敵対組織を葬り、
ご満悦の由里奈。
これからは、この身体で生きていくー。
女を武器に何でもできる―。
そう、思っていた。
けれど・・・。
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「--ちょ、何をするんだ!離せ!」
由里奈が叫ぶと、
若頭の森屋は笑った。
「--会長ぉ~
そんな体で居られちゃあ、
しょうがないでしょう?」
森屋が笑う。
「--目の前にごちそうがあるのに食べるな、なんて
言われて、我慢できると思いますか?」
その言葉に、
由里奈は叫んだ。
「会長は俺だぞ!離せと言っている!」
怒鳴り声をあげる由里奈。
しばられたままの由里奈の彼女・吾郎は、
由里奈の怒声にビクッとする。
心優しい由里奈のそんな姿は、
今までに見たことがないから、
驚くのも無理はない。
「---断る。
そんな可愛い身体してるからいけないんでしょう?」
森屋は、由里奈にキスをした。
「んぐっ・・・やめろ!」
由里奈は思いっきり森屋を殴りつけた。
人を今まで殴った経験なんか
ないであろう由里奈は、
その手に血がついても動じることなく、
森屋の方を見た。
「-おい!お前ら!こいつは破門だ!」
由里奈が怒りに満ちた表情で叫ぶ。
殴られた頬を抑えながら森屋がーー
”笑った”
「--な、何をしているお前ら!
早くこいつをつまみ出せ!」
服を着ていない女子高生が、
裏社会の人間たちに叫ぶ異様な光景。
「---くそっ・・・由里奈」
吾郎は何もすることもできず、
その様子を見守らされていた。
「---会長、すみませんね」
森屋が血の混じった唾を吐きながら笑う。
「--女の子になった会長のことを
”おもちゃにしたい”
皆と話し合って、そう決めました」
森屋の言葉に
由里奈は唖然とした。
「な・・・なんだと」
森屋が叫ぶ
「おい!お前ら!
今日は食べ放題だ!」
そう言うと、森屋が由里奈を再び押し倒し、
由里奈の両手と両足を、他の構成員たちが
押さえつけた。
「や・・・やめろ!やめ・・・あぁっ♡」
森屋に刺激されて、
甘い声が出てしまう由里奈。
「--いい声だすじゃないですか会長ぉ!
そそりますよ・・・ぐへへ」
森屋はケダモノのような笑みを
浮かべて、由里奈を見た。
「んっん~良い身体だ。」
そう言うと、森屋は服を脱いで、
由里奈の上から覆いかぶさるように
して抱き着いた。
「やめ・・・やめて!あぁあ・・・♡ ひっ♡ あぁん♡」
由里奈が甘い声を出して
喘ぎ始める。
「--体は正直ですねぇ、会長?」
森屋が言う。
由里奈は必死に声を出すのを耐えようとするも、
森屋のプレイに、耐え切れず、体から液体を垂れ流し、
盛大に喘ぎ続けた。
「-よぉし、俺のターンは終了だ」
森屋は、由里奈の身体に突っ込んでいたアレを
嬉しそうに眺めると、
他の構成員たちに向かって叫ぶ。
「次は、お前らのターンだ!」
若頭の森屋の許可を得た野獣たちが
由里奈に襲い掛かる。
「あんっ♡ ひゃうっ♡ あっ♡ あっ♡ あぁっ♡」
由里奈に憑依している
会長の茂久は、あまり気持ちよさに、
声を出すことしかできなくなっていた。
身体の底から吹き出す様な快感ー
抑えきれない声。
どんなに抑えきろうとしても、
身体の底から噴き出る声を抑えることはできない。
噴火する火山のように、
そのエネルギーを抑えることなどできない。
「んんんっ♡ あぁあああああああっ♡」
淫らな格好で喘ぎまくる由里奈。
「---テメェら!」
吾郎が叫んだ。
盛り上がっていた森屋や、
他の構成員たちが、
すっかり忘れていた、という顔で、
捕まえた吾郎の方を見た。
「--おー、お前も混ざりたいか?」
若頭の森屋は笑う。
そうこうしているうちにも、
部屋に由里奈の喘ぎ声が響いている。
「--由里奈を・・・返しやがれ!」
吾郎はそう言った。
森屋は鼻で笑った。
「--悪いなぁ、坊主。
会長がこの子に憑依しちゃったのはな・・・
俺らにはどうすることもできねぇんだ」
森屋の言葉は嘘ではない。
暗黒組のヒットマンに撃たれて死んだ会長が、
女子高生の由里奈にどのようにして憑依したのかは知らない。
そして、森屋たちに、それをどうすることもできない。
「ー由里奈は、両親のために必死に・・・
それを、それをこんな・・・!」
由里奈が絶頂に達してピクピクと体を
震わせている。
こうなってしまうと、もう何も考えられないー。
快感に脳が支配されて、
頭が真っ白になるー
そんな、感覚。
「はぁ~♡ はぁ・・・♡」
由里奈は完全にメスの顔になっていた。
「---いいじゃねぇか、そんなこと」
森屋は笑う。
「--この女は、俺たちのおもちゃだ」
森屋が演説するかのように、
手を広げて宣言した。
「今日から、俺が爆竜会の会長だ!」
大々的に宣言する。
周囲の構成員たちが
「森屋会長~!」と嬉しそうに手を叩いて叫ぶ。
「--あぁ・・・♡ はぁん♡」
由里奈はもう、反論することもしなかった。
あまりの興奮に、我を忘れている。
「---由里奈!
くそっ!テメェら!!!!
ぬおおおおおおおおっ!」
吾郎が怒りに震え、
信じられないことに拘束を自ら破った。
「--なにっ!」
余裕の表情を浮かべていた森屋が
驚いた表情で吾郎を見る。
即座に、爆竜会の構成員たちが、
吾郎に襲い掛かった。
しかしー、
吾郎は次々と爆竜会の構成員たちをなぎ倒していく。
元々、武術を習っていたこと、
そして、由里奈を踏みにじられた怒りで、
吾郎は超人的な身体能力を発揮したのだった。
「やるじゃねぇか」
森屋が言う。
「--由里奈を、返せ!」
吾郎が言うと、
森屋は、由里奈を抱き寄せた。
「はぁ・・・♡ あぁ・・・♡」
あまりの快楽に、全てがどうにでもよくなってしまう。
今の由里奈はそんな状況だった。
「---おら!かかってこいよ!」
森屋は興奮して欲情しきった由里奈を
盾のようにして持つと、笑う。
「くそっ!女の子を盾にするのか!」
吾郎が叫ぶ。
すると、森屋はケラケラと笑った。
「--女ぁ?こいつはおれの雌だ!」
森屋は由里奈にキスをすると
挑発的な表情で、吾郎を見た。
「貴様ー!」
殴りかかる吾郎。
しかし、由里奈を盾にされて
怯んだスキに
みぞおちを蹴られ、その場に蹲った。
「ははっ!無様だなぁ!」
森屋はそう言うと、不気味にほほ笑んだ。
由里奈は、そんな様子を見ても、
うつろな目で甘い声を出しているだけだった。
森屋は、吾郎の頭を掴み、言う。
「--もう、あの女はお前の女じゃないんだよ?
わかるか?」
森屋に言われて、吾郎は森屋を睨みつける。
「ーーおぉ、怖いねぇ、
でも見ろよ、あの女の顔」
森屋に言われて、吾郎は由里奈の方を見る。
由里奈は、緩んだ表情で顔を赤くしながら
自分で胸を触り、喘いでいる。
「--ゆりな・・・」
吾郎は悔しそうに眼に涙を浮かべた。
優しかった由里奈が、こんな・・・。
「-ーくくく、悔しいだろ?
でも、まぁ、俺も鬼じゃない。
お前にはスペシャルコースを用意してやったぜ」
そう言うと、森屋は不気味な笑みを浮かべて
吾郎をじっと見つめるのだった。
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その日の夜。
深夜の東京湾で、
ドラム缶を運ぶ男たちの姿があった。
その男たちの背後には
爆竜会の新会長となった森屋も居る。
「釣った魚は放流してやらなくちゃなぁ!
それ!」
森屋がドラム缶を蹴り飛ばして、
それを東京湾に沈めた。
「---アデュー」
森屋は敬礼しながら笑うと、
そのまま部下たちを引き連れて
立ち去って行った。
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後日ー。
森屋は、由里奈を抱きかかえたまま
構成員たちに指示をした。
「俺たち爆竜会は、今後、さらに勢力を
拡大するー。」
構成員たちに高らかに宣言する。
「--俺たちにもう、怖いものはない!」
そう宣言する森屋の腕の中では、
由里奈が、飢えた表情で、微笑んでいたー。
憑依された少女はー
背中に彫り物を彫らされ、
身体を武器に使われ、
挙句の果てに、理性をも壊され
森屋のおもちゃになってしまった。
「--由里奈、お前はこれからも俺たちのおもちゃだ。
いいなー」
「---はい」
由里奈は顔を真っ赤にして嬉しそうに微笑んだ。
由里奈に憑依している会長・茂久の理性は
既にはじけ飛んでいた。
由里奈は、もう、何も考えられない。
ただただ、欲求と快楽に溺れることしか
出来なくなっていた。
世間ではー
由里奈は失踪ー、
吾郎は、ドラム缶に入った水死体で発見され、
大騒ぎになっている。
けれどー
そのニュースを見ながらも、由里奈は
何の反応も示さず、
四つん這いになって、爆竜会の構成員たちに
お尻を向けていた。
「---」
爆竜会会長になった森屋は、
その光景を見ながら、あることを思いついた。
「---憑依・・・か」
そう呟いた森屋の口元には、
不気味な笑みが浮かんでいた。
おわり
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コメント
以前、没になった作品でしたが
ようやく書いて、完結させることができました!
思い浮かべたネタが、無駄にならなくて良かったです!
お読み下さりありがとうございました★
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