<憑依>愛の診察

彼には、どうしても好きな子がいた…

そんな彼は、ある日、
彼女が歯医者に通っていることを知り、
あることを思いつく…!

※リクエスト作品デス!

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中学に通う塩井 雅人(しおい まさと)には
好きな子がいたー。

芹沢 夏帆(せりざわ かほ)-
クラスの中でも人気の高い子ー。

しかし、当の本人はとても大人しく
女子生徒とばかり仲良くしているため、
雅人が夏帆と話すことはほとんどなかったー。

どうにかして夏帆と二人になりたい。

雅人はそう思った。

けれどー
夏帆と二人になる機会なんて
そうそうなかったー。

そんなある日、夏帆が歯医者に通っていることを
雅人は知るー。

いいなぁ、と彼は思った。

歯医者の先生ならば、
夏帆の口の中をチェックしたり…
2人きりになって
あんなことやこんなことを…

「うへへへへへへ…」
雅人がよからぬ想像をしながら
一人でニヤニヤしていると、隣の席の男子生徒が
「おい、何ニヤニヤしてんだよ」と
突っ込みを入れた。

我に返った雅人は
「あ、いや、なんでも!」と答えて
授業中だったことを思い出し、
授業に専念するのだった。

”歯医者の先生になれればなぁ”なんて
雅人は思いながら、
その日の授業を終える。

憧れの夏帆は、
仲良しの女子と一緒に
足早に下校してしまった。

「今日、歯医者に行くんだ~!」
なんて、友達と会話しているのが聞こえた。

いつもそうだ。

2人きりになるチャンスなんてない。

雅人は、ため息をつきながら
一人、下校していたー。

今日も、いつものように1日が終わるー
下校して、
家に帰って、
適当にゲームをして、
適当に勉強して、
友達と他愛のない会話をしてー

そして、眠るー。

そんな、ありふれた普通の1日を
送るはずだったー。

しかしー

帰宅中の雅人は
信じられない光景を見たー

普通に、いつもの通学路を歩いていたのにー

突然、周囲が真っ白になっていたのだったー

「----きみ」

「--え」

真っ白の世界ー
そこに、シルクハットを被った男が立っていたー。

「---彼女と、二人になりたいか?」

その言葉に、雅人は困惑する。

しかしー
シルクハットの男は、不思議と危険な感じはしなかった。

「---う、、、うん…」
雅人がそう答えると、
シルクハットの男は少しだけ微笑んだ。

「--きみに、力をあげよう。」

男が、光をかざすと、
周囲がさらに白くなり、
何も見えなくなったー

・・・・・・・・・・・・・・・・

「はっ!?」

雅人が気付くと、
そこはいつもの通学路だった。

「今のは?」
雅人は困惑するー

夢でも見たのだろうかー。
雅人はそんな風に思ったー

しかし、雅人は気づく。
自分の右手が青く光っていることにー。

”歯医者の先生になって、
 憧れの子と2人きりに…
 なりたいだろう?”

「---!」
シルクハットの男の声が響き渡るー

”念じてごらんー。
 彼女が通っている歯科をー”

彼女の通っている歯科は知っていたー
その歯科を思い浮かべる雅人ー

そしてー
次の瞬間ー

雅人の意識ははじけ飛んだー

・・・・・・・・・・・・・・・・

「----!!!」

雅人がふっと我に返るとー
そこは、歯医者だったー。

「---あ、、あれ…ぼ、、僕…?」

雅人はそこまで口にして、
自分の声がおかしいことに気付く。

自分の口から出ている声が
大人の女性の声になっていたのだったー。

「--ん…え?え?」
驚いて周囲を見渡すと、
そこは、歯科医院だったー

「---えええええ…!」
鏡を見た雅人は驚くー

鏡に映ったのは、自分ではなくー
歯科医院の女先生ー
幹谷 涼子(みきたに りょうこ)先生だった。

年齢はある程度行っているものの、
美貌を保つ、美人先生ー

「ぼ、、ボクが、歯医者の先生に…?」

呟く涼子。

「--せ、先生?」
ふと、可愛らしい声で呼びかけられて涼子は
我に返った。

振りかえると、そこには寝台に横たわる夏帆の
姿があった。

「ーーーか、、夏帆ちゃん!?」

こ、これはー

夢にまで見た光景ー

クラスで憧れの存在の夏帆が
無抵抗な状態で寝台に横たわっているー

そしてー
自分は歯医者の先生にー

この歯科医院は少数でやっているため、
先生一人の時もあるー

「や、、やったああああ!」
涼子は思わずガッツポーズをしてしまう。

首をかしげる夏帆。

「--わわわ~!
 あ、、あれがない~!?」
股間を触りながらケラケラと笑う歯医者の先生。

「せ…先生…?」
夏帆はガッツポーズをして、おかしな行動をしている
歯医者の先生を見て不安そうにする。

夏帆には、虫歯があった。
今日はちょうど、その治療をする日だったのだー。

「--あ、え、、、えと…え~っと」
コホン、と咳をしながら冷静な態度で
涼子は、歯科治療のために台に横たわっている
夏帆の方を見た。

「え~、、と。夏帆ちゃん…
 これから、治療をはじめます」

涼子のふりをして言う。

正直、涼子に憑依した雅人には
何をすれば良いのかまったく分からない。

けれどー

そんなことはどうでも良かった。

夏帆が震えているのを見て、
涼子は笑みを浮かべた。

「怖い…?」

笑みを浮かべながらそう聞いてきた涼子の方を見て
夏帆は頷く。

夏帆は、歯医者が苦手だった。

小さい頃から、歯の質の問題もあり、
虫歯になりやすかった夏帆は、
これまでにも何度か虫歯治療を受けてきた。

痛い思いをしたこともある。

そのため、虫歯治療が一種のトラウマのような
感じになってしまっていた。

「---じゃあ、これをつけるといいよ」
涼子は、そう言いながら、近くにあったアイマスクを手に取る。

「---それは…?」
夏帆が震えながら言う。

涼子は、今にも夏帆に抱き着いてキスをしたい想いを
我慢しながら、
必死に冷静を装って言った。

「これで目隠しすれば少しは怖くなくなるから。
 ね?僕が保証する」

うっかり”僕”と涼子の身体で言ってしまい、
雅人ははっとしたが、
虫歯治療を前にして怖がっていた夏帆は、
特に違和感を感じていないようだった。

夏帆は、言われるがままにアイマスクをつける。

「ゴクリ」

涼子は思わず唾を飲んだ。

目隠しされている夏帆。

憧れの夏帆が、
アイマスクをつけた無防備の状態で目の前にいる。

まさに、最高のシチュじゃないか。

雅人はそう思った。

「ふふふふふふふふ…」
思わず、涼子は涎をこぼしながら
笑いだしてしまう。

だがー
流石にこの状況で身体を触ったりするのはまずいー

夏帆の発達し始めた胸を触ってみたい。

けれどー
アイマスクをしているだけの状態だから、
胸を触れば夏帆も嫌がるだろう。

「--そ、そうだ…麻酔」
涼子は、麻酔を探す。

”やってはいけない行為”だと分かりながらも
医療行為の危険性をまだ中途半端にしか理解していない
雅人は、涼子の身体が興奮してくるのを感じながら
麻酔の注射をーーー
”適当”に、夏帆にしてしまった。

それが、どれだけ危ないことかを理解せずにー

「あ…せんせい…なんだか…体が…」
夏帆は、す~っと、意識が遠くなるような感じを覚えながら、
そのまま眠りについた。

可愛らしい寝息を立てている夏帆。

「うへへへ…
 夢にまで見たこの瞬間だ…」

涼子は、
歯医者の先生としての凛とした姿を失い、
欲望に飢えた獣のような表情で、
夏帆の方を見つめていた。

今にも、夏帆のことを食べてしまいそうな、
野獣のような目つきだー。

「す-…すー…」
夏帆は穏やかな寝息を立てている。

「ぐふ…ぐふふふふふ」
涼子はもう、歯科医の先生としての顔を
完全に失っていた。

欲望に支配された、ただの獣ー。

それが、今の涼子だ。

「うへ…あ…何か変な気持ちだぁ…」
涼子に憑依している雅人は
変な気持ちになりながら笑みを浮かべる。

身体がゾクゾクする
妙な熱さを感じるー

きっと、涼子の身体が興奮しているんだー。

憑依しているのが、別の人間なら
この状況に興奮して、涼子の身体で
遊び始めたかもしれないー

けれどー
今、涼子に憑依している雅人は、
涼子の身体に興味があるわけではないー

興味があるのは、今、目の前で
穏やかな寝息を立てているー
夏帆だ。

「ふふふふふ…チュウしよ?夏帆ちゃん」

涼子は、はぁ、はぁと言いながら
歯医者としての使命も忘れて
夏帆の唇に触れる

唇と唇が触れる音がする。

「んはぁ…♡ 夏帆ちゃんの唇…
 やわらか~い!」

涼子が色っぽい声を出す。

かなり、興奮している様子だ。

顔を真っ赤にしながら、涼子は
寝息を立てている夏帆に何度も何度もキスをする。

涼子の身体はさらに興奮していきー
ゾクゾクが止まらなくなってしまうー。

ゾクゾクー

ゾクゾクー

なんだこの気持ちはー
と思いながら
我慢できなくなった涼子は、
夏帆の服を脱がし始めたー

「---夏帆ちゃん…
 身体の診察も…しようね…?ふふふ」

涼子が涎を垂らしながら微笑む。

夏帆の服が破けていくー。
笑う涼子は、獣のような目つきで、
夏帆の服を破り捨てる。

「あぁぁぁ…夏帆ちゃんの
 か・ら・だぁ~♡」

嬉しそうに腰をくねらせながら
夏帆の身体をイヤらしく撫でまわす涼子先生。

歯科医としてやるべきことなど
とうに忘れて、欲望に満ちた表情で
夏帆の身体を撫でまわすように見つめている。

「んふぅぅ」
夏帆の身体をペロペロと舐めはじめる涼子。

涼子の身体は興奮で火照り、
全身のゾクゾクが止まらなかった。

「あ…」
涼子は、夏帆の下着の方を見つめる。

涼子に憑依している雅人は、
女の子のアソコを見たことがない。

「ん…ん…ど、どうしよ?」
一瞬困惑する涼子。

これ以上先に進んでしまうのは、
人として何かを捨てることのような、
そんな気がしてしまう。

これ以上進むべきか。

それとも引き返すべきか。

ドキ ドキ

ドキ ドキ

ドキ ドキ

「---いいよね?」
涼子がにこっと微笑みながら、
夏帆のそれを下ろそうとしたその時だった。

「--せ、先生!?」
助手はーー
買い出しに出ていただけだった。

服を脱がされて眠らされている夏帆ー
イヤらしい笑みを浮かべている涼子。

それを見て、助手は、唖然としたー

「---あ、、え、、こ、、これは!」

何とか言い訳をしようと考えているその時だった。

突然、夏帆の身体が痙攣し始める。

適当に打ちこんだ麻酔ー
それが原因だった。

「え…あ、、、あ、、、ど、、どうすれば…」
慌てふためく涼子ー

助手は必死に何かを叫んでいたがー

ついにー
夏帆の身体は動かなくなってしまった。

「そ…そんな…!
 夏帆ちゃん…」

唖然とする涼子。

そんな時だったー

”力には代償があるー
 君はこれから、”人殺し”の歯医者の先生として
 生きるんだ。

 永遠にー
 そう、永遠にー”

シルクハットの男の声ー

それだけ言うと、シルクハットの男は
姿をそのまま消した。

「ふ…ふざけるな!
 ぼ、、僕の身体に…僕を戻してくれ!」

涼子に憑依している雅人は叫ぶ。

”・・・・・”

シルクハットの男は、姿を消したまま、
憑依されている涼子の目を
じっと見つめた。

そして…

ーー!?

雅人がはっと気が付くと、
涼子に憑依した直後の光景に戻っていたー

「え…」

夏帆に、麻酔を打ちこむ直前に…

”…満足したか?”

シルクハットの男はそう呟いた。

「え…あ…」
涼子は唖然としている。

さっきの光景は、夢ー?

いや、違う、現実だー。
間違いなく、夢などではなかった。

”--その子のことが好きなら、
 君自身の力で、行動を起こせー”

そう告げると、シルクハットの男は消えたー

「---…」
涼子の中に憑依していた雅人は、自分の行動の非を認めー
そのまま憑依から抜け出したー

数日後ー

昼休みー
そこには、夏帆に告白する雅人の姿があったー

おわり

・・・・・・・・・・・・・・・・・・

コメント

リクエストを元にした作品でした~!

リクエスト原文は、

歯科医に憑依し、やはり、クラスメートの女の子を最後にし
2人きりになります。女の子が治療を怖がっていたので、
それを理由にアイマスクをつけさせます。まずは、
麻酔をして治療開始しだすと女の子が眠り出したので女の子とキス、
そして女の子の口におちんちんを入れて射精。
> をリクエストします。

というものでした!

似ている内容のリクエストがあり、
そちらと差別化(そのリクエストはまた今度(いつかは未定デス)書きます)
するために、男性医師ではなく、今回は女性医師にしました!

リクエスト&お読み下さりありがとうございました!!

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小説

コメント

  1. 匿名 より:

    SECRET: 1
    PASS: 74be16979710d4c4e7c6647856088456
    歯医者の注射の麻酔では亡くなる事はありませんよ。規定量も最初からセットされてますし。眠る事もありません。
    危険なのは手術などで使う、吸う麻酔の方です。
    歯科医で使う笑気ガスも手術用の麻酔ほどではありませんが眠る事もあり少し危険ですが、注射の麻酔は規定量がセットされてますから亡くなる事は余程の特異体質でない限りありません。

  2. 無名 より:

    SECRET: 0
    PASS: 74be16979710d4c4e7c6647856088456
    歯科について>
    ご指摘ありがとうございます!
    フィクションなので色々ずれているところはありますが、
    今後の参考にしていきます!!