<憑依>姉妹の亀裂③~愛~(完)

姉の美優希が憑依されたことに気付いた
妹の那美。

妹の那美は、勇気を振り絞って、
大好きな姉が憑依されてしまった現実と向き合うー。

その先に、待っているものは…。

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★7日目★

「--あ、、あなたは誰なの…?
 わ、わたしのお姉ちゃんじゃない!」

あ~あ、気づいちゃったのか。
ま、いいけどね…。

「ふふふ…どこからどう見ても、
 わたしはわたしでしょ?」

色っぽいポーズを魅せつけてやるー。
妹でも、姉に対してドキドキしたりするのかな…?
くくく…。

「---お…お姉ちゃんは、、そ、、そんなこと…
 しない…から…!」

顔を真っ赤にしちゃって…。
案外、可愛いところ、あるじゃない。

「---ふふ、どうして赤くなってるの?」
那美に近づいて、色っぽく囁く”わたし”

「--え…え、、そ、、その…
 や…やめてお姉ちゃん…」

那美が混乱して、言う。

あぁ…どうしてそんなに戸惑ってるの那美…。
”わたし”の大切な妹…
わたしの大好きな妹…。

あぁ、もう…ゾクゾクしちゃうじゃない。

「--ねぇ…わたしとえっちなことしよ?」

…ふふふふふふ、、
那美…那美…わたしの大事な妹…
うふふふふふふ♡

「・・・お、、、お姉ちゃん…」

那美が、目を  そら   ス

あ・・・???
いや、待て・・・

何だ…
…俺は…納谷… ア…???

あ…れ…
興奮が止まらない…

「---お姉ちゃん…!!!」
那美が飢えた表情でわたしを見る。

そんな目でわたしを見つめないで…
お姉ちゃん興奮しちゃう…!!!

ずっとずっとずっとずっと、
あなたのことが大好きだった。

デモでもでもでもでもでも、
私はお姉ちゃんだから、
お姉ちゃんとしての振る舞いを…

あぁ…ア…
俺は納谷??わたしは美優希??

うふ…うふふふふふふふ♡

那美にそんな目で見られたらわたし…
もう…

わたしが誰だってイイ…!!!

うふふふふふふっ

「あぁ…那美!!!!」

わたしは那美を押し倒して狂ったように、
服を引きはがした。

「あぁ…♡ お姉ちゃん、あなたのことがずっと
 大好きだったの…♡
 もう我慢できないっ♡
 那美!わたしと一緒に、快楽のそこまで
 墜ちちゃいましょ…♡」

わたしはーー
もう、何が何だか分からなかった。

目の前にいる”可愛い妹”がーーー。
顔を赤らめてわたしを見ているーー。

わたしが、誰だって、もう、どうでもいい。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

お姉ちゃんが…わたしのことを
襲おうとしているー。

「ーーーおねえちゃん…♡」

でも…
わたし、お姉ちゃんの中身なんてもう、
誰でも良かった。

わたしにとってお姉ちゃんはお姉ちゃんなんだから…!

お姉ちゃんが、わたしの洋服を
引きちぎっていく…。

あぁ…お姉ちゃんお姉ちゃんお姉ちゃんおねえ…

あぁ…♡
お姉ちゃんがわたしの胸を触っている。

わたしの顔を舐めているー。

こんなに凄いおねえちゃん、
見たこと無い…

あぁ…すごい、すごいよ♡

憧れだったお姉ちゃんと、
こんなに近い距離で…

「んあぁ…♡ お姉ちゃん…♡」

わたしの上に乗って、興奮しきった様子の
お姉ちゃんを見て、わたしもドキドキが止まらない。

「あぁ…♡ 那美…♡」

お姉ちゃんが、わたしの唇に手を当てて、
唇をわたしに重ねた。

あぁ…すごい…すごい…

わたしと、お姉ちゃん…
キスしちゃった…

お姉ちゃんの舌が、わたしに絡んでくる

あぁ…
お姉ちゃんの愛情を感じる…!

ひゃぁ…♡

何か、”口から流れ込んできた”

これは・・・
お姉ちゃんの記憶…??
お姉ちゃんが、わたしの中に流れ込んできた…??

んあ…??
わたしが、お姉ちゃんに流れていく…??

あれ…
わたしは…那美・・・??
みゆき…???

あれれ…
納谷…

なにこれなにこれなにこれ…

お姉ちゃんがわたしの中に、
わたしがお姉ちゃんに?
わたしが知らない男の人に。

お姉ちゃんの口から、
他の人の記憶が流れ込んでくる…

「んっ・・・あぁっ…あぁああああああ♡」

もう、わけが分からない。

でも、、なんだかすっごく気持ちいい!

わたしは、もう、何が難だろうと、
どうでもよかった。

ただただ、気持ちイイ。
ただただ、喘ぎたいーーー

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

★8日目★

「--お姉ちゃん!行ってきます!」

那美が、わたしに手を振る。

「--うん、行ってらっしゃい!」
わたしは那美を見送った。

あれ?そういえば、今日は那美がでかけるの、
早いような?

いつもはわたしよりも後に学校に向かうのに。

「--朝練か何かかな?」
わたしは軽く微笑みながら準備を始めた。

そういえば、今日は那美がやたらとわたしに
近づいてきた。
とても、ゴキゲンだったし。
何かあったのかな?

ふふ、那美ったら可愛いんだから。

・・・・でも
わたしには分かるー。

わたしは那美のお姉ちゃんでもあり、
那美でもあるのだからー。

昨日、那美とエッチをして、キスをした時に、
わたしの中に那美の全てが流れ込んできた。

そしてー
わたしの全てが那美の中に流れ込んだ。

ふふふ・・・♡
わたしと那美はひとつになったの。

からだはふたつだけど、心は一つ。
わたしは美優希ー
わたしは那美ー

お…れ……

ふふ・・・大好きな妹と、一つになれるなんて…
最高…!

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

今日のお姉ちゃんはとても嬉しそうだった。
ううん、わたしもかな?

わたしもとっても嬉しい。

大好きで、憧れだったお姉ちゃんの全てが
わたしの中に流れ込んできたんだもん!

わたしはお姉ちゃんと一つになって、
お姉ちゃんはわたしと一つになった。

昨日、お姉ちゃんとキスしたときー
お姉ちゃんの全てがわたしに流れ込んできた。

なんだか”ナヤ”とかいう”ノイズ”も流れ込んできたけれど、
わたしとお姉ちゃんの邪魔はさせない。

わたしたちの心は、
わたしたちだけのもの。

わたしは那美だけど、
お姉ちゃんの記憶、人生、感情ー
全て、わたしの中に存在している。

お姉ちゃんとわたしは、ひとつにー。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

夜ー。

とある姉妹の部屋からは、
甘い声が響き渡っていた。

姉の美優希と、
妹の那美が、飢えた表情で
抱き合っているー。

「ふふふふふふ・・・♡
 今日は、どんな一日だった?
 わたしに教えて…?」

姉の美優希が言う。

「うん。わたしもお姉ちゃんの
 一日、知りたいな♡」

妹の那美がほほ笑む。

二人は抱き合ったまま、
濃厚なキスを繰り返した。

二人の今日が、二人の間で混ざり合っていく。

姉の美優希が妹に抱いていた愛。
妹の那美が姉に抱いていた愛。

それらが、昨日のエッチの際に、
美優希に憑依していた納谷の憑依薬の作用と
重なり、暴走した。

結果―。
姉の美優希と妹の那美は、混ざり合ってしまった。

体は美優希だけれども、那美の記憶や意識も持つ姉。
体は那美だけれど、美優希の記憶や意識も持つ妹。

二人は、2つの身体でひとつになった。

「んんぁ♡ おねえちゃん♡ おねえちゃん♡ おねえっ あっ♡」

「うふふふ♡ かわいい♡ かわいいよ♡ なみぃ♡ あぁん♡」

二人はキスを続けたまま、
姉妹とは思えないような深い交わりを、
深夜まで続けるのだった…。

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★9日目★

「……納谷のやつ、最近学校にこねぇな?
 近本さんに憑依してるはずなのに、
 なんだか普通だしな」

美優希に憑依していた納谷の友人、
藤吾は思うー。

納谷のやつ、これ以上欠席すると、
単位が取れなくなって留年になるぞ?

と、藤吾は思いながら、
昼休みに美優希を呼び出した。

「---どうしたの?急に呼び出して」
美優希が不思議そうに言う。

「---…あのよぉ…納谷…
 そろそろ自分の身体に戻った方がよくないか?」

藤吾が言うと、
美優希は首をかしげた。

「納谷くん?何言ってるの?」

と。

藤吾は、それ以上何も言えず、
「いや、なんでもない」とだけ言って立ち去った。

友人の納谷が、
自宅で変死体となって発見されたのは、その日の午後のことだった。

おわり

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この後も、意識が混ざり合ってしまった二人は
毎晩、二人で、熱い時間を過ごしているようです!

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