<憑依>繁華街に消えたお母さん②~母の行方~

消息を絶った母ー。

母親が憑依されて、
好き放題されていることも知らずに、
父と子は奔走するー…。

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「えっへへへへへへ~♡」

美香が憑依されてから三日ー。
美香はチャイナドレスをめくりながら
生足を晒して、笑みを浮かべているー

賀助たち3人が、
そんな美香の足を撫でたり、舐めたり、
ニオイを嗅いだりしている。

「あぁぁ…わたし、足を見られてゾクゾクしちゃいますぅ~♡」
美香が顔を真っ赤にして言う。

「へへへ…いいぞ!その調子だ」
不良たちのリーダー格・賀助が笑う。

「もっともっと、俺らをゾクゾクさせろ!」
賀助が言うと、
美香は「はいですぅ~!」と叫んだ。

表情は欲望にゆがみ、
優しかった母親の面影はない。

バーのマスター、坂倉も
チラチラとその様子を見つめているー

美香に憑依した新次郎は、あれから毎日
賀助たちを色々なシチュエーションで
楽しませているー。
”憑依させてやったのは、俺らを楽しませるためだ”と
リーダーの賀助に言われて
新次郎は、それに従っていた。

もちろん、新次郎自身も、美香として
ゾクゾクを味わい、快感を感じていた。

「--わたしは、みんなのお母さんよ~♡ うふふ」
美香はそう言うと、賀助たちを抱きしめて、
胸に触れるようにぎゅーっ!と力を入れる。

「うひひひひひひ」
賀助たちは嬉しそうに喜んだー。

さらに-
美香は、自分のスタイルの良い身体を使って
繁華街で男を誘っては
一緒に寝て、金を稼いだり、
アジトのバーに引きずり込んで、
賀助たちと共にボコボコにしたりして、
金を奪ったー。

そんな生活が1週間以上、続いたー。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・

「ねぇねぇ…お母さんは…」
長男の伸介が泣きながら言う。

父親の五郎も困り果てていた。

「美香…どこに行ってしまったんだ…」
五郎は呟くー

先週のことだったー。

母親の美香が、
伸介を残して”買い物に行ってくる”と言って
出て行ったきり、
帰って来なくなってしまったのだー

あれからもう1週間ー
妻のLINEにメッセージを送っても
返事はないー。

何か事件に巻き込まれたことは
間違いないだろう。

最悪の場合ー
妻はー

そんな考えが、五郎の頭の中に
浮かんできて、五郎は”いや、そんなことはない”と
首を振って、最悪の考えを否定する。

今、美香がいなくなったら、
伸介の心には大きな傷が
残るだろうー。

既に、伸介は”物心”がついているー。
母親を失えば、大きな傷になるー

「--だいじょうぶ。お母さんは帰ってくるから」
五郎はそう呟いた。

もちろん、警察に捜索願も出している。

だがー
未だに美香は見つかっていない。

五郎の高校時代からの友人で、
今は探偵をやっている・久坂(くさか)という
男にも、警察とは別で調査を依頼
しているのだが、
未だに、有力な情報は見つかっていないー

事件に巻き込まれてしまったのかー
家出かー…
五郎は、そんな考えを頭から振り払うことが
出来ずにいた。

その時だったー。
友人の探偵・久坂から連絡が入る。

”今から、会えるか?”

久坂の声は、深刻な感じだった。

五郎は”すぐに会おう”と即答したー。

1時間後ー。
五郎は、友人の久坂と、家の中で会った。
息子の伸介を他の部屋に行かせると、
久坂は、重い口を開く。

「実はー」
久坂が1枚の写真を取りだす。

そこにはー
セーラー服姿で、男を誘惑するような
表情を浮かべている美香の姿があった。

「み…美香…!?」
五郎は思わず表情を歪めた。

「こ、、これは!?」
五郎が久坂の方を見ると、
久坂は呟いた。

「俺にも分からん…
 あの、美香さんがこんなこと
 するとは思えないんだけどよ…」

久坂はそう言うと、
別の写真を出した。

バニーガール姿で、男に抱き着いている写真だ。

「-----…」
五郎はその写真を見ながら言葉を失ってしまう。

「…なぁ…何か心当たりはないのか?」
久坂が言う。

「---そ、そんなものは…」
五郎は首をかしげる。

並べられた写真を見つめる五郎ー。
美香の表情は、とても嬉しそうだー
誰かに脅されているのかー?
いや、だが、こんなに嬉しそうな表情を
浮かべているのに、脅されているとは
考えられにくいー。

浮気ー?

なんだこれは…?

「わからない…」
五郎は頭を抱えたー。

子育てに疲れて家を飛び出したのだろうかー。
それとも…?

「---……」
友人の久坂も困り果てたような表情を浮かべている。

「--それと…」
久坂が呟く。

「美香さん、どうやらガラの悪い男たちとつるんで
 その辺の男を誘って、暴力を振るって
 金を巻き上げてるっぽいんだ」

「えぇ!?」

久坂の言葉に五郎は思わず叫んでしまう。

「そんな…?何かの間違いじゃないのか?」
五郎が言うと、
久坂は首を振った。

「ほぼ間違いない。」

久坂はスマホで地図を表示させると
それを五郎に見せた。

「この”ギャラクシーヘヴン”って店に
 美香さんが誘った男が、入って行って
 ボコボコにされて出てくるのを
 何度か確認した」

久坂は続ける。

「美香さんが…
 男を店からつまみ出して
 蹴り飛ばすのを、、、みたんだ…」

久坂の言葉に
五郎は、唖然とすることしかできなかった。

何故だー?
何故なんだ…美香…

五郎は頭を抱えるー
久坂にお礼の言葉を伝えて、
息子とふたりになった五郎は、
決意するー

とにかくー
美香に会いにいかなくてはならないー

”ギャラクシーヘヴン”という店の位置を確認した
五郎は、息子の伸介に待っているように
伝えて、ギャラクシーヘヴンに向かおうとする。

「---お父さん!」
伸介が背後から叫んだ。

「---伸介…?大丈夫だ…すぐ戻ってくるから」
五郎は優しく微笑む。

しかしー

伸介は五郎の手を掴んで泣きながら言う。

「お父さん…行かないで…」

とー

母親が帰ってこない恐怖からー
父親も帰って来なくなるのではないかと
伸介は怯えていたのだ。

「--…お父さん、これからお母さんを
 迎えに行くから」

五郎が優しく微笑んで、伸介の頭を
撫でると、伸介は叫んだ。

「僕も行く!」

とー。

五郎は「え?」と呟く。

美香に何があったのかは分からないー。

だがー。
伸介を連れていくのは危険な気がする

「---僕も行く!」
伸介はもう一度叫んだ。

五郎は溜息をいついてから言う。

「---もしかしたら、危険かもしれない。
 悪いやつらが、お母さんを
 捕まえているかもしれない。

 お父さんが悪者をやっつけて
 お母さんを必ず連れて帰るから…」

五郎は、息子にも分かるように
危険であることを伝えるー。

「--だから、ここで待ってるんだ」

五郎の言葉に
伸介は目に涙をためてー
ようやく、頷いた。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・

繁華街を歩く五郎ー。

妻の美香はどうしてしまったのだろうかー
今まで浮気の気配も何も無かったし
生活に不満を抱いているような
そんな様子もなかったー。

それなのにー。

五郎が仕事をしている間に、
知らず知らずのうちに妻が
不満を貯め込んでいた可能性は
もちろん考えられる。

だがー
それにしても…

「こんばんは~!」

チャイナドレス姿の女が近づいてくる。

「お兄さん、かっこいいですね!」
愛想よく笑う女ー

五郎は、それを無視しようとしたー
今はこんな女に構っている暇はー…

「---!?!?!?!?」
五郎は驚くー。

チャイナドレス姿の女はーーー
妻の美香だったのだ

「み…」
五郎がそう言いかけると、
美香はにっこりとほほ笑んだ。

「わたしと、ちょっと遊びませんか~?
 ふふふ♡」
美香が身体を密着させてくる。

わざと、胸に触れるようにー

「-----」

五郎は”美香!何をしてるんだ!?”と
叫びそうになったー

だがー
あえて”誘いに乗る”ことにしたー

「--ねぇねぇ、あそこのお店、
 わたしの友達のお店なの…」

友人の探偵・久坂が言っていたお店
”ギャラクシーヘヴン”を指さす美香。

美香が、そこに男を誘い、
暴力を振るっている可能性があるのだと言う。

五郎は頷き、
美香に連れられて
”ギャラクシーヘヴン”へと入って行った。

店内は、
普通のバーという感じだ。

だがー
そこには、柄の悪い男が3人、座っていた。

一人はゴツそうな男
一人はピアスまみれの男、
もう一人は、トンガリ頭の男ー

「-----」
五郎は三人を睨みつける。

「へへへ…ご苦労さん」
ゴツそうな男・賀助が美香の顎を掴み、
そして、キスをする。

美香がニヤニヤしながら奥のイスに座って
煙草を咥えると、足を組んで五郎の方を見た。

「どういうことだ…?」
五郎は言う。

美香が今、”この男たちと居る状況”のことを
聞いたー

だが、美香に憑依している新次郎やー
他の男たちは、今、ここに連れてこられた男が
美香の夫であることを知らない。

”こんなところに連れ込んでどういうことだ?”という
意味に捉えた美香が笑う。

「ふふふふ…
 早くお金を出した方が身のためよ?」

美香が挑発的に言い放つ。

「ふ…ふざけるな!
 美香!これはどういうことだ!」

その言葉に、美香と他の男たちが
表情を変える。

「--あんた、美香の知り合いか?」
賀助が言うと、
五郎は「俺は夫だ!」と叫んだ。

「--えっ」
ピアスまみれのピアース山村が間抜けな声を出した。

「美香!伸介も悲しんでる!
 お前に何があったのかは分からないけど…、
 とにかく、帰ってちゃんと話し合おう!」

五郎が叫ぶと、
美香は、笑いながら呟く。

「そっかそっか、この女の夫か」

小声で呟いたために、五郎には聞えなかったー

そして、
美香は悪そうな笑みを浮かべながら言った。

「わたしね~、退屈な毎日から逃げ出したくなったの~!ふふふふ」

賀助・ピアース山村・本田次郎三郎の三人も
ニヤニヤしながら五郎の方を見つめている。

「子育てとか、お母さんとかうんざり!
 わたし、お母さんである前に女なのよ!」
美香が心にもないことを叫ばされるー。
新次郎の意のままにー

「---お、、お前…ほ、本気で言ってるのか…?」
唖然とする五郎ー。

美香は、子育てを放棄するような人間じゃなかったはずだー
それなのにー

「--もちろん本気よ。
 毎日毎日地味な格好して、女ではなくお母さんとして生きる。
 わたしにはガマンできないの!」

美香は自分の脚を触りながら微笑む。

「ほら、見て、わたしの綺麗な脚…
 まだまだわたしもいけるでしょ~?
 んふふふふふふ…♡」

うっとりとした表情で自分の脚を撫でる美香。

「--ふ、ふざけるな!伸介はどうなる!?」
五郎は息子の伸介のことを心配して叫ぶ。

だが、今の美香にそんな言葉は届かない。

「--伸介ぇ~?
 ふふふふ…
 わたしはね、子供なんかより
 この身体でゾクゾクすることのほうが大事なの!」

美香はそう言うと、賀助の方に近づいていき、
賀助と見つめ合うと、わざとらしく抱き合って
キスをしたり、賀助が美香の胸に触れたりしたー。

「---く…」
五郎は拳を握りしめるー
怒りが、頭の中にぐつぐつと湧き上がってくる。

「---あんたじゃ、わたしを満足させられなかった…
 男として、魅力がなかったのよ!
 あっははははははは♡」

笑う美香。

「---ふ…ふざけるな…!」
五郎は震えたー

だが、頭の中では冷静に今の状況を
計算していたー

”最初、美香は俺のことを分かっていないような
 状況だった…
 どういうことだ?”

とー。

日々の生活にうんざりして逃げ出したのであれば、
ふつう、俺の顔を見たら何らかのアクションを
示すはずなのに、何もなかったー。

「--……」
五郎は、そんなことを考えながら
ひとつの仮説に辿り着いた。

”薬か…?”

何らかの薬物によって
正常な判断ができなくされてしまっているー
五郎はそう考えたー

その仮説は間違いだー。
真相は”憑依薬による憑依”

だがーそんなこと夢にも思わない五郎は、
”何らかの薬物で、中毒状態にされていて
 無理やり男たちに従わされているか
 正常な判断ができなくなっている”と、
そう判断したー

「--美香に何をした?」
五郎は怒りの形相で呟く。

「--ナンダって?」
賀助がニヤニヤしながら笑う。

「お前ら、美香に何をしたぁぁぁぁ!」

五郎の怒りの叫び声が
バーの中に響き渡った。

③へ続く

・・・・・・・・・・・・・・・・

コメント

心優しいお母さんを取り戻すことは
できるのでしょうか~?

続きは明日デス~!

今日もお読み下さりありがとうございました!!

コメント

  1. 匂いフェチくん より:

    SECRET: 0
    PASS: 74be16979710d4c4e7c6647856088456
    女の足はエロイですね[絵文字:v-10]

  2. 無名 より:

    SECRET: 0
    PASS: 74be16979710d4c4e7c6647856088456
    > 女の足はエロイですね[絵文字:v-10]

    コメントありがとうございます~
    ゾクゾクー!