身近な生活用水ー。
もしも、その水道水に、
悪魔が紛れ込んだらー?
その、悪魔が人間の身体を乗っ取ったら…?
--------------------—-
「-来週のテスト勉強、はかどってる?」
ツインテールの少女が、隣にいるロングヘアーの少女に聞く。
「う~ん、まあまあかな」
ロングヘアーの少女、池田 菜々実(ななみ)は、ほほ笑みながら答えた。
菜々実は、クラスでも成績3位の優等生。
落ち着いた性格で、可愛らしい赤淵のメガネがよく似合う子だ。
「--またまたぁ、そんなこと言って、本当はもうばっちりなんでしょ?」
ツインテールの少女、吏子(さとこ)が笑いながら言う。
「そ、そんなことないよ!」
菜々実が顔を赤くしながらそう答えた。
穏やかな日常ー。
それは、これからも変わらない。
…はずだった。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
水道管の中ー。
流れる水道水。
そこで”異変”が起きた。
水の中に潜む
無害なバクテリアが
突然変異を遂げたのだ。
予測することのできない、
生命の変異。
それが、起きた。
変異したバクテリアは意思を持った。
そして、このバクテリアには、
人間で言う下心があった。
欲深いバクテリア。
それは、スライムの様な形に変化して、
水道管を流れ、とある家庭の蛇口の奥で
その時を待っていた。
「ただいまー」
菜々実が帰宅する。
しかし、今日は誰もいない。
妹の沙耶(さや)は部活で遅いと聞いているし、
父は仕事で今日は遅い。
母は、久しぶりに学生時代の友達と会うとかで
今日は遅くなると言っていた。
「誰も居ないのにただいましちゃった」
舌を出しながら悪戯っぽく微笑む菜々実は、
無性に喉が渇いていた。
今は夏だから、無理もない。
菜々実は
”誰も見てないからいっか”と
蛇口に口を近づけてそのまま水を飲もうとした。
普段、彼女は上品に振る舞っているものの、
根は案外がさつだった。
蛇口をひねる菜々実。
水道水があふれ出す。
そして、その水道水が菜々実の口の中にー。
「----!?」
菜々実は、違和感を感じた。
水道水にあるはずのない”感触”を感じたのだ。
ドロドロとした何かを。
「~~~~っ!」
菜々実はそれを吐き出そうとした。
汚水でも混じっていたのだろうか。
しかし、吐き出そうとしても、
”それ”はまるで意思を持つかのように、
喉の奥へと進んでいく。
「げほっ!ごほっごほっ!」
菜々実は、苦しくなって、その場に蹲った。
”何か”が、喉の奥に入っていく。
「ひゅう…ひゅう…」
呼吸がおかしくなった菜々実は、
真っ青な表情で、胸のあたりを押さえだした。
「んっ…な、、なんなの…」
菜々実が必死に声を出す。
「---ん…んん・・・あぁっ!」
あまりの苦しさに悶絶するような声を出して
菜々実は、さらに咳き込む。
「ひっ…う…助けて」
菜々実はスマホの方に手を伸ばすも、
途中で、胸が抉られるような感触を味わって
両手で胸を押さえて、ひたすら苦しみ始めた。
「あぁああああああっ…あぁあああああああっ!」
可愛らしい顔が恐怖に歪んでいる。
その場で、あおむけになって
身体をビクンビクンさせている。
周囲に誰かが居たならば、
すぐに救急車がよばれるほどの異様な光景。
しかし、今、家には菜々美しかいない。
「ふう…ひゅう…」
おかしな呼吸をしながら
菜々実はゆっくりと起き上がった。
その目はうつろだった。
意識が無いかのようにー、
魂が抜けているかのように。
菜々実は、ゾンビのように歩き出すと、
そのまま水道のところへと向かった。
そして、うつろな目のまま、不気味な笑みを浮かべる。
「もっと…もっとだ…」
感情のない声で言うと、
菜々実はその口で蛇口にしゃぶりついた。
そして、水道の蛇口をひねると、
その蛇口を口に咥えたまま、
大量の水を飲み始めた。
「うくくくくく…くくくくくくくく!」
声にならないような不気味な笑い声を
上げながら、菜々実は、
水を飲み続ける。
喉が、ゴクゴクと動き続けて、
大量の水が菜々実の中へと入っていく。
いや、それはただの水ではない。
突然変異を起こしたバクテリアが含まれる
”決して飲んではならない水”を
菜々実は嬉々として飲み続けた。
既にー
菜々実は最初に飲み込んだバクテリアに意識を乗っ取られていた
水道水を接種したことにより、謎のバクテリアに憑依されて
操り人形になってしまったのだ。
「ぐふっ…ふふふふっ…あふふふふふっ」
蛇口から口を離すと、
菜々実は水を止めることもせず、
そのままリビングの方に向かって歩き出した。
水の飲みすぎで、お腹が膨れて、
ゴポゴポと音を立てている。
口から水を垂らしながら
菜々実は不気味に笑った。
その時だったー。
スマートフォンの着信音が鳴り響く。
菜々実は、今日、この後、
彼氏…とはいかないまでも、好きな男子と一緒に
買い物に行く約束をしていた。
首を不気味に傾けながら、
スマートフォンを見つめる菜々実。
菜々実に憑依したバクテリアたちは、
菜々実の記憶を読み取り、
スマートフォンがどのようなものかを、瞬時に理解した。
「---もし…ゴぽ・・・ もしもし」
菜々実が、水を含んだ不気味な声で応答した
”あ、菜々実?もう俺ついたけど、
今、どこにいる?”
菜々実は笑みを浮かべた。
「--わたしね・・・今から・・・
エッチするの・・・ぐふ・・・ふふふ・・・ふふふふふ」
バクテリアたちは、下心の塊だった。
何故かはわからない。
けれど、
突然変異に、理由なんてないのかもしれない。
変異したバクテリアたちが邪な性質を
持っていた。
それだけのことだ。
「---エッチ・・・えっちえっちえっちえっち!」
菜々実が汚らしい笑みを浮かべてスマホの先に居る
好きな男子生徒に向かって言う。
”お、、おい、菜々実?”
相手の男子生徒は戸惑っていた。
当たり前と言えば当たり前だ。
「うふふふふふふ♡ うははははははは♡」
菜々実は口から水をポタポタと吐き出しながら
笑う。
既に興奮しきっていて、菜々実の下着はグッショリと濡れていた。
「---ははははぁ♡」
菜々実はスマホを放り投げると、
男子生徒の叫び声を無視して、
その場で胸を揉み始めた。
「うんぐ・・・♡ ぐぐぐぐぉ♡ ふへ、ふへへへへ♡」
奇声をあげながら、菜々実は、生まれて初めて
味わう快感を味わっていた。
「はぁっ♡ はぁぁぁ♡」
出しっぱなしの水の音が響き渡る中、
菜々実は色っぽい声を出して、
興奮を噛みしめている。
「--はぁぁぁぁん♡ あぁっ ぁ♡」
制服のボタンを引きちぎりながら、
その場に膝をつく菜々実。
なおも、菜々美は自分の身体を弄んでは
顔を真っ赤にして、喜びの声をあげている。
「っあぁ♡ あぁ♡ はぁああああああん♡」
次第に声が大きくなり、
出しっぱなしの水道の音が、
菜々実の喘ぎ声にかき消されていく
「うぁああああっ♡ すごい…♡ すごい♡ しゅごいよぉ♡」
菜々実が、欲情しきった表情で舌をペロペロ
させながら叫んでいる。
ポタポタとイヤらしい液体が、菜々実からあふれ出し、
菜々実は四つん這いになって、床に落ちたその液体を
ペロペロと舐めはじめた。
もはや人間としての理性など完全に失ってしまった、
ただの獣に成り果てた菜々実は、
床のゴミ共々、自分の愛液を舐めまくった。
「ふぅん・・・♡ ふぅぅぅ♡」
菜々実はゆらりと立ち上がると、
テーブルの角に自分の身体をこすりつけて喘ぎ始めた。
「ふんぁあああ♡ あぁああああああああっ♡」
菜々実の声がさらに大きくなる。
「いあぁあああああ♡ ぁあはっ♡ あぁあああああ♡」
もう、水道の音なんて聞こえない。
通話が切れたスマートフォンがむなしく床で横たわる中、
菜々実は、そこら中に自らの体液をばらまいて
なおも喘ぎ続けた。
制服はボロボロになり、
整っていた髪の毛も、ボサボサに乱れまくっている。
そして、菜々美は、欲望に満ちた2時間を過ごした。
「ふへ…♡ へへっ♡」
びりびりに破けた制服が散乱し、
愛液まみれになったボールペンが、床に転がっている。
菜々実は、そこに四つん這いになって、
さらに愛液を舐め続けていた。
「ぐふっ・・・ふふふふふふふ♡」
青ざめた顔色のまま、菜々実は
なおも、体を酷使されていた。
バクテリアに憑依された今の菜々実は、
もはや、性欲を満たすためだけの
道具にすぎなかった。
バクテリアの意思に従って
ひたすら快感を味わい続ける菜々実。
そこにー
妹の沙耶が帰ってきた。
「ただいま!」
妹はいつものように、そう言った。
しかし、中から返事はない。
鼻につくニオイ。
中から聞こえるうなり声のような声。
そして、水道水の音。
「---お、、、お姉ちゃん、いないの?」
沙耶は恐る恐る声をかけた。
しかし、返事はない。
中学3年生の沙耶は、
ツインテールの可愛らしい女の子。
可愛らしい表情をゆがめながら、
リビングへと向かう。
そこにはーー
ほぼ全裸の状態で四つん這いになって
散らかった部屋で何かを舐めている
菜々実がいた。
「--へっ…お、、、お姉ちゃん・・・」
あまりの光景に、沙耶は
裏返った声で姉を読んだ。
すると・・・。
姉は振り向いて、笑みを浮かべた。
乱れきった姿で。
「--飲みなさい」
菜々実はゆっくりと立ち上がると、
水道水の方を指さした。
「の、飲みなさいって??
な、なに??なにやってるの?」
沙耶が言うが、
菜々実は「飲むのよ」としか言わない。
今も出続ける水道水の
蛇口の部分には、
さらなるバクテリアが、
次の憑依先を待ち構えている。
「---飲め 飲め 飲め 飲め」
機械的に菜々実が言うと、
妹のツインテールを無理やり引っ張って、
そのまま水道水の方に向かう。
「い、痛い!痛いよお姉ちゃん!」
沙耶は目に涙をうかべながら叫ぶ。
しかし菜々実はそれを無視して、
無理やり、沙耶の口を蛇口に押し付けた。
「むぐっ・・・ぐっ…ああああああ!」
沙耶の口に水と、バクテリアが流れ込む。
菜々実は笑みを浮かべて、
沙耶を乱暴に床に突き飛ばすと、
沙耶は床で苦しみ始めた。
おどなくして、沙耶は静かに立ち上がった。
「ごぼぼ・・・・・・おねえちゃん・・・」
沙耶の身体も、バクテリアに乗っ取られてしまった。
そして二人は、
そのまま抱き合い、さらなるエッチを始めるのだったー。
②へ続く
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
コメント
昨日まで書いていた覆面ライダーとは違い、
純粋に憑依だけを楽しむ小説です!笑
物語性は極力少なくして、
憑依(?)の魅力を楽しめるように書いたつもりです!
これを憑依・・・と言うのかは怪しいところかもしれませんけれど・・・!!
コメント