<女体化>魂の共振

とあるトンネルにー
心霊現象の噂があった。

そこで起きる、不思議な物語…!

※ツイッターのフォロワー様、アライズ様(@sinobunekota)との
 合作デス!

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前篇「トンネル」 (アライズ様 @sinobunekota)

世界には未知の事象が沢山ある。
心霊現象やUFOのようなオカルトがそれだ。

そんな中一人の少年がこんな話を聞く。

「なあ。あのトンネル『出る』みたいだぜ?」
その言葉に、
オカルトやファンタジーじゃないんだから、
と一緒に居た少年・竜也(りゅうや)は一蹴した。

だが、竜也にそういわれた次郎は、ムキになって
別の二人の友達を連れて心霊スポットへと向かった。

「ここに『出る』んだよな?」
次郎が言う。

「いや、写真に撮らなきゃ駄目だって話しだ」
すると、スポーツ万能の友人・楽人がそう言った。
それを聞いた眼鏡を掛けた友人・学はこういった。

「このトンネルが古いからそんな噂が出たんじゃないか?ほら、
この手の心霊現象って誤認も多いし」

「それを確かめるためにも写真撮ろうぜ」

 次郎の言葉に頷き、二人はスポットの前に立つ。

「それじゃ、撮るぞ」
 次郎がそういってスマートフォンを構えると、カメラ機能が何故か起動していた。

「移動中に反応したのか?まあいい、せーの」
 カシャっ、とカメラの音が鳴る。

そして翌日、
次郎はオカルトだと否定した友人・竜也にスマートフォンを見せる。

「なあ、一枚撮った覚えのない写真があるんだけど」
 その写真に写っていたのは三人の女子高生だった。

「お前、実は勝手に女の子の写真撮ったとかじゃないのか?」
「場所をよく見ろ、あのトンネルだぜ。女子高生を撮るとしたらこんなところで撮らない」

 次郎はそう前置きした上でこう続けた。

「ひょっとしたらこれ、幽霊の仕業じゃないかなって」

「馬鹿馬鹿しいね。きっとピンぼけか何かで女の子が写ってるように見えるだけだよ」
 そんな竜也に次郎はこう返した。

「そこまでいうなら一緒に来いよ。証拠を見せてやるからさ」
 食い下がる次郎に、さしもの竜也も首を縦に振った。

「分かったよ。確か帝江角トンネルだよね」
 放課後、次郎と竜也は件のトンネルに居た。

「やっぱりカメラが勝手に……」
 そういいつつ次郎は竜也を撮ると、その光に竜也は包まれ……
 そこに立っていたのは一人の女子高生だった。

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後篇「心霊」 (作・無名)

「----どうだ?」
竜也は何も気づいていないのか、普通に
話しかけてきた。

次郎は、「お、、おい、お前!」と
指を指す。

不思議なことに、カメラで撮影された竜也は、
フラッシュに包まれて、
女子高生の姿になってしまったのだ。

「--見せてみろよ、カメラ」
竜也が言う。

カメラを覗き込んだ竜也は、
そこにトンネルしか映っていないことを確認して、

「ほら、言ったろ?ばかばかしいって」
と呟いた。

しかし、次郎の耳には、そんな竜也の言葉は全く
入って来ておらず、
口をパクパクさせたまま竜也を指さしていた。

「り、、竜也…!お前…!」

竜也は「あん?」と言いながら、
”そういえば自分の声が…”と
不思議に思いながら、
自分の身体を見た。

「うえぇ?む、、胸が膨らんで!?」

慌てた様子の竜也が言う。

その声は、とてもかわいらしい声だった。

「--ちょ、俺、なんでスカートはいてんの!?」
竜也が叫ぶ。

「し、、しらねぇよ!」
次郎が困惑したまま叫ぶと、
竜也は男のソレがあるかどうかを確認して叫んだ

「ね…ねぇぇええええ~っ!」

トンネル中に響き渡る声。

数分後ー

ようやく落ち着いた竜也は
セーラー服姿でトンネルの床にあぐらをかいて
座っていた。

「お、、おい、、座り方どうにかしろよ」
次郎が指摘しても
竜也は「うるせぇ!俺は男だ!」と叫ぶ。

とにかく、どうしてこうなったのかを
考えて、竜也を元に戻さなくてはいけない。

「--ここに来ると、カメラが自然に動くことがあるみたいだ」
次郎が言う。

カメラが自然に動いて、
何か写真が撮影されるー

そしてー
女子高生が写ったり、
心霊現象が起きたりする。

「…やっぱ、ここには出るってことだぜ」
次郎が言うと、
竜也は「出るのはわかった!俺はどうやったら戻れるんだ?」と叫ぶ。

「----」
考え込んだ次郎は言う。

「俺のじいちゃんが、心霊学研究してるからさ、
 ちょっと聞いてみるよ」

「--はぁ?」
竜也は可愛い声を出して立ち上がった。

「ーー俺にこのまま一晩過ごせってか?」

竜也の怒鳴り声がトンネルに響き渡る。

だが、次郎は笑いながら
「オカルトやファンタジーじゃないんだからって言ってた罰だよ」
とニヤニヤしながら言った。

「くっそぉ~!」
竜也が叫ぶのを無視して次郎は、
”心霊現象を証明した”

と喜んでいたー。

・・・・・・・・・・・・・・・・・

夜ー

祖父に、このことを話すと、祖父は言った。

「あのトンネルでは、20年ぐらい前に
 観光バスの事故が起きていてな・・・

 確か、女子高の修学旅行のバスじゃった」

祖父が言う。

そして、写真を見た祖父は呟いた。

「おそらく、あのトンネルには
 その時の彼女たちの霊がいるのだろう。」

祖父の言葉に、次郎は尋ねる。

「じゃあ、竜也の身体は、
 その時の女子高生のものになったってことか?」

次郎が言うと、祖父は頷いた。

「元に戻す方法はー?」
次郎が単刀直入に聞くと、
祖父が答えた。

「---お祓いをすることだ」

・・・・・・・・・・・・・・・

一方、両親に隠れて家に帰宅した竜也は、
制服をひらひらさせながら困っていた。

ふと、自分の胸に視線を落とす竜也。

「そっか~」

そう言うとにやりと笑みを浮かべる竜也。

「せっかく女の子になったんだから、
 楽しまなくちゃな!」

そう呟いた竜也は、胸に手を触れる。

”ちょっと!触らないでよ!”

頭の中に声が響き、
竜也はびくっとして手を放す。

手鏡で顔を見ながら、
竜也は困惑する

「今、誰か…?」

竜也は部屋の中をきょろきょろと見回したが
そこには誰もいない。

”---あ、驚かせてごめん”

また声が聞こえた。
どうやら、頭の中に声が響いているようだ。

「な…だ、、誰だきみは!」
竜也が叫ぶと、
頭の中の少女の声は呟いた。

”身体の、持ち主ー”

「な、なんだって?
 どういうことだ!?説明してくれ!?」

わけが分からない。
竜也はそう思った。

もともとオカルトだとかそういうものを信じない竜也。

しかし、次郎に連れられていったあのトンネルで
自分が女体化してしまい、
しかも、今、謎の声がしている。

”お…落ち着いて!
 わたしだって困ってるの…”

その言葉に、竜也は深呼吸して、とりあえず自分の
ベットの上にあぐらをかいて座った。

「…説明してくれ」
竜也が言うと、頭の中の声が響いた。

”わたしは…随分昔に、あのトンネルで死んだの”

「---!」
竜也は、真剣にその話に耳を傾ける。

”ちょうど、あなたと同じぐらいの年齢だったかな?
 修学旅行に向かう途中のバスが事故を起こしたの。
 そして、”私たち”は死んだー”

「---なんだって…?」

竜也はスマホで、あのトンネルで起きたバス事故を
調べるー

あったー。

20年前、確かに高校生を乗せたバスが事故を起こしている。

”でもね、わたしも、友達もまだ死にたくなかった。
 死にたくないって思いが強すぎて成仏できなかったみたい。

 それでわたしたちはあのトンネルをずっとさまよってたの。
 
 生きてる人には私たちが見えないみたいだったけど、ある時、
 たまたまトンネルで写真を撮った人が”何か写ってる”って
 言ってるのを聞いて、写真には写るんだなぁ、って”

竜也は、少女の話に耳を傾ける。

”だから、わたしたちはあのトンネルに来る人たちの
 カメラを使って、自分たちを写してたの。
 誰かがわたしたちに気付いてくれれば
 わたしたちも成仏できるかもって”

「--どうして、自分たちでトンネルから出ないんだ?」
竜也は可愛い声でそう聞くと、
少女の声は答えた。

”地縛霊、みたいなものかな
 出られないの。出たくても”

そして、少女は続ける。

”さっきもいつものように写真に写ろうとしたら、
 何かの拍子で、あなたの身体とわたしの魂がまじりあって…
 あなたがわたしの姿になってしまったみたい”

「----」
話を聞き終えると竜也は溜息をついた。

”ごめんね…
 たぶん、お祓いとかしてくれれば、わたしも成仏できると思う…。
 そしたらあなたの身体も元通りよ”

頭の中の少女の声は言った。

「そっか」

少女は、泣いているように思えたー
姿が見えるわけではないが、
頭の中に少女がいるから、彼女の感情を読み取ることができた。

自分と同じ年齢で、バス事故で死んだー
確かに、辛いだろう。

「さて…」

竜也はそう言うと立ち上がった。

「じゃあ行こう」

そうと決まればさっそく行かなくては。

”気が早いのね…”

少女は呟く。
一刻も早く竜也はお祓いしたいのだろう。

「---名前は?」

竜也が聞いた。

”え?”

「--きみの名前だよ」

竜也の言葉に、少女は答える。

”紗希ー”

と。

「そっか。これからよろしくな、紗希」
竜也はそう言うと、自分の部屋から出て
両親のもとに向かう。

「母さん~父さん~!
 俺さ~女になっちゃってさ~」

”えぇ!?”

紗希がそう叫ぶが、
竜也の決意は固かった。

「こうして出会ったのも何かの縁さ。
 人生、半分こしようぜ」

竜也の優しい言葉に、
紗希はたまらず涙を流したー

・・・・・・・・・・・・・・・・

翌日

次郎が登校してきた竜也を見て呟く

「そ…その姿で来たんだ」
女の子のまま登校した竜也。

”今日の放課後、おじいちゃんがお祓いしてくれるから
 今日は休んで”

と次郎や竜也にLINEを入れたのだが…

竜也は笑う

「俺、お祓いいいや」

「は?」

次郎が首をかしげると、
竜也は笑った。

「女の子になるってのも悪くないもんだな!」

竜也は20年前のバス事故で死んだ少女と
いっしょにひとつの身体で生きていくことを決めたのだったー。

このあとー
次郎は、竜也に恋をしてしまい、
元男の竜也と、カップルになるー、

が、それはまた別のお話…。

おわり

・・・・・・・・・・・・・・・・・・

コメント

アライズ様との合作でした~!
いかがでしたか?

前半をアライズ様が
後半を私が書きました!

2人の違いが分かるようにあえて区切ってみました☆

前半部分を頂いて私が後半部分を勝手に考える、
というスタイルの合作で、
私も貴重な経験が出来ました!

お読み下さった皆様&アライズ様!
ありがとうございました~

今日は午前中に「俺と離婚してくれ!②」も書いたので
ぜひご覧くださいネ!

小説
憑依空間NEO

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