<憑依>女沼~OLの嫉妬~③”沼地の底”

憑依薬によって、
仲良し4人組のOLの運命は変わったー。

エスカレートする行動…
その先に待つ、末路は?

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「はぁ…どうにかしないと」
優季がそう呟いていると、
奇妙な笑い声が聞こえてきた。

「あはははははははははは~~~~~!」

驚いて振り返る優季。

他の社員たちもその笑い声の方を見る。

「性欲女、愛那参上~!
 えへっへへへへへ~!」

愛那が下着と黒タイツだけという
奇妙な姿で、笑いながら
部署に戻ってきたのだー

「ちょ…!?愛那ちゃん!?」
優季は思わず声をあげる。

「---えへへっ!えへへ!せんぱ~い!
 わたしはへんたいですよぉ~!
 うほっ!うほほほほほほ~」

ゴリラの顔真似をしながら
げらげらと笑う愛那。

身体には、昨日の松子と同じように
ペンで文字が書かれていた

”性欲”という文字が大量に刻まれている。

「うほほほほほほほ~」
ゴリラの真似をしながら嬉しそうに笑う愛那。

愛那は、黒タイツをビリビリと破き始めると、
うへへへへへ!と笑いながら、指をアソコに
突っ込み始めた。

「ちょっと!やめなさい!」
優季が叫ぶ。

愛那は喘ぎながら
気持ちよさそうな表情を浮かべている。

「んぁぁ♡あっ♡ あぁぁぁ♡」

騒然とする社員たち。
昨日の松子の暴走ー
今朝の三澤部長の死ー
そして、愛那ー。

混乱するのも、無理はない。

「あはははははははは!!!
 あはははははは~~~~!!」
愛那が狂ったように笑いながら、
恥を晒している。

「--やめなさい!」
優季は愛那を押さえつけようと愛那に近づく。

がー
愛那は優季を乱暴に突き飛ばした。

「--くへへ!邪魔すんじゃねぇよ!」
愛那はそう言うと、
周囲を見渡した。

「これじゃあ昨日と同じじゃ~ん!
 でも、わたしはもっともっと変態さんなんですぅ~!」

腰を振り振りしながら
笑う愛那。

愛那はにやりと笑みを浮かべると、
そのままエレベーターの方に向かう

「ちょ、、ちょっと!愛那ちゃん!そんな格好で!
 やめなさい!」

優季は叫ぶ。

エレベーターに向かうー

まさか、あの乱れた下着姿のまま
外に出るつもりではないのかー。

優季はそう思いながら
必死に愛那を追いかける。

「邪魔くせぇな」
愛那は笑いながら下着も放り投げたー

別の部署の社員が、
全裸の愛那を見て驚く。

優季が止めようとするも、
意味なく、愛那は笑いながらエレベーターに乗った。

「---愛那ちゃん…!」
優季は叫ぶ。

いいやー
違うー

優季は、思うー

愛那に憑依しているのはーーー

「智里ちゃん!!!!それ以上は、やめなさい!」
優季は怒りを込めて叫んだ。

松子じゃないー
憑依しているのは、昨日、松子に憑依した人間と同じー

そしてー
憑依薬のことを知っているのは、自分を除けば
あと一人ー
眼鏡女子の智里しかいないのだ。

「---ふふ」
愛那はにやりと笑うと、
そのままエレベーターに乗って行ってしまった。

「あいな…ちゃん…」
優季はその場に膝をつく。

エレベーターの「1」の数字が灯るー

愛那は、1階まで行ってしまった。

もうー
愛那はー

「--…そんな」
優季は唖然とした。

こんなはずじゃなかった。

最初は、憑依でちょっとしたイタズラをー
ぐらいの感覚だった。

松子が持ち込んだ憑依薬を使って、
ちょっとだけギャフンと言わせるー
それだけのつもりだったー

なのにー
こんな風に、エスカレートしてしまうなんてー

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

平和な時間が流れる街並みー

そこにーーー

「変態仮面!参上~!」
愛那が大声で叫んだ。

ヒーロー番組に登場するヒーローのお面をつけている
服を着ていない女性が街を走っている。

「んへへへへへへ!へへへへへへへ~~~!」
愛那は笑いながら町を疾走したー

身体中にゾクゾクが伝わってくるー

愛那の身体が興奮している。

「ふふふ~こんなことして興奮しちゃうなんて~!
 わたしってばへ~~んたい!」

ほどなくして、警察官が駆けつけて
愛那は笑いながら取り押さえられたー

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

「----」
優季は頭を抱えていた。

そして、決意する。

何食わぬ顔で、部署に戻ってきて
仕事をしている智里。

眼鏡を下の瞳は、笑っているように見えたー。

智里と、話をしなければならないー。

もう、松子と愛那の尊厳は戻らない。

それでもー
話をしなくてはならない。

このままでは、次のターゲットは自分だ。
自分も、松子や愛那のようにされてしまう。

そんなことになるわけにはいかないー

それにーー
このまま放っておけば、智里は、
優季だけではなく、さらに別の人間にまで
手を出しかねない。

このまま放っておくことなんて、できない。

「智里ちゃん」
優季が、智里の座席に向かう。

すると、智里は笑みを浮かべた。

気まずい空気が流れるー

智里が微笑みながら口を開いた。

「先輩…何か御用ですか?」
口調は、挑発的だった。

「--あなたが一番分かってるはずよ。
 仕事が終わったら、わたしに付き合ってくれるかしら?」

優季が言うと、
智里は「いいですよ」と微笑んだ。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

就業時間が終わる。

会社の屋上に智里を呼び出した優季は、
智里と対峙したー。

「---智里ちゃん…
 あなたよね?端道さんと愛奈ちゃんに
 憑依したのは…?

 それに、三澤部長も…」

そう言うと、智里は笑い始めた。

屋上に、智里の可愛らしい笑い声が響き渡る。

「--だったらどうだっていうんですかぁ~?
 せんぱい~?」

智里が開き直った様子で言う。

「--ち、、、智里ちゃん!!
 なんてことを!」

優季はやはり智里が犯人だったと悟り、叫ぶ。

「--へへへへ!そうですよぉ~!
 わたしが犯人!ふふふふ!」

智里がケラケラ笑いながら、優季に近づいてきた。

そして、優季に抱き着く。

「--だってお前ら、可愛いんだもんよ」
智里が小声で囁いた。

優季は「!?」と智里の方を見つめる。

智里の顔は、エッチなおじさんかのように
歪んでいた。

「くへへへへ…30超えた女も
 なかなかいいよな」
智里が言う。

「---ち、、智里ちゃん!」
優季は必死に智里を引きはがす。

智里は、ふらふらしながら屋上に倒れる。

倒れたまま笑いだす智里。

「--な、、なにがおかしいの!」
優季が叫ぶと、
智里が叫んだ。

「おかしいよ!くふふふふ!
 おかしすぎる!!あは、、はははははははは!」

笑いながら立ち上がる智里。

困惑する優季に向かって、
智里は叫んだー

「この身体は、俺のものなんだよ!」

とー。

「--!?」

驚く優季に、智里は語り始めた。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

おとといの夜ー

「--ちょっと、イタズラしちゃおうかな」
智里が憑依薬を見つめながら微笑むー。

憑依するなら、
松子か、優季か、それとも愛那かー。

智里は、そう考えていた。

”ちょっとしたイタズラ”

せっかくの憑依薬だー。
みんなをからかってやりたい

ガチャ

「--!」
トイレの扉が開いたのに気付いた智里は、
慌てて憑依薬の入った容器を
ポケットにしまい、
洗面台で手を洗いはじめたー

”明日、誰に憑依しようかなー”と
考えながらー

ガシッ!

「--!?」
乱暴に肩を掴まれて振り返る智里。

そこには、三澤部長の姿があった。

「---え」
女子トイレに三澤部長が入ってきた。
その事実に驚く智里。

そしてーー

「さっき、立ち聞きしちゃったよ。
 憑依薬の話。

 きみ、持ってるんだろう?」

三澤部長がニヤニヤしながら言う。

「---え、、いえ、、あの?」
水道を流しっ放しにしながら智里が
困惑すると、
三澤部長が智里の腹部を殴りつけた

「ひっう…?」
苦しみながら蹲る智里。

智里の身体を乱暴に調べると、
三澤部長は智里から憑依薬を取り上げた。

「--くくく、これが憑依薬か…」

三澤部長は、そう言うと、そのまま
お手洗いから立ち去って行った。

「---あ…ああ」
智里は苦しみながら、憑依薬を奪われたことに焦るー。

三澤部長を追いかけたが、
既に部長の姿はない。

困惑する智里ー

そしてーー

「あひぃっ!?」

突然、今までに感じたことのない感覚を感じたー

「あ…あ…」

意識が遠のいていく。
”三澤部長に憑依されるー”

智里はそう思ったー

そして、それが最後の思考になった

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

「え…み、、三澤部長」
優季が驚く。

「そう!俺は三澤だ!
 そして、今はこの女が俺の身体だ!」

智里は嬉しそうに叫ぶ。

「憑依薬の話をたまたま立ち聞きしてな…!
 コイツから、憑依薬を奪って、
 適当な場所に移動して、憑依薬を飲んだんだよ!

 俺の身体は放っておいたら死んじゃったみたいだけどよ、
 これからは智里として生きるから、
 関係ねぇよ!ふふふふふふ!」

胸を揉みながら智里が笑う。

「---この女は、俺のものだ」
ぺろりと唇を舐めながら色っぽく微笑む智里。

いつもの智里とは違う、大人の妖艶さが
そこにはあった。

身を裂くような強風に耐えながら
優季は智里に向かって叫ぶ

「ち…智里ちゃんの身体を返して!」

その言葉を聞いて、智里はケラケラと笑った。

「--ふふふ、君たちは、裏で陰険な争いをしてたのだろう?
 ちょうどいいじゃないか?
 この女も、他の2人もいなくなってぇ!あははははは!」

「--そ、そんな」

絶望する優季。

智里が近づいてきて、
優季に抱き着いた。

「や…やめて!離して!」
もがく優季。

「--い・や・だ!
 先輩、わたしとエッチなことしましょ?」

ニヤニヤとしながら言う智里。
なんとか智里を引きはがそうとするも、
智里は無理やり優季を押し倒した。

屋上にあおむけで倒された優季。

上から智里が覆いかぶさるようにして、
襲い掛かってくる。

無理やりキスをする智里。

「はぁ♡ はぁ♡
 前からずっときみの身体も狙ってたんだよ」

と、興奮しきった様子で智里が言う。

「や…やめてぇ!助けて!」

智里が服を引き千切り始める。

「はやく見せろよ先輩。
 その綺麗な身体!くへへへへへっ!」

智里が荒い息で、優季の服を
無理やり引き千切って行く。

悲鳴を上げる優季。

「--んふぅ~!」
智里は優季の胸を口でしゃぶると
ぺろぺろと胸を舐めはじめた。

「んぁ♡ や、、やめ・・目を覚まして!」

優季は快感を感じてしまいながらも、
必死に智里に向かって叫んだ。

だがー
智里には言葉は届かなかった。

「知ってるぅ?先輩?」
智里が優季の身体を指で撫でまわしながら微笑む。

「この憑依薬、憑依されてる身体の思考を
 変えることもできちゃうんですよぉ!

 だ・か・ら、
 智里ちゃん、いいえ、わたしの元々の
 思考はもう、ゼンブ壊しちゃいました~!あはは」

智里が髪を振り乱しながら、
優季の身体中の匂いを嗅ぎまくるー。

優季はもがきながらも、相手が智里の身体だということで
反撃もできるに居た。

「--他の2人も、今頃は…くふふ」
智里は笑う。

松子は変態女にしてやった。
憑依されてなくても、本能のまま行動するだろう。

愛那は男好きにしてやった。
これからは、男に身体を売りまくるだろうー

「---こ、、こんなことして…!」
優季が叫ぶ。

「おや?智里に乱暴されたとでも言うのか?
 いいのかい?この女のー」

「--智里ごと、あんたを葬ってやる!」
優季が泣き叫んだ。

助けを求めに行こうと、破れた服装のまま、屋上から
逃げ出す優季。

「ば~か!」
逃げていく優季を見て、智里が笑う。

智里から、三澤部長の霊体が飛び出したー

・・・・・・・・・・・・・・・・

「はぁ…はぁ…!」

建物内に逃げ込んだ優季。

たまたま通りかかったイケメン社員の浩二と
鉢合わせになる。

「ど…どうしたんですか!?」
破れた服装で慌てた様子の優季を見て、
浩二は叫んだ。

「---わ、、わたし…たすけ…
 ふふふ、、、あ、、、あ、、、やめ…
 あははは、はははははははははは~!」

突然、豹変する優季。

「わたし、変態になっちゃいましたぁ~!
 あははははは~」

優季が破れていた服を自分の手で引き裂くと、
唖然とする浩二を無視して、
近くの部署に駆け込み、
マジックで自分の身体に”変態”と刻み込んだ。

「変態女、参上~!」

優季はヒーローみたいなポーズを決めると、
大笑いしながらペンをアソコに突っ込んで
狂ったように喘ぎ始めた

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

屋上では、意思のない人形のように
智里が立っていたー

思考を破壊された智里には、
もう何も考えることはできないー

そしてー

「うっ…」
智里の目に輝きが戻る。

三澤部長が戻ってきた。

「---ふ~~~」
にやりと笑みを浮かべながら、
強風でなびく髪を抑える智里。

「---わたしは智里…くふふ」

智里は不気味な笑みを浮かべながら、
屋上を後にしたー

これからは、美人OLとしての
楽しい人生が待っているー

彼女は、これからの楽しい人生を
思い描いて、しばらくの間、クスクスと笑いつづけた…

おわり

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

コメント

憑依薬はちゃんと管理しなくちゃダメですネ!

3人がこのあとどうなるのかは、ご想像にお任せします!

お読み下さりありがとうございました☆

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憑依<女沼>

コメント

  1. 飛龍 より:

    SECRET: 0
    PASS: 74be16979710d4c4e7c6647856088456
    やはり中身は男でしたか〜!
    歪められ、壊され、4人全員が破滅してしまいましたね
    憑依薬のことをうっかり話しちゃったのが迂闊でしたな…
    憑依者一人勝ちのダークなエンドで良かったです!

  2. 無名 より:

    SECRET: 0
    PASS: 74be16979710d4c4e7c6647856088456
    > やはり中身は男でしたか〜!
    > 歪められ、壊され、4人全員が破滅してしまいましたね
    > 憑依薬のことをうっかり話しちゃったのが迂闊でしたな…
    > 憑依者一人勝ちのダークなエンドで良かったです!

    ありがとうございます~!
    最初に憑依薬を手に入れてしまった先輩が
    一番の原因でしたネ~☆

  3. みのむー より:

    SECRET: 0
    PASS: 74be16979710d4c4e7c6647856088456
    部長がうらやましいですわw
    やーたのしませてもらいました

  4. 無名 より:

    SECRET: 0
    PASS: 74be16979710d4c4e7c6647856088456
    > 部長がうらやましいですわw
    > やーたのしませてもらいました

    みのむー様!
    コメントありがとうございます~!
    部長はこれからエンジョイライフです!