<憑依>デスマッチ②~激闘~

大切な彼女との仕組まれたデスマッチ。

彼女の亜津美は、嬉々としてデスマッチを
受け入れた。

憑依されて、変えられてしまった彼女との
デスマッチ。その行方は…?

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前日。

「んはぁ…♡ あぁは…♡」
亜津美は乱れきった姿で、
昭也の前に、横たわっていた。

「--すげぇな…
 まさか俺が亜津美ちゃんとエッチできるなんてよ」
昭也が言うと、
亜津美は微笑んだ

「うふふ・・・♡どうだった?わたしのからだ…」
甘い声で尋ねてくる亜津美。

中身が友人の竜馬だと分かっているのに、
ドキドキしてしまう。

「--あら?またこんなに大きくなっちゃって…」
亜津美が、昭也の大きくなったブツを見て、
優しくそれをなでる。

昭也のそれは、ヒクヒクと反応して、
昭也は顔を真っ赤にしている。

「---ふふふ…昭也くん…」
亜津美は、そう言いながら、
ソレを口に咥えて、ほほ笑んだ。

「んああああ…やめろ、、やめろ・・・
 だめだ…興奮が抑えられねぇ…!」

昭也はそう叫びながら、
亜津美の口のなかに、液体をぶち込んだ。

「--はぁ…♡ はぁ…♡」
亜津美は、嬉しそうにそれを飲みながら笑った。

「じゃあ、本番ーー
 明日のデスマッチのために、
 わたし、作り替えられちゃいま~す!」

亜津美が嬉しそうに言うと、
脳に刻み込むかのように、言葉を口にした。

「わたしは、松雄くんを殺したいほど、愛している」
「松雄くんと、デスマッチしたい、デスマッチしたいー」

昭也は、そう呟く、亜津美の様子を
ゴクリと唾をのみ込みながら見つめている。

「わたしは、誰よりも可愛い…
 人間の宝…だから、死ぬことは許されない」

「わたしは、エッチな女の子ー」

「わたしは昭也くんと竜馬くんの奴隷…
 ふたりの言うことなら何でも聞く…」

「ーーーわたしは・・・」

一つ一つ、呟きながら、
竜馬は、亜津美を変えて行ったー

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

そしてー

「--亜津美!デスマッチってなんだよ!おい!」
金網の中を逃げ惑う松雄。

亜津美は笑みを浮かべながら松雄を
追いかけている。

「--覚悟を決めて!松雄くん…
 わたしとデスマッチしようよ~」

亜津美が、ナイフを構えながら
追いかけてくる。

金網際に追い詰められた松尾は、
必死に叫ぶ。

「はは…ど、ドッキリにしちゃ、やりすぎだろ… 
 亜津美、、も、もう分かった、
 十分楽しんだから…!」

松雄が言う。

しかし、亜津美は容赦なく、ナイフを松雄に向けて振った。

「-ーーう…うわあああああ!」
松雄の脚にナイフが突き立てられた。

「--ちょ、待て!待て!亜津美…!亜津美…!」
松雄は怯えながら、亜津美から逃げ惑う。

「---おぉ~っと、亜津美ちゃんの先制攻撃だ~!
 大好きな彼氏にも容赦しない冷徹な女!
 くぅ~!しびれる~!」

竜馬が金網の外からマイクを持って叫んでいる。

「--あ、亜津美、どうしたんだ…!おい!」
松雄が言うと、
亜津美はナイフを舐めながら笑う。

「あぁ…興奮が止まらない…
 あぁ・・・ぞくぞくする…
 うふふふふ♡」

亜津美のスカートに、シミができ始めている。
興奮のあまり、亜津美は、下着には
収まらないほどの液体を流していた。

「はぁ…♡ はぁ…♡
 松雄くん・・・
 わたし、松雄くんのことだ~いすき…♡

 そう…
 ぶっ殺したいぐらいに!」

亜津美が、勢いよくとびかかってきた。
押し倒された松雄は、
なんとか亜津美のナイフを抑える。

「うふふふふふふ…
 くふ、くふ、くふふふふふふふ!」
亜津美が涎を垂らしながら、
真っ赤な顔をして、松雄にナイフを
振り下ろそうとしている。

「---あぁああああ♡
 最高…♡ 
 松雄くん・・・松雄くぅん…!」

「亜津美!亜津美!くそっ!」
松雄は、亜津美を蹴り飛ばした。

そして、金網の外に向かって叫んだ。

「おい!お前らぁ!亜津美に何をした!」

その叫びを聞いて
昭也と竜馬が笑う。

「--お~っと!松雄選手、
 観客に向かって何かを叫んでいるゾ~!」

竜馬が茶化すようにして言う。

背中に痛みが走った。

「---ぎゃああっ!」
松雄が悲鳴をあげる。

亜津美が、松雄を背後から切りつけたのだ。

「--ねぇねぇ、松雄くん~
 真剣に勝負してよ」

亜津美が怒りの表情を浮かべている。

「--あ・・・亜津美…よせ…!
 自分が何をしてるか分かっているのか…!」
松雄が叫ぶ。

それを見ながら竜馬は笑う。
”真剣勝負しないヤツは許さない”
亜津美にはそう刻み付けておいた。

松雄が勝負を拒めば拒むほど、
亜津美は苛立っていくだろう。

「--わたしを馬鹿にしてるの!?」
亜津美が怒りをあらわにする。

「--おい!どうしちまったんだよ!」
身体の痛みに耐えながら叫ぶ松雄。

「--こいつらに、脅されているのか!?」
松雄が竜馬と昭也を指さしながら言う。

けれど、亜津美は首を振った。

「--違うわよ。
 わたしは自分の意思で、松雄くんと
 デスマッチしてるの…!

 あぁ、殺したいほど愛してる…♡」

亜津美が、興奮しきった表情で
ナイフを舐める。

「--は、犯罪だぞ!亜津美!」
松雄が叫ぶ。

しかし、今の亜津美に、そんなことを
言っても無駄だった。

襲い掛かる亜津美。
松雄は、亜津美に極力手を出さないようにしながら
ナイフによる攻撃を避け続けた。

「--はぁ、はぁ、はぁ…」
亜津美が、激しい動きをしているからか
息を切らしている。

松雄はそれを狙っていた。
亜津美が何をされたにせよ、
亜津美の体力には玄かいがあるはず。
亜津美が動けなくなった時点で、
竜馬と昭也を問い詰めてやる。

「--松雄選手、無抵抗だ~!
 これではデスマッチが盛り上がらない~!」

竜馬がマイクを持ちながら叫ぶと、
亜津美に向かって叫んだ。

「おい!亜津美!昨日のことを教えてやれ!」
竜馬はそう叫んだ。

竜馬たちの忠実なしもべに
されてしまっている亜津美は、嬉しそうにうなずいた。

乱れた髪を押さえながら、
松雄の方を見て、亜津美は微笑む。

「ねぇ、松雄くん、
 わたし、昨日ね…
 昭也くんとエッチしちゃったの」

亜津美の言葉に
松雄は固まる…。

「なん…だと」

亜津美は昨日のことを
思い出しながら嬉しそうに話す。

「松雄くんともエッチしたことがないのに、
 わたし、初めてを昭也君に捧げちゃったの…
 うふふふ

 しかも、生で…えへへへ♡」

笑いながら話す亜津美を前に、
松雄は怒りすら感じていた。

「--…あ、亜津美!何なんだいったい!
 こいつらとグルなのか?なぁ!?」

松雄が叫ぶと、
亜津美は「どうかしら?」と挑発的に笑みを浮かべる。

「---よ~し!亜津美!
 ここからはもっと本気をだせ!」

竜馬が言う。

「--手段を選ぶな!
 松雄を殺せ!殺せ!殺せ!」

その言葉に亜津美は、反応して、
不気味な笑みを浮かべた。

「--殺す…殺す…殺す…!
 愛してる…愛してる…うへへへへへ♡」
亜津美はそう言うと、
まるで操り人形かのように、
松雄に襲い掛かった。

「くそっ!」
松雄がそれを避ける。

しかし、亜津美は松雄を何度も何度も
切りつけようとする。

「--お、おい」
それを見ていた昭也が竜馬に声をかける

「--もう、そろそろいいんじゃねぇか?」
昭也は、二人のことはもちろん嫌いだ。
だが、竜馬とは違い、昭也の目的は
”松雄を少し脅してやる”ぐらいのことだった。

命までとるつもりは、まったくない。

「---いや、まだだ」
竜馬はそう言って、金網の中を見つめる。

亜津美が、ぜぇ、ぜぇと息をあげて
地面に手をついている。

「---亜津美!もうやめるんだ!
 何があったんだ!教えてくれ!」

松雄がそう叫ぶ。

「はぁ…はぁ…♡
 デスマッチ…デスマッチ~えへへへへ♡」

そうは言いながらも、亜津美は
もう動けそうになかった。
体力を使い果たしたのだ。

「ーーー」
それを見ていた竜馬がニヤリと笑みを浮かべる。

「亜津美!もう終わりか?
 そんなんじゃ、松雄に嫌われるぞ~
 おら!立てよ!」

竜馬がそう言うと、
亜津美は、顔を青ざめさせながら立ち上がった。

「---わたしは…戦う わたしは…戦う」
亜津美がゾンビのように襲い掛かってくる。

そして、松雄に抱き着くと、
そのまま松雄を押し倒した。

「--や、やめろ!」
亜津美の胸に顔を押しつぶされながら
松雄は叫ぶ。

「---はぁ…♡ はぁ♡
 松雄くん 松雄くん!!!」

亜津美がナイフを構えて笑っている。

その目は、どう見ても正気を失っていた。

「--おい!テメェら!何をした!」
松雄が大声で叫ぶ。

竜馬は笑う。

「死ぬ前に教えてやるよ。」
そう言うと、ポケットから試験管を取り出して微笑んだ。

「憑依薬ー。
 人間に憑依して支配することのできる薬だ。
 これを使って、お前の彼女の脳を
 ちょっといじってやったんだよ」

竜馬の言葉に、松雄は唖然とする。

「なんだって…」

「えへへへへへ…♡ えへへへへへ…♡」
亜津美が、息を切らしながら笑っている。

このままじゃ刺されてしまう。
そう思った松雄はやむを得ず、亜津美を蹴り飛ばした。

「きゃあっ」
吹き飛ばされた亜津美が
悲鳴をあげる

亜津美の身体はもう、限界なのか、
倒れたまま動かない。
不気味な声で笑いながら。

「---貴様!亜津美をもとに戻せ!」
金網の外にいる竜馬と昭也に向かって叫ぶ。

しかし竜馬は呆れた様子で言った。

「--おいおいおい、ちゃんとデスマッチしろよ!
 松雄!お前、ただ、亜津美の攻撃を
 避けてるだけじゃねぇか!」

うんざりした様子で竜馬は言うと、
亜津美に向かって叫んだ。

「--亜津美!”自分を壊せ”」
竜馬がそう言うと、
亜津美は立ち上がって、自分の服をナイフで
切り始めた。

「--お、おい!」
松雄が叫ぶ。

「--さぁ、どうする?亜津美ちゃん、
 自分で自分を痛めつけ始めたぞぉ?
 松雄~~~どうするぅ?」
竜馬の言葉に、松雄は金網を蹴り飛ばして、
亜津美の方を見る。

上着をナイフで切り刻んで、
さらにはスカートをも切り刻み、
亜津美は笑っている。

「--ふふふふふふ♡」
自分の肌を優しく切りつけて、
亜津美は嬉しそうにほほえんでいる。

「--やめろ亜津美!」
松雄が亜津美を止めようとして、
近づいたその時だった。

亜津美がニヤリと笑って、
松雄の腹部にナイフを突き立てた。

「がっ…!」

「うおっほ!
 クリティカルヒットぉ~!」
マイクを持ちながら竜馬が叫ぶ。

松雄はその場に倒れる。

「--亜津美!もっとだ!もっとやれぇぇぇ!」
竜馬が叫ぶと、
亜津美は、松雄に馬乗りになって、
乱れた髪を振り乱しながら、
松雄の顔面を何度も何度も殴りつけた。

「--おいおいおいおい」
昭也が唖然としてその様子を見ている。

「--さぁ~いよいよクライマックス~!
 このまま松雄選手は、最愛の彼女に
 殺されてしまうのか~?

 松雄選手に反撃の手段はあるのか~?」

MCの芝居をしながら、
竜馬は嬉しそうに、そう言い放った。

③へ続く

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コメント

彼女とのデスマッチ。
果たして、その結末はどうなってしまうのでしょうか。

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憑依<デスマッチ>

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