お嬢様の不夜に憑依した。
これで、自分は人生の勝ち組。
人生を、勝ち取ったのだ。
不的な笑みを浮かべながら、お嬢様は
お嬢様としての人生を楽しみ始めるのだったー。
-------------------------—
「何だよ、このフリフリしたドレスみたいのは!」
不夜が呟く。
「--はぁ~あ、いい生活送ってるお嬢様ってのは
よくわかんないな・・・」
不夜に憑依した五郎。
五郎は、人生の勝ち組である人間の人生を勝ち取ったのだ。
憑依によってー。
「--お嬢様、よろしいでしょうか?」
ノックして、執事の黒畝が入ってきた。
「あら?また?何か用かしら?」
不夜は不機嫌な様子で言う。
ついさっき、悲鳴を聞いて駆け付けた黒畝を
追い出したばかりなのに、またやってくるとは。
「--お嬢様、就寝前のマッサージのお時間でございます」
黒畝が頭を下げる。
「マッサージ?」
思わず不夜は聞き直してしまう。
「はい・・・不夜お嬢様のご希望ですから」
頭を下げる黒畝。
「き、今日は結構ですわ・・・」
お嬢様の口調とはこんなものだろうか。
不夜風の口調で、五郎はそう告げた。
「--け、結構で、ございますか?」
黒畝が戸惑った様子で言う。
「--今日は一人になりたいの。
もう、今日は部屋に入ってこないでくださるかしら?」
不夜が言うと、
黒畝は「は・・・かしこまりました」と言って
そのまま部屋の外へと向かう。
そして
「お嬢様、おやすみなさいませ」と頭を下げ、
部屋から出て行った。
「--くくふふふふ・・・
このクルクルした髪の毛・・・
綺麗な肌・・・
それが全て俺のものだなんて・・・」
不夜は口元に涎を浮かべながら笑うー。
不夜お嬢様が嫌う、下賤の笑みー。
それを自ら浮かべた不夜は、自分のベットの方を見た。
天蓋付きのベット。
こんなもので寝る機会なんて、
滅多にー
いや、今まで一度もなかった。
そしてー
漂う良い香りー
「くふふふ・・・最高ですわ!」
わざとお嬢様口調で喋った。
自分がお嬢様の口調で喋っているのに、
それが「おかしなことでははない」
何故なら、今、自分はお嬢様なのだからー。
そんな状況にも、たまらなく興奮した。
「--うふふ・・・ぬ、、濡れちゃってる・・・
濡れちゃってるわ・・・
くくく・・・ふふふふふふ!」
お嬢様の身体が、憑依している
五郎の下心に呼応して、濡れ始めていた。
うつ伏せになって、ベットのニオイを嗅ぎまくる
お嬢様。
異様な光景。
けれども、それをとがめるものはいない。
「--私は・・・わたしは変態ですわ!
うふふふふっ!」
嬉しそうに何度も何度も、自分のベットの
匂いを嗅いでいくー。
ふと、自分の髪の毛が抜けて落ちているのを見つけて、
それを不夜はペロペロと舐めはじめた。
「ん~~~~♡
んんんんんん~~~~~♡」
あまりの興奮に、うめき声のような声をあげて
喜ぶを露わにする不夜。
「んんん♡」
ベットにイヤらしい液体が付着したことを
意にも介さず、不夜はさらに嬉しそうに
髪の毛を舐めていく。
ふと、うつ伏せになっていたことで、
胸の存在が気になった。
まだ、完全に成長はしていない。
しかしながら、少しずつ、膨らみ始めている胸。
「--くふふ・・・♡
ちょっと、触ってみようかしら♪」
お嬢さあ気分で、そう言うと、
不夜は、あおむけになって、
胸を揉み始めた。
「んくふ♡ あふっ♡ひひっ♡ 最高・・・♡」
不夜は表情をゆがめて、叫んだ。
「最高ですわ♡」と。
胸を揉む手がさらに乱暴になっていく。
「んふぅ♡ あっ♡ くくっ♡ ふぅ♡ ふぅぅぅぅぅっ♡」
勝ち取ってやった
お嬢様の人生を。
俺の人生は負け組だった。
けれど、今は違う。
勝ち組の人生を、この手で勝ち取った。
「人生負け組なら、勝ち組の人生奪えばいいじゃない!
あはははははっ♡」
そう叫びながら、溢れんばかりにの
愛液の感触を味わいながら、
さらなる快感を求める身体を満足させるために、
身体を弄んだ。
「--あぁあああぁっ♡ あぁっ♡ ぁあぁうあふ♡
ふふふ♡ ふふぁぁああ♡」
お嬢様の喘ぐ声が部屋中に響き渡る。
廊下にいるメイドに聞こえるだろうか。
そんなことは関係ないー。
今はただ、喘ぎ狂いたい。
「ぁああああ、、わたしは、、わたしは不夜♡
わたしは、、お嬢様♡
あぁあ♡アアアあぁあぁああ♡ あぁあああ♡」
不夜は、何度も何度も絶頂を迎えて、
そのまま徹夜で身体を弄び続けた。
「--ちょっと」
不夜がメイドに言う。
「--着替え、持ってきて下さるかしら?」
記憶は読み取れない。
だがー昨夜、絶頂を迎えたあたりから
”感覚的”にお嬢様の日常を読み取れるように
なっていた。
お嬢様の身体で絶頂を迎えたことで、
お嬢様と同調でもしたのだろうか。
「--は、、はい、着替えでございます」
メイドの一人が、着替えを不夜に差し出す。
「--これ、洗っといて頂戴」
そう言って、不夜は、昨夜汚した服をメイドに投げつけた。
メイドは戸惑いながらも、
その服を持って立ち去る。
お嬢様の異常な行動に気付くだろうか。
いや、例え気づいたとしても、何もしないだろう。
メイドにとって、お嬢様の命は絶対なのだから。
「--あら、お疲れ様」
不夜は廊下を歩きながらゴキゲンな様子で、
メイドたちに一言一言挨拶をした。
下々のものたちに、勝ち組として挨拶をする。
なんて、心地良いのだろうy。
「--お疲れ様。」
そして、わたしが声をかけるだけで、
メイドたちは、一生分の幸せを味わうかのような
表情を浮かべる。
それが、また、たまらなく優越感に浸らせてくれた。
今日は、黒いゴスロリっぽい服を
身に着けて食事に向かう。
「--お嬢様、こちらでございます」
執事の黒畝に案内させ、
豪華なシャンデリアのある、食堂へとやってきた。
「---今日は、機嫌が良さそうだな」
父親の博昭が言う。
「--えぇ、今日は清々しい気分ですから」
そう言って、不夜は着席した。
「----!!」
ふと、食事に目をやる。
高級そうな焼き魚が食卓に並んでいる。
まずい・・・
不夜に憑依している五郎はそう思った。
五郎は、焼き魚を食べるのが苦手だ。
いつも、裏返して、皮を適当にはいで食べる。
お世辞にも、綺麗な食べ方とは言えない食べ方で、
前に会社の上司との宴会の席で、
「君は汚い食べ方だな。
まるでゴリラみたいだ」と蔑まれたことがある。
「---」
不夜は思わず手を止めてしまった。
汚い食べ方をしていれば、異変を感じ取られるかもしれない。
「--どうかしたか?」
博昭が尋ねる。
「え、、えぇ、ちょっと朝から、体調がすぐれなくて・・・」
不夜が言うと、博昭は「そうか・・・」と言いながら
綺麗に焼き魚を処理して、食べて見せた。
「---そうだ、今日の午後からまた、しばらく
出張でここには帰って来れないから
何かあったら、黒畝に頼むように」
博昭が言う。
「Future Story Cop.・・・」
会社名を呟く父。
「--社運を賭けた新商品の開発が大詰めなのでな」
不夜は思う。
そう言えば、この父の会社とは、
何の会社なのだろう。
会社名を聞いてもピンとこない。
あまり話を広げない方が良さそうだ。
父の会社の仕事の内容を知らないなんて、
あまりにも不自然だ。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
食堂から出た不夜は、
お嬢様としての日常を楽しむことにした。
ピアノのレッスンの時間ー
ピアノは、身体が自然と覚えていた。
優雅にピアノを弾いてみせる不夜。
「---ふふふふ、最高ですわ」
気分良くなった不夜は、
ますます上機嫌で廊下を歩いた。
スポーツの時間。
テニスを華麗にこなして見せた。
対戦相手の執事たちは、お嬢様である不夜の
実力をたたえた。
接待プレイかもしれない。
けれども、こうして褒められて、悪い気分はしなかった。
寧ろ、最高だ。
廊下を颯爽と歩きながら、
高飛車な雰囲気で髪の毛を手でかきわける。
最高ー。
わたしはお嬢様なのよ!
そう思いながら、部屋へと向かう。
「--ふふふ・・・」
部屋に戻った不夜は、あることに気付く。
不夜の部屋には、ゲームが無い。
五郎の大好きなアダルトゲームも無いのだ。
「これじゃあ…物足りませんわ」
すっかりお嬢様口調を身に着けた不夜は
執事の黒畝を呼びだした。
「ねぇ、黒畝。
私がリストアップしたこれをすぐに
手配してくださる?」
不夜が言う。
黒畝は不夜から渡されたリストを見て、
顔色を変える。
リストには、アダルトPCゲームの名前が
大量に記載されていたからだ。
「--お嬢様、お言葉ですが、
お嬢様はまだ17でございます」
黒畝が言う。
不夜に憑依している五郎は思う。
17-?
その割には幼く見えるな… と。
中1か、2か、そのぐらいに見えていた。
「--あら?わたしの言うことが聞けないのかしら?」
不夜は強気に出た。
父の博昭に違和感を抱かれるのは厄介だが、
執事やメイドであれば、お嬢様には絶対服従のはず。
多少の違和感を抱かれたところで、問題はないはずなのだ。
「--い、いえ、そのようなつもりは…
しかし、どうして急に?」
黒畝が尋ねると、
不夜は微笑んだ。
「この前の散歩でカフェにいた男たちが、
こういうもののお話をしてたの。
それでちょっと興味が出てきましたの」
適当な理由をつけて
黒畝を従わせようとする。
「---下々の遊びが気になりましたの。」
不夜がそう言うと、
黒畝はしぶしぶうなずいた。
100本以上のPCゲームソフトを
頼まれた黒畝。
「--明日までに手配して下さる?」
無茶を言う不夜。
しかし、黒畝は「お嬢様のご命令とあらば…」と
頭を下げて、立ち去って行った。
一人残された不夜は表情をゆがめる。
「くふふ…何の不自由もない生活、
メイドや執事たちに命じれば何でも夢が叶う…
ふふふ…♡
明日から、エロゲー遊び放題ですわ~♡
あは、あははははははっあははははははははっ!」
不夜はベットに飛び込んで
狂ったように笑い続けた。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
「-------」
廊下を歩いていた執事の黒畝は、
何者かに電話していた。
そして、電話を終えると、
綺麗に整った白ひげを揺らしながら、
静かに微笑んだ。
③へ続く
・・・・・・・・・・・・・・・・・・
コメント
Яain様から頂いた原案をもとに
書いています~
私の普段の小説には
無い味も出ていれば、嬉しいです!
明日の③で一旦終了し、続きの④以降は、
また後日になります!
(スケジュールのページで確認してくださいネ!)
コメント
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会話にちょいちょい出てくるある話題で○○フラグが立ってそうだけど、これがフラグなのかブラフなのか。続きが楽しみです
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> 会話にちょいちょい出てくるある話題で○○フラグが立ってそうだけど、これがフラグなのかブラフなのか。続きが楽しみです
ありがとうございます!
その〇〇フラグが当たっているかどうかは、お楽しみです!
SECRET: 0
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うおぉ、変態女は「自分」の匂いをくんくんするのって、エロすぎです![絵文字:v-218][絵文字:v-10]
SECRET: 0
PASS: 74be16979710d4c4e7c6647856088456
> うおぉ、変態女は「自分」の匂いをくんくんするのって、エロすぎです![絵文字:v-218][絵文字:v-10]
ありがとうございます~!
次回も頑張ります!
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漂い良い香り
漂い→漂う
別途のニオイを嗅ぎまくる
別途の→ベッドの
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> 漂い良い香り
> 漂い→漂う
>
> 別途のニオイを嗅ぎまくる
> 別途の→ベッドの
修正完了デス~
目の調子を崩してから誤字が増えてるのは
お恥ずかしい限りです!