入れ替わってしまった小春と祐輔。
2人はひとまずお互いの家に帰ろうとするも、
男女の違いから、大きく戸惑うことに…!
※ツイッターのフォロワー様
音調津様(@Tabikorai)との合作デス!
第2話の”小春編”は、私、無名が担当しました~!
第2話”祐輔編”は、
音調様のPixivのみで公開しています!
第2話祐輔編はこちらでご覧ください!
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小春は、困惑していたー
身体が入れ替わってしまうなんて、
非現実的なことが突然起きて、
パニックになってしまい、
祐輔と大した会話も出来ないままに
帰ってきてしまった。
憧れの男子生徒との初めてのまともな接点が
身体の入れ替わりだったなんて…
小春はそう思いながらも
祐輔の身体で、歩きながら思う。
「---そ…そういえば、私の身体で…」
小春はふと、頭の中に
自分がスカートをめくったり、胸を触っているシーンを
浮かべてしまった。
「ゆ…祐輔くん、そ、そんなことしないよね…?」
途端に恥ずかしくなって顔を真っ赤にする小春。
周囲から見れば、男子高校生の祐輔が
顔に恥ずかしそうに手をやって、顔を真っ赤にしている状態だ。
「---わ、、私の身体で、あんなことや、こんなことを…」
小春は、自分がエッチな姿になっている場面を
想像して、首を振った。
「祐輔くんは、そんな男子じゃない!」
ようやく、平常心を取り戻した小春は
そのまま歩き出した。
「--祐輔君の家は…」
そう呟きながら、祐輔の生徒手帳を見る。
住所が記載されているので、
なんとか帰ることはできそうだ。
「ーーー?」
ふと、他に下校中の女子生徒の声が聞こえた。
「やだ~」
「何あれ~」
「サイテ~」
何があったのだろう?と思いながらも、
小春は祐輔のスマホを手に、
住所の位置を確認した。
「同じ電車だから、と思ってたけど、
やっぱりそんなに遠くない位置だよね!」
そんなことを言っていると、
背後から声をかけられた。
「よ!ヘンタイ!」
そう声をかけられて、振り返ると、
男子生徒がそこには立っていた。
「え…?」
小春は不思議そうに聞き返す。
ヘンタイ??
確かこの男子は、
3組の生徒で、松原くん、だったはず。
「--ま、、松原くん?へ、変態って…?」
小春が尋ねると、
周囲の女子生徒たちがケラケラ笑いながら
目を逸らした。
「---ズボン…
破裂しそうじゃねぇか」
松原が言った。
小春が見ると、
祐輔の身体のソレが巨大化して、
ズボンが、破裂しそうなほどに膨らんでいた。
「きゃあぁっ!」
小春は思わず、祐輔の身体で叫んでしまう。
「--なに興奮してんだよ?
エロいことでも考えてたのか?」
松原の言葉に
小春ははっとした。
さっき、自分の身体でエッチなこと
されちゃったらどうしよう…
なんて想像してしまっていた。
きっと、それで…
「ど、、どうしよ…、な、、、なにこれ」
パニックになる小春。
「つか、お前変じゃね?どうした?
だいたい、松原くん、なんてお前に呼ばれると
気味悪いぞ?」
「あ、いや、これは、えっと、、、あ、、
え~わたし、じゃない、、俺、急用を思い出した!」
小春は走った。
慌てて走った。
これだけ全力疾走したのは久しぶりだー。
しかも、早いー。
あっ? 祐輔くん、足が速い?
そんなことを考えながら、小春は走った。
駅に向かってー
「---はぁ…」
駅につくころには、男のアレは小さくなっていた。
「なんか、違和感がすごいなぁ」
小春はそう呟きながら、
下半身を見つめる。
「あんなにすぐ大きくなっちゃうなんて、
男子も大変だよね」
深呼吸 深呼吸
小春は自分の動揺を抑えるために
深呼吸すると、改札に向かった。
電車に乗って、祐輔くんの家に帰って、
それから、どうする?
とっさに帰ってきてしまったから、
彼と、相談することも忘れてしまった。
階段で衝突して入れ替わってしまったー
こんな不思議なことがあるなんて。
元に戻る方法は分からない。
けどー
階段から落ちてこうなったなら、
また階段から落ちればー
「明日…相談してみよっと…」
そんなことを考えていると、
急に尿意が襲ってきた。
「--あ、トイレ行きたい…」
仕方がないので、改札をくぐったすぐ先にあるトイレに
小春は入った。
「きゃあああああああっ!」
お手洗いで手を洗っていた女性が悲鳴を上げた。
「--えっ?…あ、わたし、、今、祐輔くんの身体…」
そこまで言うと、小春は顔を真っ赤にした。
「ご、、ごめんなさい!間違えました!」
そう叫ぶと、小春は慌てて男子トイレに駆け込んだ
「ふぇぇ…災難続きだよぉ」
小春は男子トイレの個室に入りながら
そう呟いた。
立ってするのはなんだか気が引けた。
男にとっては当然なことも、小春にとっては
未知の領域であり、ちょっと違和感がある。
だから、個室に入った。
「え…え~っと…」
パンツを下して
用を済まそうとする小春。
「--ど、、どうすればいいのかな…?」
男のそれを前に、
どうすれば良いか悩んでしまう。
「--こんなものがついてるなんて、
違和感凄すぎだよぉ…」
小春が愚痴を漏らしながらも、
なんとか用を足そうとして
力を入れた。
「…って、あぁっ!?」
何だか男のそれを見ていたら興奮してしまって、
それが大きくなってしまった。
的を外し、個室の中で、放尿してしまう小春。
「あっ…あぁ、、、あっ…えぇっ!?」
軽くパニックを起こしながら便器や床、
制服まで汚してしまい、放心状態の小春は呟いた。
「男の人のトイレって…難しいよぅ…」
肩を落としながらトイレから出て、
手を洗うー
ふと、鏡に祐輔の姿が写った。
小春にとって、憧れの祐輔の姿がー
「---か、、かっこいい…」
祐輔がいつもは見せないような
照れたような様子で鏡に写っている。
小春はドキドキしながら、
静かに口を開いた。
「こ…こ…こ…
こ、、、こはる…
あぁ…!祐輔くんに名前を呼ばれて…!」
顔を真っ赤にして恥ずかしがる小春。
「---こ、、こ、、小春…大好きだよ…
お、、、俺と、、」
そんな言葉を本当に言ってくれたらいいのにー
そんな風に想いながら、
何度も、何度も鏡の前で呟いた。
「へー」
ふと我に返って小春は振り返った。
「--お前、小春ちゃんのこと好きだったのか~」
さっき会った、友人の松原だった。
どうやら、同じ駅らしい。
「---ひっ!?え・・・ち、、違う、、違う…
違う違う違う~~!」
小春は松原を押しのけて慌てて、トイレから飛び出し、
そのまま電車に飛び乗った。
・・・・・・・・・・・・・・・
「もう…嫌になっちゃう」
小春はようやく、祐輔の家の前についた。
散々だった。
男と女でこんなに違うことがあるなんて…
「--と、いうか、家で祐輔くん、
どんな風に生活してるんだろ?」
小春は玄関前で首をかしげる。
もしも、変な行動をして、
疑われでもしたら面倒だ。
夕暮れ時に鳴くカラスの鳴き声を背に、
小春は一人考えた。
やっぱりー
「あら…祐輔?」
母親がちょうど、自宅前の庭に出ていたことに
気付かなかった小春は背後から声をかけられてしまった。
「はひっ…は、はい!?」
小春は慌てて振り返る。
そこには、気品を感じられる40歳前後の女性ー
祐輔の母親が居た。
「あ、、え、、えっと、わたしは怪しいものじゃなくて、
えと、、その…」
困惑する小春。
母親が、不思議そうに我が息子の顔を見ている。
「あ、、、て、、寺前くんのお母さん…ですよね?」
実の息子にそう言われた母親は失笑した。
「ちょっと…
どうしたの?」
そう言われてようやく小春は我に返った。
「---え、、、あ、、、あ、い、、いえ、、いや、
なんでもない!
ただいま!」
そう言って、慌てて玄関から部屋の中へと入るのだった。
「---」
自分の部屋がどこか分からない。
怪しまれる前に、自分の部屋を見つけないと。
そう思った小春は、とりあえず2階へと向かう。
幸いに、祐輔の部屋らしい部屋を見つけることができた。
「ふ~」
やっと一息つく小春。
「男の子ってしんどい~!」
ため息をついて、ベットに寝転んだ小春。
部屋には、少年漫画や、
プラモデル、ゲームソフトなどが置かれていた。
「ふふ…」
小春は微笑んだ。
祐輔の、秘密を知ることができるー。
なんだか、ドキドキするー。
今まで、遠くから見つめることしかできなかった祐輔の
秘密の扉を今、自分が開いている。
祐輔の部屋に、自分が居る。
いや、自分が祐輔なのだー。
「---あ、、あ…ちょ、、ちょっと…!」
小春が妄想していたら、
男のアレがまた大きくなってしまっていた。
ガチャーーー
扉が開いた。
「--ちょっと…何してるの?」
そこにはーー
制服姿の女子高生が居たー。
「--はい?」
小春は首をかしげた。
”でてけ!ヘンタイ!”
罵声を浴びせられて部屋を追い出される小春。
小春が入ったのは、祐輔の部屋ではなく、
妹の菜々美の部屋だった。
菜々美は少年漫画や、プラモデル好きの、
男っぽい趣味を持っているー
「あぁ…祐輔君の部屋はこっちなのね…」
ため息をつきながら、小春は祐輔の部屋へと入って行ったー。
祐輔の部屋は、
なんだか殺風景だった。
確かに、ロックバンドグループのCDだとか、
漫画はあるのだけれど、
妹の菜々美の部屋が強烈すぎて、
肩すかしを喰らった気分だった。
しかもー
祐輔の妹、菜々美は、清楚なロングヘアーの眼鏡女子で
とても可愛かった。
同性の小春から見ても、きゅんとするような可愛らしさだー。
大人しそうなのに、プラモデルに少年漫画…か。
小春は”ギャップ萌えする男子に人気ありそう~”などと思いながら
部屋を見渡した。
「~~~ふ~~~~」
小春はため息をついた。
なんだか、とても疲れた。
男の子になれるなんて経験、普通なら
ゼッタイに経験できないことだけど
それよりも、疲れが勝っていた。
「---ちょっと、、横になろうかな…」
小春は呟く。
ふかふかのベットにようやくたどり着いた。
ちょっとズボンが臭うなぁ、なんて思いながらも
小春は夢の世界へと旅立ってしまったー。
・・・・・・・・・・・・・・
「---お~い!エロ兄貴!ご飯だって!」
小春は我に返った。
「--えっ!?ご、ごはん!?は~い!」
小春は寝惚けたまま、リビングへと向かう。
食卓には、カレーライスが並んでいた。
「--わ~~~!カレーライスぅ~☆」
小春は喜びを全身で表現すると、
お母さん、ありがとう!と嬉しそうに言い、
机に座った。
カレーは小春の大好物だった。
小春は「いただきま~す!」と嬉しそうに言うと、
美味しそうにカレーを食べ始めた。
じゃがいも、たまねぎ、にんじん、
そしてカレールーとごはんのハーモニー
「最高…っ!」
小春は満面の笑みで微笑んだ。
「-----あれ
なんか、いつもと味、違くない?
ってか、わたしの声…?」
小春は、ふと周囲を見渡した。
見知らぬリビングー。
見知らぬ両親ー。
見知らぬカレー。
「--------」
母と父がぽかんと口を開けている。
「---何の夢、見たの?」
祐輔の妹の菜々美が気味悪そうに尋ねる。
「----あ」
小春は寝惚けていたー
ようやく、今、自分の状況を思い出したー
放課後に、同級生の祐輔と身体が入れ替わってしまい、
色々なことに困惑しながら、やっとの思いで
家に帰ってきて、そのまま寝てしまったのだったー。
自分はーー今、
小春ではなく祐輔だったのだー
「---えと…その…」
小春は気まずそうにつぶやく。
「---へ、、へんな夢、、見てた…
はは、、ははははは」
小春が誤魔化して笑うと、
母親と父親も「ははははは…」と苦笑いした。
とても、気まずい雰囲気だ。
「---?」
ふと、自分のカレーだけ量がとても少ない事に気付く小春。
「--あ、、、あれ?わた…
お、おれのカレーだけ少なくない?」
妹の菜々美に聞くと、菜々美が言った。
「だってさ、兄貴、カレー嫌いじゃん?
カレーの日はいつも少なくしといてくれよ!って
自分で叫んでるじゃん?」
菜々美の言葉に、
小春はギクッとした。
とても美味しそうにカレーを食べてしまった。
両親が、”どうしたんだこいつ?”と
言いたげな表情で小春を見ている。
「--う、、、き、、今日のカレーはなんだか
うまいな~
あは、、あははははは
ご、ごちそうさま!」
そう叫んで小春は慌てて2階へと
駆け上がった。
「--どしたの?祐輔?」
母親が言うと、
菜々美は「さぁ?」と答えたー。
・・・・・・・・・・・・・・・
部屋に戻った小春は
汗をぬぐう。
変な汗が出るー。
「--む、無理!」
小春は叫んだ。
祐輔のことは気になっていたが
正直、何も知らない。
いきなり、祐輔に成りすますなんて無理だ。
「---わ、、わたし、、今どうしてるんだろう?
変なことしてないかな…」
不安に思う小春。
ふと、祐輔のスマホのLINE画面を確認すると、
そこには、
クラスの女子からのメッセージが来ていた。
「--ゆ、、祐輔くん、、、彼女とかいるのかな?」
見ちゃいけないー
そうは思いながらも、小春は祐輔の、
クラスの女子とのやり取りをみようとーーー
「兄貴ー!」
扉が急に開いたことに驚いた小春は
スマホを投げ飛ばしてしまった。
「だぁ~~~!」
兄がスマホを投げ飛ばしているのを見て
菜々美は不思議そうに首をかしげた。
「--お風呂。
どっちが先に入る?」
菜々美の言葉に、
小春は「あ、、、あぁ、先に入ろうかな~ははは」と答えた。
・・・・・・・・・・・・・・・・・
お風呂に入った小春は、困惑していたー
「イイ…身体…!」
小春は思わず興奮してしまった。
好きな男子の祐輔のーーー裸。
しかも、イイ身体をしていた。
みるみるうちに巨大化していく男のアソコ。
自分の身体に興奮しているなんて、
完全にやばい兄貴だー。
「---うわ…あ、、、ど、、どうすればいいの・・・?」
小春はどうしたらいいか分からず、
巨大化したそれを小さくしようと手で押さえてみた。
「--な、、なにこれ~~~
どうすればいいのよ~!」
小春は喚く。
どうして良いか分からない。
男子は、こんな不安定なモノを身体につけて、
生活しているのだろうか。
すぐに大きくなってしまう。
どうにか鎮めようと、小春がそれを触っているうちに
何だか興奮してきてしまった。
「---」
鏡をチラッと見る。
そこには、イケメンな祐輔の姿。
しかも、祐輔が表情をだらしなく歪めて、
男のアレを触っている。
「あぁあああ~…」
好きな男子の普段見れない姿に興奮してしまい、
しまいには、なんだか気持ちよくなってしまった。
小春も、男の人が、どのようにして行為をするかは
知っているー
祐輔の身体に引っ張られるようにして、
小春は、その場で射精してしまった。
「はぁ…はぁ…」
荒い息をしながら
白い液体を垂らす小春ー。
ボタボタとそれが、垂れてくるー。
なかなか止まらないその液体はー
シャワーに流されて、
排水溝へと入って行く。
しばらく白い液体が飛び散りつづけて、
それは、ようやく止まったー。
「----…」
シャワーに当たりながら小春は思う。
「----なにやってんだろ…わたし」
さっきまで気持ちよかったのに…
自分がおかしなことをしているという現実に
引き戻されて放心状態になった小春は、
お湯にあたりながら、そのまましばらく
ぼーっとしていた。
「・・・・・・」
ガチャッ
「~~兄貴~!わたしの身体、流してくれる~?」
妹の菜々美が突然入ってきた。
「--えっ!?」
裸でお風呂場に入ってきた妹の菜々美。
そして、アレを巨大化させて立ち尽くしている祐輔。
二人は、同時に悲鳴を上げた。
・・・・・・・・・・・・
「はぁぁ…疲れた…」
小春は部屋に戻ると、ベットに倒れ込んだ。
「もう…だめ…」
お風呂場でも大変な目にあった。
聞けば、菜々美はいつも兄の祐輔と一緒にお風呂に
入ってるのだとか…
「高校生同士…だよね…」
小春は呟く。
もしかしたら禁断のかんけ…
「いやいやいや…
もう…もういいや!寝よう!
明日…明日、祐輔くんと話し合って
どうにか元に戻ろう…!」
小春はそう呟いて、
ベットの上で、目を閉じた…。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
小鳥のさえずりが聞こえる…
朝だ
「う~~~~ん!」
気持ちの良い朝。
昨日は何だか、とても疲れた。
「---よ~し、今日も…!」
小春は鏡を見て、
自分の顔を確かめようとして、
部屋に鏡がないことに気付いた。
「----きゃああああああああああ!」
寝惚けていた小春は叫んだ。
自分の部屋じゃない場所で
目を覚ましたことにー
パニックを起こした。
「---なに叫んでんの?」
妹の菜々美が、
ジーパン姿で、部屋に入ってきた。
「----」
菜々美はジト目で、小春を見つめた。
小春は今、菜々美の兄である祐輔なのだ。
「え…えと、、、怖い夢みたな~って」
小春が誤魔化して笑う。
口調を素のままにしてしまったが、
とっさに出た言葉がこれだから、仕方がない。
「ーーーそっか~、
また私に鞭で叩かれた日の夢、見てたんだ~
兄貴、あの日の夢ばっかみるよね~」
菜々美が笑いながら言う。
「---え??鞭??あの日…
なんのこと???」
小春が聞くと、
菜々美が微笑んだ。
「兄貴、好きだもんねぇ~ふふふ…」
そう言うと、菜々美は「学校に行く準備しなきゃ」と言って、
部屋から出て行った。
「--どういう関係なの…?」
小春は、思わずそう呟いた。
朝食を終えて、歯ブラシを終えて、
制服に着替える。
一方的に好意を抱いていた祐輔の身体で
過ごした一夜。
なんだかとても興奮した。
「やばっ…」
またアソコが大きくなってしまう。
「--ちょっと…男の子って大変ね…」
小春は大きくなったそれを見ながら呟いた。
慣れていないからだろうかー
どうにも、上手く自分でコントロールできない。
「---え?」
小春がふと、開きかかった引き出しの中を見ると、
そこにエロ本があるのを見つけた。
「---ゆうすけくん…」
ちょっと残念に思いながらも、
”いや、高校生ぐらいじゃしょうがないよね!”と思い、
そのまま祐輔の部屋を出た。
「お邪魔しました」
頭を下げて、部屋の扉を閉める。
祐輔と話をして、なんとか元に戻る方法を見つけようー。
階段の事故で入れ替わったなら、
もう一度、階段で転がり落ちれば…
「---お、兄貴早いじゃん!」
可愛らしい妹の菜々美が、玄関に居る兄を見つけて言った。
「---あ、うん、わた、、いや、、俺、今日は早く行くから」
小春がそう言うと、
菜々美はそっか、と呟いた。
「--今日は”今日も頑張ろうねのアレ”やらないんだ…」
菜々美がザンネンそうに言う。
なんだか、禁断の領域な気がして、
小春は「い、、行ってくる」と叫んで学校へ向かった。
「--おはようございます~」
いつも、この時間に駅に居る顔なじみの駅員さんに挨拶をする小春。
だが、顔なじみの駅員さんは、
小春の方をちらっと見て、無視をした。
「---あれれ?」
小春は首を傾げる。
そして、あっ!と思うー。
祐輔の身体だからかな… と。
いつもは「おはよ~小春ちゃん~ 今日もカワイイね~」なんて
笑顔で言ってくれるのだが…
「・・・・」
男女でこうも扱いが違うのかな~などと思いながら
小春は、駅のホームへと向かったー。
電車に揺られながら小春は思う。
同じ年齢なのに、
男女でここまで違う。
女としてずっと生きてきた自分には
分からないことだらけだったし、
戸惑うこともたくさんあった。
それに、家庭環境も、何もかも、
まるで違う。
車窓に流れる”いつもの風景”を見つめながらも、
窓に反射した自分のー祐輔の顔を見て
”自分であって、自分でない”
そんな今の状況を不思議に思った。
男のアソコが大きくなるという感触ー
自分ではどうにもできない不思議な感触だったー。
下を見ればいつも見えた胸のふくらみがないー
髪の毛が短くて、スースーして何だか
身体の大事な部分を奪われたような感覚がするー
何より、声に違和感もあるし、
周囲の見る目もまるで違うー。
昨日のお風呂で味わった男としてのエッチは、
不思議な感覚だった。
いつもは、身体の奥底から抑えきれないような興奮と共に、
吹き出るような声が身体から発されるのに、
それがなかったー。
いや、なかったどころか、
何だか興ざめして「何をやってるんだろう…」という気持ちに
なってしまった。
あれも、男の身体だからだろうかー。
そんなことを思っていると、電車はあっという間に
目的地の駅へと到着した。
ふと、前を見ると、
クラスメイトの百合香の姿があった。
「あ、百合香ちゃんおはよ~!」
と、口にして
小春は後悔した。
「---むぐっ!」
自分で自分の口をふさぐ。
今、自分は小春であって小春じゃなかったんだった…!
そのことをまた、忘れてしまっていた。
「---え?」
友達の百合香が振り返る。
百合香が振り返った先には、
顔を乙女のように真っ赤にしている祐輔の姿があった。
「---あ、、え??え・・百合香ちゃん…??」
下の名前でいきなり呼ばれた百合香は困惑した。
そして、百合香も顔を真っ赤にすると、
そのまま走り去ってしまった。
「ああぁぁ…」
小春は大失敗、と自分で自分を責めながら首を横に振った。
「--もう、私ったら、バカ!バカ!」
小春は自分の頭をポカポカ叩きながら駅を歩く。
周囲の客が唖然としてそんな小春を見つめていたが
小春は気づかなかったー。
ふと、自分は昨日、どうしていたのだろう、と
小春は不安に思う。
変なことされていないだろうかー。
家族は、自分の異変にどう感じただろうかー
祐輔に、エッチなこと…されていないだろうか…
ふと、エッチなことをしている
自分の姿が頭に浮かんでしまう。
「---あぁあああ!そんなことするわけないよ!」
小春は首をぶんぶん横に振ると、
そのまま高校へと向かった。
「--やっとついた~」
小春がホッと一息つきながら、
正門を潜る。
本当に元に戻れるかな…?
そんな不安を感じながらも、小春は教室へと向かうのだった…。
③へ続く
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
コメント
今回の”小春編”と
次回の「後編」は私が書きました!
第2話の祐輔(身体は小春)視点は
音調津様が、Pixivの方で載せています~
この第2話だけでも、お話は分かると思いますが、
ぜひ両方の視点を見て、最終話を迎えて下さいネ!
コメント
SECRET: 0
PASS: 74be16979710d4c4e7c6647856088456
無名さんの入れ替わり物は単発の入れ替わりデートを除くとダークな物でしたから、好きな男の子と入れ替わってしまうドキドキな展開は新鮮ですね。
鏡の前で自分の名前を呼んで興奮してしまうところも良かったですが、風呂場で自分のものとなった男の体に興奮してアレを勃起させてしまい、更にそのだらしなく興奮する姿に興奮して射精してしまうところが!素晴らしかった!自分のものとなった肉体に興奮してしまう元女子は大好物なのです。そして、射精後に虚脱感に襲われる描写も入れていただいていてリアル感がありますね。
射精までの間に祐輔の体を勝手に弄っていいのか、今は私の体なんだから……といった葛藤があるとなお好物でしたが、そこまで贅沢は言いますまい。
また、性的な事以外でも入れ替わりによる周囲の人たちの反応の違い、他人の振りをすることの難しさなどが無名さんならではの細やかな描写で書かれていて好きです。
後編でどうなるのか、祐輔が普段妹とどんな生活をしているのか……色々気になるところです!
ご馳走様でした!
SECRET: 1
PASS: 74be16979710d4c4e7c6647856088456
ロリコンの男がいた。本やビデオではなく生で女の子の裸を見たり触ったりしたい、一緒に生活したいと思っていた。しかし、それを実行したら犯罪になり逮捕されたり刑務所に行かなければならない、それは、嫌だから我慢していた。
ある時人と入れ替わるための道具を手に入れた。
そこで、母子家庭の小学生と中学生の姉妹のいる家庭の母親と入れ替わった。入れ替わった母親が体を返してと言ってきたが、誘惑して性行為する、それによってお互いの記憶が読めるようになった、そうこうしているうちに警察が来た。母親にわからないように男は110番しレイプされたと言っていたのだった。母親はレイプ犯として警察に逮捕されていく。
男は2人の娘の母親になりすます。まず、母親が釈放されたら困ると遠くへ娘を連れて引っ越しする。母親としてお風呂に娘たちと一緒に入ったり、一緒の布団で寝たりする。すごく、仲の良い家族となって娘にオナニーを教えたりする、そのまま母親としてバラすことなく生活していく、そして20年後下の娘に娘が生まれ小学生になっていた。そこで、今度は下の娘と入れ替わり今までの事を下の娘にバラす。そこへ警察が来る、今度は入れ替わる前に犯罪をしていたのだった。下の娘が逮捕されていき今度は下の娘としてまた、女の子の母親として生活していく。といった話です。
SECRET: 0
PASS: 74be16979710d4c4e7c6647856088456
> 無名さんの入れ替わり物は単発の入れ替わりデートを除くとダークな物でしたから、好きな男の子と入れ替わってしまうドキドキな展開は新鮮ですね。
> 鏡の前で自分の名前を呼んで興奮してしまうところも良かったですが、風呂場で自分のものとなった男の体に興奮してアレを勃起させてしまい、更にそのだらしなく興奮する姿に興奮して射精してしまうところが!素晴らしかった!自分のものとなった肉体に興奮してしまう元女子は大好物なのです。そして、射精後に虚脱感に襲われる描写も入れていただいていてリアル感がありますね。
> 射精までの間に祐輔の体を勝手に弄っていいのか、今は私の体なんだから……といった葛藤があるとなお好物でしたが、そこまで贅沢は言いますまい。
> また、性的な事以外でも入れ替わりによる周囲の人たちの反応の違い、他人の振りをすることの難しさなどが無名さんならではの細やかな描写で書かれていて好きです。
> 後編でどうなるのか、祐輔が普段妹とどんな生活をしているのか……色々気になるところです!
> ご馳走様でした!
ありがとうございます!
色々と試行錯誤した上での作品でした~!
射精後の虚脱感の部分については合作相手の
音調津様とDMでやりとりしながら「こうでいいかな?」みたいな感じで
作りました!!
最終回もぜひ楽しんでください~
SECRET: 0
PASS: 74be16979710d4c4e7c6647856088456
> ロリコンの男がいた。本やビデオではなく生で女の子の裸を見たり触ったりしたい、一緒に生活したいと思っていた。しかし、それを実行したら犯罪になり逮捕されたり刑務所に行かなければならない、それは、嫌だから我慢していた。
> ある時人と入れ替わるための道具を手に入れた。
> そこで、母子家庭の小学生と中学生の姉妹のいる家庭の母親と入れ替わった。入れ替わった母親が体を返してと言ってきたが、誘惑して性行為する、それによってお互いの記憶が読めるようになった、そうこうしているうちに警察が来た。母親にわからないように男は110番しレイプされたと言っていたのだった。母親はレイプ犯として警察に逮捕されていく。
> 男は2人の娘の母親になりすます。まず、母親が釈放されたら困ると遠くへ娘を連れて引っ越しする。母親としてお風呂に娘たちと一緒に入ったり、一緒の布団で寝たりする。すごく、仲の良い家族となって娘にオナニーを教えたりする、そのまま母親としてバラすことなく生活していく、そして20年後下の娘に娘が生まれ小学生になっていた。そこで、今度は下の娘と入れ替わり今までの事を下の娘にバラす。そこへ警察が来る、今度は入れ替わる前に犯罪をしていたのだった。下の娘が逮捕されていき今度は下の娘としてまた、女の子の母親として生活していく。といった話です。
リクエスト受け取りました!
ありがとうございます!
時間がかかるのでお待ちくださいネ~!