とある高校ー。
幼馴染の彼女と幸せな学校生活を送っている男子生徒がいた。
しかし、そんな幼馴染が”憑依”で壊されていくー
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高校2年生の
工藤 大輝(くどう だいき)は
幼馴染の彼女、藤沢 真桜(ふじさわ まお)と
教室で談笑していた。
大輝と真桜は、とても仲良し。
小学時代からの付き合いで
高校1年生の時に大輝から告白して
彼氏と彼女の関係になっている。
優しく穏やかでしっかりものの真桜には
小さいころからよく助けられてきた。
「--あ、そうだ。来週、大輝の誕生日だったよね?」
真桜がにこにこしながら聞く。
「--え、あ、あぁ、そうだったな」
大輝はそっけない返事をしたー。
誕生日の話をされてニヤニヤしたら
プレゼントを催促している風に思われてしまうかもしれない。
そう思われないために、
クールに振る舞ったー
つもりだったー
「--ふふふ~…
大輝ってば、プレゼント欲しい~!って顔に書いてあるよ」
「えっ…えぇ!?」
結局、心を見透かされた大輝は、
欲しいものを真桜に伝えるのだったー
そんな二人の様子を教室の端っこで見つめる
男子生徒2人が居た。
「リア充は爆発しろ!」
そのうちの一人、メガネをかけた男子生徒・浩太(こうた)が
呟いた。
「--じゃ、また爆発させるか?」
もう一人の、小太りで髪の毛ボサボサの男子生徒・公之(きみゆき)が笑みを浮かべたー
この学年では”ある事件”が起きていたー
それは、女子生徒の豹変ー。
これまでに、2回。
豹変した女子生徒は人が変わったかのように、奇行に走り
そのまま退学しているー
豹変した原因は不明ー
ただー二人に共通しているのは、
彼氏がいたこと、とても仲良しだったこと、
そして、ある日突然豹変したことだったー
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
翌日ー
放課後に
真桜からLINEが届いた。
”ちょっと、話があるんだけど、
わたしの家でお話できるかな?”
とー。
ちょうど用事もなかった大輝は、
”いいよ”と返事をして、
真桜の家に向かう準備をしたー
小さい頃からの知り合いで、
真桜の家には何度も行ったことがある。
真桜の両親とも親しい。
両親は仕事が忙しく、
時々深夜まで帰ってこないこともあるようだ。
「--」
インターホンを鳴らす。
だが、返事はなかった。
「真桜?」
首をかしげる大輝。
トイレにでも行っているのかな?などと
苦笑いしながら、そのまま待とうとしていると
すぐにLINEが届いた。
”そのまま家に入っていいよ!
わたし、部屋で待ってるから”
とー。
「--なんだなんだ~?」
大輝は笑う。
もしかして何かのサプライズか~?
それともドッキリか~?
そんな風に思いながら。
真桜の部屋に辿り着いた大輝は、
目を疑った。
真桜が椅子に縛り付けられて、
泣きそうな表情で大輝の方を見ている。
そしてー
その部屋には男子生徒が2人。
クラスメイトの浩太と公之ー。
クラスではあまり目立たない生徒たちだ。
真桜が帰宅するタイミングで、
浩太と公之は、真桜の家に乗り込んだのだった。
「な…!」
大輝は唖然とした。
「ま、、真桜!」
大輝が叫ぶと、真桜は「だ、、大輝…」と弱弱しく呟いた。
「--へっへへへへ~!
待ってたよ~?」
眼鏡男子の浩太が真桜のスマホを手にしながら笑う。
真桜のフリをしてLINEを送って来ていたのは
この浩太だった。
「---お、、お前ら!何してるんだ!?」
叫ぶ大輝。
「--へへへへ…
覚えてるか?今年の夏前と春に、一人ずつ女子が
退学したのを」
浩太がニヤニヤしながら言う。
女子生徒の豹変と退学ー
大輝の記憶にももちろん残っていた。
「あ…あぁ」
大輝が言うと、
浩太が口元を歪めた。
「あれさぁ、俺たちの仕業なんだよねぇ。
退学になった二人とも、リア充だっただろ?
だから、俺たちが爆発させてやったんだよ!
うへへへへ~」
浩太が眼鏡をいじりながら言う。
「--な、何だって?」
大輝が言うと、
浩太は笑った。
「--次に爆発するリア充はお前たちだ」
浩太が二人を指さす。
「--な、、、ふざけるな!」
大輝が真桜の方に近寄ろうとすると
浩太が近くにあったハサミを手にして
真桜の首筋に突きつけた。
「いや…やめて…!」
目に涙を浮かべる真桜。
「--くへへへへへ…
動くんじゃないよ、工藤くん」
大輝の方を見ながら笑う浩太。
「今から、
リア充を爆発させちゃいます~!
ぐへへへへへ!
目の前で変わって行く真桜ちゃんショーを
お楽しみ下さい~うへへへへへ~!」
浩太はふざけた口調で言うと、
真桜の方を見てにっこりとほほ笑んだ。
「怖くないからね。真桜ちゃん。
今から真桜ちゃんは生まれ変わるんだ。
ネオ真桜ちゃんに!うへへへへ!」
浩太がそう言うと、
指をならし、小太りの男子生徒・公之に
指示をした。
公之がポケットから何かを取りだす。
「ジャ~ン!憑依薬~!」
浩太がドラえ〇んの如くひみつ道具の名前を宣言すると
公之はそれを飲み干した。
そしてー
「ひっ!?」
真桜の身体がビクンと動く。
「ま、、真桜!?」
大輝が叫ぶ。
「あ…あぁあああ…あっ…や、、やめて…
入って来ないでぇ!」
真桜が虚空を見つめながら泣き叫ぶ。
「やめて…!やめて…やめ…」
真桜の目から流れる大粒の涙。
そしてー
真桜はーーー
笑みを浮かべた。
「んひひひっ!憑依大成功~!」
涙を流したまま笑う真桜。
それを確認した
メガネ男子の浩太は
拍手をする。
「--工藤くん。
冷静に聞いてくれよ」
浩太の狂った笑みー。
大輝は、怒りと恐怖で身体を震わせていたー
真桜に、何が起きた?
憑依とはー?
「--君の大事な真桜ちゃんは
今、公之に乗っ取られている」
ーー!?
大輝は耳を疑った
「なんだって?」
「–真桜ちゃんの肉体と精神は、
公之が支配したんだよ。
憑依薬によってな」
そう言いながら真桜の身体を
縛っていたロープをほどく浩太。
真桜は立ち上がると、
「ふふふ…大輝~?
わたしぃ~からだもこころも
奪われちゃった~!あはははははは!」
と嬉しそうに微笑んだ。
「-ーーな、、、、お、、おい…冗談よせよ」
唖然とする大輝。
眼鏡をいじりながら、浩太はニヤニヤしている。
「---そ、、そうか…ドッキリだな?
この二人と事前に相談して
ドッキリを仕掛けてるんだな!?」
大輝はそう叫んだ。
憑依なんて、ありえない。
そんなこと、現実に起きるはずがない。
「ーー現実逃避したくなる気持ちは分かるよ。工藤くん」
笑う浩太。
浩太は、真桜に憑依した公之に向かって言う。
「公之、証拠を見せてあげて」
そう言うと、
真桜は笑いながら胸を触り始めた。
「んうふふふふふ♡
わたしのおっぱい~
ぐふ♡ ぐふふふ♡
やわらか~~い!」
興奮した様子で真桜が自分の胸を
嬉しそうに揉み続ける。
「お…おい!真桜!やめろ!」
大輝が叫ぶ。
しかし真桜は身体をくねくねさせながら笑った。
「--わたしがこんなことするぅ~?
うふふふふふふ♡」
甘い声を出す真桜。
その真桜の態度に
大輝は”ドッキリじゃないのか…?”と思いはじめる。
「あ、そうだ」
真桜は自分の机の目に歩いていくと、
机の上に飾られていた大輝との写真を見つめた。
そしてー
それをビリビリに破き始めた。
「--ま、、真桜!」
大輝は悲痛な叫びを上げる。
「--ふふふ…」
浩太が真桜の方に近づき、
真桜を抱きしめる。
「どうだ?大輝くん。憑依の力は」
そう言うと、浩太は真桜の胸を触り始める。
「あっ♡ あぁっ♡ こうたく~ん!」
甘い声で浩太を見つめる真桜。
「---ま、、真桜…!」
大輝は悲しそうな目で
浩太に胸を触られて喜ぶ真桜を見つめた。
「--わたし、憑依されてるから
な~んでもしちゃうの!」
真桜がそう言うと、
浩太はにやりと笑みを浮かべると、
突然ズボンを下ろした。
「---僕みたいな陰キャラ、
モテないと思ってるだろ?」
浩太はパンツも脱ぎながら笑う。
「-でもさ、憑依薬があれば、
僕だってモテモテさぁ!」
浩太がそう叫ぶと、
真桜は「浩太く~ん!」と言いながら
浩太の肉棒を嬉しそうにしゃぶり始めた。
「お…おい!真桜!やめろ!やめろ!」
大輝が叫ぶ。
さすがにこれはドッキリではないー
本当にーーー”憑依”なのかー
大輝はそう思いはじめていた。
「よ~し!口の中に僕のミルクを発射するぞ~!」
浩太が叫ぶ。
「--受け入れ準備、OKであります~!」
公之に憑依された真桜がふざけた口で言う。
「---お、、おい!てめえら!ふざけんな!おい!」
大輝は怒りをあらわにして叫んだ。
しかしー
二人を止めることはできなかった。
「--浩太ミルクミサイル発射ァ!」
浩太がうめき声をあげながら叫ぶ。
浩太のアソコから白い液体が
飛び散り、真桜の口の中に放たれた。
「んっふぅぅぅぅぅぅ~!」
真桜は顔を赤らめながら
そのミルクを味わっていた。
「ま…真桜…!」
大輝は泣きそうになりながら呟く。
「どうだい?大輝くん。
大事な彼女が、目の前で他の男と
こういうことしているのを見るのは?」
浩太が眼鏡をいじくりながらニヤニヤしている。
「テメェ…!」
大輝は拳を震わせた。
それでも、浩太は挑発をやめない。
殴りかかろうとする浩太の前に
真桜が立ちはだかる。
「--ねぇ、大輝?
浩太くんを殴るなら
わたし、憑依されたまま、服を全部脱いで
外に行っちゃうよ~?」
真桜が制服をイヤらしく触りながら言う。
「く、、くそっ!」
叫ぶ大輝。
どうすることもできない。
「--お、、お前ら!
こんなことしてただで済むと思ってるのか!?
これは立派な犯罪だぞ!!!」
大輝が叫ぶ。
「--真桜ちゃんは喜んでるかもよ?
憑依されてさぁ」
浩太がそっけない表情で言う。
「--んなわけあるか!
早く真桜を解放しろ!」
その言葉に、浩太は頷いた。
「あぁ、いいよ。
でもさ…。
その前に…」
浩太が不気味な笑みを浮かべた。
大輝はその笑みを見て悪寒をおぼえた。
「---君は、ゲームで何かを作ったことはあるかい?」
浩太の言葉に、
大輝は「?」という表情を浮かべる。
「ゲームのエディット機能でも、
キャラクターメイキングでも
なんでもいい。
やったことはあるかい?」
浩太に尋ねられた大輝は浩太を睨みながら頷く。
「ふふふ…僕はさ…
ゲームで何かを作っている時に興奮するんだ。
例えば、ゲームで、キャラクターメイキングをしているとき、
このキャラは僕自身が自由に姿も声も、能力も
決めている…
そう思うと勃起しちゃうんだよ…くへへ」
話の意図が分からない。
「--ふふふ…
これから君にもその興奮を教えてあげるよ。
真桜ちゃんで…ね?」
浩太が真桜の方を見つめる。
「さぁ、公之、始めようか。
真桜ちゃんのエディットを」
浩太がそう言うと、
公之に憑依されている真桜は「うん!」と嬉しそうに呟いた。
「これから、真桜ちゃんを
僕たちの思うがままにエディットしていくから…
君はそこでじーっと見ているといいよ」
浩太の言葉に
大輝は、「ふざけるな!!真桜はゲームとは違う!
生身の人間なんだぞ!」と叫ぶー。
しかし、浩太はケラケラと笑いながら呟いた。
「さ~て、まずは、大事な彼氏への愛情を、
憎悪に変えちゃおうか」
浩太は真桜の方を見ると、
真桜は頷いた。
「-ーー大輝…嫌い…
大輝…許せない…
大輝…キモい…
大輝…うざい」
刻み込むように呟く真桜。
「--知っているかい?
憑依されている間、
物事を考えたりするのには、
その身体の脳を使うんだ
だから今、真桜ちゃんに憑依している公之は
真桜ちゃんの脳を使って物事を考えているー。
そんな状態でー
念じるように、刻み込むようにー
”大輝は嫌い”と思い込めばー」
浩太の言葉を聞き終える前に、
大輝は浩太にとびかかった。
しかしー
浩太はそれでも余裕の笑みを浮かべていた。
「僕を殴るか?
殴りたければ殴れよ?
でも、忘れるなよ。
今の真桜ちゃんは、僕たちの意思ひとつで、
喜んで自殺もするし、
喜んでお前も殺す」
その言葉に、大輝はくそっ!と叫びながら浩太から手を放す。
「くくく…さぁ…真桜ちゃんのキャラメイキングを続けようか…」
浩太は勝ち誇った表情で笑みを浮かべたー
②へ続く
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
コメント
目の前で染められていく幼馴染を
助けることはできるのでしょうか。
続きは明日デス!
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