傷口から憑依ー。
憑依能力を持つ小さな生き物ー。
人間の身体を乗っ取るには
”傷口”から憑依する必要があったー。
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この世には、人間の知らない”世界”がある。
地球のことを知り尽くしたつもりの人間たちが、知らない世界。
そう、深淵の世界だー
ズル…
ズル…
”水滴”
人間からしてみれば
そうとしか思えないであろう”それ”は
生き物だった。
スライム、とでも呼べば良いのだろうか。
液体状の生き物が、そこにはいたー。
その生き物は、
”人間に憑依”する力を持っているー
そしてー
人間は知らないー
”知らぬうちにこの生き物に憑依・支配
されている人間が多く存在すること”をー。
人間の身体を奪ったその生き物は、
その人間に成りすまして生活を送るー。
しかし、
”ごく一部”はそうではない。
”の人がそんなことをするとは思えない”
”人が変ってしまった”
世の中には、
突然犯罪を起こす人間やー
豹変する人間がいる。
その一部は
”この生き物”のせいであることを
人間は、知らないー
「-----」
ここにも、一匹ー
その”生き物”がいた。
小さな雫のような生き物。
それがー
”獲物”となる女子高生のことを見つめていた。
「--はぁ~…今日も勉強しなくちゃ」
眼鏡をかけた真面目そうな女子高生・江夏 倫子(えなつ りんこ)は、
机に向かい、勉強を始める。
ズル…
その生き物は、この子を狙っていた。
一目見たときから、この倫子のことが気になっており
”乗っ取りたい”
そう思っていたー
まじめなこの子を、滅茶苦茶に乱してみたいー、と。
だがー
ズル…
この子の部屋に潜り込んでから2週間ー。
謎の生命体は、未だ倫子の身体を
奪うことができずにいたー
何故ならー
この生命体が人間に憑依するためには
”あるルート”を通る必要があるからだ。
口、鼻、目、耳…
その気になれば下から入ることだってできる。
だがー
それでは、人間特有の免疫によって、
この脆弱な生き物は排除されてしまう。
だからー
人間の”傷口”から侵入する必要があった。
人間の傷口はー
強く、脆い。
自己修復能力は見事なものだがー、
それゆえに、”脆い”
そう、
この謎の生命体は、
人間の傷口から侵入することで、憑依、
人間を完全に支配する力を持っているー
だからー
倫子に憑依するには、倫子がどこか、
怪我をしなくてはならない。
どんなに小さな怪我であってもー。
そこが”入口”となるー。
「----…」
今日も倫子は、綺麗な肌を見せつけながら
そのまま眠りついた。
”どこも、怪我をしていないー”
眠りについた倫子を間近で見つめながら、
スライムのような生き物は思う。
”これじゃ、乗っ取ることができないー”
と。
穏やかな寝息を立てている倫子。
「ぷりん…」
何の夢を見ているのだろうか。
倫子が寝言を呟く。
”なんとしても、乗っ取りたい”
この生き物は倫子の寝顔を見ながら
そう思った。
絶対に、この身体が欲しいーと。
そう感じた謎の生命体は、
”周囲の仲間”にテレパシーのような力を送るー
”倫子の身体が欲しい 手伝ってくれ”
とー。
”仲間”にだけ伝わる秘密の信号ー。
それをー
倫子の近所に住む、倫子のクラスメイトがキャッチしたー。
夜ー
スマホで、ホストの画像を見ていた
クラスメイトの菜月(なつき)が、信号をキャッチして微笑む。
「へ~倫子ちゃんの身体…
クス…」
菜月は笑うー。
菜月は、3年前に”謎の生命体”に憑依されて
乗っ取られているー。
菜月に憑依した謎の生命体は、
大のイケメン好きで、毎日のようにホストや
イケメンを眺めている。
元々、男が苦手だった菜月は今や別人のように豹変しているー。
早く大学生になって一人暮らしして、
ホストたちと戯れたいー
そんなことを考えているー
「---ふふふ…」
菜月は、倫子の家に潜む”同朋”からの信号を
キャッチして協力することにしたー
・・・・・・・・・・・・・・・・・
翌日。
倫子と、菜月は
昼休みに談笑していたー
「--あ、それでさ~」
何気ない会話を交わす倫子と菜月。
謎の生命体に憑依されても、菜月は
人間界に溶け込んでいた。
人間と同じで、謎の生命体にも色々な性格の個体がいる。
憑依成功した直後から狂ったような行動をする個体もいれば
菜月を支配している生命体のように、
人間界に溶け込むタイプもいる。
「--あっ」
菜月がわざとらしく机から、筆箱を落とす。
「あ、いいよいいよ」
菜月の机の側に立っていた倫子が
菜月の落とした筆箱を拾う。
「--あ、いたっ!」
倫子が声をあげる。
菜月の筆箱の中に入っていた刃が出たままの
カッターが指に刺さったのだった。
「あ、ごめん!大丈夫?」
菜月が心配して声をかけると、
倫子は「あ、だいじょうぶだいじょうぶ」と指を見せた。
ほんの少し血が出ているが
大した怪我ではないー
「-----」
菜月はそれを見て、内心で笑みを浮かべた。
”ーーこれで、いいのよね…?”
とー。
夜ー
倫子の部屋に潜む
小さな液体状の生物は、
帰ってきた倫子を見て、興奮したー。
指に絆創膏が貼られているー。
”これで、この子の身体を奪えるー”
とー。
そう思った直後、
液体状の生き物は行動を開始したー。
倫子の傷口から
倫子の中に入り込み、
倫子に憑依するー。
じゅるり…
人間から見れば、”ほんの一滴”ぐらいの
サイズでしかない生命体。
勉強中の倫子は、ふと、自分の怪我をした
右手の側に小さな水滴があることに気付いた。
「あれ…?」
倫子は少し不思議に思う。
飲み物を飲んでいるわけでもないし、
さっきまでここは濡れていなかった気がする。
そう思いながら、倫子はティッシュを手にする。
自分の唾か何かが、気づかないうちに
飛んでしまったのかな?と思いながら
その水滴をふき取ろうとしたー。
”今だー”
倫子が気付いたときには遅かったー。
その水滴は”普通の水滴”ではないー
人間が知らない、未知の生命体ー。
「---きゃっ!?」
水滴が倫子に飛びかかった。
倫子の指についた水滴は、
傷口めがけて移動する。
「な、、なにこれ!?」
倫子は思わず、困惑の表情を浮かべた。
水滴が勝手に飛び跳ねて
倫子の指の方に向かってきたー
「--きゃっ!?」
わけも分からぬまま、倫子の傷口から
謎の生命体が侵入していくー
絆創膏の隙間をかいくぐり
傷口からー
”それ”は
倫子の体内へと侵入したのだった。
”やった!
生命体は、倫子の体内に入り込んで、
倫子の体内を自由に動き回るー
「--い、、今のは…?」
困惑する倫子ー
謎の生命体が
人間を完全に乗っ取るのは、
これだけでは終わらないー。
脳の中枢に入り込み、
脳に根付くことで、その人間を
完全に支配することが
できるようになるのだー。
だがー。
このまま脳に向かっても、
”拒絶反応”が起きて
脆弱な液状生物である彼らは
逆に消されてしまうー
そこでー
人間を支配するためには、
ある方法を取るー。
それがー
”快楽を与えて、その子をイカせる”ことだったー
イク瞬間には、
脳は特殊な状態にあるー。
その快感の絶頂とも言える瞬間にー
一気に脳に入り込むことによって、
憑依は完了するー。
完全な支配が実現するのだ。
「--!?!?」
倫子は戸惑っていた。
”今、水滴が動いて
絆創膏の中に
勝手に入って行かなかった?”
とー。
しかし、何も異常はない。
「--ちょっと、疲れてるのかな。
まぁ、水が入っても問題はないだろうし…」
倫子は再び
勉強机に向かうー。
自分の傷口から体内に入り込んだものが
”単なる水”だと思っていた倫子ー。
しかしー
「ん…♡」
倫子は急に、身体がゾクゾクしたような気がして
思わず変な声を出してしまう。
「---」
それでも、倫子は特に気にする様子もなく、
勉強を続けていたー
がー
「んぁ…♡」
今度はさらに強いゾクゾク、という快感が
倫子を襲った。
「---あ、、あれ…」
倫子は自分に少し違和感を感じる。
なんだか、とてもエッチな気分になっている。
正直、倫子にはあまり性欲がない。
自分ですることもほとんどないし
ひたすらに真面目ー
今のところ、彼氏が欲しいとも思わないし
エッチがしたいとも思わないー
けれどー。
何だか今日は、変だった。
無性にエッチなことをしたい気分になってくる。
”えへへへへへ”
倫子の中に入り込んだ謎の生命体は、
脳に、快感物質を送り込み、倫子が
エッチな気分になるように仕向けた。
倫子の身体を完全に乗っ取る為には
倫子にイッて貰わなくてはならない
「はぁ…♡ はぁ…♡」
倫子の興奮は頂点に達していたー。
勉強に集中できない。
「ん……あああ…♡」
倫子はたまらず持っていたペンを震わせて、
狂ったように、スカートを脱ぎ捨てると、
そのペンをアソコに入れようとした。
「あ…・あ…♡」
何故だか興奮が止まらない。
自分は欲求不満になっているのかもしれないと
倫子は思いながら
そのペンを、アソコの中に入れて、
アソコを刺激し始めた。
「はぁ♡ はぁ♡ あっ♡ あっ♡」
倫子が気持ちよさそうに顔を赤らめる。
なんとも言えない、ゾクゾクが
身体中を駆け巡り、
抑え込むことのできない喜びの声が
口から溢れ出る。
「はぁ…♡ あっ♡ あっ♡」
律子は、自分がどうしてこんなことを
しているのかも分からないまま、
身体から流れる液体でペンが
汚れて行くのを見て、さらに興奮した。
もう何も考えられない。
もっと
もっと
気持ちよくなりたいー
律子は欲望に支配され、
さらに激しく自分の手を動かす。
「きもちいい…♡♡」
あまりの気持ちよさに、全てを忘れてしまいそうに
なりながら、律子は声を漏らす。
外に聞こえているかもしれない-
でも、そんなことはどうでもい
”もっと!もっと!もっと!”
律子に憑依した謎の生き物は
律子の身体を通じて
流れ込んでくる
快感を感じて、律子の脳内で叫んでいた。
もうすぐ、この身体が完全に
自分のものになる。
快感を楽しみ放題になるー
「んぁ…♡ はぁ…♡ あ…♡、、だ、、ダメ…♡」
律子は、拒むような言葉を
口にしながらも
表情はとても嬉しそうだった。
やがてー
限界が訪れる。
「あぁ、、、い、、、イ、、、ぃっちゃうぅ♡」
律子は顔を真っ赤にしながら呟く。
そしてー
”いけぇぇぇぇ”
憑依している生物は、
トドメと言わんばかりに
律子の体中に快感を流し込む。
「んっん…ぁ…あぁあああああああ♡」
律子は絶頂を迎えて
身体を激しく震わせたー
”今だー”
謎の生き物は、律子の脳の中枢に入り込む
「んひぃっ!?」
律子は、絶頂を迎えた快感と、
脳を刺激された衝撃で、
激しく身体を反り返らせたー
そして
そのままー
律子は燃え尽きたかのように、
乱れた姿で部屋に横たわったー。
白目を剥いて
ピクピクと痙攣している律子。
その口からは涎が、垂れ流れているー
ビクンビクンと震える律子。
やがてー
その痙攣は収まったー
そしてー
「んふふふふふふふふふ♡」
奇妙な笑い声を上げながら律子は
ゆっくりと起き上がったー
自分の身体を撫でまわすようにして触る律子。
「律子ちゃぁぁぁん♡」
イヤらしい笑みを浮かべると、
律子は、上着も全て脱ぎ捨てて、
再び自分の身体を愛ではじめるのだったー
翌日ー
学校に登校した、律子の友人・菜月は
授業の準備をしていたー
そこに、律子がやってくる
「おはよう~!」
律子の方を見る菜月。
律子はいつもより短めなスカート丈で、
自分の身体を見せつけるように
しながら微笑んだー
「---昨日はありがと~!」
律子が微笑みながら言う。
「ふふふ…どういたしまして」
菜月が笑う。
”律子も仲間になった”
菜月に憑依している謎の生命体は笑う。
律子の傷口から、
憑依することに成功したのだろうー
「--ねぇ、律子」
菜月が笑いながら律子の方に近づく。
「今日の夜、いっしょに遊ばない?」
菜月の言葉に、
律子は笑みを浮かべて「うん…いいよ♡」と
答えるのだったー
おわり
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
コメント
リクエストを題材とした作品でした~!
リクエストの原文は
”> エッチな憑依
> 可愛い娘をイカせることが絶対条件で憑依していく。
上手く霧状となり全身を愛撫したり、液状になってアソコから入り込むなど。
> 傷口、経口憑依もアリ。”
というものでした。
前に書いた”快楽のトンネル”と似た感じに
なってしまわないように、
今回は傷口憑依の部分を題材にしてみました!
リクエスト&お読み下さりありがとうございましたー!
コメント
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無名さんもご存知かもしれませんが、自分が傷口憑依に興味を持ったのは某アニメででした。そこでは強い青年に寄生するって感じですから少し違いますけど
まだ幼かったんで当初は抵抗あったんですが、憑依好きになるきっかけの一つかなと思います。
一生怪我しない人物はまずいないので、そういう点で傷口憑依はゾクゾクします。特に今回のような感じは最高だったので、3年前菜月もどのようにして憑依されたのかが気になっちゃいました。さらに言うともう夏も終わりかけだけど少し涼しくなった感じもまあ怖いと言うより興奮度の方が大きいです。
そういや今回は倫子が憑依される際生まれ変わったせいか律子になってましたね。ただの誤字なんでしょうが
SECRET: 0
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無様>
ありがとうございます~!
お楽しみ頂けて何よりデス~
生まれ変わったせいで律子ちゃんに~!!
…誤字デス笑