百合好きの男性高校生・卓也。
彼は、友人の学を巻き込んで、
また新たな百合の花を咲かせようとしていた…
※しあのすラビット様と私の合作で制作したTSFゲーム(読み物)
「ゆりゆり♪2」の小説版デス!
ゲーム版の台本としてお送りしたものに加筆しました!
小説版オリジナルの衝撃の結末(?)をお楽しみください~!
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「--百合ってエロいよな」
卓也は呟いた。
あの日ー、
全てはこの言葉から始まった。
卓也の趣味を否定した学。
その言葉に激昂した卓也は
幼馴染の明美と、その友人の詩織に憑依し、
2人を百合に目覚めさせてしまった。
そしてー。
学「最近、少し良さが分かってきた気がするよ」
「それは良かった。持つべきものは友達だな
お前が百合に目覚めてくれたことを誇りに思うぜ」
明美と詩織。卓也に変えられてしまった二人。
2人ともやけにべったりとくっついている。
だがー
卓也は、学が百合を理解すると、
明美と詩織に再び憑依して、二人のことを
”百合に目覚めた”こと以外は元に戻してくれた。
「ねぇねぇ学~」
「ん?なになに?」
穏やかな日常が戻ってきたー
百合の花が日常に添えられた以外はー
何も、変わらない。
・・・・・・・・・・・・・・
そんなある日の
昼休みー
学は卓也に呼び出された。
「なんだよ…話って?」
学は内心、嫌な予感を感じている。
すると、卓也は口を開いた。
「俺とお前でエッチしようぜ」
「--!?」
学は思わず驚いてしまう。
卓也のやつは、百合だけではなく
ボーイズラブにも興味があるのだろうか。
「お…お前…ホモだったのか?!」
学の鈍い反応にしらける卓也。
しかし、卓也を続けて口を開いた
「憑依薬だ。お前にもやるよ」
卓也が憑依薬の容器を持ちながら
学の方を見て、ニヤッと笑う。
「--!?なんだって?」
「C組の真桜(まお)ちゃん。可愛いよなぁ」
卓也は、驚く学を無視して
可愛らしい容姿で密かな人気の真桜の名前を口にした。
「---何をするつもりだ!?」
学が言うと卓也は笑う。
「今日の放課後、真桜ちゃんに憑依してきてくれ。
俺も、別の子に憑依するからさ」
驚く学を無視して、卓也は憑依薬を
学に渡す。
「俺とお前で、女同士の百合を堪能しようぜ。
百合をしゃぶりつくすんだ!」
「い、、、いや…俺は…」
否定しようとする学。
しかし、卓也は興奮した様子で大声で叫んだ。
「理性なんてつまらない牢獄から抜け出そうぜ!
牢屋の鍵は開いている。
扉の先には、無数に咲き誇る百合の花!
それでもお前は牢屋に籠るのか?」
卓也の熱弁。
学はやっとの思いで口を開く。
「で、、でも…」
そんな学に、卓也は手を差し伸べた。
「学!お前も花畑に来いよ!」
沈黙する学。
そんな学を見て、卓也は笑う。
「くく、身体は正直だな」
学のアソコは、大きくなっていた。
「決まりだな。真桜ちゃんへの憑依、頼んだぜ」
そう言うと、立ち去って行く卓也。
「お、、、俺が、、、真桜ちゃんに…」
学の手には、憑依薬の容器。
学は少し迷ったあとに叫んだ。
「俺だって男だ!やってやるぜ!」
ーーと。
・・・・・・・・・・・・・・
放課後ー
「……あ、、あの…」
卓也に言われるがままに
学は、C組の真桜に憑依しようと
真桜のもとにやってきていた。
真桜はいつも、教室を最後に出ることが多い。
「あれ…え~っと」
真桜は学の方を見て不思議そうに言う。
「あ、D組の有本だよ」
学が言うと、真桜は「あ、、あ、、学くんだったね~」と笑う。
真桜は、ちょっと幼い感じのとても可愛らしい少女。
そんな真桜を前に、学は思う。
「(待てよ…真桜ちゃんに憑依なんてしたら、
俺も卓也と同類じゃ…?)」
卓也と同類。
学は自分の理性が、”こんなバカなことはやめろ”と
叫んでいることに気付く
そんなことも知らずに真桜は口を開く。
「どうしたの?私に何か用かな?」
優しく微笑む真桜
「(くそっ…かわいい)」
学は葛藤していた。
人に憑依なんかしてー
けれどー
「(お、、俺だって男だ。憑依して好き勝手やってみたい。でも…)」
「(俺は卓也とは違う。
俺は理性のある草食動物だ。憑依なんて…)」
憑依したいー
憑依なんてしてはいけないー
二つの考えが学の中で暴れまわる。
「---あ、、、あの…?」
真桜が困った顔をする。
「(か…かわいい~…で、、、でも…)」
そんな学の脳裏に卓也の顔が浮かんでくる。
理性なんてつまらない牢獄から抜け出そうぜ!
牢屋の鍵は開いている。
扉の先には、無数に咲き誇る百合の花!
それでもお前は牢屋に籠るのか?
「----お、、俺は!」
「えっ?」
突然大きな声を出した学に
少し驚く真桜。
そんな真桜を無視して、
学は叫ぶ。
「目の前の花畑に飛び込む!」
学はそう言って憑依薬を飲み干した。
霊体化する学
「えっ!?えっ!?」
目の前で消えた学。
真桜は驚きを隠せない。
「ごめんね…真桜ちゃん…その身体、借りるよ」
学が呟く。
霊体なので、言葉は真桜には聞こえない。
ビクン!
「ひぅっ!?」
「(ごめん…こんなこといけないってことは分かってる…でも)」
「あ…あぁ…は、、入って…こないでぇ…」
「(…お、、俺だって!…俺だって…!)」
学は、明美と詩織が百合百合している
ときの光景を思い出す。
最高の光景だった。
すごく、ゾクゾクした。
「(俺だって…ゆりゆりしたいんだ!)」
「あ…あぁ……わ、、わたしは…!」
真桜は苦しそうに呟く。
「(うるさい!真桜ちゃんの身体は俺のものだ!)」
「あ…あひぃぃん!?」
白目を剥く真桜。
「(うおおおおおおおおお!)」
学は自分の持てる力を最大限出しきった。
そしてー
「はぁ…はぁ…」
「こ…これが、、、真桜ちゃんの…
女の子の…からだ…」
真桜は眼に浮かべていた涙をそのままに
笑みを浮かべたー。
「さて…卓也との待ち合わせの場所に行かないとな」
真桜はゆっくりと、不慣れな足取りで、歩き始めたー。
・・・・・・・・・・・・・・・・
卓也は、音楽室を訪れていた。
音楽室には、
一人、ピアノの練習をしている
音楽の先生・京子先生がいた。
20代中盤の美人先生だ。
そんな京子先生が
音楽室に入ってきた卓也に気付く。
「あら?卓也くん。どうかしたの?」
京子先生は、いつも放課後の時間に、
ピアノの練習を一人でしている。
趣味でピアノの演奏会なども開くほどの
音楽好きだ。
「先生。百合の花ってご存知ですか?」
卓也は、いきなり本題を切り出した。
「百合の花?卓也くん、花、好きなの?」
京子先生は少し不思議そうな顔をしながらも
優しく、そう、微笑んだ。
「えぇ。特に百合の花は、牛乳3本用意できるぐらいには好きですよ」
卓也のしている”百合”の話は
京子先生が考えている”百合”とは違う百合だ。
「えぇ?そ、そうなの?」
「はい…ぐふふ…」
京子先生はピアノの練習をやめて
立ち上がる。
「そろそろ職員室に行って仕事しなくちゃ」
そう言って歩きはじめる京子先生。
「あ、それで卓也くん、何か用なんだよね?」
卓也の用件をまだ聞いていないことを思い出した
京子先生が言う。
「百合の花…俺と一緒に咲かせてみませんか?」
卓也は悪い笑みを浮かべた。
「え?百合の花を?」
何を言っているのか分からない、
という様子で京子先生は
首をかしげる。
「そうです。百合ってエロいですよね。
男女の営みとは違う、美しさがそこにはあるんです。
分かりますか?先生」
卓也の言っている意味が分からない。
京子先生は正直、目の前にいる
卓也を少し怖いとさえ思った。
「…な、、何を言ってるの?」
「百合の花を咲かせるためには、欠かせないものがあるんですよ。
何だか、分かりますか?」
卓也は興奮した様子で言う。
「み、、水と肥料かしら?」
律儀に答える京子先生。
「違いますね」
卓也は即答した。
そして、微笑む。
「正解はー、美しい女体です」
「--!?」
京子先生の表情が歪む。
「百合の花を咲かせるために、その身体頂きま~す」
卓也は、笑いながら霊体になり、
そのまま京子先生の身体に突入したー。
「ん…あっ…!」
「(ほぅら、その身を委ねて、先生)」
京子先生に憑依した卓也は
意識を完全に乗っ取ろうと、呪文のように呟く。
「あ、、、やめ、、やめなさい…」
「(ゆーりゆりゆりゆりゆりゆり)」
卓也が”百合”の素晴らしさを
京子先生の中に広めていく。
「あ…な、、何この、、響き…」
「(ゆ~りゆり~ゆ~り~ゆり~)」
呪文のように繰り返す卓也。
「あ…ゆ~りゆり…ゆり」
やがて、目がトロンとなった京子先生が
卓也の言葉を口にする。
「(そう!その調子だ!ゆ~りゆりゆりゆり!)」
卓也はジワジワと京子先生を乗っ取りながら微笑む。
「ゆ~り…ゆりゆりゆり~」
京子先生は、百合のことしか考えられなくなっていたー。
「(そうだ!そう!はい!はい!はい!はい!」
「ゆ~り♪ゆりゆりゆり~♪」
卓也に完全に意識と身体を奪われていく京子先生ー
そしてー
「(ふふふ…京子先生の身体、ゲットだぜ)」
京子先生の目の輝きが戻る。
そしてー
京子先生は口を開いた。
「ふっふ~!さ~てまなぶの奴、ちゃんと真桜ちゃんの
身体をゲットしたかな~」
♪~
ご機嫌そうに、学との待ち合わせ場所に向かう京子先生ー
その微笑みは、怪しいものに変わっていた。
・・・・・・・・・・・・・・
空き教室。
真桜に憑依した学が先にやってきていた。
「う~ん…卓也の奴、遅いな」
真桜はそうう呟きながら、自分の身体を
見つめて、ニヤリとする。
「それにしても、真桜ちゃんの身体…」
ニヤニヤしながら自分の身体を
見つめている真桜。
しかし、すぐに真桜は真顔に戻る。
「…いや、だめだだめだだめだ!
俺は卓也とは違うんだ!」
自分の身体を見つめて興奮する真桜
「で、、、でも、、ちょっとだけ…」
その時だったー
教室に誰かが入ってくる。
ビクッとする真桜。
「あら、何をしてるのかしら?」
音楽の先生…京子先生が教室に入ってくる。
スカートをめくって真桜の下着を触ろうとしていた
学は驚いて叫んだ。
「せ、先生!?」
京子先生は、いつもと変わらぬ様子で
真桜の方を見る。
「あら?今、何をしようとしていたのかしら?」
ま、まさか先生に見つかってしまうなんて。
真桜に憑依している学は戸惑う。
「え…いえ、、、あ、、あの、、、その…」
恥ずかしそうにする真桜。
学はどうしようか考えている。
「(たくやの奴、何してるんだよ…!)」
学は、憑依慣れしていないため、
どうしたらいいか、迷ってしまう。
そんな真桜の様子を見て、
京子先生はニヤリと微笑んだ。
「今、エッチなことしようとしてたでしょ?」
ギクッとする真桜。
「そ、、そんなことは…」
だが、苦しい言い訳だった。
京子先生はにこにこと微笑む。
「ふふふ…隠しても分かるのよ」
ど、ど、どうすれば!
混乱する真桜。
「お、、俺、じゃない、わたしは…!」
真桜の様子を見つめていた京子先生は
にっこりとほほ笑み、呟いた。
「ふふふ…可愛いのね。
先生も興奮してきちゃった」
ーと。
「え、、、せ、、先生?」
真桜は、京子先生の言葉に戸惑いを隠せない。
京子先生がそんなことを言うなんて…。
「今からわたしが保健体育の授業をしてあげる」
妖艶な色気を振りまきながら、
京子先生が微笑む。
「え…えぇぇ!?」
「ほら…まずはキスしましょ?」
強引に真桜の身体を掴み、
京子先生は有無を言わさず、真桜にキスをする。
「え…せ、、せんせ…ひゃあっ!?」
真桜は、思わず声を出してしまう。
「ふふ、そんな声出しちゃって…可愛い…」
「あ…あ…ああああ…」
京子先生…?
どういうことだ…?
真桜の中にいる学は混乱する。
先生に、こんなエッチな一面があるなんて。
「ほ~ら!口を開いて、もっと激しく、イキましょう?」
「あ…クチュ…あ、、あああ」
「んん~!クチュ…チュ~~~真桜ちゃんの舌~うへへ」
「あ…せ、、、せんせぇ~!」
京子先生にされるがままにされてしまう真桜。
「あらら…いけない子ね…
でも、そういうエッチな子は、大好きよ」
京子先生は、はぁはぁ言いながら微笑む。
「ほら!洋服なんて皮、脱ぎ捨てましょ?」
興奮した様子で叫ぶ京子先生。
「せ…先生!これ以上はまずいですよ…!」
真桜は思わず叫ぶ。
「うへへ…!真桜ちゃん~!」
お構いなしに、服を脱ぎ捨てる京子先生。
そして、先生は表情を歪めて叫んだ。
「百合ってエロいよな~!」
「…!!」
真桜はハッとする。
「あら?どうしたの?」
挑発的に微笑む京子先生。
「まさか…おまえ…たくや!」
その叫び声に
京子先生も反応して微笑んだ。
「ふっふふ~!そう!俺は卓也だ!」
京子先生は、手を腰に当てながら笑う。
「た…たくや…!おまえ、先生に!」
真桜は叫ぶ。
てっきり、先生ではなく生徒に憑依してくると思っていた学は、
完全に盲点だった。
「ふっふ~そうよ~!
どう?大人の魅力にあふれたこのボディ!」
京子先生は自分の身体を見せつけるようにして言った。
「うへへ~すげぇな~!
…じゃない!先生に憑依なんてして!
あとでどうなっても知らないぞ」
真桜はニヤニヤしながらも後のことを気にして
そう叫んだ。
だがー
京子先生はそんなことを全く気にしない様子で
ニヤニヤしながら真桜の方を見る。
「そんなことよりも…
真桜ちゃん…百合の花を、咲かせましょ?」
「ゴクリ」
「ほ~ら!まずは抱き合って…
キスしましょ?」
ドキドキを隠せない真桜に
しびれを切らした京子先生が近づいてきて
真桜に抱き着く。
「ちょ、、ちょっと待って!心の準備が…むぐぅ!?」
京子先生に抱かれるー?
真桜に憑依している学はドキドキを抑えきれずに困惑する。
「ひゃぅ!?」
「あら、可愛い声出しちゃって」
笑う京子先生。
その時ー
開き教室の入り口の扉が開いた。
ガラッ
「え?」
「!?」
抱き合った状態の真桜と京子先生が振り向くと、
そこには、真桜のクラスメイトである萌愛(もえ)の姿があった。
とても真面目そうな子だ。
「え…な、、何をしてるんですか?」
空き教室から変な物音が聞こえてきたのが気になって
入ってきた萌愛は
異様な光景を前に戸惑いを隠せない。
「え…あ…あの…」
真桜に憑依している学は、どうすりゃいいんだ!?と
思いながらうろたえている。
しかしー
京子先生に憑依している卓也は違った。
「見ての通りよ。わたしたち、百合の花を咲かせてるの」
「ゆ…百合の…?」
京子先生の言葉に、戸惑う萌愛。
「そ…そう!そうよ!百合の花を咲かせてるの!」
真桜も、卓也に便乗してそう叫んだ。
「見てごらんなさい!この綺麗な身体~
えへっへっへっへ~!」
京子先生が自分の身体を萌愛に見せつける。
「…ま、、、真桜ちゃん…じ、、自分が何してるか、分かってるの?」
萌愛は京子先生から目を背けると
先生と抱き合っていた萌愛の方を見ながらそう呟いた。
「…そ、、それは…え、、えと」
真桜は言い訳が思いつかず、目を泳がせる。
そのときだったー。
「ごちゃごちゃうるせぇな~!」
京子先生が、萌愛の方に近づいていき、
萌愛にキスをする。
「ちょ、、は、、離してください」
京子先生に抱かれた萌愛がもがく。
「だめよ!わたしが性教育してあげるわ」
クチュクチュ んっん~~!嫌がる女の子とのキスだぁ~」
はぁはぁ言いながら笑う京子先生。
「あ…やめ、、やめ、、、むぐぅ!?」
萌愛の身体がビクンと震える。
「クチュクチュ あぁぁ、ふふふ~ クチュ…グチュ」
京子先生は容赦なく、萌恵に激しいキスをしている。
そして、次の瞬間ー
「あ…あ… あひぃ!?」
「クチュ…くty…」
バタン
京子先生が倒れる。
真桜は「お、、おい?卓也!」とつい叫んでしまう。
萌愛は放心状態で立ち尽くしている。
「あ…あ…あ…」
突然、萌恵がニヤッと笑って叫んだ。
「…ゆ~りゆり~~~!」
萌愛が倒れた京子先生を蹴り飛ばして
真桜の方に近づく。
「真桜ちゃん~!ラウンド2~!」
不敵に笑う萌愛。
「え…あ、、、たく…」
真桜はただただ困惑している。
「たくやじゃないもん!萌愛だもん!」
萌愛は可愛らしくそう言うと、
小声で真桜に耳打ちした。
「ムードを壊すなよ!ほら!行くぞ!」
とー。
真桜は、その言葉にすぐさま答えた。
「え…あ、うん!萌愛ちゃん!」
「クチュクチュ♪ うふふふ~」
「あぁぁ女の子同士~」
「あっあっあっ…気持ちイイ~」
「あぁぁ…滅茶苦茶になっちゃいたい~」
「ふふふ~もっともっと溺れちゃお!」
真桜と萌愛が抱き合って激しく
互いの身体を舐めまわしている。
そんな状況でー
京子先生が起き上がる。
「あれ…わ、わたしは…?」
自分が服を着ていないことに気付き、
京子先生は悲鳴を上げる。
「チッ!」
萌愛は面倒臭そうに舌打ちして、真桜から離れる。
「もう目を覚ましやがったか」
萌愛はそこまで言うと、
真桜の方を見てイヤらしい笑みを浮かべた。
「学!お前も乗り換えてみろよ!」
叫ぶ萌愛。
真桜は思わず「え?」と首をかしげてしまう。
「ほら、今のおれたちは電車を乗り換えると同じような軽い気持ちで乗り換えできるんだぜ」
萌愛が自分の身体を撫でまわながらクスクスと笑う。
そうだー
今の俺たちには力がる。
戸惑いながら京子先生の方に近づいていく真桜。
「ひっ…!?あ、、あなたたち!?何をしているの?」
京子先生はすっかりおびえ切ってしまっている。
そんな京子先生の姿を見て、真桜に憑依している学は
ゾクゾクしてしまった。
「なにって?これから先生に教えてあげますよ へへへ」
萌愛は腕を組みながら先生を見下すように言う。、
そして、叫んだ。
「おい!真桜ちゃん!先生にキスして乗り換えのお時間よ~!」
「え?あ、、あぁ!」
真桜が先生キスをする
「あ…やめ…!」
「せ、、先生の身体、いただきま~す」
「あひぃぃぃぃぃぃぃっ!?」
京子先生の身体がビクンとなって白目を剥く。
「あっ…あ…」
「あっ あっぁっ!あっ!あぁあああああっ!」
真桜と京子先生が抱き合ったまま
その場に倒れた。
そして、すぐに京子先生が
汚らしい笑みを浮かべる。
「あっ…あっ…!これが、先生のからだ!
あぁぁあああああっ!あぁぁぁ~~~ん♡」
学もすっかり憑依の虜になっていた。
覆いかぶさっている真桜の身体をどかすと
京子先生の身体を学はニヤニヤしながら見つめる。
「へっへっへ!お前もだんだん百合の素晴らしさが分かってきたようだな!」
萌愛に憑依している卓也が言う。
「…あぁ、、ああ!乗り換える瞬間!
あぁ…電車を乗り換えるかのように、
身体を乗り換える瞬間~
あぁ、たくやぁ…!最高だよ~!」
京子先生は、すっかり興奮している。
そんな様子を見て、萌恵は笑った。
「たくや~?今のわたしはも・え よ!」
甘い声で言う萌愛。
「あぁ~ごめんなさい~!萌愛ちゃん~ うふふ!」
京子先生も甘い声で囁く。
「うふふん~もっともっと溺れちゃお~!」
「ふふふふ~!もう我慢できない!」
抱き着く杏子先生と萌愛。
「あっ…あ!女同士の…あぁぁ…」
「先生~?顔真っ赤ですよぉ~?」
京子先生は顔を真っ赤にしながら叫ぶ。
「あ…これが…これが百合…
あぁああああっ!」
そんな学に、萌恵は声をかけた。
「ふふふ…おい!まなぶ~!」
「あ…ア…え?」
京子先生がはぁはぁ言いながら萌愛の方を見つめる。
「まなぶもわたしの身体の中においでよ~!」
萌愛は、そんな京子先生を手招きする。
「え…そ、、そんなことできるのか?」
戸惑う京子先生。
二人が一人の身体に?
そんなこと…?
「たぶんできるさ!ほら!」
無理やり萌愛にキスをする京子先生。
「チュウウううう…」
京子先生は無抵抗で萌愛のキスを受け入れた。
するとー
おかしな感覚になった。
「あ…な、、中に…まなぶも入ってくるぅ」
「んひぃっ!?」
大きな声を出して先生が倒れる
それと同時に萌愛が
可愛らしい表情を、
この上ないぐらいに歪めて笑う。
「あ…え…えへへ…2人で1つの身体を…
変な気分だぜぇ」
「あ…お、、俺も萌愛ちゃんの身体に」
「んひひひひひっ!あひひひひひひひひっ!」
萌愛が一人で二人分の言葉を口にしながら
自分を愛おしそうに抱きしめる。
「あ~~~あ、憑依最高だぜ~
ぐへへへへへへへへへへへ~~~!」
その姿はもはや
大人しく、優しい女子高生の姿などではなかったー。
「う…」
「あ…わ、、わたしは…」
意識を失っていた真桜と京子先生が目を覚ます。
「あ~!二人ともお目覚めですかぁ~?
えへへへへへぇ~!」
2人に近寄って行って、
2人のことを舐めはじめる萌愛。
「京子先生と真桜ちゃんの味~!
うへへへへへへっ~」
獣のような表情で2人の身体を
舐めたり、なでたりを繰り返す萌愛。
「きゃああっ!?も、萌恵ちゃん!?」
「ど…どうなってるの!やめて!」
真桜と京子先生は悲鳴を上げる。
そんなことお構いなしに萌愛は
狂ったような笑い声を出しているー。
「えへへへへ~!
おいまなぶ!もっと積極的に行けよ!
ん?あぁ…えへへへへ~」
2人に同時に支配されている萌愛が
奇妙な言葉を口走る
「も…萌愛ちゃん…」
「…ちょ…やめて!」
片手で真桜の、
もう片手で京子先生の胸を触る萌愛。
「た…助けて!」
萌愛を叩いて逃げ出す真桜。
「あっ!こら待ちやがれ!」
萌愛が真桜を追いかけて、
乱暴に掴む。
「ひっ!」
「逃がさないよ~!ま・おちゃ~ん!」
キスをする萌愛
「んひぃっ!?」
真桜がその場に立ち尽くすー
そして、目に涙を浮かべたまま、真桜は笑いだした。
「えっへへへ~!百合ってエロいよなぁ~」
萌愛の中にいた卓也が今度は真桜に
移動したのだった…。
「うへへへへ~そうだよね~!」
笑い合う2人。
京子先生は訳も分からず、ただ怯えている。
「ふ…二人とも…どうしちゃったの!?」
怯える京子先生の方を
妖艶な表情で見つめる萌愛と真桜。
「せんせ~俺たち…いいえ、わたしたちに~」
「性教育してくれるんでしょ~?」
2人に抱き着かれる京子先生
「ひっ!?」
京子先生は何もすることができず、
されるがままにされてしまう。
「ンへへへへ~!京子先生のからだ~!」
「せんせ~!いっしょに堕ちるところまで堕ちちゃいましょ~?」
そう呟くと真桜と萌愛は
同時に同じような笑を上げた。
「うひひひひひひひひひひひ~」
「な、なんだ?」
廊下がざわつき始めたー。
「チッ!そろそろギャラリーが集まってきやがった!」
萌愛が舌打ちする。
さすがに、騒ぎ過ぎたようだ。
「え…あ…どうするんだ?」
戸惑う真桜。
そんな真桜を見つめて萌愛は笑う。
「決まってるじゃねぇか!抜け出そうぜ!」
「え?あっあぁ…!」
ニヤニヤしながら萌愛が思い出したかのように笑う。
「あ、抜け出す前に”百合大好き”って強く念じておけよ」
そうすれば、この女も真桜ちゃんも、百合好きに
生まれ変われるからな」
その言葉に、真桜は「わかった」とうなずく。
「百合だいすき!」
2人は、そう叫ぶと、そのまま倒れた
「ひっ…!?ど、、、どうなってるの…!?」
一人残された京子先生は、ただ戸惑うことしかできなかった。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・
後日ー
「この前は楽しかったな」
昼休みー
卓也は屋上でパンを口に頬張りながら笑う。
「あ、あぁ…そうだな。やっぱり持つべきものは友達…だな!
卓也、百合をキモいなんて言って、本当にごめんな」
「いいんだよ」
萌愛と真桜は、あれから、百合カップルになったようだー。
明美と詩織も相変わらず。
「身近に花のある生活…素敵だと思わないか?」
卓也がパンを食べ終えて、
パンの袋をポケットに丸めて突っ込みながら呟く
「あぁ…最高だ」
学は笑う。
卓也は、そんな学を見て、ニヤリと笑う。
友人も百合の素晴らしさに目覚めてくれた。
卓也は、それが嬉しくてたまらなかった。
「-ーーまだまだ咲かせていこうぜ、百合の花」
そう言って、卓也が学の肩をポンと叩いて、
屋上から立ち去ろうとする。
卓也は、次はだれを百合の花畑に
正体しようかと、ニヤニヤしながら考えているー
生徒会長の曽山先輩あたりが良いだろうか。
いや、1年生のロリッ子、又原さんも捨てがたい。
卓也がそんな風に考えていると
学は、屋上から遠くの景色を見つめながら呟いた。
「卓也、お前たしか、妹いたよな?」
学の思わぬ言葉に、屋上から立ち去ろうとしていた卓也は
足を止めた。
「学…お、お前…」
卓也は動揺しながら振り返った。
卓也には妹がいるー
現在中学3年のとても可愛い妹だ。
卓也は、そんな妹を溺愛していた。
景色を見つめていた学が振り返る。
「卓也…お前言ったよな?」
学は笑っている。
「理性なんてつまらない牢獄から抜け出そうぜ!
牢屋の鍵は開いている。
扉の先には、無数に咲き誇る百合の花!
それでもお前は牢屋に籠るのか? …って」
学は卓也に前に言われた言葉を
一言も間違えずに言う。
「--ま、、待て、俺の妹には手を出すな」
卓也が少し慌てた様子で言う。
「--”妹”ってエロいよな」
学が狂気的な笑みを浮かべて言う。
「---な…」
卓也は言葉を失った
「卓也、俺は牢獄の先の花畑の
そのもっと先に辿り着いたぜ」
学が微笑む。
「---卓也、お前は今、どこにいる」
学の言葉に、卓也が唖然とした表情で言う
「な、、なんだと?」
学は笑った。
「卓也、お前はまだ、理性という牢獄から
抜け出しきれずに、いつでも牢獄に戻れる場所で
ウロウロしてるんじゃないか?」
卓也はそんな学の言葉を遮る。
「お、、俺の妹には手を出すな!」
とー。
「--なぁ、卓也」
学は卓也の肩に手を置いた。
「もう一度言うぞ。
”妹”ってエロいよなー」
そして、学は続けた。
「”妹”と”百合”
エロとエロの掛け算だ。
答えは何だと思う?」
学にも妹がいるー
学は自分たちの妹に憑依して
百合百合しようと考えていたー
「---え、、、えろえろ…」
卓也が学に気圧されてそう呟いた。
「そう。正解だ」
学がそう言って笑うと、
昼休みの終わりを告げるチャイムが鳴ったー
学はニヤニヤしながら屋上から立ち去って行くー
「---ま、、、学…」
卓也は、放心状態でしばらく動けなくなってしまったー。
おわり
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
コメント
合作ゲームの、小説版でした!
小説化するにあたって、私が書いた台本を
小説用に改筆しています。
そして最後のシーンは小説オリジナル…!
学くんは、卓也くんを追い越して
百合の魅力にはまっちゃったみたいですネ…笑
続きは…いつか書くかもしれません☆
お読み下さりありがとうございました~!
コメント
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こんばんわわわー?
楽しみにお待ちしておりましたー!
やっぱりゲームもやった上で小説版をみるとより一層面白さが伝わってきますねっ!
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> こんばんわわわー?
> 楽しみにお待ちしておりましたー!
> やっぱりゲームもやった上で小説版をみるとより一層面白さが伝わってきますねっ!
わわわ~!
コメントありがとうございます~☆
ゲームも小説も、皆様に楽しんで頂けていれば嬉しいデスー!
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わわわっ~!!
このようなラストまで頂けていたのですねっ~!!汗汗
反応遅れてすみません…汗汗。
すごくよかったです!!
ありがとうございますっ!!
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> わわわっ~!!
> このようなラストまで頂けていたのですねっ~!!汗汗
> 反応遅れてすみません…汗汗。
> すごくよかったです!!
>
> ありがとうございますっ!!
ありがとうございます~☆
反応は自由ですから
すみませんなんてことないですよ~☆
どのタイミングでも嬉しいデス!