愛奈の身体を使って欲望のまま
暴走する田村先生。
自分の身体を取り戻そうとする愛奈。
奪われた青春の行く末はー。
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「んああああああああああっ♡」
男子トイレに生徒会副会長・学の声が響き渡る。
顔の部分だけ出して、
髪の毛を乱したタイツ姿の愛奈が、学のソレを
口に咥えながら微笑んでいる。
「---あっ♡ あ、、、♡ ああああ♡
野沢さん…も、、、もう…やめ…」
学がそう呟く。
しかし、愛奈は、笑いながら言った。
「---ねぇ、学くん?
”わたしが愛奈”だよね?」
愛奈の脅すような口調に
学は答えた。
「---た、、た、、田村先生…俺は、、俺は!」
学が口答えすると、
愛奈はしらけた声で返事をする
「じゃあ、やめよっと」
学から離れて失望したかのように言う愛奈。
「---ま、、、待ってくれ!」
学は、誘惑に負けたー
「、、、た、、いや、、野沢さん…!
つ、、、続けてくれ…!」
学の言葉に、タイツ姿の愛奈は微笑んだ…。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
一人、寂しく人気のない廊下で、
生徒会副会長・学が戻ってくるのを待っていた田村先生。
中身は、愛奈だ。
入れ替わりの場面を目撃した学が、
校長先生と話をつけてきてくれるー。
そのはずだったー
だが、
10分ー
30分ー
1時間ー
どれだけ待っても、学は戻ってこない。
「…」
田村の身体になってしまった愛奈は
目に涙を浮かべる。
「やっぱり…信じてくれてなかったのかな」
もう、周囲は暗くなっている。
そろそろ学校から出なくてはならないー
でも、この姿で家に帰っても、
信じてはくれないだろうー。
「---あらぁ、ここにいたのね」
ふと、声がして、
振り返ると、
そこには、社会科教師の曽根原先生が言った。
「あなたがオネェに目覚めてくれるなんて
嬉しいわ」
マッチョと表現するにふさわしい筋肉の持ち主の
曽根原先生が笑う。
さっきー
「体を返して!」と田村の身体で愛奈が叫んだため、
曽根原先生は勘違いしていた。
「たっぷり、指導してあげるわ」
笑う曽根原先生。
「あ、、、いえ、、い…違います!
いやああああああ!」
田村先生の身体で泣き叫びながら
愛奈は走り去った。
「つれないのね!もぅ!」
曽根原先生は不貞腐れた様子で呟いた。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
どこにも行く場所がないー。
学校の昇降口を出て、
ゆっくりと歩く田村。
自分の身体で、何をされているのだろう・・
そんな風に思いながら、
なんとか、自分の身体を取り戻そうと、
色々思案する。
しかしー
相手がー
自分の身体が、”入れ替わりを否定”すれば、
誰も信じてくれないー
”田村先生がおかしくなった”で
終わってしまうだろうー。
「--どうすればいいの・・・?」
目から涙がこぼれるー。
その時だった。
背後から突然誰かに腕を掴まれて
校舎脇に連れ込まれた。
驚いて、その人物を見るとー、
それはー友人の糸恵だった。
「---い、、糸恵ちゃ…?」
田村の身体になった自分に何の用だろう?と
思いながら愛奈が言うと、
糸恵は「しーっ」と言って、そのまま続けた。
「---私が、なんとかするから」
糸恵が言う。
田村に脅されはしたが、糸恵は
負けず嫌いの性格で、
そのまま黙っているような子ではなかった。
愛奈の身体で全裸で走ってやるー。
田村はそう言った。
だがー。
その前になんとかすればいい。
糸恵はそう思っていた。
「明日…わたしが全部、話をするから…」
糸恵がそれだけ言うと、
「--今夜だけは、どうにか、その体で過ごして」と
早口で言って、立ち去ろうとした。
「--い、糸恵ちゃん…!」
田村の身体で愛奈が叫ぶと
糸恵は振り返った。
「わたしを、信じてー」
糸恵はそう言うと、
振り返りもせずに立ち去った。
女言葉で話す田村が気持ち悪いーというのも
少しあったが、
何より、愛奈の身体を奪った田村がまだ校舎内を
徘徊している恐れがある。
こんな場面を見られたら、
本当に全裸で走られかねない。
だからー。
手短に言いたいことだけ伝えたのだ。
糸恵はー
”明日”のための準備をすることにしたー。
「---見てなさい、田村。」
愛奈の両親をなんとかして学校に呼びー、
教育委員会の人間も呼びー、
愛奈と田村を呼びー
その場でー。
「---あの変態…とっちめてやるんだからー」
糸恵は静かに微笑んだー
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
夜ー
愛奈は、自分の家に戻っていた。
生徒手帳から住所を確認し、
愛奈の家に戻ったのだー
自分の部屋に入ると、
愛奈は、嬉しそうに微笑んだ
「これが…JKの部屋~~~!」
嬉しそうにベットに飛び込むと、
ベットのニオイを狂ったように嗅ぎ始める
「くふふふふふふふ♡ はははは♡ あは♡ ああははははははっ♡」
笑いながら女子高生のニオイを堪能する田村。
少しすると田村は愛奈のスマホを手に取り、
ネットショップを開いたー。
「ーーえへへ…買っちゃお~!」
愛奈は、エッチなおもちゃや、色々な洋服、
エッチな下着などを色々と注文した。
田村自身のクレジットカードを使えば問題ない。
「くくくく…明日の夜がた~のしみ…」
欲にまみれた笑みを浮かべながら、
愛奈は「あれ?」と呟く。
愛奈のスマホのパスワード認証を
無意識のうちに解除できていたからだ。
「---えへへ…愛奈ちゃんの記憶もゲット!
ってことかな~!」
愛奈は笑う。
記憶を引き出すことに集中すると、
不思議なことに、
愛奈の生まれてから今までの記憶が流れ込んできたー
「うへっ♡」
愛奈の過去を全て一瞬にして知る。
射精することとはまた違う、
何とも言えない快感だった。
「えへっ♡」
愛奈がピクピクしながら笑っている。
端から見たら不気味な光景だ。
「---」
田村は一瞬、自分が愛奈なのか、田村なのか
分からなくなりそうになった。
愛奈の記憶が流れ込んできた影響だろうかー
しかし。
「--ふおおおおおおおおおおおおおお!」
愛奈は不気味な奇声をあげると微笑んだ。
「俺は田村だぁぁあああ!」
自分は田村だ。
あくまで、そう自覚しているうえで少女の身体を奪うことに意味がある。
愛奈に飲み込まれてしまっては意味がない。
飲み込まれたら、自分は愛奈として普通の女子高生としての
生活を送るだけになってしまう。
”乗っ取った”ことに意味があるのだ。
田村の強い、欲望と自我がー
愛奈の記憶に呑まれることを拒んだ。
「---ふふふふ…
俺は愛奈になった…」
鏡を見つめながら笑う愛奈。
自分の記憶を持ちながら、
奪ったからだの記憶も手に入れた。
「--うへはははははははははははっ♡」
愛奈は嬉しそうに自分の身体をいじくり始めた…。
そして、ふと、部屋の隅にあった下着を見つけると
それを手に取り、舐めて、頭にかぶった。
「くひひひひひひひひ~
パンツ星人だ~♡
あはははは、♡ははははははははは♡
はははははあはっはははは~♡」
唇が裂けそうなぐらい笑みを浮かべながら笑う愛奈に、
もう、優等生の面影は残っていなかった。
「ーーーーぐひひひひひ!ぐひひひひひひひひひぁぁぁ♡」
下着を舐めながら
がに股で狂ったように歩き回る愛奈は、
その日、徹夜でエッチを続けるのだったー。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
翌日。
愛奈がいつもより少しスカートを短くして
登校すると、校門で、校長先生が
待ち構えていた。
「野沢さん。ちょっといいかな?」
「え…あ?はい?」
これからはこの身体で生きるのだ。
表向きは愛奈を演じなければならない。
校長に呼ばれて、愛奈は
不思議に思いながらも後についていく。
記憶を探ってみても、
怒られるような要素は全くない。
何か褒められるのか。
それとも、何かの相談かー。
愛奈はそう思いながら校長室に入った。
するとー
そこには
校長先生ー
曽根原先生ー
田村先生ー
友達の糸恵ー
そして、愛奈の両親が居た。
そういえば、両親は今日、”仕事で先に出かけていた”
「---こ、これは?」
愛奈が言うと、
糸恵が叫んだ。
「この変態教師!愛奈の身体を返してもらうわよ!」
糸恵の言葉に愛奈は
怒鳴り返しそうになった。
しかしー
そんなことをすれば、
ばれてしまうー。
「--な、なんのこと…?」
わざと怯えた風を装って、そう返事をした。
「---話は聞いた。
田村先生。生徒の身体を奪うなんて、
どういうことかな?」
校長先生が席に座りながら言う。
田村先生の身体になった愛奈が
ぼーっとこちらを見ている。
「--お父さん、お母さん、
愛奈に質問してみてください」
糸恵が言う。
愛奈の中身は田村先生だ。
で、あれば、愛奈のl個人情報は
答えられないはず。
父と母が頷く。
そしてー
「愛奈、誕生日はいつ?」
母親が質問すると、
愛奈は答えたー
「誕生日って?
お母さん、何言ってるの?6月16日に決まってるじゃない」
愛奈が微笑む。
母も父も、先生たちも戸惑いの表情を浮かべる。
糸恵は言った。
「あ、お母さん、誕生日なら生徒手帳とか見れば
分かっちゃいますし。
もっと、愛奈ちゃんしか分からないことを」
そう言うと、父親が頷いた。
「小学校2年生の時の、クリスマスプレゼントは何だった?」
父親の言葉に
愛奈は微笑む。
小学2年のとき、父は愛奈がとても欲しがっていたものを
プレゼントした。
本物の愛奈なら、それを忘れるはずがないー。
沈黙する校長室。
そしてー
「--私が欲しい欲しいって泣いていた
おままごとセットだよね?お父さん」
愛奈が微笑みながら答えた。
「う…うそ…」
糸恵が困惑する。
愛奈しか知らないことを質問させて、
中身が田村先生の愛奈が答えられなければ
入れ替わりを証明できるー
糸恵は、そう思っていた。
しかしー
「-----どうして」
困惑する糸恵。
それを見て、愛奈が勝ち誇った笑みを浮かべる。
「--記憶も読みとれているのかも
しれないわね」
曽根原先生が言うと、
糸恵は「そ、そうですよ!」と叫んだ。
一同が田村先生の方を見る。
中身は愛奈だ。
田村先生はぼーっとした様子だ。
「--愛奈?
まず、名前は?」
糸恵が尋ねる。
すると、田村先生が、
オドオドした様子で答えた。
「わ・・わたしは…あれ…わたしは…
わたしは…た、、、田村…わたしは田村だ!」
田村先生が
不安そうな表情から確信を得た表情に変わる。
「--そうだ!私は田村だ!」
立ち上がる田村先生。
「あ、、、愛奈!?」
糸恵が驚いて声をあげる。
「な、、何を言ってるの!?愛奈!愛奈!」
「--私は愛奈じゃない!田村だ!
野沢さんなら、そこにいるだろう!」
田村先生が叫ぶ。
愛奈は、「ふふ…」と微笑みを浮かべた。
校長先生が呆れた様子で言う。
「---何だね…これは?」
糸恵の方を睨む校長先生。
愛奈と田村先生が入れ替えられたと聞いて、
半信半疑だったがこうして両親まで集めて
確認した。
しかしー
結果はこのザマだ。
「悪質なイタズラだな」
校長先生が言うと、糸恵が首を振った。
「違うんです!田村先生と愛奈は…!」
言い合う校長と糸恵を見ながら愛奈は
微笑んだ。
”そうかー”
と。
昨日の夜、自分の中に愛奈の記憶が
流れ込んできた際に、田村は一瞬、自分が
愛奈なのか田村なのか見失うところだった。
だが、強靭な精神力で田村は愛奈の記憶に
飲み込まれることなく、それを支配した。
しかしー
田村の身体になった愛奈は
そうではなかったー。
体を入れ替えられたショックで落ち込んでいた
愛奈の意識は、田村の記憶が流れ込んできた際に、
その記憶に飲まれたー。
自分が自分であることを見失い、
田村そのものになってしまったのだったー。
校長室に集められたメンバーが出ていく。
「--あんた!何をしたの!」
廊下で糸恵が叫ぶ。
愛奈は笑いながら振り返った。
「--なにも…?
でもねぇ、
もう、きみの好きな愛奈ちゃんは、
愛奈ちゃんじゃなくなっちゃったんだよ…
くふふふふふ」
それだけ言うと、愛奈は笑いながら立ち去って行く。
糸恵には、何がおきたか理解できないだろう。
けれどー。
理解させる必要もない。
もう、自分こそが愛奈であり、
元愛奈のあいつは、ただの変態教師の田村なのだから。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
昼休み。
校舎裏のベンチで、一人弁当を食べていた田村先生は思う。
”なにかー”
”なにか、大事な事を忘れている気がする”
とー。
「---気のせいだな」
田村は、近くを歩いていた女子生徒二人の
太ももを見つめて勃起していた…。
「--そう、私は田村だ」
そう言い、立ち上がると、
自分が愛奈であったことも完全に忘れて、
そのままニヤニヤしながら歩き始めたー
変態教師・田村としてー
不安は消え、”いつもの日常”が
戻ってきたのだったー。
おわり
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
コメント
完全に乗っ取られてしまいました。
でも、本人は、不安が無くなって幸せかもしれませんネ…?
お読み下さりありがとうございました!!
コメント
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ついに記憶まで! 無名さんの入れ替わり物だと何気に初めてですかね~。
真面目な女の子が地道に築き上げてきたものを変態男に全て奪われる理不尽さ、ダーク入れ替わりはこれだからたまりませんね!最高でした!
愛奈側には一種物悲しいエンドですが、正気を保ったままよりはマシかもしれませんね
SECRET: 0
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> ついに記憶まで! 無名さんの入れ替わり物だと何気に初めてですかね~。
> 真面目な女の子が地道に築き上げてきたものを変態男に全て奪われる理不尽さ、ダーク入れ替わりはこれだからたまりませんね!最高でした!
> 愛奈側には一種物悲しいエンドですが、正気を保ったままよりはマシかもしれませんね
ありがとうございます~!
この終わり方は私の作品では確か初めてでしたネ!
愛奈ちゃんは、田村先生になっただけなので、幸せかも…?笑
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リクエストをするとどれくらいで作品化することができますか?
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> リクエストをするとどれくらいで作品化することができますか?
ありがとうございます!
リクエスト後、書くまでにの時間は内容によります!
(私が内容を頭の中で完成させた後に、スケジュールを決めて書きます!)
現在はリクエストをたくさん頂けて
混雑しているので、数か月かかる場合がほとんどです!
気長にお待ちください~!
(リクエストは1,2週に1個ずつ書く、ぐらいのペースで書いています!)