成人式の最中に乗っ取られてしまった梨咲。
ナース服を身に着けて、
成人式の会場に戻った梨咲は、
意識を残されたまま…
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会場に戻った梨咲は、
腰に手を当てながら、
壇上へと歩んでいく。
「な、なんだ君は?」
小峯市長が梨咲の方を見る。
梨咲は、色っぽいナース服姿で
妖艶な笑みを浮かべているー
「---うぉっ!?」
「-なにあのコ?」
「え…あれ…梨咲だよね?」
知り合いも、そうでない人も
ナース服姿で会場に戻ってきた梨咲の方を見つめるー
梨咲は「ふふふ♡」と笑いながら
市長の方に向かっていくー
成人式が行われている
市民会館の館長・鳴宮は市長の長い話に
うんざりして、座席でうとうとしていて、
梨咲には気づいていないー。
「---あぁぁぁ…♡」
梨咲は壇上に立つと、
成人式に参加している人間たちからの
視線を感じて、ゾクゾクしていたー
「あぁ…わたしのエッチな姿をみんなが見てる…」
太ももを触りながらゾクゾクする梨咲。
身体が、興奮しているー
”や、、やめて!やめてよ!ねぇ!”
乗っ取られた梨咲は、
心の中で必死に叫んでいたー
けれどー
梨咲は、そんな叫びを無視して、
市長から乱暴にマイクを取り上げた。
「みんな~!どう?わたし、可愛いでしょ?」
自信に満ち溢れた表情で笑う梨咲。
モデルのようなポーズをとって
挑発的な視線を、成人式の参加者たちに向ける。
「---うおおおお!」
「いいぞ~!もっとやれ~!」
「何やってるの?恥ずかしくないの~?」
「最低っ!」
色々な声が聞こえる。
梨咲は満足そうに、騒ぐ若者たちを見つめた。
”やめてってば!!”
心の中で梨咲が叫ぶー
今の梨咲にできることはー
叫ぶことだけー
身体は完全に乗っ取られてー
言葉を発することもできないー
”やめてよ!ねぇ!本当にやめてってば!”
必死に叫ぶー
けれどー
梨咲を乗っ取った男は、それを無視したー
「もっと乱れようぜ」
梨咲は小声でそう呟いた。
梨咲は可愛らしいポーズを決めると、
「お注射よ♡」
と、甘い声を出したー
どよめく会場ー
”恥ずかしいことしないで”
梨咲は泣きそうになりながら
自分が今、していることを
見せつけられていた。
「きみっ!」
小峯市長が梨咲を止めようとする。
「--んふふ…市長~?どうしたんですか~?」
梨咲が挑発的に市長の方を見る。
市長のズボンが膨れ上がっているー
小峯市長は2年前、セクハラ疑惑が
持たれていた市長だー
結局、証拠がなかったことで、
大きな問題にはならなかったが、
セクハラは本当だった。
小峯市長はエッチなおじさんだー。
「--こ、、これは…」
小峯市長が、勃起した自分のアレを見て、
続けて新成人たちを見る。
新成人たちが、小峯市長を白い目で見ている。
「んふふ…♡身体は正直…」
梨咲は甘い声を出しながら、
誘惑するような視線を小峯市長に送るー
「---き、、きみっ…けしらからんぞ!」
小峯市長は顔を真っ赤にしながら言った。
「--つ、、つ、、つまみだせ!」
小峯市長が、壇上のすぐそばにいた
市民会館の館長・鳴宮に向かって避けぶー。
だが、鳴宮は、市長の話に退屈して
居眠りしている最中だー
「くそっ!役立たず!」
小峯市長が叫ぶ。
「--わたし~見られると興奮しちゃうんです」
梨咲が顔を真っ赤にしながら言うー
梨咲を乗っ取っている男が興奮して
顔が赤らんでいるのか、
それとも、乗っ取られた梨咲が
恥ずかしい思いをしていることで
顔が真っ赤になっているのかー
それは、分からない。
「--みんなも…
もっと、もっと、私を見て!」
マイクを持ちながら新成人の方に向かって叫ぶ梨咲。
「-んふふふふ…エッチなわたしをもっとみてぇ♡」
興奮しきった声を出す梨咲。
身体をくねらせながら
自分の顔を触って
「んぁ♡」と感じている梨咲。
「--き、、きみ…!や、、やめなさい!
今は成人式だぞ!」
小峯市長が、裏返った声で叫ぶ。
小峯市長は完全に興奮していたー
「--ふふふ…
市長も、触ります?わたしのおっぱい…くくく」
梨咲が言う。
小峯市長は「え?いいの?」と反射的に呟いたが
すぐに”はっ”と我に返り
「いやいやいやいや、けしからんぞ!」と叫んだ。
「--でも、わたし、かわいいでしょ?」
梨咲が挑発的に言う。
そして、ナース服を少しはだけさせて
下着が見えるようにすると梨咲は
「お姉さんからの大サービス♡」と
会場全体に向かって叫んだー
「あ…あああ…」
小峯市長は、ゾクゾクを抑えられなくなって
その場に情けなく座り込むー
これ以上、ここにいると理性が
耐えきれそうにないー
「---梨咲!」
その時だったー
トイレから戻ってきた友人の栄恵が叫ぶ。
壇上から、まるで女王様のように
冷たい目で梨咲が栄恵を見返す。
「んふふふふ…
わたしの可愛さに嫉妬してるのかしら?」
挑発的にほほ笑む梨咲。
”たすけて!!!栄恵!!”
憑依されてる梨咲が心の中で叫ぶー
けれど、栄恵にその言葉は届かない。
「---嫉妬なんかしてないわよ!」
栄恵が叫ぶ。
そして、壇上の方にやってくる。
梨咲は、見下すような目で栄恵を見つめる。
「--わたしのほうが、あんたよりきれいで、エッチで、
かわいいから」
梨咲がクスクスと笑いながら言う。
「どうして、あんたじゃなくてわたしが選ばれたかわかる?
お前のほうがブスだったからだよ!
あっはははははは♡」
笑う梨咲ー。
パチン!
栄恵が梨咲にビンタを食らわせたー
どよめく会場ー。
「--ねぇ!自分が何してるか分かってるの!?」
栄恵が怒りをあらわにする。
「今、成人式だよ!?ねぇ!梨咲!いったいどうしちゃったの!?」
ナース服を身に着けた梨咲に向けて叫ぶ栄恵。
「--く…くくく…くくくくく」
ビンタされた梨咲が笑いだす。
「あはははははははははは~♡」
梨咲の笑い声が会場中に響き渡るー
普段、梨咲はこんな笑い方はしない。
「り、、梨咲…」
栄恵が唖然としている。
「--お前も、わたしみたいになりたいの?」
梨咲はにやにやしながらそう呟いた。
「ど、、どういうこと…?」
栄恵が不安そうに聞く。
「---ふふふふ…」
梨咲は甘い笑みを浮かべながら、
栄恵に近づいていくとー
壇上で、栄恵に抱き着いた。
胸を栄恵に押し当てるようにしながら
ぎゅーっと栄恵を抱きしめる梨咲。
「ちょ、、ちょっと!?」
栄恵が叫ぶ。
梨咲が雌豹のような鋭い目つきで
栄恵を睨むー
そして、周囲に聞こえないように
静かにささやいた。
”お前の友達のこの女は、
今、俺が憑依して乗っ取ってるんだよ”
とー。
「--!?」
栄恵が驚いて梨咲の方を見る。
梨咲の表情はー
欲望に歪んでいたー
”こんなの、梨咲じゃないー”
栄恵はそう直感したー
梨咲が挑発的に笑うー
「あんたいった…」
言葉の途中で、栄恵は唇をふさがれて
梨咲にキスされてしまうー
「むぐっ…!?」
壇上で抱き合う女性二人ー。
会場はさらにどよめいているー
”も、、もうやめてよ!!!”
梨咲の意識が叫ぶー
そんな叫びはおかまいなしに
憑依された梨咲はキスを終えると
栄恵を突き飛ばす。
「お前はあとで、たっぷりエッチにしてやるよ」
梨咲がそう呟くと、
梨咲は笑いながら、
「今からみんなの前でエッチなことしちゃいま~す!」と叫んだー
梨咲は、壇上にあった机に身体を押し付けると
気持ちよさそうに喘ぎ始めたー
「--わたし、、エッチしてるとこみられると
興奮しちゃうのぉ♡」
腰を激しく動かしながら
甘い声で叫ぶ梨咲ー
会場は完全にどよめいていた。
会場内に響き渡る梨咲の喘ぎ声ー
どよめきをかき消すほどに
梨咲は大きな声を出して、
顔を真っ赤にする。
”あぁぁ…♡ やめて…♡ やめてよぉ♡”
抑え込まれている梨咲にも
身体を通じて快感が伝わってくるー
梨咲は気持ちよさそうに
その場でだらしない恰好をすると、
新成人や関係者たちが困惑する中、
潮を吹きだして、ぷるぷると震えたー。
「--り…梨咲…!梨咲…!目を覚まして!」
友人の栄恵が梨咲の方に駆け寄る。
「邪魔すんじゃねぇよ!」
梨咲がはぁはぁ言いながら叫んだ。
「ひっ!?」
栄恵がビクッとする。
梨咲のあまりにも恐ろしい声と
形相に、恐怖を感じてしまったー
「ふふ…♡」
梨咲は、汚れた格好で、
乱れたナース服を簡単に整えると、
会場にいる新成人たちを見つめたー
「へへへへ…♡ 見られるって気持ちいいぃ…♡」
梨咲は、獣のような表情を浮かべると
よだれを垂らしながら、自分を抱きしめて
恍惚の笑みを浮かべたー
「---こ、、、こんなことして、、、どうなるのか、、
わかってるのか!」
小峯市長が叫ぶ。
梨咲は「だって見られると興奮しちゃうんだもん~♡」と
バカにした様子で叫んだー。
そして、そのまま梨咲は、
自分が主役だ、と言わんばかりに
自信に満ち溢れた表情で、
そのまま会場から立ち去ろうとするー
「待って!梨咲!」
栄恵が叫ぶー。
梨咲は栄恵の方を振り返ると、
挑発的な笑みを浮かべて、
そのまま立ち去ったー
「梨咲…」
騒然とする成人式の会場。
「--と、、と、とにかく…」
小峯市長は混乱を鎮めようとしたが
もはやこの混乱を鎮めることは
難しかった…。
・・・・・・・・・・・・
会場から出た梨咲は、
ナース服姿のまま
再びトイレに向かう。
”どうして…ひどい…”
梨咲の意識が泣き叫ぶ。
けれどー
完全に乗っ取られている梨咲は
笑みを浮かべながら
満足そうに微笑んでいるー
「--見られる喜び、感じただろ?ケケケ」
梨咲が笑う。
”ひどい…”
奥底で泣きじゃくる梨咲。
「--ま、十分楽しんだし、
俺はまた次の身体で楽しむよ」
ケラケラと笑いながら言う梨咲。
”…つ、、つぎ…”
梨咲の意識は唖然とする。
成人式で奇行に走ったり暴走するのは
全部、この男の仕業なのではないかと
梨咲の意識は思うー。
特に、この地域の成人式では
毎年おかしな行動に走る新成人が
数年から増えているー
でもー、と梨咲はパニックになりながら思う。
それなら、憑依されて好き放題されたことを
誰かしら言うはずだー。
「----さて」
梨咲が呟く。
「最後に、お前を”立派な性人”にして、
俺は失礼するよ」
梨咲の口から出た言葉に、
梨咲の意識は驚く。
”え…?ど、、どういうこと!?
まだ、何かするつもりなの…?
もうやめてよ…!”
梨咲の意識が泣き叫ぶ。
頭の中に響いてくるその声を
聞きながら梨咲を乗っ取っている男は
笑うー。
「このままじゃ、恥ずかしくて町も
歩けないだろ?
つらいだろ??
身体を勝手に借りたお詫びと礼だ。
ちゃんと後始末をしてやるよ」
その言葉と共に、
梨咲の意識に”何か”が流れ込んできたー
”え…あ…いや…やめて…!助けて…!”
梨咲の意識が悲鳴をあげる。
今までに感じたことのない何かー
それが流れ込んでくるー
梨咲に憑依している男はー
乗っ取った身体の精神に
影響を与える力も持っていたー
それで、梨咲を…
”いやあああああああっ”
梨咲の意識は悲鳴をあげたー
「---くく」
梨咲は笑みを浮かべると
トイレの個室でだらしない恰好のまま
意識を失った…
③へ続く
・・・・・・・・・・・・・・・・・・
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次回が最終回デス~!
果たしてどうなってしまうのでしょうか~…!
今日もお読み下さり、ありがとうございましたー!
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