憑依薬によって、
仲良し4人組のOLの運命は変わったー。
エスカレートする行動…
その先に待つ、末路は?
-------------------------
「はぁ…どうにかしないと」
優季がそう呟いていると、
奇妙な笑い声が聞こえてきた。
「あはははははははははは~~~~~!」
驚いて振り返る優季。
他の社員たちもその笑い声の方を見る。
「性欲女、愛那参上~!
えへっへへへへへ~!」
愛那が下着と黒タイツだけという
奇妙な姿で、笑いながら
部署に戻ってきたのだー
「ちょ…!?愛那ちゃん!?」
優季は思わず声をあげる。
「---えへへっ!えへへ!せんぱ~い!
わたしはへんたいですよぉ~!
うほっ!うほほほほほほ~」
ゴリラの顔真似をしながら
げらげらと笑う愛那。
身体には、昨日の松子と同じように
ペンで文字が書かれていた
”性欲”という文字が大量に刻まれている。
「うほほほほほほほ~」
ゴリラの真似をしながら嬉しそうに笑う愛那。
愛那は、黒タイツをビリビリと破き始めると、
うへへへへへ!と笑いながら、指をアソコに
突っ込み始めた。
「ちょっと!やめなさい!」
優季が叫ぶ。
愛那は喘ぎながら
気持ちよさそうな表情を浮かべている。
「んぁぁ♡あっ♡ あぁぁぁ♡」
騒然とする社員たち。
昨日の松子の暴走ー
今朝の三澤部長の死ー
そして、愛那ー。
混乱するのも、無理はない。
「あはははははははは!!!
あはははははは~~~~!!」
愛那が狂ったように笑いながら、
恥を晒している。
「--やめなさい!」
優季は愛那を押さえつけようと愛那に近づく。
がー
愛那は優季を乱暴に突き飛ばした。
「--くへへ!邪魔すんじゃねぇよ!」
愛那はそう言うと、
周囲を見渡した。
「これじゃあ昨日と同じじゃ~ん!
でも、わたしはもっともっと変態さんなんですぅ~!」
腰を振り振りしながら
笑う愛那。
愛那はにやりと笑みを浮かべると、
そのままエレベーターの方に向かう
「ちょ、、ちょっと!愛那ちゃん!そんな格好で!
やめなさい!」
優季は叫ぶ。
エレベーターに向かうー
まさか、あの乱れた下着姿のまま
外に出るつもりではないのかー。
優季はそう思いながら
必死に愛那を追いかける。
「邪魔くせぇな」
愛那は笑いながら下着も放り投げたー
別の部署の社員が、
全裸の愛那を見て驚く。
優季が止めようとするも、
意味なく、愛那は笑いながらエレベーターに乗った。
「---愛那ちゃん…!」
優季は叫ぶ。
いいやー
違うー
優季は、思うー
愛那に憑依しているのはーーー
「智里ちゃん!!!!それ以上は、やめなさい!」
優季は怒りを込めて叫んだ。
松子じゃないー
憑依しているのは、昨日、松子に憑依した人間と同じー
そしてー
憑依薬のことを知っているのは、自分を除けば
あと一人ー
眼鏡女子の智里しかいないのだ。
「---ふふ」
愛那はにやりと笑うと、
そのままエレベーターに乗って行ってしまった。
「あいな…ちゃん…」
優季はその場に膝をつく。
エレベーターの「1」の数字が灯るー
愛那は、1階まで行ってしまった。
もうー
愛那はー
「--…そんな」
優季は唖然とした。
こんなはずじゃなかった。
最初は、憑依でちょっとしたイタズラをー
ぐらいの感覚だった。
松子が持ち込んだ憑依薬を使って、
ちょっとだけギャフンと言わせるー
それだけのつもりだったー
なのにー
こんな風に、エスカレートしてしまうなんてー
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
平和な時間が流れる街並みー
そこにーーー
「変態仮面!参上~!」
愛那が大声で叫んだ。
ヒーロー番組に登場するヒーローのお面をつけている
服を着ていない女性が街を走っている。
「んへへへへへへ!へへへへへへへ~~~!」
愛那は笑いながら町を疾走したー
身体中にゾクゾクが伝わってくるー
愛那の身体が興奮している。
「ふふふ~こんなことして興奮しちゃうなんて~!
わたしってばへ~~んたい!」
ほどなくして、警察官が駆けつけて
愛那は笑いながら取り押さえられたー
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
「----」
優季は頭を抱えていた。
そして、決意する。
何食わぬ顔で、部署に戻ってきて
仕事をしている智里。
眼鏡を下の瞳は、笑っているように見えたー。
智里と、話をしなければならないー。
もう、松子と愛那の尊厳は戻らない。
それでもー
話をしなくてはならない。
このままでは、次のターゲットは自分だ。
自分も、松子や愛那のようにされてしまう。
そんなことになるわけにはいかないー
それにーー
このまま放っておけば、智里は、
優季だけではなく、さらに別の人間にまで
手を出しかねない。
このまま放っておくことなんて、できない。
「智里ちゃん」
優季が、智里の座席に向かう。
すると、智里は笑みを浮かべた。
気まずい空気が流れるー
智里が微笑みながら口を開いた。
「先輩…何か御用ですか?」
口調は、挑発的だった。
「--あなたが一番分かってるはずよ。
仕事が終わったら、わたしに付き合ってくれるかしら?」
優季が言うと、
智里は「いいですよ」と微笑んだ。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
就業時間が終わる。
会社の屋上に智里を呼び出した優季は、
智里と対峙したー。
「---智里ちゃん…
あなたよね?端道さんと愛奈ちゃんに
憑依したのは…?
それに、三澤部長も…」
そう言うと、智里は笑い始めた。
屋上に、智里の可愛らしい笑い声が響き渡る。
「--だったらどうだっていうんですかぁ~?
せんぱい~?」
智里が開き直った様子で言う。
「--ち、、、智里ちゃん!!
なんてことを!」
優季はやはり智里が犯人だったと悟り、叫ぶ。
「--へへへへ!そうですよぉ~!
わたしが犯人!ふふふふ!」
智里がケラケラ笑いながら、優季に近づいてきた。
そして、優季に抱き着く。
「--だってお前ら、可愛いんだもんよ」
智里が小声で囁いた。
優季は「!?」と智里の方を見つめる。
智里の顔は、エッチなおじさんかのように
歪んでいた。
「くへへへへ…30超えた女も
なかなかいいよな」
智里が言う。
「---ち、、智里ちゃん!」
優季は必死に智里を引きはがす。
智里は、ふらふらしながら屋上に倒れる。
倒れたまま笑いだす智里。
「--な、、なにがおかしいの!」
優季が叫ぶと、
智里が叫んだ。
「おかしいよ!くふふふふ!
おかしすぎる!!あは、、はははははははは!」
笑いながら立ち上がる智里。
困惑する優季に向かって、
智里は叫んだー
「この身体は、俺のものなんだよ!」
とー。
「--!?」
驚く優季に、智里は語り始めた。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
おとといの夜ー
「--ちょっと、イタズラしちゃおうかな」
智里が憑依薬を見つめながら微笑むー。
憑依するなら、
松子か、優季か、それとも愛那かー。
智里は、そう考えていた。
”ちょっとしたイタズラ”
せっかくの憑依薬だー。
みんなをからかってやりたい
ガチャ
「--!」
トイレの扉が開いたのに気付いた智里は、
慌てて憑依薬の入った容器を
ポケットにしまい、
洗面台で手を洗いはじめたー
”明日、誰に憑依しようかなー”と
考えながらー
ガシッ!
「--!?」
乱暴に肩を掴まれて振り返る智里。
そこには、三澤部長の姿があった。
「---え」
女子トイレに三澤部長が入ってきた。
その事実に驚く智里。
そしてーー
「さっき、立ち聞きしちゃったよ。
憑依薬の話。
きみ、持ってるんだろう?」
三澤部長がニヤニヤしながら言う。
「---え、、いえ、、あの?」
水道を流しっ放しにしながら智里が
困惑すると、
三澤部長が智里の腹部を殴りつけた
「ひっう…?」
苦しみながら蹲る智里。
智里の身体を乱暴に調べると、
三澤部長は智里から憑依薬を取り上げた。
「--くくく、これが憑依薬か…」
三澤部長は、そう言うと、そのまま
お手洗いから立ち去って行った。
「---あ…ああ」
智里は苦しみながら、憑依薬を奪われたことに焦るー。
三澤部長を追いかけたが、
既に部長の姿はない。
困惑する智里ー
そしてーー
「あひぃっ!?」
突然、今までに感じたことのない感覚を感じたー
「あ…あ…」
意識が遠のいていく。
”三澤部長に憑依されるー”
智里はそう思ったー
そして、それが最後の思考になった
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
「え…み、、三澤部長」
優季が驚く。
「そう!俺は三澤だ!
そして、今はこの女が俺の身体だ!」
智里は嬉しそうに叫ぶ。
「憑依薬の話をたまたま立ち聞きしてな…!
コイツから、憑依薬を奪って、
適当な場所に移動して、憑依薬を飲んだんだよ!
俺の身体は放っておいたら死んじゃったみたいだけどよ、
これからは智里として生きるから、
関係ねぇよ!ふふふふふふ!」
胸を揉みながら智里が笑う。
「---この女は、俺のものだ」
ぺろりと唇を舐めながら色っぽく微笑む智里。
いつもの智里とは違う、大人の妖艶さが
そこにはあった。
身を裂くような強風に耐えながら
優季は智里に向かって叫ぶ
「ち…智里ちゃんの身体を返して!」
その言葉を聞いて、智里はケラケラと笑った。
「--ふふふ、君たちは、裏で陰険な争いをしてたのだろう?
ちょうどいいじゃないか?
この女も、他の2人もいなくなってぇ!あははははは!」
「--そ、そんな」
絶望する優季。
智里が近づいてきて、
優季に抱き着いた。
「や…やめて!離して!」
もがく優季。
「--い・や・だ!
先輩、わたしとエッチなことしましょ?」
ニヤニヤとしながら言う智里。
なんとか智里を引きはがそうとするも、
智里は無理やり優季を押し倒した。
屋上にあおむけで倒された優季。
上から智里が覆いかぶさるようにして、
襲い掛かってくる。
無理やりキスをする智里。
「はぁ♡ はぁ♡
前からずっときみの身体も狙ってたんだよ」
と、興奮しきった様子で智里が言う。
「や…やめてぇ!助けて!」
智里が服を引き千切り始める。
「はやく見せろよ先輩。
その綺麗な身体!くへへへへへっ!」
智里が荒い息で、優季の服を
無理やり引き千切って行く。
悲鳴を上げる優季。
「--んふぅ~!」
智里は優季の胸を口でしゃぶると
ぺろぺろと胸を舐めはじめた。
「んぁ♡ や、、やめ・・目を覚まして!」
優季は快感を感じてしまいながらも、
必死に智里に向かって叫んだ。
だがー
智里には言葉は届かなかった。
「知ってるぅ?先輩?」
智里が優季の身体を指で撫でまわしながら微笑む。
「この憑依薬、憑依されてる身体の思考を
変えることもできちゃうんですよぉ!
だ・か・ら、
智里ちゃん、いいえ、わたしの元々の
思考はもう、ゼンブ壊しちゃいました~!あはは」
智里が髪を振り乱しながら、
優季の身体中の匂いを嗅ぎまくるー。
優季はもがきながらも、相手が智里の身体だということで
反撃もできるに居た。
「--他の2人も、今頃は…くふふ」
智里は笑う。
松子は変態女にしてやった。
憑依されてなくても、本能のまま行動するだろう。
愛那は男好きにしてやった。
これからは、男に身体を売りまくるだろうー
「---こ、、こんなことして…!」
優季が叫ぶ。
「おや?智里に乱暴されたとでも言うのか?
いいのかい?この女のー」
「--智里ごと、あんたを葬ってやる!」
優季が泣き叫んだ。
助けを求めに行こうと、破れた服装のまま、屋上から
逃げ出す優季。
「ば~か!」
逃げていく優季を見て、智里が笑う。
智里から、三澤部長の霊体が飛び出したー
・・・・・・・・・・・・・・・・
「はぁ…はぁ…!」
建物内に逃げ込んだ優季。
たまたま通りかかったイケメン社員の浩二と
鉢合わせになる。
「ど…どうしたんですか!?」
破れた服装で慌てた様子の優季を見て、
浩二は叫んだ。
「---わ、、わたし…たすけ…
ふふふ、、、あ、、、あ、、、やめ…
あははは、はははははははははは~!」
突然、豹変する優季。
「わたし、変態になっちゃいましたぁ~!
あははははは~」
優季が破れていた服を自分の手で引き裂くと、
唖然とする浩二を無視して、
近くの部署に駆け込み、
マジックで自分の身体に”変態”と刻み込んだ。
「変態女、参上~!」
優季はヒーローみたいなポーズを決めると、
大笑いしながらペンをアソコに突っ込んで
狂ったように喘ぎ始めた
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
屋上では、意思のない人形のように
智里が立っていたー
思考を破壊された智里には、
もう何も考えることはできないー
そしてー
「うっ…」
智里の目に輝きが戻る。
三澤部長が戻ってきた。
「---ふ~~~」
にやりと笑みを浮かべながら、
強風でなびく髪を抑える智里。
「---わたしは智里…くふふ」
智里は不気味な笑みを浮かべながら、
屋上を後にしたー
これからは、美人OLとしての
楽しい人生が待っているー
彼女は、これからの楽しい人生を
思い描いて、しばらくの間、クスクスと笑いつづけた…
おわり
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
コメント
憑依薬はちゃんと管理しなくちゃダメですネ!
3人がこのあとどうなるのかは、ご想像にお任せします!
お読み下さりありがとうございました☆
コメント
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やはり中身は男でしたか〜!
歪められ、壊され、4人全員が破滅してしまいましたね
憑依薬のことをうっかり話しちゃったのが迂闊でしたな…
憑依者一人勝ちのダークなエンドで良かったです!
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> やはり中身は男でしたか〜!
> 歪められ、壊され、4人全員が破滅してしまいましたね
> 憑依薬のことをうっかり話しちゃったのが迂闊でしたな…
> 憑依者一人勝ちのダークなエンドで良かったです!
ありがとうございます~!
最初に憑依薬を手に入れてしまった先輩が
一番の原因でしたネ~☆
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部長がうらやましいですわw
やーたのしませてもらいました
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> 部長がうらやましいですわw
> やーたのしませてもらいました
みのむー様!
コメントありがとうございます~!
部長はこれからエンジョイライフです!