<憑依>俺と離婚してくれ!②~離婚~(完)

やりたい放題の妻と離婚したい夫。

しかし、離婚を許さない養父ー、
妻の父が、妻に憑依した。

憑依された妻との奇妙な共同生活の行方はー?

--------------------—-

「な…何をしてるんだ!?」
メイド服姿の瑞穂を見て、幸助は叫ぶ。

「~~~ふふ、あなた♡ おつかれさま!」
瑞穂が近寄ってきて、
そのまま寝室へと幸助を連れて行く。

「---幸助~!」
笑いながら瑞穂は、幸助をベットに押し倒すと、
そのまま上から覆いかぶさった。

「しごと頑張ったご褒美~!」

ネコ耳をつけたメイド服姿の瑞穂が
「にゃんにゃん~!」と言いながら、
幸助にキスをした。

「う…うあああっ、、やめ…!こころのじゅんびが…!」
幸助が叫ぶ。

しかし、瑞穂はお構いなしに幸助の舌に
自分の舌を絡めた。

「んふふふぅ~♡
 わたしも興奮しちゃう~!」

瑞穂が顔を真っ赤にしながら微笑んでいる。

その綺麗な指で、幸助の身体をなぞると、
甘い声を漏らしながらズボンを下ろし始めた。

「お…お義父さん…!とお義父さん…!
 タイム…
 やばいですって!」

幸助が叫ぶ。

しかし、瑞穂は笑った。

「んふふふふ~♡
 夫婦の営み、必要でしょ~?」

「ま、、待ってくれ!おい!」

幸助が叫ぶのもむなしく、幸助のズボンは降ろされて、
さらにはパンツまで降ろされてしまう。

「--は~~~!一度やってみたかったんだ~!」
瑞穂が幸助の大きくなったそれを見て微笑む。

「--やめろ~~~!この変態親父~!」
幸助が叫んだ直後、瑞穂は躊躇なく幸助のそれを
口で咥えて、甘い声を出し始めた。

「ひいいあああああああああ~~~!」
最近、このようなことがなかった幸助は、
1分持たず、白い液体を、瑞穂の中にぶち込んでしまった…。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

翌日。

「おっはよ~!」

起床してキッチンに行くと、
裸エプロンの瑞穂が居た。

「ぶふっ!?」
幸助は思わず噴き出した。

「どう?似合う~?」
瑞穂が笑いながら言う。

爪楊枝で自分の歯の掃除をしながら
弁当を作っている瑞穂。

おっさん臭さと、
瑞穂の色っぽさがまじりあって
なんとも言えない、色っぽさに溢れている。

「--あ、、あんた…」
幸助は唖然として言う。

「---自分が、一番楽しんでいないか?」
幸助がそう言うと、瑞穂は振り返ってウインクした。

「うん☆とっても楽しい!」

幸助は、そんな瑞穂の姿に唖然として、
顔を赤らめた。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

仕事中も幸助の頭の中には
瑞穂のことばかりが浮かんでいた。

今までは正直、帰りたくないと思っていた。

帰れば瑞穂から邪魔者扱いされて、
何の感謝もされず、
冷凍食品のちくわが1つ、おつまみとして
出されるだけだった。

もちろん、調理されているわけではなく、
”自然解凍で食え”と汚い字でメモ書き
されているだけだった。

それがーー今ではー

「おかえり~~おと~さん!」

セーラー服姿の瑞穂が、幸助を出迎えた。

「ぶふ~~~~っ!」
近くの自販機で購入したコーヒーを口から噴きだすと、
制服姿の瑞穂を見た。

「お、、、おおおおおおおい!
 20中盤にもなって…何してんだ??
 じゃない、何させてるんですか!」

幸助が叫ぶと、
瑞穂はくるっと回ってスカートをふわっとさせた。

よく見たら髪型もツインテールになっている。

「おとうさん!おかえりのエッチしよっ♪」

幸助の理性がはじけ飛んだ。

「…あぁ、しよう」
幸助は”父”としてそう答えた。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

3日目ー
朝からエッチをした幸助は、
会社でも瑞穂のことしか考えられなくなっていたー。

帰宅後、瑞穂はチャイナドレスを着ていて
大胆に太ももを露出させて誘惑してきたー

当然、ヤッた。

4日目ー
その日も、朝からエッチをした。

帰宅すると瑞穂は、スクール水着姿で
ラジオ体操をしていた。
なぜラジオ体操なのか知らないが、
お義父さんの趣味だろう、と考えつつ
また、瑞穂とヤッた。

5日目ー
帰宅すると、瑞穂は鞭を持って
SM嬢のような格好をして微笑んでいた。

「--わたしに跪きなさい!」
甘い声で囁く瑞穂。

幸助は「はは~!女王様!」と叫んで跪き、
そのまま鞭で叩かれ続ける危ない夜を過ごした。

6日目ー
昨日の怪我を”治療”してもらい、
のんびりと土曜日を過ごした。

昼間、瑞穂は競馬をやりながら
まるでおっさんかのように大声で叫んでいたが、
それでも、平和な日常だった。

本当の瑞穂は、幸助が部屋から出てくるだけで
舌打ちをしたからだ。

新婚の夫婦のように仲良くしたり…
まるで、夢のような時間を過ごした。

スカート姿であぐらをかいていたり、
おっさんのように汚らしく歯を磨いたり、
しょっちゅうむせていたり、
ビール飲みながら素手でポテトチップスを食べたりしていて
中身はおっさんなんだなぁ、と思いながらも、
幸助は瑞穂のことを
改めて好きになっていた。

夜ー。

瑞穂にひざまくらをしてもらいながら、
幸助は、幸せをかみしめていた。

ショートパンツ姿の瑞穂の膝まくら…。

性格は最悪だったが、瑞穂は可愛らしいし、
一緒になるまではとても優しい女性だった。

結婚することで変わってしまったのか、
それとも本性が出てきたのかは分からない。

けれどもー。
優しかった瑞穂は、もういない。

「-----」
幸助は無意識のうちに、涙を流していた。

「・・・・・」
瑞穂はそんな幸助を見ながら呟く。

「きみも辛かったのだな」
優しく呟くい瑞穂の太ももの上で、
幸助は、今までの辛かった思いを
全て吐き出した。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

7日目。

「ーーーー娘と君の離婚を許可する」

腕を組みながら瑞穂が言った。

「---は?」
幸助があっけに取られて返事をする。

「は?とは何だ…?
 君と瑞穂の離婚を許可すると言ったのだ」

瑞穂がため息をつきながら首を振った。

「ここ1週間の君の様子を見ていて分かった。
 娘は、君に相当な仕打ちをしたのだろう」

そう言うと、瑞穂は突然膝を折った。
そして、顔を床に突きつけて叫ぶ。

「娘が、失礼した。申し訳ない」

土下座をして叫ぶ瑞穂。

「--ちょ…ちょっと!
 お義父さん!やめてください!」

幸助が叫ぶと、
瑞穂はさらに叫ぶ。

「いや…俺は娘の事が可愛いあまりに
 君がこんなに苦しんでいたとは知らなんだ。
 この隆三郎…一生の不覚!」

そう叫ぶと、申し訳ない!と大声で叫んだ。

そして、瑞穂の直筆のサインが入った
離婚届を叩きつけた。

「筆跡は真似することができる」

そう呟くと、離婚届を叩きつけて、
瑞穂は背を向けた。

「お…お義父さん…!」
幸助が叫ぶと、瑞穂は振り向かずに呟いた。

「もう俺はお義父さんではない。
 それと…慰謝料の類は一切いらない。
 瑞穂には言って聞かせる」

そう言うと、瑞穂はそのまま玄関の方に向かった。

「---」
唖然としている幸助。

これで、終わりだ。
瑞穂とは、離婚できるー

俺と、離婚してくれー

その叫びは、届いたのだ。

「--お義父さん!」
幸助は叫んだ。

「---」
瑞穂が立ち止まる。

「言ったろ?俺はもう、お義父さんじゃない、と」
振り向いて、言い聞かせるように言った
瑞穂に向かって叫ぶ。

「---お、、俺は…俺は…離婚したくない!」
幸助が叫ぶ

「---!?」
瑞穂が「?」という表情を浮かべる。

「お、、俺、、もう一度やり直したい」

幸助がそう言うと、
瑞穂は「いや、でもな、君が苦しむことにーー」

「---あなたと!」
幸助が瑞穂の言葉をさえぎって叫んだ。

「あなたと…!
 今、目の前にいる瑞穂と!!!」

幸助が叫ぶ。

自分でも何を言っているか分からない。
けれどー
叫んでしまった。

幸助は、
父親に憑依されている瑞穂を好きになってしまった。

「---な、、、何を言って…?」

戸惑う瑞穂に、
幸助は有無を言わさずキスをした。

「---!!!」

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

1週間後ー

幸助は仕事を終えて、
嬉しそうに家へと帰る。

家には、献身的な妻が居る。
そんな妻に、幸助も最大限の愛を注いだ。

「----ただいま~!」
幸助が玄関の扉を開くと、
爪楊枝で歯の掃除をしていた瑞穂が
嬉しそうに玄関に向かう。

「--お・か・え・り♡」
網タイツ姿の瑞穂が色っぽく囁くと、

「---あぁ、ただいま」
と幸助はそのまま瑞穂を抱きしめて
2人だけの部屋へと入って行った。

お義父さんが妻になるなんて…

そう思いながらも、幸助は幸せだったー

おわり

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

コメント

離婚するつもりがこんな結末に…笑
本人たちも幸せそうなので、ハッピーエンドですネ!

え?何か忘れている?
何でしたっけ~?笑

コメント

  1. 飛龍 より:

    SECRET: 0
    PASS: 74be16979710d4c4e7c6647856088456
    ハッピーエンドですねー、いいはなしだなー(棒)
    それにしても、このお義父さんノリノリである

  2. 無名 より:

    SECRET: 0
    PASS: 74be16979710d4c4e7c6647856088456
    > ハッピーエンドですねー、いいはなしだなー(棒)
    > それにしても、このお義父さんノリノリである

    ありがとうございます。
    いいはなしですね~(棒)
    お義父さん楽しくなっちゃったのだと思います☆