<入れ替わり>先生とぼく②~僕の選ぶ道~(完)

入れ替わってしまった
真理子先生と五郎ー。

二人は、お互いの立場を楽しんでいくも…?

※リクエスト作品デス

--------------------–

先生としての授業。

僕がゴクリと唾を飲み込む。

みんなの視線が一斉に集まるー
僕は、今、憧れの真理子先生ー

そして、僕になった真理子先生ー
つまり、五郎として机に座って
僕を見ている真理子先生がいるー

「---えへへへへ」
僕は思わず笑ってしまう。

クラスメイトたちが首をかしげる。

しまった!
教室に入っていきなり「えへへへへ」なんて
気持ち悪いぞ、僕!

そう思って、慌てて朝の挨拶を繰り返すと、
僕は固まった。

「---あ…あれ…」

僕は何をすればいいんだー?

いつも、真理子先生の授業を受けたり
しているけれど
いざ、先生になって前に立つと、
僕は何をしていいのか
分からなくなった。

「---え~~え~~~っと…」

僕は、”先生、助けて”と言わんばかりに
僕になった先生の方を見つめる。

けれどー
先生は、僕のことを見ているだけで、
たすけてくれないー

”五郎”になりきっているー

「---え…え~~~」

クラスメイトたちが、
”先生~?どうしたんだよ~”と
僕を茶化し始める。

どうしたんだよ~じゃないよ!

って、このままじゃ、先生が
みんなから変な風に思われちゃうよ!
どうにかしなくちゃ!

そう思った僕は、
頭の中であらゆることを
必死に考えたー

そして、やっとの思いで、僕は
言葉を絞り出した。

「お…おしっこ…」

真理子先生の綺麗な声が、
教室中に響き渡った。

目を点にするクラスメイトたち。

美人な女先生が
「おしっこ」と言ったのだー

笑い声や
唖然とする声が、響き渡るー

「--お、、おほほほほほほ!」
僕は適当に笑いながら、
教室から飛び出した。

「は~っ…は~っ…」
先生の綺麗な髪の側からは
大粒の汗がこぼれていたー

ぼ、、僕は緊張症だったー。
人前に立つのが苦手なのに、僕が
みんなの前で真理子先生として
授業できるわけ、ないじゃんか…!

「ぼ…僕は……どうしよう…
 と、、とりあえず…おしっこ!」

先生の身体で僕はそう叫ぶと、
慌ててトイレに向かったー

僕はーー
トイレに入ると、鏡を見つめた。

「あ…せ、、先生…!」
鏡に映る先生が、顔を赤くしている。

「--わわわ…本当に、僕が先生だ」

僕がにっこりすると先生もにっこりする
僕がむすっとすると先生もむすっとする。

なんだか、とっても面白いー。

「---もう!ダメじゃない!」
先生っぽく頬を膨らませて怒ってみる

「--あわわわわわわ~ せんせいだぁ~」
僕は嬉しくなって、先生の身体で先生の身体を
抱きしめる。

「うひっ!?」

自分で自分を抱きしめた僕は、
改めて先生の胸のふくらみを感じて
顔を赤らめる。

「--あぁぁぁぁ…おっぱいおっぱい…」
僕はそう言いながら、先生の胸を
触りつづける。

なんだかとっても気持ちがいい~…

「あぁぁあぁ~わたし、五郎くんのこと、だいすき~!」

先生に、僕のことが大好きだと言わせてみる。

なんだか、すごい。

僕は生まれてから今まで味わったことのないような
不思議な感覚を味わいながら
先生の胸を触りつづけた

言葉に言い表せないような、
変な感じがするー

ゾクゾク?ドキドキー
身体が熱く感じられてきて、
なんだかとっても変だ。

「---あぁ…おっぱい!おっぱい!」

僕は大声で叫んだー

「----あ……あ…」

!?

僕が振り返ると、
そこには、学年主任の先生がいたー

「せ、、、せ、、、先生、、、
 な、、なにを…」

僕ははっとするー

やばいー
ここ、男子トイレじゃん!

とー。

しかも今、授業中だったー。

授業中に、
男子トイレの中で、
おっぱいおっぱいと叫ぶ真理子先生を見た
学年主任の先生は、
「--失礼しました」と頭を下げて
どこかへ行ってしまったー

えぇぇ…や、やばいじゃん…!

僕は、慌てて教室へと戻って行くー

けれどー
何だったんだろうー

おっぱいを触っているときー
すっごく気持ちよかったー
なんだか、癖になりそう。

お母さんに耳かきしてもらっているときよりも
気持ちよかったー

僕は、教室に戻って、
戸惑うクラスメイトたちをよそに
授業を再開した。

とりあえず自習と告げておけば
だいじょうぶ!
僕はそう思った。

ふと、教室の机の角に身体が触れるー

「-!」

なんか、不思議な感覚ー

そうかーーー
アレがないんだー!

僕は気づく。

男の子に欠かせない
あれが先生の身体には
ないんだった。

なんだか、不思議だー。

僕は、気付けば夢中になって
教壇の机の角に
アレのない先生の身体を
こすりつけていたー

「---」
だいじょうぶ。

みんなは自習で夢中になっている。

僕は、
さらに身体を激しくこすりつける

んああああああっ!
きっもちいい!!!

僕は得たいの知れない気持ちよさを
味わって
思わずそう叫びそうになったー

「せんせい…?」
クラスの女子が不思議そうにこちらを見る。

叫びそうになったー…

じゃなくて、
叫んじゃってた…

僕は、「え、、、あ、きもちいいなぁ~って」
と、慌てて誤魔化した。

何も、誤魔化せていないー

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

そんなこんなで、
なんとか、僕はその日の授業を終えたー

放課後、
僕と真理子先生が、空き教室でふたりきりになる。

「--ふ~見ていてひやひやだったわよ」
僕の姿をした真理子先生が言うー

「それにしても、昼休みにトイレで
 試してみたけど、男の子って、
 あんな感じなのね」

真理子先生の言う言葉の意味が
僕には分からなかった。

昼休みにトイレで何を試したんだろう…?

「--じゃあ、そろそろ元に戻りましょ?」

僕の姿をした真理子先生が言う。

女の人の言葉をしゃべる僕は、
やっぱりちょっと変だー

まぁ、女の人の身体になった僕も
変だろうけどー

「--…」
僕は、黙り込んだ。

「どうしたの…?」
僕の姿をした真理子先生が言う。

「--いやだ…!」

僕は叫んだ。

「え?」
真理子先生が唖然としている。

「--僕は、戻りたくない!」
僕は、そう叫ぶ。

授業中のあのゾクゾクー

僕は、先生の身体の魅力に
憑りつかれたー

元の僕の身体に戻るー

冗談じゃない!
僕は、戻りたくないー。

「--ちょ、そ、それは困るわよ!」
僕の姿をした先生が叫ぶ。

先生は、
どうして入れ替わりを許してくれたのだろうー
”その日1日だけ”
許してくれたのだろうー

後から聞いた話だけれども、
あの時、先生はー
”先生も大変なんだよ”ということを
僕に教えたかったらしいー。

結果、全然違う方向に転がってしまったけれどー。

「--僕は、戻りたくない~!」
僕はそう叫ぶと、
もう1回分の入れ替わり薬を取り出して、
それをー
窓から外に放り投げたー

「--あ!な、、何をするの!?」
僕の姿をした先生が叫ぶー

僕は叫んだ。

「僕は、、僕は真理子先生になりたい!」

とー。

「--そ、、そんなこと」

僕の姿をした先生が困っている。

もう、元に戻る方法はないんだ。
先生は僕のモノー

違う、僕が先生なんだ

「---五郎くん!そんなことは、許さないわ!」
僕の身体が叫ぶ。

うるさい!
僕は先生なんだ!

「五郎くん?何を騒いでいるのかしら?」
僕は先生の口調を真似てそう言った。

僕の姿をした先生が青ざめる。

「--ちょっと!五郎くん!私の身体を返して!」
叫ぶ先生。

「--いやだ! べ~っ!」
僕は先生の身体で舌を出して
そのままその教室から走り抜けた。

「ちょっと!」

先生のー
いや、僕の叫び声が聞こえたけれどー
僕は、それを無視したー

「おほほほほほほほほほほ~!」
僕は子供のようにスキップしながらー
自分の家へと帰宅したー

がー
もちろん、身体が先生の身体だったので
家には入れてもらえなかったー。

「--とほほ」
僕はなんとか先生の家を調べて
その中に入るのだった

・・・・・・・・・・・・・・・・・・

とー
いうのが、10年前ー
わたしが女になったときのお話―。

「---ふぅ」

入れ替わったばかりに書いた
日記を見ながらわたしは笑うー。

もう、女になってから
ずいぶんと時間が経った。

あのあとー
先生、私ー、いえ、僕の身体で
エッチをして
男の子のエッチの魅力にはまってー
”元に戻りたい”とは言わなくなった。

”このまま、わたしは五郎くんとして
 五郎くんはわたしとして、生きていきましょう”

そう言われたとき、
僕は飛び跳ねるようにして喜んだー

あれから10年ー
僕は、、いえ、わたしは、
もう、男として生きることを忘れていたー

今では、僕ということに抵抗がある。
すっかり身も心も女として生きているー

それが、今のわたしー。

そしてー

「行ってくるよ」

夫が姿を現すー

夫はー
”元・僕”
ーー五郎だ。

「あら…今日は早いのね。行ってらっしゃい」

10年が経過して、
元・僕の身体ー五郎は、20を超えていたー。

わたしたちは、
入れ替わったまま結婚するという
とても不思議な関係になった。

でも、なんだか、とてもラブラブだ。

お互いを、知り尽くしているからかもしれない。

「---今日も、頑張って♡」
わたしは、五郎と抱き合って、行ってらっしゃいのキスをすると
五郎は
「ああ、言ってくるよ」と微笑んだー

中身は確かに真理子先生のはずー
でも、五郎としてー
彼女も、もうすっかり男になっていたー

「---ふぅ」

わたしは鏡を見るー

時々、思うー

あの時若かった先生の身体も、
までは30代中盤ー。

時々、羨ましいー

僕の身体がー。

入れ替わったあの時、
僕はなんとも思わなかったけれどー

僕は、入れ替わったことで
10年分の時間を無駄にしたのだったー。

後から、そのことを
ちょっぴり後悔しているー

けれどー

「----さ、わたしも行かなくちゃ」

考えても仕方ないー
僕たちは、私たちは、
入れ替わった。

それが現実で、
もう、元には戻れないー

だったら、
今を楽しもう―

僕、いえ、私は、そう前向きに考えながらー
今日も教え子の待つ学校へと向かうのだったー

真理子先生としてー

おわり

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

コメント

リクエストによる入れ替わりモノでした~!

リクエストの原文は

” ②性に目覚めた小学六年生の男の子が美人である
女性担任を性の対象として見ていた。
男の子は女性担任と入れ替わり女性担任になります。授業しながら
他の児童にわからないようにオナニーしたり、男の子になった
女性担任を誘惑したりしセックスをします。
女性担任は元に戻してと言っていたが男の子の快感にめざめてしまいこのまま
男の子で一生いたいと思うようになる。
> 両者合意の元、お互いに一生成りすます事にする。
元担任は元男の子以上にエロくなっていく。
一方女性担任になった女性担任の小学生の息子にオナニーを教えセックスまでします。
そして、妊娠してしまいます。”

と、いうものでした。

一部変わっている部分がありますが、
頂いたリクエストが、
100パーセント全てそのままの展開になるとは
限らないので、その点は、お許しください…!
(私の中で書くのが難しかったり
 色々な事情で変わることがあります!)

リクエスト&
お読み下さりありがとうございました!

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入れ替わり<先生とぼく>
憑依空間NEO

コメント

  1. 飛龍 より:

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    元に戻れないまま結婚エンドできましたか~!
    子どもが大人と体を入れ替えるネタは多いですけど、確かに遊んでられる子どもとしての年を捨てちゃうのは勿体ない気がしますね…w

  2. 無名 より:

    SECRET: 0
    PASS: 74be16979710d4c4e7c6647856088456
    > 元に戻れないまま結婚エンドできましたか~!
    > 子どもが大人と体を入れ替えるネタは多いですけど、確かに遊んでられる子どもとしての年を捨てちゃうのは勿体ない気がしますね…w

    ありがとうございます~☆!
    子供のときは気づかないかもですケド、
    自分の精神年齢(?)が成長したら
    きっと後悔しますよネ笑

  3. 匿名 より:

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    窓から放り投げた入れ替わり薬を誰かが拾ってしまった、なんてことはないのかなと妄想してしまいましたw

  4. 無名 より:

    SECRET: 0
    PASS: 74be16979710d4c4e7c6647856088456
    > 窓から放り投げた入れ替わり薬を誰かが拾ってしまった、なんてことはないのかなと妄想してしまいましたw

    ふふふ…
    あるかもしれませんネ…笑

  5. 匿名 より:

    SECRET: 0
    PASS: 74be16979710d4c4e7c6647856088456
    記憶を引き続いで成りすましができた記述がないので違和感があります。
    子どもみたいな行動しかできなく知識もないのですから先生をクビになってるはずです。教師を続けていくなら記憶を読み込み成りすましできるようになったと言う記述やエピソードが必要です。

  6. 無名 より:

    SECRET: 0
    PASS: 74be16979710d4c4e7c6647856088456
    コメントありがとうございます~!

    成り済ましできた部分を描くときと描かないときがあるのですが
    このお話は、その部分をあまり重視していなかったので、
    こういう形になってしまいました!

    一応、記憶は受け継げていないのですが、
    お互いに情報交換をしつつ、
    トラブルを乗り越えて、今に至った感じの設定になっています!

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