中途半端に入れ替わってしまった
幸助と帆香。
2人の下心の部分が混在する帆香を
なんとか止めようとするも…?
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「やめ…やめて!」
大人しい男子生徒・三郎が悲痛な叫びを上げている
「うふふ~可愛い~!
興奮しちゃう!」
そんな三郎を追い詰めた帆香は
本当に興奮していた。
「--じゅる」
涎を垂らす帆香。
三郎はズボンを下ろされながら
「た、、たすけて…!」と弱弱しく呟く。
帆香はそんな三郎を見ながら
”怖がることないのよ”とにっこり微笑んだ。
「わたしね~、学校では真面目にやってるけど
本当はすっごくエッチなんだよ?知ってた?」
笑いながら語りかける帆香。
三郎は、身体をブルブルと震わせている。
「家では自分の身体に興奮してるし、
毎晩エッチしてるし、
乃巣ってアカウントで、エッチな絵を
公開したりもしてるんだよ~?
えへへ、知ってた~?」
帆香は得意げに
知られたくないヒミツを話している。
帆香の羞恥心や理性の部分は
入れ替わりケーブルによって幸助の身体の方に
移動してしまった。
今の帆香には、恥ずかしいという気持ちが
全くなかった。
それどころか、夜の自分を誇らしげに思っている。
「あ~!大きくなってる~!」
帆香が、三郎の大きくなったそれを見て
ニヤニヤと微笑む。
「や…やめ…やめて…!」
そんな三郎を無視して、
帆香はそれを咥えた。
帆香の中にいる幸助のエッチな部分は、
男のソレを咥える、ということに
ちょっと気持ち悪いなぁ、と思いながら
黙ってその成り行きを見守っていた。
「クチュ…んふ…クチュクチュ…♡」
帆香が、ためらいもなく
三郎のソレを口で気持ちよくしていく。
「あ…ぁ、、、んあ、、」
三郎が情けない声を出している。
そしてー
ドピュッと、白い液体が帆香の顔面に
放出された。
「---わっ!?」
帆香が驚いて目を瞑る。
「---ああああ…」
三郎が放心状態でその場に座り込んでしまう。
精液をかけられた帆香がにっこりしながら言う。
「ちょっと~!
出すの早すぎ~!」
帆香は、わずか数秒で我慢できなくなった三郎に
失望しながら立ち上がった。
「--ま、いっか…気持ちよかった?」
帆香は、顔についた白い液体を指につけて
それをペロペロと舐めながら、三郎の方を見つめた。
三郎は相変わらず、恐怖に震えている。
帆香は
「今度は幸助も楽しんでね?」
と微笑む。
三郎に向けられた言葉ではない。
帆香の中にいる幸助に向けられた言葉だった。
「うひひ~!もちろんだぜ。
よし!三郎!オレ、、、いいや、私の胸を
揉みなさい!」
今度は、帆香の意識が奥に引っ込み、
幸助が帆香の身体を動かしているー
「---や、、、や…やだ」
三郎が言う。
そしてー
三郎は勇気を振り絞って叫んだ。
「いやだ!!!!!!!」
と。
「---ほら、わたしの胸をさ・わ・れ♡」
帆香の中にいる幸助は
帆香のフリをしながらも、帆香になりきれずに
中途半端な女言葉でニヤニヤしていた。
「うううう…」
三郎は泣きだしてしまう。
「--いいから早く触って
この身体を気持ちよくしろよ!」
帆香が叫んだ。
「ひっ!?」
三郎はブルブルと震えながら
帆香の胸に手を伸ばす。
「んふっ♡
あぁ、触られてる感じ…しんせん~」
帆香が嬉しそうに顔を赤らめる。
「ふぅ♡ あはあは♡ あぁっ♡
ほら、三郎?もっと気持ちよく揉めよ!」
帆香が声をあげながら
三郎にもっと自分を気持ちよくするように促す。
三郎は震えながらも
だんだんと気持ちよくなってきたのか
帆香の胸を必死に揉み始めた。
「--片手じゃなくて、、あぁ♡
両手でもっとぉ♡」
帆香の中にいる幸助は生まれて初めて味わう
”女として胸を揉まれる快感”の
虜になった。
「くへへ♡ えへへ♡ えへへへへへへっ♡」
乱れきった制服姿の帆香が
不気味笑う。
「(幸助…もっと気持ちイイこと、はじめましょ?)」
脳内から帆香の声が聞こえてきて、
帆香の身体を動かしている幸助は
そうだな、と呟いた。
帆香は三郎に離れるように言う。
そして、
今度は笑みを浮かべながら
スカートを下ろした。
「---ふふ…」
ぱさっと床に落ちるスカート。
さらに、制服まで脱ぎ始める帆香。
「や、、、や、、、や~!」
三郎はわけのわからない言葉を口走っている。
「--そうだ。三郎くん!」
帆香が自分の可愛らしいスマホを
三郎のほうに投げた。
「--わたしのこと、撮影してくれる?」
下着姿になった帆香が言う。
「-わたしってすっごく魅力的でしょ?」
帆香は自信満々にそう呟いた。
普段は
「かわいい」と言われても顔を赤らめて
「そんなことないよ」と言うタイプの女子生徒…
それが帆香だ。
けれど、心の奥底では、自分は可愛いと思っている。
理性の部分が入れ替わりケーブルで幸助のエッチな部分と
入れ替わった今の帆香は、
自分に絶対の自信を持っていた。
「---ほら!撮りなさい」
帆香が下着姿でモデルのようなポーズをとる。
「---こ、、、こんなこと」
三郎が呟く。
「---何よ?ほら?わたしを撮りなさい!」
帆香は調子に乗って自分が女王様であるかのような
気分になっていく。
「---い、、いやだ…!僕はやりたくない!」
三郎が叫ぶ。
「---はぁ?」
帆香は興ざめして、三郎を睨みつけた。
「---いいから、わたしの言うとおりにするのよ」
帆香が怒りの口調で言う。
が、三郎は首を横に振った。
パチン!
帆香が三郎をビンタする。
「もういいわ!私の魅力で悩殺してあげる!」
帆香がそう言うと、
三郎を無理やり押し倒す。
三郎は情けない悲鳴をあげながら
じたばたしている。
「ーーーふふふふ!わたし、エッチな気持ちが
抑えられないの!
えへへへへへ!えへへへ!」
三郎に覆いかぶさり、帆香がにやりと笑みを
浮かべた、その瞬間だったー
ガタン!
「やめろ!」
幸助が空き教室に飛び込んできた。
幸助と、帆香の理性の部分は、
ようやく、帆香の居場所を突き止めたのだった。
「って…何してるのよ!」
幸助の中にいる帆香は思わず叫んだ。
下着姿の帆香が笑う
「なにって…?
私、エッチ大好きなんだもん!」
幸助は、下着姿の帆香を見ても
興奮することはなかった。
幸助の下心は今、帆香の身体の中にいる。
「---ふ~ん!
わたしの魅力を前に、いつまで冷めた顔
してられるかしら?」
帆香が三郎から、幸助にターゲットを移す。
「--お、、、うううう」
三郎は、身体を震わせながら
その場にうずくまっている。
「--お、、おい!」
幸助は呟くようにして言った。
「(帆香…本当はこんななのか?)」
幸助は頭の中で呟く
「(え、、、えと…その…)」
幸助の中にいる帆香の心は、
返事に困っていた。
自分が裏でエッチ好きなのは事実だし、
自分が大好きで、自分を抱きしめたりしているのも事実。
乃巣というアカウント名で、エッチなイラストをUPしていたのも事実。
「(…で、、、でも、幸助だって!)」
頭に響く帆香の声を聞いて幸助は頷いた。
「--俺達、似たモノ同士だったってことだな」
幸助は苦笑いしながら、
目の前の帆香を見た。
エッチな部分の帆香と、
自分の下心の部分が集合している帆香は、危険な存在だー
理性や羞恥心も失い、
ただ欲望で動いている。
「--帆香!もう一度入れ替わりケーブルで…」
「いやだね!」
目の前の帆香が笑う。
「こんなエッチな身体が手に入ったんだぜ~!
お前も俺なんだから分かるだろ~?」
帆香がケラケラと笑う。
帆香の中にいる幸助の下心だ。
「---お、、俺には、、分からない!
1日だけって約束だっただろ!
もう放課後だ!
元に戻って…」
「断るって言ってるだろ!」
帆香が叫んだ。
幸助は「くそっ!」と呟きながら
帆香の方を見る。
「なら無理やりにでも、パソコン室に
お前をつれていくぞ!」
幸助がそう言うと、
帆香は余裕の笑みを浮かべた。
「できるものならやってみなさい」
とー。
帆香が近づいてくる。
「--自分とエッチするってのも、
悪くないな」
帆香の中にいる幸助が笑う。
帆香が、幸助に抱き着く。
帆香が、幸助にキスをし始めた。
「んぁ♡」
帆香がうっとりとした表情で、
幸助にキスをしながら抱き着いている。
「ーーーや、、やめろ!」
幸助はそう呟きながら笑みを浮かべたー。
”今がチャンスだ”
とー。
この空き教室のすぐ隣に、
パソコン室がある。
このままー
このまま移動すればー
「(幸助…わたし、、あまり言いたくないケド、
エッチなことしてるとき、周りが見えなくなるの。
気持ちよさに入り込んじゃうと言うか、
そんな感じね…
だから…このまま移動すれば…)」
幸助の中の帆香も言った。
幸助は、やりたくないけどそれしかないな、と
呟くと、帆香と抱き合って、キスしたまま、
少しずつ移動を始めた。
「んあっ…♡ あぁ♡ ふふふ~♡」
帆香とこんなに長くキスをするのは
これが初めて。
空き教室の出口に少しずつ移動していく。
キスに夢中の帆香は、気づいていない。
そしてー
廊下に出る。
帆香が気付いているのか、
気付いていないのか分からない。
けれども、今しかチャンスはない。
廊下を移動しー
パソコン室へと入るー
「----!?」
抱き合いながらパソコン室に入って行く
幸助と帆香を偶然見かけたクラスメイトの佳乃は、
唖然とした。
「何…あれ?」
そして、空き教室から
笑いながら三郎が飛び出してきて、
佳乃はさらに唖然とした。
「---!?!?!?
何がおきてるの?」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
パソコン室に入った幸助は、
入れ替わりケーブルを取り出して
パソコンを起動させる。
帆香はキスに夢中だ。
ずっと、はぁ♡はぁ♡と甘い声を出している。
”普通気づくだろ”
と幸助はつっこみを入れながらも、
入れ替わりケーブルを使う準備を
抱き合いながら続けていくー
抱き合ったままパソコン室まで移動してしまった帆香ー
気付かないのには理由があった。
”お互いの一部分ずつが入れ替わってしまった2人”
常識や一般的な教養の部分は、
どちらも、幸助の身体の方に入っていた。
帆香の身体の方には
帆香と幸助の欲望やエッチな部分が集まっているー
つまりー
常識的な思考能力が欠けておりー
判断力などが薄れていて―
抱きあってキスしていることもあり、
周囲の変化に気付けなかったのだ。
「---よし」
パソコンの起動を終え、
お互いの耳に入れ替わりケーブルをセットした。
そしてー
前と同じようにアプリケーションを起動する。
”いれかわり”
画面が表示される。
「---んあぁぁぁ♡ あっ♡ 幸助と抱き合ってる…♡
しあわせ~♡
うへへ~♡ 女として俺が♡ くへへ♡」
帆香はまだ気づかずに、
帆香の中にいる幸助共々、抱き合って感じているー
しかしー
「--!?」
帆香がようやく異変に気付いた。
”入れ替わり実行中”
モニターの方を見る帆香。
「---えっ!?いつの間に!」
帆香が唖然としている。
「--ザンネンだったな!
元に戻ろうぜ!」
幸助が勝ち誇った表情で叫ぶ。
”やっと、元に戻れるね!”
幸助の中にいる帆香も微笑んだ。
そしてー
帆香が慌てて耳に挿入された部分を
取ろうとしたもののー
間に合わずー
そのまま、2人は意識の遠のくような感覚を味わい、
その場に倒れてしまった…
・・・・
・・・・
・・・・
「う…」
帆香が目を覚ました。
帆香は慌てて自分の身体を確認する。
手を見た帆香は、笑みを浮かべた。
「---よかった~!元通り~!」
綺麗な手ー
紛れもなく、自分の手だった。
「----ねぇ、幸助!」
帆香は嬉しそうに幸助の方を見た。
「----!?」
帆香は唖然としたー
幸助がズボンを下ろして
大きくなったアレを触ってニヤニヤしている
「ふふふふ~最高~☆」
幸助が嬉しそうにそれを触っている。
「---え」
帆香は言葉を失ってしまうー
そしてー
”おい…帆香…
ザンネンだけどさ”
帆香の頭の中に、幸助の声が響いてきた。
”俺達…
そのまま入れ替わっただけみたいだぜ”
「----え」
帆香は絶望したー
入れ替わりケーブルによって、
帆香の身体の中にいた、2人分のエッチな精神は、幸助の身体に。
幸助の身体の中にいた、2人分の常識的な精神は、帆香の身体に移動したー
元通りになるのではなくー
中身がそのまま入れ替わってしまった。
「え~~~…
そんなぁ~」
帆香はその場でうなだれる。
幸助は、嬉しそうにスキップしながら
そのままパソコン室から出て行ってしまった。
2人の、苦悩は続くーーー
・・・・・・・・・・・・・
「--あ~~~~!最高だった~~~~!」
じたばたしながら喜んでいる生徒がいたー
帆香に強引にエッチをさせられそうになっていた三郎だったー
彼はーーー
”人前では大人しく、コミニュケーションが取れない”だけだったー
彼は、一人でロッカーをいじっていた際に、偶然聞いてしまった。
幸助と帆香が”入れ替わりケーブル”の話をしているのを。
そしてー
それを聞いた彼は、電気や電子の知識を生かして、
”入れ替わりの最中に停電させたらどうなるのか”を
ほんのイタズラ心で試した。
結果、
2人の入れ替わりの最中に停電が発生し、
幸助と帆香は不完全な入れ替わり状態になってしまったのだった
「うへへへへへへ!まさかエッチされちゃうなんて~~~
あああああ~~ほのかちゃん~」
三郎が下校しながら
ケラケラと一人で笑っている。
口ではイヤだ!と言いながらもホントはもっと
帆香とエッチしたかったが、
邪魔が入ってしまったのはザンネンだったー。
「お!三郎じゃん!」
背後から、クラスメイトの男子の声がする。
ニヤニヤしていた
三郎は途端に弱気な表情になって振り返った。
「う、、、あ、、、うん」
そう言いながらも、
三郎は、不完全に入れ替わった二人のことを
考えながら、内心ニヤニヤと笑っていたー
おわり
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
コメント
不完全入れ替わり…
今後、二人はどうなってしまうのでしょうか~。
途中でケーブルを抜いても
元に戻れるとも限りませんし、
大変そうですネ…!
お読み下さりありがとうございました~!
コメント
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まさかの三郎が元凶とは…
予想外のオチで面白かったですね。これからこの2人、どうなるやら…w
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> まさかの三郎が元凶とは…
> 予想外のオチで面白かったですね。これからこの2人、どうなるやら…w
ありがとうございます~☆
もう、元には戻れない…かも!笑