<憑依>最後の一言②~ひとこと~(完)

幼馴染の明日香に憑依されてしまった
彼女の真美子。

言われるがままに無理やりHなことを
させられてしまうも…?

-------------------------—

「--と、とりあえず、キスしよ?」
真美子が言う。

「---ちょ、、ちょっと待て!心の準備が…!」
真守が叫ぶ。

真守と真美子はお互いが真面目で恋愛に関しては
奥手すぎたために、
まだキスをしたこともなかったー。

それでも二人は幸せだったし、
真守も真美子も、相手にそういうことは
求めていなかった。

「ちょっと~?真美子ちゃんとキスもしたことなかったの?
 信じられない!」
明日香に憑依されている真美子が言う。

「うっ…うるせ~な!俺と真美子の都合があるんだよ!」
真守がそう言うと同時に真美子の唇が真守に触れたー

「うっ…や、、やっぱ、タイム…」
真守が顔を真っ赤にしながら言うー。

「---だ~め♡」
そう言うと真美子は真守を抱き寄せながら、
真守の唇をこじ開けるようにして、
舌を絡めさせた。

「んんんんん~~」
真守が奇妙なうなり声をあげる。

「---ふふ♡ どう?わたしとのキスは?」
真美子が甘い声で、真守に感想を聞くと…
真守は「あぁっ…ああ…」と
情けない声を出した。

真美子が真守のズボンを見つめると、
ズボンが濡れていたー

「---ちょ、、ちょっと…早すぎない?」
真美子があきれた様子で言うと
真守が「うるせー!抱き着かれてキスなんかされたら我慢できねぇよ!」と
喚いた。

「--よほど、欲求不満だったのね」
真美子がため息をつきながら笑う。

”わたしだったら、真守を満足させてあげられるのにー”

そんな、黒い感情が明日香の中に
湧き出てきたー。

しかし、明日香はそれを抑え込む。

時計を見つめると、
真美子は、真守の方を見て、
ゆっくりと服を脱ぎ始めた。

「--って、待て!やめろ!やめろって!」
真守が顔を真っ赤にしながら叫ぶ。

「-うふふ…今日はわたし、大胆になっちゃう♡」
真美子がそう呟く。

「--わ、、分かってんだよ!真美子!
 お、、俺とエッチするための口実で、
 明日香の名前、使ってんだろ?

 や、、やめてくれ!お、おれ、心の準備が!
 1回話し合おう…な!」

真守はそう叫んだー。

だが、真美子の顔を見てはっとするー。
真美子は悲しそうに、目に涙を浮かべていたー

「---!?」
真守は思わず、唖然とするー。

「---わたし…真美子じゃない…」
真美子はふて腐れた様子で言う。

「--わたし、明日香だもん!」
悔しそうにそう言う真美子を見て、
真守は思う。

”まさか、本当に明日香のやつが、真美子に?”

「--な、、ならなおさらだ!
 真美子の身体を勝手に使って、俺とエッチなんて…
 絶対ダメだ!」

真守が叫ぶ。

真美子はそれでも服を脱ぐのをやめない。
上半身下着姿になって、今度はスカートに手をかける

「や…やめろって!
 真美子!
 今度ゆっくり話し合おう!
 もしも、お前が明日香なら、明日香でもいい!
 だから、ゆっくり話合お…」

「--時間がないの!」

真美子が泣き叫ぶようにして言った。

「--なんだって?」
真守が聞き返す。

正直、真守としては、早くシャワーに入りたい。
パンツが濡れて、気持ち悪いからだ。

「---わたしには、もう、時間がないの!」
真美子の目には涙が浮かんでいる。

「--時間って…」
真守はそこまで行って言葉を止める。

本当に、明日香が憑依しているのかもしれないー、と。
”時間”とは、バスの出発時刻か何かのことだろう。
明日香は、箱根に一人旅に行くと言っていた。

「--いいから、脱ぎなさい!」
真美子はそう言うと、真守を乱暴に押し倒した。

「わたし、真守のことが大好きで大好きで、
 我慢できないの…!

 もちろんわたしもね、真美子ちゃんとのことを
 邪魔する気はないし、
 これが終わったらちゃんと身体は返すから」

真美子に押し倒された真守は足をバタバタさせるー

「--お、、おい!やめ…!」

真美子に唇を押し付けられて
さらには胸の感触や真美子の髪の感触までもが
真守に伝わってきた。

「---~~~~~!」
真守はあまりの興奮に言葉を発することもできず、
されるがままにされてしまった。

「あっ♡ 真守♡ いいよぉ♡ 真守♡
 真守、だいすき…だいすき♡」

真美子が興奮しきった様子で
喘いでいるー

こんなこと、して、ただじゃおかねぇ。
真守はそう思った。

真美子の興奮で歪んだ表情を見ながら
真守は興奮してしまう自分に悔しさを感じつつも、
休み明けに大学で明日香と会ったら、
ただじゃおかないぞ、と心を中で呟いていた。

例え幼馴染であっても、
恋人をこんな風にされたらー

「んああああああああっ♡ き、、気持ちいいよぉぉぉ♡
 あっ♡ あっ♡ ああぁあぁああっ♡」

普段決して乱れることのない真美子が
はぁ♡ はぁ♡と言いながらも
髪を振り乱しているー

顔は確かに同じだがー
まるで、本当に別人かのようだー。

「んあぁあああああっ♡ ああああぁああああああっ♡」

真美子の喘ぎ声が響き渡ったー

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

「はぁ…♡ はぁ…♡」

真美子は放心状態で、半裸の状態で
寝ころんでいるー

真守も同じだったー。

罪悪感もあるが、
真美子とのエッチに興奮して
放心状態になっていた。

「--はぁ…はぁ…」
真美子が起き上がると、
呟いた。

「真守…楽しかったよ」

とー

その表情は、どこか寂しげで、儚げだったー。

「--お前…本当に明日香なのか?」
真守が冷静さを取り戻しながらそう言うと、
真美子はうなずいた。

「言ったでしょ…?憑依したって。」
真美子の言葉に、
「--…自分のしたことが分かっているのか?」
と真守は少し怒った口調で言う。

人の身体を勝手に乗っ取った挙句に、
自由に身体を操るなんて、
許されることではない。

これでは、浮気と同じではないかー。

と。

「---わかってる…
 わかってるよ…
 もう、行くから、許して・・・」

真美子の言葉に、
真守は”なんて自分勝手なんだ”と思い、
怒ろうとしたー

「--わかってるよー
 真守が怒ってることもー。
 真守の言い分もちゃんと聞きたいよ。
 
 でもねー」

真美子は時計を見て、
目に涙を浮かべているー

「もう、時間がないの」
そう呟く真美子。

「--とにかく、行くから」

真美子が背を向けて、
真守から視線を逸らす。

「--明日香!ちょっと待てよ!」

そう叫んだその時だったー

グラッと大地が揺れたー。

地震ー。
大した強さではない。

しかしー
真守は、地震が来るとテレビをつける癖があった。
地震の情報を、見るためにー

「--こんな時に地震かよ」

そう呟きながら
テレビの画面を見つめる真守ー

たった今あった、地震の情報が
テレビの上部に表示されているー

そしてー

”たった今、入ってきた情報です。
 高速道路上で、観光バスが事故を起こし、
 道路上から転落、
 多数の死傷者が出ているとのことです”

「----」
真守は地震情報を見ながら
そのニュースを見つめたー

”事故を起こしたバスは、
 日帰りバスツアーで箱根に向かっていたバスとのことでー”

「--ー!?」

「違うわよ!ちょっと一人旅でもしようかなって!」

明日香は
どこに行くと言っていたかー

箱根にー

「---お、、おい!これ!?」

真守がテレビを指さしながら、
背中を向けたままの真美子に言う。

真美子は、振り向かずに呟いた。

「--最後に一言だけ言わせて…?」

「さ、最後って…おい?まさかお前…」

真守の言葉を無視して、
真美子を振り返ったー

「---真美子ちゃんを、幸せにしてあげて…ネ?」

そう言ってほほ笑むと、
真美子はふっと、その場に倒れたー

「---お、、おい!」

真守が叫ぶ。

”---わたしは、
 もう”逝”かなくちゃいけないからー
 
 ばいばいー”

「---あ、、、明日香!」

明日香の声が聞こえてきて、
真守はどこにいるか分からない
明日香に向かって叫んだー

「--う、、嘘だ…!」
真守はスマホを取り出し、
明日香にLINEを送るー

しかし、
明日香から返事はないー

「----た…滝野くん…?」
意識を失っていた、彼女の真美子が目を覚ます。

「---ま、真美子、ちょっと待ってくれ、これは…!」
エッチ直後に、憑依から抜けるなんて、
どう説明すれば、とあたふたしている真守に対して
真美子は悲しそうに微笑んだー。

「…大丈夫…全部…彼女が教えてくれたからー」

憑依から抜け出す前に、
明日香は、真美子に全てを伝えていたー

憑依したことー

憑依して何をしたかー

そして、自分がバスの事故に巻き込まれたことー。

「-----……滝野くん・・」
明日香とも仲の良かった真美子は、そのまま
真守に抱き着いて、泣きはじめてしまったー。

唖然としたまま、真守は、
真美子を抱きしめて、
なだめるのだったー

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

バスの事故現場ー。

ボロボロになって
冷たくなった自分の身体を見つめながら
明日香は悲しそうに宙に浮いていたー

「----」

こんなことになるなんて、

でも、もうどうすることもできないー

「---真守…
 明日香ちゃんを、幸せにしてあげてね…」

そう呟いて、
目に涙を浮かべると、明日香は微笑んだー

「もしも次、生れることがあるならー
 今度は、真守と一緒になりたいなー」

とーー。

”最後の一言ー”

本当は
”大好き”
だと伝えたかった。

でも、それはー
真守を困らせるだけだからー

「ーーーー大好きだよ、真守ー」

消える瞬間、明日香は本人に聞こえないー
誰にも聞こえない場所で、そう呟いたー

この世での、最後の一言をー。

おわり

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

コメント

別れは突然やってくるかもしれない…
毎日を大事にしたいですネ!

お読み下さりありがとうございました!

憑依<最後の一言>
憑依空間NEO

コメント

  1. 匿名 より:

    SECRET: 0
    PASS: 74be16979710d4c4e7c6647856088456
    これのダークバージョンをリクエストします。明日香は麻美子に完全になりすまし、明日香とはばれない。麻美子の人生を完全に乗っ取る。今回はバス事故は無しで、明日香に憑依された麻美子は麻美子の体から追い出され明日香に。麻美子だと説明するが彼氏には信頼されない。その上、明日香が麻美子に憑依する直前に万引きをしていた、防犯カメラで明らかになり警察が麻美子宅にくる。初犯だったため逮捕は免れ厳重注意ですんだが大学は退学になり親に強制的に田舎に連れて帰られ親の決めた農家のハゲデブと結婚させられてしまう。一方明日香は麻美子として彼と結婚し幸せになる話をリクエストします。

  2. 無名 より:

    SECRET: 0
    PASS: 74be16979710d4c4e7c6647856088456
    > これのダークバージョンをリクエストします。明日香は麻美子に完全になりすまし、明日香とはばれない。麻美子の人生を完全に乗っ取る。今回はバス事故は無しで、明日香に憑依された麻美子は麻美子の体から追い出され明日香に。麻美子だと説明するが彼氏には信頼されない。その上、明日香が麻美子に憑依する直前に万引きをしていた、防犯カメラで明らかになり警察が麻美子宅にくる。初犯だったため逮捕は免れ厳重注意ですんだが大学は退学になり親に強制的に田舎に連れて帰られ親の決めた農家のハゲデブと結婚させられてしまう。一方明日香は麻美子として彼と結婚し幸せになる話をリクエストします。

    ありがとうございます~!
    完結したお話のダークバージョンではなく、
    上記の設定で、新しいお話を書くことにするかもですが、
    気長にお待ちくださいネ!

  3. 飛龍 より:

    SECRET: 0
    PASS: 74be16979710d4c4e7c6647856088456
    自分の誕生日の事、自分の好意……
    気の置けない幼馴染のようでいて、最期まで自分の本当の気持ちを伝えられなかった明日香の恋心が切なくも美しい。
    珍しく純白で良い作品でした。

  4. 無名 より:

    SECRET: 0
    PASS: 74be16979710d4c4e7c6647856088456
    > 自分の誕生日の事、自分の好意……
    > 気の置けない幼馴染のようでいて、最期まで自分の本当の気持ちを伝えられなかった明日香の恋心が切なくも美しい。
    > 珍しく純白で良い作品でした。

    ありがとうございます!
    結構、ダークなだけじゃない作品も個人的には好きだったりします!

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