人気の女性弁護士・杏子の身体で
生きていくことを決意した裏社会の男。
彼は、女弁護士の立場を利用して、
悪事を働いていく…
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「うへへへへ!」
とあるホテルの一室。
七葉工業の組長・七葉(しちは)は、
美女と抱き合っていた。
「あぁん♡ 組長さんってばお上手~♡ ひゃぁ♡」
喘ぎ声をあげているのは、
女性弁護士の、京子だった。
彼女は呪怨組の組長・荻野に憑依されて、
その身体を利用されている。
「--あぁ♡ んっ♡ あぁぁああっ♡」
杏子は女としての快感を味わいながら、
笑みを浮かべたー
”さっき、こいつには毒を盛った”
「じゃあな、七葉組長」
杏子はにやりと笑みを浮かべながら、
喘ぎ声を上げた。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
翌日。
杏子の婚約者・竜輝との結婚式が
行われていたー
「---うへへへへへ」
杏子は自分のウェディングドレス姿を見て興奮していた。
「あぁぁ…最高だぜ」
誰も見ていない場所で鏡の前に立つ京子。
「--くふふ…」
胸を触りだして、京子は、名残惜しそうに
その手を止めた。
「今、ここでやっちまったら流石にまずいからな」
杏子は、自分の身体をベタベタと触るだけに留めて、
それ以上のことは我慢した。
が、自分のウェディングドレス姿を見るだけで
身体がゾクゾクする。
興奮が止まらない。
「えへぇ…」
ポタっ、と地面に杏子の唾液が落ちる。
アソコも、少しずつ濡れてきている。
「やべぇやべぇ」
杏子はそう言うと、
「よし!」と呟いて、みんなの元へと戻って行く。
”幸せな新婦”を演じるためにー
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
「ふ~!」
翌日夜。
杏子は、組の事務所に戻ってきていた。
胸を強調したおしゃれな服装で、
事務所に入ってきた杏子を見て、
構成員たちは悦びの声をあげた。
「--組長」
幹部の喜多川が言う。
「-昨日、七葉工業の七葉組長が
突然、発作を起こして急死したようです」
その報告を聞いて、京子は笑う。
「---くく」
一昨日、ホテルで盛った特殊な毒が効果を出したのだろう。
これで、七葉工業は終わりだ。
「-喜多川、これでお前の屈辱も晴らせたな」
杏子が喜多川の近くに行き、微笑む。
「は…」
喜多川は落ち着かない様子でたじろいだ。
幹部の喜多川の冤罪ー。
既に晴らされてはいるものの、
それを仕組んだのは警察内部の人間と結託していた
七葉工業だった。
その、報復を女の身体で果たしたのだ。
「ーーーーどうした?」
杏子が、様子のおかしい喜多川に気付いて言う。
「そ…その…」
喜多川が言いにくそうにしている。
そんな喜多川のズボンを見て、
杏子は微笑んだ。
「お前、、俺の姿見て興奮してるのか。」
杏子が言うと、
喜多川が「は…自分も男ですから」と頭を下げる。
「美人弁護士さんが、近くで、自分に対して微笑みかけていて、
しかも、そんな見えちゃいそうなミニスカート姿で
歩かれると…もう、、こう…
あとですね、、
美人さんなのに、がに股歩きなところとか
がさつな言葉遣いとか」
興奮した様子で顔を赤らめて言う喜多川。
杏子は、わざと頬を触ると囁いた。
「じゃ…俺のためにこれからも尽くしてくれよ…」
と。
「---は、、ははぁ」
喜多川は頭を下げた
そんな喜多川の様子を見て、
杏子の中にいる荻野組長はほくそ笑む。
女の身体とは、便利なものだー。
と。
杏子は歩き出す。
一旦、家に戻らなければいけない。
弁護士として活動していることにしてあるが、
家に帰らないのはまずい。
表向きは”新婚夫婦”なのだからー
「・・・」
杏子は険しい表情を浮かべる。
喜多川の冤罪は、
七葉工業が仕組んだものだった。
だが、うちの組の顧問弁護士が失踪した件には
関わっていなかった。
喜多川の冤罪による逮捕ー
同時期の顧問弁護士の失踪。
無関係とは思えない。
「---」
組の事務所から出ていく京子の姿を
幹部の成神が見つめていた。
・・・・・・・・・・・・・・・
翌日。
杏子は、組員全員を集めた。
「この中に、裏切り者がいる」
杏子が凛とした声で言う。
今日は、チャイナドレスを身にまとい、
その綺麗な太ももを構成員たちに晒している。
「--裏切り者、ですか?」
成神が言うと、
杏子は答えた。
「そうだ。喜多川をはめて、得をしようとしたやつがいる。
七葉工業をうまく利用して、己の利権をえようとしたやつが」
構成員たちがざわつく。
「--もしも怪しいものを見つけたら
すぐに俺に知らせるように」
杏子が叫ぶ。
そしてー
杏子はにやりと笑みを浮かべる。
「--あと、今日から、俺のことを組長と呼ぶのは
やめてもらう」
女の色気ー
それは、武器になるー
荻野組長は内心で笑いながら叫んだ。
「わたしのことは、お姉さまと呼びなさい!」
とー。
ざわつく構成員たち。
そんな、ざわめきを、一人の男がかき消した。
「は!お姉さま!」
大声で叫ぶ男。
それは、幹部の喜多川だった。
ざわついていた構成員たちも一斉に嬉しそうに叫ぶ
「はっ!お姉さま!」
杏子は構成員たちから”お姉さま”コールをうけて、
良い気分になり、近くにあった台に脚を乗せて、
チャイナドレスから見え隠れする
太ももを大胆に見せつけた。
「お姉さま~~~~~!」
構成員たちが叫ぶ。
「---」
だが、”裏切り者”の表情は険しかった。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・
ワイングラスに、飲むヨーグルトを入れて
飲みながら、ヨーグルト味のキャンディを舐めている男がいた。
「---何だと?」
呪怨組の敵対組織の一つ・紫亜乃巣連盟。
その組長が、ヨーグルト味のキャンディをかみ砕きながら微笑む。
「---呪怨組の荻野組長が、女になった、だと?」
部下からの報告を受けて、
紫亜乃巣連盟の組長は、不気味に微笑んだ。
・・・・・・・・・・・・・・・・・
「--杏子…最近、出かけることが多いけど、
何かあったのか?」
結婚したばかりの夫・竜輝が言う。
「--え?ううん、なんでもないよ~!」
杏子は笑ってごまかした。
杏子に憑依している荻野組長は、
この状況も楽しんでいた。
堅気(一般人)としての、普通の生活を
女として楽しむ。
そしてー
「--そんなことより~♡」
杏子は竜輝に抱き着いた。
「今日も楽しも!」
その言葉に竜輝は顔を赤らめる。
「あ、、あぁ、、そうだな」
胸をわざと竜輝に押し付けて
竜輝を誘惑する杏子。
「~~男なんて、チョロいものね♡」
杏子が小声で呟いた言葉を
竜輝は聞き取ることができなかった。
だがー
杏子は竜輝の前で服は脱がないようにしていたー
何故なら、荻野組長が背中に彫っていた刺青を
杏子の身体にも刻んだからだー。
刺青を見たら、竜輝はきっと、驚くだろうー
・・・・・・・・・・・・・・・・
それから、1か月が経過した。
杏子として、裏世界を生きる荻野組長。
杏子の身体と立場を利用して、
色々な悪事を働いたー
飲食店で、店主を誘惑して、
弁護士の立場と女を利用し、
無銭飲食したり、
何の意味もなく、腹いせに裏路地のチンピラを
ボコボコにして見せたりー
男と寝て、金を荒稼ぎもしたー
しかしー
呪怨組の本部に出入りしていることが
スキャンダルとして報じられたのだった。
「くそっ!」
杏子は雑誌を放り投げる。
「--くみ…いえ、お姉さま」
幹部の喜多川が言う。
「騒いでいるマスコミはどういたしますか?」
喜多川の言葉に、杏子は言った。
「いいから、黙らせろ!」
化粧も忘れ、髪の毛も乱れている杏子は、
怒りの形相で叫んだ。
まるで、鬼のように見える。
「--しかし、マスコミを黙らせるのは…」
バン!
杏子が、ミニスカートから覗く、太ももを
喜多川の目の前に叩きつけた。
「---うほっ♡」
喜多川が顔を赤らめる。
「---成果をあげればわたしを舐め放題よ…?
どうする?喜多川」
その杏子の言葉に、喜多川は嬉しそうに
組の本部から出て行った。
しばらくして、
呪怨組と杏子の関係を疑う報道は沈静化した。
喜多川がどのような手を使ったのかは分からないが、
とにかく沈静化したのだった。
憑依してからも、京子としての仕事は
仕事量を少しずつ減らしつつもこなしている。
何も、問題はない。
反社会勢力との接近も、喜多川の弁護関係だと
上手くごまかせている。
・・・・
1年が経過したー
杏子として、欲望に満ちた生活を送る荻野組長は、
自宅で”離婚”を切り出した。
「え?どうして?」
竜輝が驚く。
毎週のようにエッチをするような仲で
夫婦仲は良好だったはずだ。
「-ーあんたが浮気するからよ」
杏子は言った。
「は…?」
竜輝には全く覚えがない。
「---この写真は何よ!?」
杏子は写真を投げつける。
それはー
精巧につくらせた合成写真。
「---は、、ど、、どういうことだよこれ?」
竜輝が言う。
「--あんたから慰謝料、地獄のようにふんだくってやるから」
杏子は竜輝の胸倉をつかんだ。
「--き、杏子…!?」
「---最後に教えてやる。この身体は1年前から
俺のものだ」
「---!?」
竜輝は驚きの表情を浮かべる。
杏子は竜輝の前で服を脱ぎ捨てた。
「----!!!」
竜輝は杏子の背中を見て、目を見開く。
そこにはー
狼の刺青が刻まれていた。
「どうだ?俺はな呪怨組の組長・荻野ってもんだ。
1年前、この女の身体を乗っ取ったんだけどな、
出られなくなっちまった。
だからこうして、俺である証をこの女に刻んだんだよ!」
杏子が笑う。
憑依された杏子は、狼の刺青を自分の背中に刻んだ。
もう、これは、消えることはないー。
「--き、京子…嘘だ!」
竜輝が叫ぶ。
「嘘じゃねぇよ。」
刺青を見せつけながら竜輝を睨む。
「死にたくなきゃ、黙って浮気を認めて慰謝料を払いな?」
その言葉に、本来臆病な竜輝は、びびってしまったー
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
「---!!組長?これは?」
重鎮の成神が、他の構成員たちによって
拘束されて、杏子の前に突き出された。
「お前だな?喜多川の誤認逮捕に加担していたのは?」
杏子が言う。
「な、何のことだか?」
成神はきょろきょろしながら呟く。
「--次期若頭候補のお前と喜多川…
喜多川が居なくなれば、
お前が次期若頭。
そういうことだったんだろう?」
1年間かけて、ようやく喜多川の冤罪の黒幕を突き止めた。
この成神が、警察内部と繋がりを持つ、七葉工業と結託し、
喜多川に人殺しの冤罪をなすりつけたのだった。
「---くぅぅ…!」
杏子は成神を睨みつける。
「---そんなに出世したいか?」
杏子の冷たい口調。
高貴な姫のようなドレス姿の杏子。
しかし、その声には迫力があった。
「-----」
成神は覚悟した。
殺される、と。
荻野組長はそう言う人だ。
しかしー
「---!?」
杏子が、成神の手を掴んで、胸を触らせた。
「---く、組長?」
成神が言うと、京子が笑みを浮かべた。
「--お姉さま、だろ?」
その言葉に、成神は顔を赤らめながら言った。
「お…お姉さま!」
成神の反応に満足そうに立ち上がる杏子。
「いいかお前ら!
美女の身体と、弁護士の地位、
そしてこの頭脳と俺の力…・!
全てを兼ね備えた俺に一生ついて来い!
お前らに夢を見させてやる!
たっぷり楽しませてやる!」
杏子の声でそう叫ぶと、
杏子はドレスを破り捨てて、
全ての服を脱ぎ捨てた。
「---わたしに、ずっと忠誠を誓いなさい!」
全てを脱ぎ捨てた杏子は、
スタイルの良い身体を見せつけながら叫ぶ。
男たちは、そんな杏子を前に、
改めて絶対の忠誠を誓うのだった。
「はい!お姉さま!」
とー
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
美貌-
組織力ー
力ー
地位ー
全てを、手に入れたー
だがー
荻野組長はまだ、知らないー
何年か先ー
杏子の美貌が衰えたときー
自分の身に待ち受ける運命をー
おわり
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
コメント
リクエスト原作の作品でした!
リクエストの原文は、
”ある都市へ結構規模のあるやくざ組織があった。
あの組織は強姦、詐欺、暴行などあらゆる犯罪を起こしてきた。
そんなある日人殺し事件が起きて組織の人が逮捕された。
彼は本当に無関係だったが警察は彼を起訴した。
それに激怒した親分はかつて手に入れた憑依薬を
使ってある有能な女弁護士し憑依し彼女の頭脳を利用して無罪判決を受けた。
親分は女弁護士から抜け出すことができないことに戸惑ったが
弁護士と言う彼女の立場と頭脳を活用してあらゆる犯罪を起こしはじめる。
もしできれば彼女には婚約者がいて彼女になりすまして結婚式を
あげるシーンも入って下さったらいいと思います。親分である
自分が純白なウェディングドレスを着て興奮するシーンとか幸せな
夫婦生活を演技したが1年ぐらいで飽きてしまって旦那に不倫の罪を
着せて慰謝料をたっぷり貰うシーンとかゾクゾクしますね”
というものでした!
2話にまとめたので駆け足でしたが
いかがでしたでしょうか~
少しでもお楽しみ頂けていれば嬉しいデス!
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