<憑依>髪~KAMI~①”髪の毛”

彼は、髪の毛が大好きだったー。

超がつくほどの髪の毛好きー。

そんな彼が憑依薬を手にしたら、
することは一つだった。

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「近雄(ちかお)は、気になる子とかいるのか~?」

クラスメイトの三輔(みすけ)が尋ねてくる。

「ん?俺?そうだなぁ…」

最近、友人の三輔には彼女が出来た。
その彼女の話題で盛り上がっているうちに、
近雄の好みを聞いてきたのだ。

「俺はやっぱり、亜美ちゃんかな~」

島原 亜美(しまばら あみ)-
クラスメイトの一人で、
とても可愛らしい少女だー。

近雄は、その亜美のことが好きだった。

”色々な意味で”

「--ぷっ」
三輔が笑った。

「--お前、それって単純に、
 ”髪”で選んでないか?」

とー。

「--ギクッ」
近雄は思わずそう口にしたー。

「やっぱりなぁ…
 お前、髪にしか興味ないもんな~」

三輔が笑った。

近雄は”超”がつくほどの髪フェチだ。
女性の髪に興奮するー。

亜美は、サラサラのロングヘアーが良く似合う少女で、
とてもきれいな黒髪が、近雄にとって
ストライクな存在だった。

「---髪は女の命だぜ!」
近雄が言う。

「--ま、、まぁ…って、それ、お前が言うセリフじゃないだろ」
三輔が笑いながら言うー。

近雄はー
自宅にロングヘアーのウィッグを隠し持っている。

だがーやはりと言うべきか、
ウィッグでは物足りない。

実際の女の子の髪の毛を嗅ぎたい、触りたい、
いや、むしろ埋もれたい。

女子の髪の毛をラーメンにして
食べてしまいたいぐらいだ。

亜美の黒髪になら
埋もれて窒息してもいいー。

そんな風に思っていたー。

「--そういうとこだぞ」
三輔がニヤニヤしながら言う。

「お前がそこそこイケメンなのに
 女子にモテない理由ー。

 それはな、
 相手じゃなくて髪の毛しか
 見てないからだ」

三輔の言葉に、近雄は
「モテなくたって、構わないさ
 俺は髪にしか興味がないからな!」

と、堂々と言ってのけたー。

・・・・・・・・・・・・・・・・・

夜ー

自宅でなんとなくスマホを眺めていた近雄。

女性の髪の毛の画像をネットで
探しては
スマホのニオイを嗅いでいる。
当然、スマホのニオイしかしないわけだが
そうして抜くこともあるー。

完全に変態だと自分でも自覚は
しているのだが、誰にも
見られていなければ何も、問題はない。

「--ん?」

オークションで、ウィッグを探していると、
ふと、あるものが
目に入った。

それはー
”憑依薬”

他人の身体を奪うことのできる薬だ。

「なんだこれは…?」
近雄は思わず、その”憑依薬”というものを選択し
商品の詳細を見つめた。

飲むと、他人に憑依できる薬の
スタンダードタイプです。

とだけ説明されている。

「はっ!んなわけあるかよ」
近雄は失笑した。

明らかに子供だましだ。
金額は5万円ー。

「こんなのに騙されるやつがいるなんて…」

そこまで言いかけて
近雄は出品者情報に目をやった。

”愛染 亮(あいぜん りょう)”と名乗る
出品者の評価はー良い・非常に良いで
埋め尽くされていたー

「おいおい…マジかよ」
近雄は真剣に考えるー

偽りの評価か?

いや、だがー。

近雄は、バイトをしているため5万円なら、出せる。

(もしもホンモノなら、
 亜美ちゃんに憑依して
 髪の毛に埋もれることもできる…か?)

5万円は即決価格。
購入すれば明日には届くらしい。

「----……ゴクリ」
近雄は、22分ほど迷った末に、
その憑依薬を購入したー

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

2日後ー

届いた憑依薬を手に、学校へと向かう。

「あ…あの…」
近雄はドキドキしながら亜美に声をかけた。

亜美が綺麗な黒髪を揺らしながら
振り返る。

「あれ?どうしたの?」

亜美とはあまり喋らないー
近雄は、男子と喋っていることが多いからだー。

亜美も、そんな近雄に話しかけられたことを
不思議に思っているようだ。

「今日の放課後…
 ちょっと、いいかな?」

近雄が言うと、亜美はさらに首をかしげた。

「--ちょっとって?」

亜美の言葉はごもっともだ。

「--あ、あの、今度の文化祭について
 大事な相談が」

亜美は、半月後に控えた
文化祭実行委員を務めている。
それを理由に、近雄が言うと、
亜美は微笑んだ。

「--うん、わかった。いいよ。
 じゃ、放課後ね」

場所を約束すると、近雄は自分の
座席に戻って行く。

(あぁぁぁぁ…神ィ…)

近雄は、亜美のことを密かに
”神”と呼んでいる。
あれだけ綺麗な”髪”を持っていて、かわいい。
”神”以外の何物でもない。

「--やるじゃねぇか」
座席についた近雄に三輔が言った。

「今日の放課後、告白か~?」
茶化す三輔に”そんなんじゃねぇよ”と
近雄はニヤニヤしながら言うのだったー

・・・・・・・・・・・・・・・・・

「それで、話って?」

放課後ー
呼び出した空き教室に
亜美がやってくる。

近雄は、憑依薬をたった今、
飲み終えたところだったー。

あとはー
憑依したい人間に、憑依するだけ。

つまり、亜美だ。

「--あ、え、、えっと…」
近雄はドキドキしすぎておかしくなりそうだった。

間もなく、間もなく、
その髪が自分のものになる。

「--文化祭の話って言ってたよね?」
亜美が微笑む。

「あ、そう。うん、文化祭の話」
近雄が頷く。

心臓がどきどきで破裂しそうだー。

亜美になれる。
いや、髪になれるー。

「--ちょ、ちょっと…?」
笑みを浮かべていた亜美が一点して困惑の
表情を浮かべるー。

「--え?」
近雄が亜美の指を指している方を見るとー
ズボンがパンパンに膨れ上がっていた。

「おっと…」
近雄は覚悟を決めた。

今一歩、憑依することに勇気を
振り絞れずにいたが
女子の前でズボンが破裂しそうなほど
パンパンに勃起してしまった以上、
もう後戻りはできない。

「---俺さ~…」
近雄は変態の笑みを浮かべた。

「亜美ちゃんの髪、見ると
 勃起しちゃうんだよねぇ~?」

近雄の言葉に
亜美は「え!?」と驚くー

しかしー
近雄は、亜美の方に近づいて行くとー
そのまま、亜美にキスをしたー。

「--!?!?!?!?」
驚いて目を見開く亜美ー。

倒れる近雄ー

「あ…あ…あぁぁ…」
亜美が苦しそうに、胸のあたりを
抑え始める。

「う…な、、、、なに…?」
何が起きたのか分からない亜美ー。

やがてー
考えがまとまらなくなり、
亜美の意識は闇に飲まれたー

「--はぁ…はぁ…」
苦しそうに息をする亜美。

やがて、その息が甘い息に変わって行く。

「はぁ…♡ はぁ…、か、、かみ…♡」

亜美は自分の髪を掴むと、
それを鼻の前に持っていき、
早速ニオイを嗅いだ。

可愛い女子生徒が、空き教室で
自分の髪のニオイを嗅いでいる。

「あぁぁぁ…かみぃ…♡」

うっとりとした表情を浮かべる亜美。

しかしー

「あ…」
自分の身体が倒れたままなことに気付く。

ここで騒ぎになると面倒くさい。

亜美はそのまま空き教室から
立ち去ると、生徒手帳で亜美の家を確認して
そのまま亜美の家へと向かった。

早く、早く、髪に埋もれたいー

そう思う亜美は、
無意識のうちに走っていた。

スカートをふわふわさせて
髪をふわふわさせて
夢中で走る亜美。

「髪…髪…髪…はぁはぁはぁ♡」

興奮を抑えきれずに亜美は
街中で
「髪~~~♡」と叫んでガッツポーズした。

周囲が驚いて亜美を見る。

それでも、亜美は周囲が見えておらず
そのままスキップしながら帰宅したー。

自分の部屋を見つけてそこに駆け込む亜美。

亜美の部屋は可愛らしい部屋だった。

だが、そんなことはどうでも良かった。

「はぁ♡ はぁ…♡」
姿見を見つけて自分の姿を見つめる亜美。

持っていたカバンを放り投げると
髪のニオイを狂ったように嗅ぎ始めた。

「んんんんん~いい匂い~♡」
普段亜美が出さないような
興奮しきった声を出す亜美。

鏡に写る亜美の姿は、
自分の髪のニオイを嗅いで欲情
する変態そのものだった。

「--ふふふ…♡ んふふふふふふふふっ♡」
亜美の身体がなんだかゾクゾクしている。

亜美の身体も、憑依している近雄に
影響されて思わず興奮しているようだ。

「---髪の毛…髪の毛~」
しばらくニオイを嗅ぎまくった亜美は、
今度は自分の髪を1本掴んで
口の中に入れてみた。

「んんんんん~♡
 亜美ちゃんの髪の毛~♡」

嬉しそうに髪を舐める亜美。

クチュクチュとイヤらしい音がしてー
唾液が床にこぼれ落ちる。

そんなこともお構いなしに
亜美は自分の髪の”味”を堪能したー

味と言っても、
髪1本舐めた程度では
あまりよく分からないけれどもー。

「--はぁ…♡ はぁ…♡」
亜美は、ふらふらとベットの方に向かうと、
そのままベットにうつ伏せになって倒れた。

髪の毛に埋もれるこの感覚。

「あははは…あはははははははは♡」
嬉しそうにじたばたする亜美。

大好きな髪に埋もれているー
最高の時間ー
髪の感触がたまらない。

亜美は嬉しそうに笑い続けながら
自分の髪の感触を堪能していくー

そんなことをしているだけで
既に30分以上の時間が経過していた。

「ふ~…♡」

ようやくベットから顔を上げた亜美の
髪は少し乱れていたー

髪に夢中で、何もかもを忘れていた。

「---…は~…
 それにしてもかわいい部屋~」

部屋を見渡す亜美。
さすが女の子という感じの部屋だった。

「♪~」
ご機嫌になって鼻歌を
歌いながら部屋を見渡した亜美。

そういえば、髪に夢中で
忘れていたけれど
スカートの感触も新鮮で
何だか落ち着かない感じだし、
胸があるっていうのもなんだか
変な感じだ。

見下ろすと膨らんでいるというのは
何となく邪魔のようにも感じる。

逆に、いつもあるはずのアレがない、
というのも不思議な感覚だった。
大事な何かを失っているような、
そんな感覚ー。

いや、クラスの女子に憑依して
好き勝手やっている時点で
大事なモラルを失っているのかもしれないー。

鏡の方をふと見る亜美。
亜美の表情は興奮している感じの
表情だったー

「あぁ…亜美ちゃん…
 こんな顔しちゃって…」

自分が亜美を興奮させていると感じたら
余計に興奮してきたー。

しかもー
今の近雄は、亜美のことを
自由に喋らせることもできる。

「--お、、俺は…近雄…」
亜美の口から
自分の名前を言わせてみた。

「ぐふ…ぐふふふふふ…」
思わず変な笑いがこぼれてしまう。

他人の名前を名乗らされている亜美。

それなのに鏡に写る亜美は
とても嬉しそうに笑っている。

「それにしても…」
亜美は自分の綺麗な髪を触ると、ニヤニヤし始めた。

「綺麗な髪だなぁ~えへへへへへ♡」
結局髪の毛のほうに戻った亜美は、
髪を触りながら、にこにこして、
何かを考え始めた。

「そういえば、亜美ちゃんの髪型、
 いつもこうだけど
 ポニーテールとかツインテールとかも
 似合うんじゃないかなぁ…えへへ」

亜美は髪をなでなでしながら
そう呟いた。

亜美のポニーテール姿!
亜美のツインテール姿!

心の中でそう叫んだ亜美ー。

あまりの興奮に亜美は
いつしか鼻血を流し始めていた…。

②へ続く

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

コメント

髪フェチの皆様に送る
髪フェチ憑依小説デス☆

亜美ちゃんに憑依した
近雄くんは
じっくりたっぷり楽しめそうですネ!

続きは明日デス!

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憑依<髪~KAMI~>

コメント

  1. チラ より:

    SECRET: 0
    PASS: 74be16979710d4c4e7c6647856088456
    女の髪はいいですね[絵文字:v-238]

  2. 無名 より:

    SECRET: 0
    PASS: 74be16979710d4c4e7c6647856088456
    > 女の髪はいいですね[絵文字:v-238]

    コメントありがとうございます~!
    さらさら~☆