<入れ替わり>入れ替わり★デート

仲睦まじいカップルは、
人と人を入れ替える薬「入れ替わり薬」を手に入れたー。

二人は、一日だけ、身体を入れ替えてデートすることを提案するー。

平和な入れ替わりの物語ー。

※「平和な入れ替わりモノ」リクエストにお応えした作品です!

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今日は休日ー。

滝下 英吾(たきした えいご)は、
胸を高鳴らせていた。

そう、今日は、彼女とのデートだった。

大学生の英吾は、同じ大学の
西江 清香(にしえ せいか)と付き合い始めて1年ー

順調に、仲を深めていた。

これで、何回目のデートだろうか。
最初は新鮮だったデートも、だんだんとマンネリしてきた。

もちろん、いつもと同じでも、構わないし、英吾にとっても、
清香にとっても、幸せだった。

「--お待たせ~」

英吾の家のインターホンが鳴る。

英吾は、上京してきて、現在は一人暮らし。
デートのときは、よく、英吾の家で少し雑談してから
出かける、というのが、二人にとっての定番になっていた。

「--今日はね~、面白いもの、持ってきたよ」
清香がほほ笑む。

「面白いもの?」
英吾が尋ねると、
清香は、とあるものを手に取った。

「---なんだ、それ?」
清香の持っている試験管のようなものを
見て、首をかしげる英吾。

「ふふふ、これはね~
 私の親戚のおじさんが秘密裏に開発している
 「入れ替わり薬」っていう薬なの」

清香の説明を聞きながら、英吾は
よくわからない、というような表情を浮かべる。

「入れ替わり…?」

清香は、首をかしげる英吾の言葉を聞くと、
スカートを整えながら、その場に座って続けた。

「これで、英吾と、わたしの身体を入れ替えられるの」

その言葉に、英吾は「えぇっ!?」と声をあげた。

「---そ、、そ、、それは、俺と清香が身体を交換
 するってことか?」

英吾は顔を真っ赤にしている。
彼女からそんな話を突然持ちかけられたら
そうなってしまうのも無理はないことだろう。

「--どうする?
 大丈夫。親戚のおじさんの会社で、ちゃんと
 試験は進んでいて、副作用もないし、
 ちゃんと身体、元に戻れるから。

 たまには英吾が女として、わたしが英吾として
 デートするのも面白いと思わない?」

清香の言葉に、正直、英吾は飛びつきたかった。
女の身体を味わってみたい、と。

ただー、
自分がエッチだと思われたり、
嫌われる原因になってしまうのではないかと、
正直、そちらの面も危惧していた。

「---ちょっとぐらいなら、いいよ?」
そんな英吾の様子を察したのか、清香がそう呟いた。

「え?」
戸惑う英吾。

そんな英吾に、清香はにっこりとほほ笑んだ。

「--身体入れ替わったらさ、少しぐらい
 エッチな気持ちになるのも当然だよ!
 だから、少しぐらいなら、いいよ…!」

清香が言った。
もちろん、清香はエッチな女などではないー。

ただ、英吾にこういうことを言うのは、
本当に英吾のことを心から信頼しているし、
英吾が、自分の身体でおかしなことをしない、とそういう
確信を持っているからだった。

「---じ、、じゃあ、、、
 お、おれも正直、一回経験してみたいし」
英吾が言うと、清香は「でも、」とほほ笑んだ。

「--わたしも、ちょっとは楽しませてもらうからね♪」

ーーと。

こうして二人は身体を入れ替えてデートをすることにした。
入れ替わり薬を、二人同時に飲んで、キスをする。

二人は、入れ替わり役を同時に飲んだ。

英吾も、清香も、ドキドキしている。
しばし流れる沈黙ー。

時計の針の音だけが、
静寂の中、鳴り響いている。

そしてー
二人は、キスをしたーー

身体を、今まで経験したことのない、奇妙な感覚が襲うー
そしてー

気づいたときには
”自分が目の前にいた”

「--え??あぁ、、、うわっ、、」
英吾が、自分の声が女のものになっていることに気づいて、
口を塞ぐー。
そう、自分は清香になっていたのだー

「わぁ!本当に入れ替わった~!」
清香は、英吾の身体になっていることに気づいて、
微笑んだ。

「っておい!」
英吾がスカートを抑えながら叫ぶ。

「わ、、わざとミニスカートを穿いたな?」
可愛い声で言う英吾

顔を真っ赤にしている。

「そうよ~!どうせ、わたしの身体を1日楽しんでもらうなら、
 過激な方がドキドキするでしょ~?」

そう言いながら、英吾の身体で、清香は女言葉を口にする

「--や、やめろ!なんか俺の身体で女言葉、気持ち悪い!」
「そんなこと言ったら、わたしの身体で男言葉も気持ち悪いよ~」

奇妙な会話が繰り広げられる。

「--さ、早速、映画見に行こっ!」

今日は、映画を観に行く約束をしている。

「えぇ?この身体で?
 せめてズボンに履き替えていいかな?」
英吾がスカートを抑えながら顔を真っ赤にしているー。

「---むふふふ…だ~め!
 ミニスカートの女子大生としてお出かけするの!」

そう言われて、英吾は
「恥ずかしいなぁ~
 と、いうか、なんか何にも穿いてないみたいだよ」
と愚痴を言った。

「--あ、悪い、その前にトイレ」

英吾は、そう言って清香の身体でトイレに向かう。

一人部屋に残された清香は、
英吾の身体を見て微笑んだー

「~~なんか、、、胸がないと、変な気分…
 それに…」
男のアソコを見つめる清香。

「これ…どうすればいいの?」
清香は、大きくなったそれを見ながら戸惑っていた。
どうしていいのか、全く分からないー。

「うわああああああああ!」
下の階から、女の叫び声が聞こえたー。

トイレに向かった、英吾だ。

「ど、どうしたの~?」
清香が男の身体でそう叫ぶと、
トイレのほうから
「女ってどうやってトイレすればいいんだ~?」と
返事が返ってきた。

「--え~?どうって、いつも通りだよ~」と
清香が言いながらトイレに向かうと、
英吾は、スカートを汚してしまっていた。

「--も~~う!これじゃあ出かけられないじゃない!」
清香がため息をついた。

その言葉に、英吾も
「だって、わ、、わかんねぇよ、女の身体になったことないし!」と
顔を真っ赤にしながら呟くのだった。

・・・・・・・・・・・・・・・・

1時間後ー。
清香がこんなこともあろうかと持ってきていた予備のスカートに
英吾を着替えさせると、
いよいよ映画館に向かうことになった。

映画館に向かいながら
英吾は呟く。

「スカートって、なんだかスースーするなぁ」と。

「--そう?わたしにとっては当たり前のことだから
 特に何も意識しないけど、
 やっぱり、変な感じする?」

清香の言葉に、英吾は
「なんつーか、たよりない感じだな」と苦笑した。

何かが足りないー
まるで、自分がパンツ1枚で外に出ているような、
そんな感覚を覚えてしまう。

「---はぁ、落ち着かないなぁ」

そう呟いた英吾は、ふと横に居る自分の身体の
異変に気付いた。

「お、、おい!清香!」
英吾が叫んで思わず指をさすと、
清香が「え?あぁ??」と叫んだ。

英吾の身体のアソコが、巨大化して
ズボンをパンパンに膨らませていたのだ。

「--そ、そりゃあまずいよ!
 早くどうにかしてくれ!」

英吾が、清香の身体で叫ぶと、
清香は「えっ?えぇ、これどうすればいいのよ~!」と叫んだ。

騒ぐ二人。
周囲の通行人たちが、怪訝そうな表情で見つめている。

「わ、、こ、、これは!清香、ちょっと、早く落ち着かせてくれ!」
英吾が清香の身体で叫ぶ。

清香は「え?え…え?ええ…え???」とパニックを起こしている。

”落ち着かせてくれ”なんて
言われても、男の身体になったことなんて
清香自身もこれが初めてだから、
全く分からない。

「ど、、どうしよう…!」
清香はそう叫んで、男のアレを縮めようと
必死に手で押した。

「あいたたたたたたたた!」
痛みが走り、清香は、その場にうずくまってしまう。

押せば落ち着くと、
そう思ったのだー。

「--だぁ~~!一旦、移動しよう!」
英吾が、可愛らしい声でそう叫ぶと、
清香を連れて、裏路地へと駆け込んだ。

「ふぅ~」

5分ほどして、清香はようやく落ち着き、
英吾の身体のそれも、落ち着きを取り戻した。

「何なのよ~これ…」
清香は、とほほな様子でそれを見つめる。

「何なのよ~って言われてもなぁ」
英吾は、成果の綺麗な髪を掻き毟りながら言う。

「--ま、、まぁ、とにかく映画館に行こうぜ」

英吾の言葉に
清香は「はぁ」と言いながらも頷いた。

映画館に到着した2人。

清香は、自分が男の身体であることも忘れ、大はしゃぎで、叫んだ。
「ポップコーンたべた~い!」
「ねぇ英吾~!ポップコーン!」

はしゃぐ清香。

しかし、英吾や周囲の映画館の利用者の冷たい表情に気付いて
ハッとした。

「--あ、今、男なんだった…」

そう呟くと、清香は
”男女交換って思ったより大変だなぁ”と呟きながら、
映画のチケットを受け取り、上映開始時間までまだあと30分
あることを確認し、英吾と共に、椅子に座り、
時間を待つことにしたー。

なんだか落ち着かないー。

清香は、男のアソコが大きくならないように
ばっかり考えていて、
まるで不審者かのようにもじもじしていた。

英吾は、ミニスカートが落ち着かないのか
足のあたりを気にしたり、
長い髪の毛を落ち着かない様子で触っていた。

英吾が、自販機で購入したコーラを手に取るー。

「--あ、だめよ!」
清香が言った。

「わたし、炭酸飲まないの!
 わたしの身体でコーラ飲んだらだめだからね!」

清香がそう言うと、
英吾は「はぁ~なんか入れ替えも面倒臭いなぁ」と呟く。

そうこうしているうちに映画の上映まで
あと5分になった。

「トイレいっとくかな」

「えぇ、そうね」

二人はお手洗いに向かうー

直後、
男子トイレからも女子トイレからの悲鳴が響き渡った。

「きゃあああああ!」

「うわあああああ!」

英吾は、女の身体のまま男子トイレに、
清香は、男の身体のまま女子トイレに入ってしまったのだった。

クセは、とても、怖いー。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・

「きゃああああああああ!
 きゃああああああああああああああ!!!」

清香は、自分で観たいと言い出したホラー映画を
見ながら悲鳴をあげていた。

しかしー
清香は今、英吾の身体だー。

周囲からすれば、男が大声で
女みたいな悲鳴をあげているようにしか見えないー

迷惑そうな顔で見つめる周囲。

英吾は「参ったな」と女の身体で呟きながら
苦笑いするしかなかった。

映画が終わる。

周囲が迷惑そうな顔で英語と清香を睨んでいる。

「--し、失礼しました~」
英吾は、清香をつれて、
そそくさと退散するのだった…

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

なんとか帰宅した二人。

「はぁ~つかれた…」

英吾の家で、二人はため息をつく。

「---なんか、、こう女って大変だな」
英吾がスカートを抑えながら言う。

「--それはこっちのセリフよ。
 男も大変なのね…」

そう言うと、二人は微笑みあって、
薬を手にした。

「そろそろ、元にもどろっか?」
清香が英語の身体で微笑む。

「そうだな」
英吾も笑うと、2人はそれぞれ入れ替わり薬を手にした。

「--あ、女の身体のまま、エッチする?」
清香が言うと、
英吾は、長い髪を触りながら、少し考えて笑った。

「いやー、やめとく。
 何だか、色々大変そうだからさ」

そう言うと、清香は「そっか」と微笑んで
入れ替わり薬を飲み干したー

・・・・・・・・・・・・・・・・

「-今日はごめんね!」
元の身体に戻った清香が玄関先で言うと、
元に戻った英吾が「いやぁ、まぁ、貴重な経験だったよ!」と笑う。

こうして、
二人のデートは終わったー。

入れ替わり薬を使った不思議なデートー。

ドタバタしたけれど、
これはこれで貴重な経験だった。

英吾は、そう思いながら、清香と別れると、
自分の家の中へと戻って行くのだったー。

一人、歩いていた清香は微笑む…

「-----」
不気味な笑みを浮かべる清香ー。

「--ちょっと、癖になっちゃった…ふふ♡」

入れ替わり薬の魅力に気づいた彼女は
今度はどんな風に英吾と入れ替わろうかなぁ、と思いながら
帰路につくのだったー

おわり

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

コメント

最後に…何もなく、
平和に終わりました(笑

たまには、こういうのも良いですよネ!

入れ替わった後の名前の表記は
色々と試行錯誤しています。
今回は、中身の名前で表記してみましたが、
ちょっと混同しそうな気もしました!

小説
憑依空間NEO

コメント

  1. 飛龍 より:

    SECRET: 0
    PASS: 74be16979710d4c4e7c6647856088456
    こういう平和な入れ替わり物も良いですね~。
    中身の名前で表記するのも「英吾がスカートを~」みたいな面白い字面になる良さみがあります。

    そういえば、スカートがスースーして頼りない、はTS物だとお決まりのセリフですね。
    実際どうなんでしょうか?

  2. 飛龍 より:

    SECRET: 0
    PASS: 74be16979710d4c4e7c6647856088456
    あれ、これ来週分の奴では……。
    間違えての投稿でしたら私のコメントに構わず削除してもらって構いません、改めてコメントしますので

  3. 無名 より:

    SECRET: 0
    PASS: 74be16979710d4c4e7c6647856088456
    > あれ、これ来週分の奴では……。
    > 間違えての投稿でしたら私のコメントに構わず削除してもらって構いません、改めてコメントしますので

    コメントありがとうございます~
    確かに来週火曜日のものでしたが、
    もう投稿しちゃったので、大丈夫デス~☆笑

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