最愛の弟に彼女が出来たー
そんなことは、許されないー
弟を溺愛する姉は、弟の彼女に憑依して
弟を独り占めにしようとする…
-------------------------—-
朝。
健人の彼女・琴美が
通学路を歩いていた。
いつも通りの雰囲気だ。
しかしー
彼女は”言われるがまま”に
少し道から外れた路地に入って行く。
「---お姉さま」
路地で待っていた健人の姉・明香里を見つけると
琴美はとろんとした目になり、そう呟いた。
明香里は振り返るなり、
突然、琴美にビンタを喰らわせた。
「あんたに魅力がないから、
昨日、わたし、健人に”姉さんとエッチするなんて気持ち悪い”
って言われちゃったわよ」
明香里が激怒しながら言う。
琴美は「申し訳ありません」とうつろな目のまま
呟いた。
「まぁいいわ」
明香里はそう呟くと、昨日と同じように
琴美にキスをした。
今日の琴美は拒絶することなく、
明香里を受け入れたー
明香里に絶対服従するよう、思考を書き換えられてしまっている琴美は、
すんなり明香里に支配された。
「ふふ…」
琴美に憑依した明香里は、
学校へと向かう。
・・・・
「おはよう~!」
健人が琴美に話しかけた。
が、琴美は不機嫌そうな様子で健人を無視した。
「あ…あれ?」
健人が困った表情を浮かべる。
「---…」
琴美は、そんな健人を睨みつけた。
「---え、、あ、、ぼ、僕、何かした・・・?」
健人が困り果てた様子で言う。
琴美はそんな健人を無視して、
不機嫌な様子でスマホをいじりはじめた。
不安な時間が流れていくー
そして、昼休み。
図書室での仕事をするために
2人で図書室に向かっている最中、
健人は口を開いた。
「--あの…僕、何かしたかな?」
今日の琴美は明らかに様子がおかしい。
まるで、何かに怒っているかのようだ。
健人は、不安に思いながらやっとの思いで
口に出すと、琴美が立ち止まった。
「昨日、お姉さんとエッチの練習した?」
琴美が不貞腐れた声で言う。
「--え?あ、、あぁ…
姉さん、色々教えてくれたよ。
でもさ、弟とそういうことはできないって
言われたから…」
そこまで言うと、
琴美が健人の胸倉をつかんで、
壁に健人を叩きつけた。
「ふざけんな!」
琴美が大声で叫ぶ。
「--!?えっ?」
健人がおびえた表情で琴美を見る。
「--そうやって勝手に決めつけて!
ちゃんとお姉さんを誘った?
ねぇ、お姉さんがいつ健人と、
エッチしたくないって言ったの?」
琴美が感情を露わにして叫ぶ。
普段おとなしい琴美が
どうしてこんなに怒っているのだろうと思いながらも
健人は口を開く
「--お、落ち着いて…!
ほら、普通、姉と弟でエッチなんて…」
「–勝手に決めつけるな!」
琴美が大声で叫んだ。
「いい?お姉さんをエッチに誘うの。
それで練習して?
そうしないと、わたしとエッチ…
いつまで経ってもできないよ?」
琴美が言う。
琴美とエッチさせるのが目的ではないー
姉の明香里は、琴美の身体を使って
弟をその気にさせて
弟とエッチするつもりだったー
「--に、、新垣さん、、
昨日から…変だよ?
どうしてそんなに僕を姉さんと…」
そこまで口にした健人の手を掴み、
琴美は自分の胸を触らせた。
初めて触る胸ー
「--うわぁ!?」
健人は思わず顔を真っ赤にしてしまう。
「わたしのこと、欲しくないの?」
琴美が甘い声で囁く。
「え…あ、、そ、、その…?」
健人が言う。
「--ふふふ…
だったら、練習してきてよ。
お姉さんで…。
わたしの前で、失敗したくないでしょ?」
琴美はそれだけ言うと、
先に図書室に方に向かって
歩いて行った。
「--新垣さん…」
健人は思うー
”女の子って付き合い出すと、こんなに変わるのかな?”とー。
「--はぁぁ…思ってたのと違うや」
健人は溜息をつきながら
図書室に向かって歩き始めた。
・・・・・・・・・・・・・・
夜ー。
「--姉さん…」
健人が、姉の部屋に入ってきた。
「--来た!」
明香里は小声でつぶやく。
これから起きることを考えて、
明香里は既に興奮して、下着を濡らしていた。
昼間、あれだけ言ったんだ。
琴美とかいう女が好きな健人はきっと
言われた通りにする。
「--姉さん、新垣さんに何か言った?」
健人から出た言葉は思わぬものだった。
「---へ?」
明香里は焦りながら振り返る。
「--なんかさ…昨日から、彼女の新垣さん、
様子がおかしくて…
姉さんとエッチしろ、ばっかり言ってくるんだ…
それに、、姉さん、昨日言ってたよね?
新垣さんと連絡取ってるみたいなこと…
いつの間に知り合ったのさ?」
健人の言葉に、明香里は
表情を歪める。
「---え、、、あ、ほら、、、
たまたま、、SNSでさ」
明香里の言葉に
健人は首をかしげる。
そもそも、姉に琴美の写真は見せていないし、
名前も言っていない。
なのに、なぜー?
「--姉さん、新垣さんに本当に何も
言ってないよね?
なんか、姉さんに頼まれたかみたいに
姉さんとエッチしろ、ばかり言ってくるんだよ」
健人の言葉に、
明香里は頷く。
明香里は脳内をフル回転させて
どうするべきか考えた。
そしてー
口を開いた
「--ー姉弟でエッチしろだなんて…
その子、ちょっと変じゃない?」
とー。
琴美の身体で誘惑して、
姉である自分とのエッチに持ち込もうとしたが
それは無理みたいだ
だったらー
琴美の身体でおかしなことをしてー
健人が琴美のことを嫌いに思うようにすればいい。
「--姉さん」
健人が呟く。
「--そういう変な子とは別れた方がいいよ。
ほら、姉とエッチしろって言ってくるなんて」
「ーーー消せよ」
ーー!?
明香里は、弟の健人の方を見る。
健人は、顔を上げた。
その顔には、怒りが滲み出ていた
「取り消せよ…今の言葉!」
明香里はドキッとしてしまう。
「--たとえ姉さんでも、僕の彼女の悪口は
許さない…!」
健人の言葉に明香里は慌てて謝罪をした。
弟の健人に嫌われたらー終わりだ。
自分は、狂ってしまう。
「ご…ごめん」
明香里が謝ると、
健人は「ごめん、つい熱くなっちゃった」とだけ呟いて
明香里の部屋から立ち去った。
「あぁ…健人」
明香里はその場に座り込む。
健人とエッチしたいー
それなのにー
健人は彼女を作ってー
「--いつまで、いつまで
その子を好きでいられるかしら…」
明香里は不気味に呟いた。
琴美の身体は手のうちにある。
明日が楽しみだ…
・・・・・・・・・・・・・・・・・・
翌日。
「--今日は、あなたの身体で
滅茶苦茶にしてやるから」
うつろな目をした琴美を前に、
呟く明香里。
「はい…お姉さまのお好きなようにしてください」
綺麗な瞳が、暗い色に沈んでいる。
明香里は、琴美の髪の毛を触りながら呟いた。
「どう?悔しい?
わたしのしもべとして都合よく利用されるのは?」
明香里が琴美に語りかける。
琴美は、意思ない人形のように
虚ろな目で立ったままだ。
「--ふふ…
今日、あなたは学校で自分の人生を
自ら滅茶苦茶にするの。
ふふふ…悔しいでしょ?」
その言葉に、琴美の瞳が少しだけ揺らいだ。
しかしー
「--いいえ…わたしはお姉さまのものです」
琴美はそう答えた。
「ふふ…いい子ね」
そう呟くと、明香里は琴美にキスをして、
そのまま琴美の中に吸い込まれた。
「ふふふ…健人…
あなたはわたしのものよ」
憑依された琴美は、不気味な笑みを浮かべた。
・・・・・・・・・・・・・・・
「--ねぇ新垣さん」
健人が、琴美に話しかけた。
「ん?なぁに?」
琴美のふりをして振り返る健人。
眼鏡の下の瞳が、
”好きな人”を見る目になっているー
彼氏としてではなくー
愛する弟としてー
「--今日、放課後、話があるんだけど」
健人は、琴美が、姉の明香里から
何か言われているのだと考えていた。
姉とエッチするように執拗に言ってくるのは
明香里から頼まれているー
いや、もしかすると脅されているのかもしれない。
一見すると明るく、真面目で元気な
姉の明香里が
実は粘着質であることは知っている。
前に、姉が高校生のとき、
彼氏を作った親友を束縛して、
その親友は精神的に病んでしまったという
エピソードもある。
「--・・」
琴美が姉に何かされているのではないか。
そう思った。
「--いいよ」
琴美がにやりと笑みを浮かべた。
1時間目ー
2時間目ー
弟の健人は、
これから琴美がすることを見ても、
琴美のことを好きでいられるのか?
「くふふ…」
琴美は笑みを浮かべる。
琴美に憑依した姉は、
当初、琴美を利用して、自分とエッチするように
仕向けようとしていた。
けれどー
弟の健人は思ったよりも頑固だった。
だったら、やり方を変えればいい。
健人がこの女を好きなら、
嫌いにしてやればいい。
昼休みー
今日も図書当番の仕事があるため、
健人と琴美は図書室に向かう。
「----ねぇ健人」
図書室で琴美が口を開いた。
「--ん?」
健人は、いつものように返事をする
すると、琴美がニヤァ…と不気味な笑みを浮かべて呟いた。
「ねぇ…お姉さんとエッチした?」
「---い、、いや…だからさ」
健人は”またその話か”と思いながら返事をする。
今、図書室には他の生徒もいる
あまり、そういう話をしないで欲しい。
「--ふ~ん。
じゃあ、最後の忠告」
琴美が微笑んだ。
「--忠告?」
健人が引き気味に返事をすると、
琴美は続けた。
「--お姉さんと今夜、エッチするつもりは、ある?」
琴美の目は正気を失っている目だった。
健人は思わず背筋が凍るような思いをするー
そして、やっとの思いで答えた。
「--わ、、、わかったよ」
健人はとりあえず、そう呟いた。
そう言わないと、
ヤバイ気がした。
「--ふぅん。でもさ、健人、わたしに嘘ついたよね。
お姉さんとエッチするってイイながら、
しなかったよね」
琴美が怒りっぽく言うと、
手を差し出した。
「スマホ、貸して」
琴美が言う。
「--え?なんで!?」
健人が驚いて言う。
「監視するためのアプリ、ダウンロードするから、
貸しなさい」
琴美の口調は苛立っていた。
もちろん、中身は明香里だから
監視アプリなど入れる必要はない。
けれど、こうすることで、健人が琴美を少しでも
嫌いになってくれれば…と思ってそう発言したのだった
「嫌だよ!」
健人が叫ぶ。
「大体、どうしちゃったんだよ新垣さん!
姉さんに何か言われたのか?」
健人が叫ぶと、
琴美は健人を睨み返した。
「--姉さん、ああ見えてちょっとヤバイところもあるからさ、
もし姉さんに何か言われてるなら僕が守ってやる!」
「は?」
琴美の表情が変わった。
「---姉さんの言うことなんて気にする必要ないよ!
姉さんが琴美に危害を加えようとするなら
僕が守る!
だから、新垣さんは、何も心配はいらない」
健人は叫んだ
琴美は世界が崩れたような顔をしていたー。
そしてー
急に笑い出した
「あは、あははははははは!
あはははははははは~」
狂ったように笑う琴美。
「に、、新垣さん?」
健人が唖然とした表情で言う。
「--アンタの気持ちはよくわかったわ!」
琴美が目に涙を浮かべながら叫ぶ。
「-ーーもういい!あんたの気持ちなんて関係ない!
今夜、、絶対エッチしてやるから!
ふふふふ、あんたのこと、こんなに可愛がってるのに
どうして分からないの?」
琴美の言葉を聞いて
健人は「な、、何言ってるんだ…」と困惑する
「あの~」
他の生徒が本を借りようとカウンターまでやってきた。
「うるせぇ!黙ってろ!」
琴美が怒鳴りつける。
そして、健人の方を見て
微笑んだ。
「---わたしの可愛い健人…
絶対に逃がさない…
ふふふふふふふ…」
琴美は笑いながら
図書当番を放棄して、
そのまま図書室から立ち去ってしまった。
「---新垣さん…」
健人は暗い表情を浮かべた。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・
「はぁ…はぁ」
廊下を歩きながら琴美は怒りに満ちた表情をしていた。
学校で、琴美の人生を滅茶苦茶にして
破局させてやろうと思っていたが、
もう、それでは足りない。
どんな手を使ってでも、
健人を振り向かせなければ
「あぁ…健人…」
琴美がイラついた表情で呟く。
「---はぁ…♡ はぁ♡
わたしには、、あなたしかいないの
はぁ♡」
健人の事を思い出しながら興奮する琴美。
「ーーーーーそうだ…
今日、ちょうど、お父さんとお母さん、
仕事で遅いんだったわね」
琴美はにやりと笑みを浮かべた。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・
それから放課後まで、琴美は
物凄くイライラした様子だったので
健人は、話しかけることができなかった。
帰宅した健人は、
姉の明香里の部屋に向かう。
「姉さん!」
健人は叫んだ。
「--僕の彼女に、何か言っただろ!?」
健人が言うと、
明香里が振り返る。
「健人…わたしとエッチしよ…?」
明香里が微笑む。
「--姉さんも新垣さんもそればっかり!
なんなんだよ!」
健人が叫ぶ。
「姉さんとエッチなんて、死んでもするもんか!」
「---」
その言葉を聞いた明香里は
ため息をついた。
そして、叫んだ。
「--入りなさい!」
とー。
廊下から足音が聞こえる。
「--!?」
健人は振り返る。
そこにはー
彼女の、琴美の姿があった。
琴美はうつろな目で、明香里の部屋に入ってくる
「え?…新垣さん?どうしてここに」
琴美はその呼びかけを無視して、
明香里の隣に、人形のように立ち尽くした。
「--ふふふ…
健人…
嫌でもわたしとエッチしてもらうわ」
明香里が、うつろな目の琴美を撫でながら
不気味に囁いた…。
③へ続く
・・・・・・・・・・・・・・・・・
コメント
狂気に染まるお姉さん。
結末は明日デスー!
え?お姉さまとエッチしたいですって?笑
コメント
SECRET: 0
PASS: 74be16979710d4c4e7c6647856088456
敗北者ネタが入ってて笑っちゃいました…w
ますますエスカレートする姉の束縛
洗脳した彼女も連れてきて、果たして何をするのか? 結末が楽しみです。
SECRET: 0
PASS: 74be16979710d4c4e7c6647856088456
> 敗北者ネタが入ってて笑っちゃいました…w
> ますますエスカレートする姉の束縛
> 洗脳した彼女も連れてきて、果たして何をするのか? 結末が楽しみです。
コメントありがとうございます~☆
時々ネタを盛り込みます笑
次回はさらにエスカレートしちゃいますよ~笑