憑依空間が84万アクセスを達成しました!
ありがとうございます!
今回は、記念に、ちょうど1年ぐらい前に書いたリクエスト作品
憧れの人生の後日談を書いていきます!
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中学時代、いじめを受けていた少女、
権守恵美里(けんもり えみり)。
彼女は、中学卒業の日に、
交通事故に遭い、そして、
クラスの優等生で人気者だった女子生徒、
松川 希美(まつかわ のぞみ)に憑依したー。
憧れの人生を奪った彼女は
高校、大学と楽しい人生を送ったー
が、それは長くは続かなかった。
どんなに元々の人生が輝かしいものだったとしてもー
恵美里の本性は邪悪だったー。
周囲は豹変した希美から離れていった。
そして、彼女は孤立した。
大学を辞めて、
彼女は堕ちるところまで堕ちた。
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夜の街を歩いていた希美は、
ふと足を止める。
「--」
後ろを振り向くが、そこには誰も居ない。
人気者の人生を奪った。
でも、それは長くは続かなかった。
希美の人生を奪い、支配している優越感に浸っていた。
でも、結局は同じ。
今、こうして、夜の風俗店で働くようになり、
彼女は、堕落した日々を送っている。
もちろん、風俗店で働いていても、
目標を持って輝いている子は居る。
けど、自分にはそれも無い。
風俗で、男に体を売り、
そのお金でホストクラブのホストに貢ぐ。
そんな人生を送っていた。
ふと、路地にあった古びた鏡を見る。
確かに、今でも可愛い自分の顔。
けれどー。
もう、その輝きは失われてしまった。
同窓会の日、かつてのクラスメイトたちに失望され、
彼氏にも捨てられー
「--ふふ、もうどうにでもなっちゃえ!」
希美は、そう叫ぶと
近くにあった居酒屋に入った。
「あははははは!本当に世の中クズよね~!」
希美が居酒屋の店主に絡んでいる。
「--希美ちゃん、そろそろ飲みすぎだよ」
店主が窘めても、
希美は止まらない。
飲んで、飲んで、飲んで。
今や希美のストレス発散法は、それしかなかった。
「--こんなに可愛いわたしが居るのに、
だ~れも、わたしに見向きもしない!」
喚き散らす希美。
かつての優しかった希美の姿は
もう、そこにはない。
全てを憎み、
自分の性格の悪さを棚に上げて、
日々、恨み言を言い放つ希美。
憑依した恵美里の性格の悪さが、
希美の容姿を超越したのかもしれないー。
(こんな性格じゃあな・・・)
店主は心の中でそう思ったが、
口にはしなかった。
希美が喚きだすのが目に見えていたからだ。
「--きゃはははは!ごちそうさま~!」
汚らしく笑いながら、希美は、
居酒屋から外に出る。
鼻歌を歌いながら
スキップして、家へと向かう希美。
もう、どうにでもなれ。
こんな世の中ー
「---なぁ、お姉ちゃん」
背後から声がした。
居酒屋に入る前から、希美をつけていた男ー。
「---なぁに?」
希美は酔った状態で返事をする。
男はー風俗店の常連客の
おっさんだった。
「--なぁ、希美ちゃん!俺と遊ばないか?
俺、いつも希美ちゃんのこと考えててさ・・・」
下心丸出しの男。
でも、もうそれでも良かった。
自分を必要としてくれるならー
例え、壊れても
たとえ、雌のように扱われてもー
「--うふふ♡いいわよ」
希美の返事に、男は一瞬戸惑うような表情を浮かべた。
「--堕ちるところまで、堕ちちゃいましょ?」
希美は、イヤらしく微笑んだ・・・。
おわり
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コメント
あと16万で100万アクセスですね・・・!
本当にありがとうございます!
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