洗脳薬を手に入れた内気な男子生徒は、
それを使ってイタズラを思いつく。
生徒会の場で、
真面目な生徒会長が突然、暴走したら…?
彼のいたずらが、始まるー。
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「-ーー」
理科の授業。
実験を行うグループをつくることになったのだが、
内気な生徒・新貝 道也(しんがい みちや)は、
組む相手が見つからず、途方に暮れていた。
自分はいつもこうだ。
組む相手が見つからずに、
最後には先生に助けてもらう。
先生が手を差し伸べてくれなければ、
自分は、誰とも組むことすらできないだろう。
「新貝くんー?
いっしょに実験、やる?」
ふと、女子生徒の声が聞こえて、
道也は振り返った。
そこには、生徒会長の
高崎 和歌子(たかさき わかこ)の姿があった。
彼女の特徴を短い言葉で言い表すのであれば
”清楚”という言葉が一番しっくりくるだろう。
「--え?でも…」
道也が遠慮がちに言うと
「いいの!ほら!いっしょにやろ!」
と、和歌子は自分たちのグループに
道也を招き入れたのだった。
そんな、優しい彼女ー。
しかし、悪戯好きの道也は、
あるイタズラを結構しようとしていた。
それはー。
近いうちに行われる
全校集会の最中に、
生徒会長の和歌子が突然
おかしな行動をとり出したらどうなるか、
というイタズラだった。
真面目な和歌子が突然、
全校集会の場で
あんなことやこんなことをしたらー
周りはどんな反応をするのだろう。
そして、和歌子自身は、どうなってしまうのだろう。
道也はそんなことを考えていた。
その夢を実現するために、道也は
あるものを、数日前に手に入れていた。
それがー
”洗脳薬”
人間を洗脳するための薬だ。
半信半疑ではあったが、
もしも嘘ならそれはそれでいいし、
本当に生徒会長の和歌子を洗脳できれば、
楽しい時間が始まる。
道也はその日のことを想像して、
笑みを浮かべるのだったー。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
その日はやってきたー。
今日の5時間目と6時間目に、
生徒会の集会がある。
その時に、洗脳した和歌子に
あんなことやこんなことをさせる。
そのためにも、まずは和歌子を
洗脳しなくてはならない。
生徒会集会が始まる直前の
昼休みに道也は和歌子を呼び出した。
「--どうしたの?新貝くん?」
呼び出された和歌子は、不思議そうにしながらも、
いつも通りの笑みを浮かべて、
呼び出された場所にやってきた。
「-あ、あのさ、
さっき廊下を歩いてたらさ、
こんなもの見つけたんだ…」
道也が和歌子に見せたのは
タバコの吸い殻だった。
ここは高校。
当然、タバコは校則違反となる。
「--高崎さん、生徒会長だから
知らせておこうかなって」
道也が言うと、
和歌子は真剣な表情で、
「誰かが喫煙してるってことかな…」と
悲しそうにつぶやいた。
この吸い殻はー
道也が自宅で父親が吸っていたタバコの
吸い殻を灰皿から回収したものだ。
和歌子を呼び出すためにー。
和歌子と1:1の状況を作り出すためにー。
タバコの吸い殻を見つめながら困惑した
様子を浮かべる和歌子の背後で、
道也はあるものを手に持った。
”洗脳薬”を入れた注射器だ。
ドキドキして手が震える。
憧れでもある生徒会長の和歌子が、
自らの手ごまになる。
そして、このあとの生徒会の集まりで、
和歌子はあんなことやこんなことをする。
最高のイタズラじゃないか。
道也はそう思った。
「ねぇ、新貝くー」
振り向こうとする和歌子。
しかし、その時、既に道也は、和歌子の腕を掴み、
注射器を強引に打ち込んでいた。
「---!?」
驚く和歌子。
しかし、和歌子の目からはすぐに輝きが消えたー。
「---僕の高崎さん…
いや、、和歌子…」
道也はニヤリと笑みを浮かべた…
・・・・・・・・・・・・・・・・・
そして、生徒会集会が始まった。
生徒会長の言葉ということで、
和歌子が壇上に上がる。
和歌子は今や操り人形だ。
しかし、いきなりおかしいのでは、
周囲のつまらない。
道也はニヤニヤしながら檀上を
見つめていると、
クラスの活発な生徒が
「お前なに一人でニヤついてんだよ!きもちわりぃ!」と
罵倒してきた。
道也は「ごめん」とつぶやきながらも、
”これから始まるショーを思えば、笑わずには居られないだろ”と
心の中で呟いた。
和歌子が、生徒会長らしい態度で、
生徒会長らしい話…
悪く言えば、テンプレートのような、話。
「さて…」
道也は呟いた。
「そろそろ始めよう…」と。
洗脳薬によって
和歌子は既に、洗脳されている。
道也が脳内で”念じること”で、
和歌子を思いのままにすることができるのだ。
”ーー自分の全てを曝け出せ”
そう念じると、
和歌子は突然、
自分の自己紹介を始めた。
「-な、なんだぁ?」
クラスメイトの一部が戸惑う。
和歌子は、ちょっと騒然とし始めた
体育館の檀上で、お構いなしに自己紹介を続けた。
「私のスリーサイズはー」
和歌子は、恥ずかしがることもなく、
スリーサイズを上から、はっきりとした口調で告げる。
そして、
「初めてのエッチは、中学3年のときー。
今は週に5回、自分でエッチを楽しんでます」
和歌子がエッチの話を始める。
流石にやばいと思ったのか、先生が止めに入ろうとする。
その様子を見ながら
道也は笑う。
真面目な和歌子があんなことを全校生徒の
前で、平然とした表情で言うなんて…
ゾクゾクせずにはいられない。
”もっとだ”
道也はそう思った。
”もっと!もっと僕を興奮させろ”
心の中で、そう叫ぶ。
すると、壇上に居た和歌子が叫ぶ
「来ないで!」
と。
先生たちは唖然とした様子で和歌子を見る。
そしてー
和歌子はニヤリと笑みを浮かべた。
「来たら私・・・」
和歌子には密かにカッターを持たせておいた。
それを手に、
自らの首を切ろうとしてみせる和歌子。
「お、おちつけ高崎・・・!」
壇上に上がって和歌子の話を止めようとしていた先生たちは
和歌子の突然の”自殺する”宣言に、
たじろぎ、壇上に上がることはできなかった。
そして、和歌子は続ける。
”エッチなことをするんだ”
道也が心の中で叫ぶ。
”おまえは、僕の、僕の欲求を
満足させるための操り人形だ”
道也が心の中で強く叫ぶと、
和歌子は壇上で胸を触り始めた。
「うふぅ…わたし・・・興奮しちゃう・・・」
和歌子が今まで、他の生徒達の前で
出したことのないような、色っぽい声を出して微笑む。
どよめく全校生徒たち。
しかし、和歌子の興奮は止まらない。
”もっとだ、もっとだ!
全身の興奮を最大まで引き上げろ!”
道也がそう念じると、
それが和歌子に伝わったのか、
和歌子は「んひぃっ!?」と声をあげた。
そして
「んんあぁあああ♡」
と謎の喘ぎ声あげて、
和歌子は檀上の机の角に
身体を押し付けて、激しく身体を
動かし始めた。
「んぁああ♡ あぁっ♡ ああぁあああっ♡ あぁん♡」
和歌子が、角オナをしながら、
顔を真っ赤にして、歪んだ笑みを浮かべている。
同級生たちはどよめいていたー
和歌子が何をしているのか理解できない者。
和歌子の姿を見て、興奮している男子。
和歌子から目を逸らす女子。
「ーーーんへっ♡ あぁああああ♡ あぁぁん♡」
和歌子がビクン ビクンと身体を震わせながら、
身体から液体を激しくまき散らす。
「んひひぃぃぃぃぃぃっ♡」
和歌子はそれでも、角オナをやめず、
まるで、体内から爆発する何かを
押さえきれないかのように、
口から大声を出した。
身体の底から湧き出る喘ぎ声を
押さえることができず、
体育館中に響き渡るほどの大声で
喘いで見せた。
「はぁ…♡ はぁ…♡」
スカートがだらしなく脱げて、
びしょ濡れになった下着姿で、
和歌子はその場に座り込む。
先生たちが和歌子に駆け寄る。
先生たちの表情には、怒りの表情が浮かんでいる。
「---はぁ…♡ んへへ…♡ 幸せ…♡」
和歌子が先生たちに
取り押さえられて、
連行されていく。
道也は、そんな和歌子の姿を見て、
もっとイタズラしてみたくなった。
あの和歌子が、こんな姿をさらすなんてー
”もっとだ!お前は性欲に溺れた性獣だ!”
道也がそう叫ぶと、
和歌子が突然笑いながら、
先生たちを振り払った。
そして、自分の制服を引きちぎるようにして脱ぐと、
近くにいた男子を押し倒してそのままキスをした。
「ぁあああぁ♡ もう、我慢できないよぉ♡
誰でも、だれでもいいの!!
わたしを、、わだじを汚しでぇ~~♡」
狂ったような叫び声をあげて、
すぐに男子生徒のズボンを引きちぎろうとする和歌子。
しかし、和歌子は先生に取り押さえられて
そのまま連行された。
「あは、あははは、あははははははははは!」
大笑いしながら引きずられていく和歌子ー
生徒会長が、こんなになってしまうなんて…
「洗脳薬って…すげぇ」
道也は、嬉しそうな表情で連行されていく
和歌子を見て、そう呟いた。
和歌子は、引きずられながらも、
顔を真っ赤にして「最高~さいこ~♡」と
大声で叫んでいた。
周囲の生徒たちが唖然とする中、
道也は一人、ニヤニヤが止まらなかった。
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後日。
和歌子は停学処分になった。
停学は3日間。
その間に、洗脳薬の効果が切れた和歌子は、
自分のした行動に強いショックを受けた。
停学後、一度だけ登校したものの、
クラスメイトたちの白い目に耐え切れずに早退、
そのまま二度と学校に来ることはなかった。
「・・・ちょっと、悪い事をしちゃったかな」
道也はそんな風に言いながらも、
自分のしたこと重大さを、あまり深く考えずに、
また元の日常に戻っていくのだった。
道也は笑うー。
まだ、家に洗脳薬が残っている。
「---次は、先生で遊ぼうかなー」
道也は、そう呟いた。
おわり
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コメント
リクエスト頂きました「洗脳モノ」でした!
いかがでしたか?
また機会があれば洗脳モノも書いてみたいと思います~
ありがとうございました!
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