<入れ替わり>入れ替わりケーブル①~事故~

人間同士を入れ替える特殊なケーブル。

それを手に入れたカップルは、
お互いの身体を1日だけ入れ替えようとしていた。

しかしー。

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中神 幸助(なかがみ こうすけ)-
高校2年生。
表向き優しい性格で、人に気遣いもできることから
クラスメイトからの信頼も厚い性格。
がー、裏では年頃の男子生徒らしく、とてもエッチな一面もあり、
毎日エロ動画を見ては、一人で抜いている一面も。

姫川 帆香(ひめかわ ほのか)-
幸助の同級生。
大人しい性格で、絵を描くのが大好きな、女子生徒。
表向き、真面目で大人しいものの、
本当は、エッチな一面もあり、家では自分の身体に興奮したり、
エッチな絵を描いて密かに保管していたりするー

そんな二人は、カップルだった。

2人とも”相手の裏”は知らないー

幸助は、帆香のことを
真面目で優しく、エッチなことはあまり得意ではないと思っているし、
帆香は帆香で、
幸助は優しいから、エッチなことは求めてこないし、
そういうことにはあまり興味もなく、下心もなさそうだと思っている。

そんなある日ー、
帆香が呟く。

「入れ替わりってもし起きたら、
 なんか楽しそうだよね…」

帆香の言葉に
幸助は内心ドキッとしながら冷静に答える。

「入れ替わりー?」

幸助は、夜な夜な、R-18小説サイトなどで
男女の身体が入れ替わる小説を呼んでは
抜いているー

だからー
入れ替わりには詳しい

「--え、う、うん」
帆香が顔を赤らめる。

帆香は帆香で、そういうイラストや小説を夜な夜な見て
ニヤニヤしていたー
自分で入れ替わりイラストを描いて、ツイッターにアップしているぐらいだ。
アカウント名は「乃巣」という名前で、
男を装っているから、誰も、乃巣=帆香だとは気付いていないだろうけれど。

「--(わわ、幸助くんに変な目で見られているような…)」
帆香がやっぱ言わなきゃ良かった、と思いながら呟く。

「ほ、、ほら”私の名は”って映画、あったでしょ?
 あれ見て、おもしろいなぁ~って」

帆香はとっさに
一般でも通じる、入れ替わり要素のある作品の名前を出した。

私の名は、はヒットしていたし、
これなら帆香の本当の趣味はばれないだろう。

「あ、、あぁあ~!私の名は、か~!
 あれは面白かったな~確かに!

 (ふ~!俺の趣味がばれたのかと思ったぜ)

幸助と帆香は互いに苦笑いしながら
確かに面白そう~と入れ替わりトークで
しばしの間、盛り上がるのだった。

1週間が経過したー

朝早く、幸助が、帆香をパソコン室に呼び出した。

幸助はちょうど1か月後に迫った
文化祭実行委員で、そのしおりづくりという名目で
パソコン室を借りたのだった。

「お待たせ~!
 どうしたの?」

赤渕の可愛らしい眼鏡をかけた帆香が入ってくる。

「--ーふっふっふ」
幸助は笑っていた。

偶然、ネットで”入れ替わり”について調べていたら
見つけてしまったのだ。

夢のアイテムをー。

「入れ替わりケーブル!」
幸助が猫型ロボットの如く叫び、
それを帆香に見せつける

「え…?」
帆香が唖然としている。

「(やべっ!下心丸出しがばれたか!?)」
幸助は内心で焦る

「(うっ!わたしの下心…ばれちゃったかな?)」
帆香も内心で焦っていた。

「---ほ、ほら、この前ちょっと話しただろ?
 入れ替わりのこと」

幸助が優しい笑顔を浮かべながら言う。

「--1日だけ、入れ替わってみないか?」

幸助は優しい笑みを浮かべながら
内心でこう思っていた。

”その身体でオナニーしてぇ~~~!”

と。

「---えぇぇ~でも~?」
帆香はもじもじしながら思う

”やばいやばい!わたし、興奮してる~!”

「--じゃ、じゃあ、1日だけ…
 入れ替わってみようか…?」

帆香は”本当に入れ替わりなんてできるのかな”と
疑問に思いつつも、
見たこともない形状のケーブルに期待を隠せなかった。

幸助と帆香は思うー
相手にばれない程度に、相手の身体で
エッチなことをしちゃおう!

とー。

2人とも、相手のことは
下心のないまじめな子だと思っている

だがー
2人とも、本性は
エッチな男女だー

幸助が説明書を読みながら
ケーブルをパソコンに接続する。

ケーブルは2本入っていて、
それぞれが、
片方がUSB端子、もう片方がイヤホンのようになっており、
耳にはめ込むかたちになっている。

2本のケーブルをそれぞれパソコンのUSBに差し込み、
そして、2本のケーブルをそれぞれ、耳にはめるー

そうして、付属のダウンロードコードで
ダウンロードした専用アプリケーションを起動すると
2人の身体がケーブルとパソコンを介して入れ替わる、
という仕組みのようだ。

「よいしょ」
幸助がセットを完了する

お互いが、耳にケーブルをはめて、
アプリケーションを起動する。

”いれかわり”

と画面に表示されるー

「---おおおお!なんかホンモノっぽい!」
幸助は叫んだ

「うん!確かにドキドキする!」
帆香も笑う。

2人とも、もしかしたら”本当に入れ替われるかも”と興奮を
隠しきれずににこにこしている。

そして

2人の身体に違和感が走った

「うっ!?なんだか、、静電気みたいな、変な感じが」

「わ…わたしも!?」

2人の違和感が次第に膨れ上がっていく

「あぁ…なんだか…変な気持ち」

「お、、俺もだ…」

2人の意識が次第に遠くなっていくー

2人の中身が、少しずつ入れ替わって行くー

がーーー
その時だったー

バチン!!

ーーー!?!?

「---!?」
「!?」

2人とも、唖然として、周囲を見渡す。

突然、学校が停電したのだった。

「--こ、こんなときに停電!?」
幸助が叫ぶ。

帆香も唖然としてきょろきょろしている。

せっかく意識が遠のいて
本当に入れ替われそうだったのに。

幸助はそう思いながら
パソコンの方を見る。

電気はー
すぐに回復した。

校内放送が入る

”たった今、停電がありました
 原因は調査中です
 校内の皆さんは落ち着いて行動してください”

とー。

「--まったく、やり直しだな」
幸助が呟く。

パソコンを再起動する幸助。

「--ふぅ~ん、これが幸助の身体」
幸助が口を開いた。

「---!?」
幸助が、今、自分が口から発した言葉に驚く。

「--え、、、何だって?」
幸助が思わずつぶやくと、
自分の口が開いた。

「--え、、どういうこと?
 わたしたち、入れ替わったんじゃないの?」
幸助の口から、
帆香のような言葉が吐きだされる。

「いやいやいや、途中で停電しただろ。
 入れ替わってねーよ」

幸助はそう呟くも、
違和感を感じる。

何故、自分の口から帆香の言葉のようなものが
吐きだされるのか?とー

でも、目の前にいる帆香は普通に立っているー

「---帆香?」
幸助が不安そうに尋ねると、
帆香は口元に笑みを浮かべて胸を触っていた。

「えへ♡ うへ♡ これが、帆香の胸かぁぁ♡」

帆香がイヤらしい笑みを浮かべながら
そう口走り、胸を触っている。

「--ちょっ!何してるのよ!」
幸助は思わず叫んだ。

「ーーえへへ~!
 いいじゃない!
 わたし、自分の身体に毎日興奮してたんだし?
 うふふ♡
 もっと、もっとわたしを興奮させて~♡」

帆香が胸を触りながら涎を垂らす。

「--くふふ!毎晩毎晩、帆香のこと考えて
 抜いてたんだよ!最高だぁ!」

目の前の帆香が独り言のように口走る。

「どういうことだ…
 どういうこと…?」

幸助は2人分の驚きを口にした。

「---!!」
幸助は起動したパソコンの方を見る。

そこにはー

”入れ替わり実行中にパソコンの電源が切断されました”

と警告文が表示されていたー

「---もしかしてさ…」
幸助の中の帆香が口を開く。

「---わたしたち…
 中途半端に入れ替わっちゃったんじゃないー?」

そう言われて、幸助は
太ももを触りながら、うへうへ言っている帆香の方を見つめる。

「まさかーー。
 おい…俺、、俺もそっちにいるのか!」

幸助が帆香に向かって叫ぶと、
帆香は笑った。

「あぁ!どうやら俺達中途半端に入れ替わっちゃったみたいだな~
 んあぁっ♡
 あぁ、、俺が帆香になれるなんて!
 んぁ♡」

帆香が胸をひたすら揉み続けている。

「---まさか、、そんなことー」

入れ替わりケーブルによる
入れ替わりの最中の停電ー

それによって、入れ替わりが途中で強制的に
終了されてしまったー

幸助のエッチな一面が、帆香の身体の方に移動し、
帆香の真面目な一面が、幸助の身体に移動したー

本当は全部、入れ替わるはずだったのに、
そこで停電が起きて入れ替わりは中断されたー。

今の幸助の身体には、
真面目な部分の幸助が残り、
真面目な部分の帆香が入ってきているー

今の帆香の身体には、
夜に毎日エロ動画を見ている幸助のエッチな一面が入り、
裏で自分の身体に興奮している帆香のエッチな一面が残っている。

「--お、、おい!」
幸助が叫ぶ

「入れ替わり…もう一度やり直すぞ!」

今の幸助と帆香は、
2人の部分が中途半端に混ざった状態。

元通りにするには、入れ替わりケーブルを
もう一度…

「いやよ!」
帆香が笑った。

「え…」
幸助が唖然とする。

「--真面目に生きるなんて、バカらしいじゃない?
 わたしだって、毎日自分の身体でエッチしてたし、
 エッチな絵を描くのも大好きだし?
 ふふふふ…最高じゃない」

帆香が、誰にも明かしていない自分の秘密を
平気でぺらぺらと喋る。

「--ちょ!恥ずかしいこと言わないでよ!」
幸助が叫ぶ。
幸助の中の帆香は、幸助の顔を真っ赤にしながら叫んだ。

「--エッチな私とエッチな幸助…
 ふふふふ、余計なものがなくなって、
 すがすがしい気分よ!」

帆香は髪の毛を触りながら嬉しそうに叫んだ。

「と、いうことだからさ!
 真面目なオレと真面目な帆香には、
 そっちに居てもらうぜ!」

帆香は胸を触りながらにっこりと笑った。

「そ…そんな…
 そんなこと!」

幸助が叫ぶも、帆香は「じゃあね~!」と
嬉しそうに手を振りながら
パソコン室から外に出て行ってしまった。

「--ちょっ…」
幸助は叫ぶ。

やばいー
幸助はそう思った。

確かに、自分はR-18動画を見たり
小説を見たりして、夜に楽しんでいる。
だが、それは、人前で言うことではなく
密かに楽しんでいただけだー

それにー
不思議と今は全く何も興奮しないし
エッチなことも何とも思わないー

自分のエッチな部分だけー
帆香の身体の方に行ってしまった…

そのことに幸助は危機感を抱いていた。

「ねぇ!」
幸助の中の帆香も叫ぶ。

「--このままじゃまずいよ…?
 わたしの身体が、何に使われるか…」

帆香は、毎晩、夜に激しいエッチを一人で
楽しんでいた。

また”乃巣”というアカウント名で
過激なエッチ絵をツイッターにUPしているほど、
裏の帆香はエッチなのだ。

今、帆香の身体には、そのエッチな部分だけが
残っている。

「---と、止めないとな!」
幸助は叫んだ。

今の帆香はー
幸助のエッチな部分、
帆香のエッチな部分ー
その2つの意識が存在しているー
完全に、エロ帆香状態だー。

幸助は、面倒なことになる前に、
エロ帆香を捕まえて、なんとかもう一度
入れ替わりケーブルを使わないと!と
パソコン室から飛び出した。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

「はぁ♡ はぁ♡ はぁ♡」
帆香は、トイレで自分の胸を触っていた。

今日、1年生はスキー教室で不在ー

そのため、
1年生の教室がある場所の
トイレには、ほとんど誰も来ないのだ。

「はぁ♡ あぁぁ♡ 帆香のおっぱい気持ちイイ~♡」

「でしょ~♡ うふっ♡ もっと、もっと触って♡」

帆香が一人で呟いている。

「んふふふふ♡あぁぁ♡なんか、変な気分~♡」

「--ふふふ♡わたしの身体が興奮してるのよ♡」

帆香がブツブツと呟く。
幸助に、帆香が気持ちイイ場所を教えながら、
帆香は自分の身体を楽しんでいた。

「ん~~~!最高っ♡」

帆香が、2人分の思いを口から吐き出して
顔を赤らめた。

♪~~~!

チャイムが鳴る

「あ~~~♡
 せっかく興奮してきてたのにぃ♡」

帆香はそう呟くと、
はぁ、はぁと言いながら
静かに呟いた。

「とりあえず、授業には出なくちゃね」

帆香はそう言うと、
下着を少し濡らしながら、
トイレから外に出るー

「いっぱい、いっぱい、わたしを気持ちよくしてね」
「あぁ…くへへ…エッロイナぁ、帆香の身体は~」

帆香はブツブツ呟きながら
自分たちの教室を目指して、歩き出したー

②へ続く

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

コメント

中途半端に入れ替わってしまった状態!
果たしてどうなってしまうのでしょうか…!
続きは明日デス~!

最初、入れ替わりケーブルはお互いの耳に差し込むだけ~!
なシンプルな設定にしようとしていたのですが、
あ、それじゃ、停電しても中断されない~!
ということで、パソコンを介した面倒な設定になっちゃいました(笑

コメント

  1. 飛龍 より:

    SECRET: 0
    PASS: 74be16979710d4c4e7c6647856088456
    人格の一側面が入れ替わるとは斬新な……
    精神同居のようですが、それが両方で起こってるのは中々に面白いですね。
    エロい側面の方が何をしでかしてくれるのか楽しみです!
    それにしても、”乃巣”て……w

  2. 無名 より:

    SECRET: 0
    PASS: 74be16979710d4c4e7c6647856088456
    > 人格の一側面が入れ替わるとは斬新な……
    > 精神同居のようですが、それが両方で起こってるのは中々に面白いですね。
    > エロい側面の方が何をしでかしてくれるのか楽しみです!
    > それにしても、”乃巣”て……w

    ありがとうございます~!
    アカウント名「乃巣」…!
    分かるヒトには分かる遊び心デス~笑