ赤になっているのかー
それは、分からない。

「--みんなも…
 もっと、もっと、私を見て!」
マイクを持ちながら新成人の方に向かって叫ぶ梨咲。

「-んふふふふ…エッチなわたしをもっとみてぇ♡」
興奮しきった声を出す梨咲。

身体をくねらせながら
自分の顔を触って
「んぁ♡」と感じている梨咲。

「--き、、きみ…!や、、やめなさい!
 今は成人式だぞ!」
小峯市長が、裏返った声で叫ぶ。

小峯市長は完全に興奮していたー

「--ふふふ…
 市長も、触ります?わたしのおっぱい…くくく」
梨咲が言う。

小峯市長は「え?いいの?」と反射的に呟いたが
すぐに”はっ”と我に返り
「いやいやいやいや、けしからんぞ!」と叫んだ。

「--でも、わたし、かわいいでしょ?」
梨咲が挑発的に言う。

そして、ナース服を少しはだけさせて
下着が見えるようにすると梨咲は
「お姉さんからの大サービス♡」と
会場全体に向かって叫んだー

「あ…あああ…」
小峯市長は、ゾクゾクを抑えられなくなって
その場に情けなく座り込むー

これ以上、ここにいると理性が
耐えきれそうにないー

「---梨咲!」
その時だったー

トイレから戻ってきた友人の栄恵が叫ぶ。

壇上から、まるで女王様のように
冷たい目で梨咲が栄恵を見返す。

「んふふふふ…
 わたしの可愛さに嫉妬してるのかしら?」
挑発的にほほ笑む梨咲。

”たすけて!!!栄恵!!”

憑依されてる梨咲が心の中で叫ぶー

けれど、栄恵にその言葉は届かない。

「---嫉妬なんかしてないわよ!」
栄恵が叫ぶ。

そして、壇上の方にやってくる。

梨咲は、見下すような目で栄恵を見つめる。

「--わたしのほうが、あんたよりきれいで、エッチで、
 かわいいから」

梨咲がクスクスと笑いながら言う。

「どうして、あんたじゃなくてわたしが選ばれたかわかる?
 お前のほうがブスだったからだよ!
 あっはははははは♡」
笑う梨咲ー。

パチン!

栄恵が梨咲にビンタを食らわせたー

どよめく会場ー。

「--ねぇ!自分が何してるか分かってるの!?」
栄恵が怒りをあらわにする。

「今、成人式だよ!?ねぇ!梨咲!いったいどうしちゃったの!?」

ナース服を身に着けた梨咲に向けて叫ぶ栄恵。

「--く…くくく…くくくくく」
ビンタされた梨咲が笑いだす。

「あはははははははははは~♡」
梨咲の笑い声が会場中に響き渡るー

普段、梨咲はこんな笑い方はしない。

「り、、梨咲…」
栄恵が唖然としている。

「--お前も、わたしみたいになりたいの?」
梨咲はにやにやしながらそう呟いた。

「ど、、どういうこと…?」
栄恵が不安そうに聞く。

「---ふふふふ…」
梨咲は甘い笑みを浮かべながら、
栄恵に近づいていくとー
壇上で、栄恵に抱き着いた。
胸を栄恵に押し当てるようにしながら
ぎゅーっと栄恵を抱きしめる梨咲。

「ちょ、、ちょっと!?」
栄恵が叫ぶ。

梨咲が雌豹のような鋭い目つきで
栄恵を睨むー

そして、周囲に聞こえないように
静かにささやいた。

”お前の友達のこの女は、
 今、俺が憑依して乗っ取ってるんだよ”

とー。

「--!?」
栄恵が驚いて梨咲の方を見る。

梨咲の表情はー
欲望に歪んでいたー

”こんなの、梨咲じゃないー”

栄恵はそう直感したー
梨咲が挑発的に笑うー

「あんたいった…」
言葉の途中で、栄恵は唇をふさがれて
梨咲にキスされてしまうー

「むぐっ…!?」
壇上で抱き合う女性二人ー。

会場はさらにどよめいているー

”も、、もうやめてよ!!!”
梨咲の意識が叫ぶー

そんな叫びはおかまいなしに
憑依された梨咲はキスを終えると
栄恵を突き飛ばす。

「お前はあとで、たっぷりエッチにしてやるよ」
梨咲がそう呟くと、
梨咲は笑いながら、
「今からみんなの前でエッチなことしちゃいま~す!」と叫んだー

梨咲は、壇上にあった机に身体を押し付けると
気持ちよさそうに喘ぎ始めたー

「--わたし、、エッチしてるとこみられると
 興奮しちゃうのぉ♡」

腰を激しく動かしながら
甘い声で叫ぶ梨咲ー

会場は完全にどよめいていた。

会場内に響き渡る梨咲の喘ぎ声ー
どよめきをかき消すほどに
梨咲は大きな声を出して、
顔を真っ赤にする。

”あぁぁ…♡ やめて…♡ やめてよぉ♡”
抑え込まれている梨咲にも
身体を通じて快感が伝わってくるー

梨咲は気持ちよさそうに
その場でだらしない恰好をすると、
新成人や関係者たちが困惑する中、
潮を吹きだして、ぷるぷると震えたー。

「--り…梨咲…!梨咲…!目を覚まして!」
友人の栄恵が梨咲の方に駆け寄る。

「邪魔すんじゃねぇよ!」
梨咲がはぁはぁ言いながら叫んだ。

「ひっ!?」
栄恵がビクッとする。

梨咲のあまりにも恐ろしい声と
形相に、恐怖を感じてしまったー

「ふふ…♡」
梨咲は、汚れた格好で、
乱れたナース服を簡単に整えると、
会場にいる新成人たちを見つめたー

「へへへへ…♡ 見られるって気持ちいいぃ…♡」
梨咲は、獣のような表情を浮かべると
よだれを垂らしながら、自分を抱きしめて
恍惚の笑みを浮かべたー

「---こ、、、こんなことして、、、どうなるのか、、
 わかってるのか!」
小峯市長が叫ぶ。

梨咲は「だって見られると興奮しちゃうんだもん~♡」と
バカにした様子で叫んだー。

そして、そのまま梨咲は、
自分が主役だ、と言わんばかりに
自信に満ち溢れた表情で、
そのまま会場から立ち去ろうとするー

「待って!梨咲!」
栄恵が叫ぶー。

梨咲は栄恵の方を振り返ると、
挑発的な笑みを浮かべて、
そのまま立ち去ったー

「梨咲…」
騒然とする成人式の会場。

「--と、、と、とにかく…」
小峯市長は混乱を鎮めようとしたが
もはやこの混乱を鎮めることは
難しかった…。

・・・・・・・・・・・・

会場から出た梨咲は、
ナース服姿のまま
再びトイレに向かう。

”どうして…ひどい…”
梨咲の意識が泣き叫ぶ。

けれどー
完全に乗っ取られている梨咲は
笑みを浮かべながら
満足そうに微笑んでいるー

「--見られる喜び、感じただろ?ケケケ」
梨咲が笑う。

”ひどい…”
奥底で泣きじゃくる梨咲。

「--ま、十分楽しんだし、
 俺はまた次の身体で楽しむよ」
ケラケラと笑いながら言う梨咲。

”…つ、、つぎ…”
梨咲の意識は唖然とする。

成人式で奇行に走ったり暴走するのは
全部、この男の仕業なのではないかと
梨咲の意識は思うー。
特に、この地域の成人式では
毎年おかしな行動に走る新成人が
数年から増えているー

でもー、と梨咲はパニックになりながら思う。
それなら、憑依されて好き放題されたことを
誰かしら言うはずだー。

「----さて」
梨咲が呟く。

「最後に、お前を”立派な性人”にして、
 俺は失礼するよ」

梨咲の口から出た言葉に、
梨咲の意識は驚く。

”え…?ど、、どういうこと!?
 まだ、何かするつもりなの…?
 もうやめてよ…!”

梨咲の意識が泣き叫ぶ。

頭の中に響いてくるその声を
聞きながら梨咲を乗っ取っている男は
笑うー。

「このままじゃ、恥ずかしくて町も
 歩けないだろ?
 つらいだろ??
 
 身体を勝手に借りたお詫びと礼だ。
 ちゃんと後始末をしてやるよ」

その言葉と共に、
梨咲の意識に”何か”が流れ込んできたー

”え…あ…いや…やめて…!助けて…!”
梨咲の意識が悲鳴をあげる。

今までに感じたことのない何かー
それが流れ込んでくるー

梨咲に憑依している男はー
乗っ取った身体の精神に
影響を与える力も持っていたー

それで、梨咲を…

”いやあああああああっ”
梨咲の意識は悲鳴をあげたー

「---くく」
梨咲は笑みを浮かべると
トイレの個室でだらしない恰好のまま
意識を失った…

③へ続く

・・・・・・・・・・・・・・・・・・

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次回が最終回デス~!
果たしてどうなってしまうのでしょうか~…!

今日もお読み下さり、ありがとうございましたー!

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憑依<性人式>

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