姉の美優希が憑依されたことに気付いた
妹の那美。
妹の那美は、勇気を振り絞って、
大好きな姉が憑依されてしまった現実と向き合うー。
その先に、待っているものは…。
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★7日目★
「--あ、、あなたは誰なの…?
わ、わたしのお姉ちゃんじゃない!」
あ~あ、気づいちゃったのか。
ま、いいけどね…。
「ふふふ…どこからどう見ても、
わたしはわたしでしょ?」
色っぽいポーズを魅せつけてやるー。
妹でも、姉に対してドキドキしたりするのかな…?
くくく…。
「---お…お姉ちゃんは、、そ、、そんなこと…
しない…から…!」
顔を真っ赤にしちゃって…。
案外、可愛いところ、あるじゃない。
「---ふふ、どうして赤くなってるの?」
那美に近づいて、色っぽく囁く”わたし”
「--え…え、、そ、、その…
や…やめてお姉ちゃん…」
那美が混乱して、言う。
あぁ…どうしてそんなに戸惑ってるの那美…。
”わたし”の大切な妹…
わたしの大好きな妹…。
あぁ、もう…ゾクゾクしちゃうじゃない。
「--ねぇ…わたしとえっちなことしよ?」
…ふふふふふふ、、
那美…那美…わたしの大事な妹…
うふふふふふふ♡
「・・・お、、、お姉ちゃん…」
那美が、目を そら ス
あ・・・???
いや、待て・・・
何だ…
…俺は…納谷… ア…???
あ…れ…
興奮が止まらない…
「---お姉ちゃん…!!!」
那美が飢えた表情でわたしを見る。
そんな目でわたしを見つめないで…
お姉ちゃん興奮しちゃう…!!!
ずっとずっとずっとずっと、
あなたのことが大好きだった。
デモでもでもでもでもでも、
私はお姉ちゃんだから、
お姉ちゃんとしての振る舞いを…
あぁ…ア…
俺は納谷??わたしは美優希??
うふ…うふふふふふふふ♡
那美にそんな目で見られたらわたし…
もう…
わたしが誰だってイイ…!!!
うふふふふふふっ
「あぁ…那美!!!!」
わたしは那美を押し倒して狂ったように、
服を引きはがした。
「あぁ…♡ お姉ちゃん、あなたのことがずっと
大好きだったの…♡
もう我慢できないっ♡
那美!わたしと一緒に、快楽のそこまで
墜ちちゃいましょ…♡」
わたしはーー
もう、何が何だか分からなかった。
目の前にいる”可愛い妹”がーーー。
顔を赤らめてわたしを見ているーー。
わたしが、誰だって、もう、どうでもいい。
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お姉ちゃんが…わたしのことを
襲おうとしているー。
「ーーーおねえちゃん…♡」
でも…
わたし、お姉ちゃんの中身なんてもう、
誰でも良かった。
わたしにとってお姉ちゃんはお姉ちゃんなんだから…!
お姉ちゃんが、わたしの洋服を
引きちぎっていく…。
あぁ…お姉ちゃんお姉ちゃんお姉ちゃんおねえ…
あぁ…♡
お姉ちゃんがわたしの胸を触っている。
わたしの顔を舐めているー。
こんなに凄いおねえちゃん、
見たこと無い…
あぁ…すごい、すごいよ♡
憧れだったお姉ちゃんと、
こんなに近い距離で…
「んあぁ…♡ お姉ちゃん…♡」
わたしの上に乗って、興奮しきった様子の
お姉ちゃんを見て、わたしもドキドキが止まらない。
「あぁ…♡ 那美…♡」
お姉ちゃんが、わたしの唇に手を当てて、
唇をわたしに重ねた。
あぁ…すごい…すごい…
わたしと、お姉ちゃん…
キスしちゃった…
お姉ちゃんの舌が、わたしに絡んでくる
あぁ…
お姉ちゃんの愛情を感じる…!
ひゃぁ…♡
何か、”口から流れ込んできた”
これは・・・
お姉ちゃんの記憶…??
お姉ちゃんが、わたしの中に流れ込んできた…??
んあ…??
わたしが、お姉ちゃんに流れていく…??
あれ…
わたしは…那美・・・??
みゆき…???
あれれ…
納谷…
なにこれなにこれなにこれ…
お姉ちゃんがわたしの中に、
わたしがお姉ちゃんに?
わたしが知らない男の人に。
お姉ちゃんの口から、
他の人の記憶が流れ込んでくる…
「んっ・・・あぁっ…あぁああああああ♡」
もう、わけが分からない。
でも、、なんだかすっごく気持ちいい!
わたしは、もう、何が難だろうと、
どうでもよかった。
ただただ、気持ちイイ。
ただただ、喘ぎたいーーー
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
★8日目★
「--お姉ちゃん!行ってきます!」
那美が、わたしに手を振る。
「--うん、行ってらっしゃい!」
わたしは那美を見送った。
あれ?そういえば、今日は那美がでかけるの、
早いような?
いつもはわたしよりも後に学校に向かうのに。
「--朝練か何かかな?」
わたしは軽く微笑みながら準備を始めた。
そういえば、今日は那美がやたらとわたしに
近づいてきた。
とても、ゴキゲンだったし。
何かあったのかな?
ふふ、那美ったら可愛いんだから。
・・・・でも
わたしには分かるー。
わたしは那美のお姉ちゃんでもあり、
那美でもあるのだからー。
昨日、那美とエッチをして、キスをした時に、
わたしの中に那美の全てが流れ込んできた。
そしてー
わたしの全てが那美の中に流れ込んだ。
ふふふ・・・♡
わたしと那美はひとつになったの。
からだはふたつだけど、心は一つ。
わたしは美優希ー
わたしは那美ー
お…れ……
ふふ・・・大好きな妹と、一つになれるなんて…
最高…!
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
今日のお姉ちゃんはとても嬉しそうだった。
ううん、わたしもかな?
わたしもとっても嬉しい。
大好きで、憧れだったお姉ちゃんの全てが
わたしの中に流れ込んできたんだもん!
わたしはお姉ちゃんと一つになって、
お姉ちゃんはわたしと一つになった。
昨日、お姉ちゃんとキスしたときー
お姉ちゃんの全てがわたしに流れ込んできた。
なんだか”ナヤ”とかいう”ノイズ”も流れ込んできたけれど、
わたしとお姉ちゃんの邪魔はさせない。
わたしたちの心は、
わたしたちだけのもの。
わたしは那美だけど、
お姉ちゃんの記憶、人生、感情ー
全て、わたしの中に存在している。
お姉ちゃんとわたしは、ひとつにー。
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夜ー。
とある姉妹の部屋からは、
甘い声が響き渡っていた。
姉の美優希と、
妹の那美が、飢えた表情で
抱き合っているー。
「ふふふふふふ・・・♡
今日は、どんな一日だった?
わたしに教えて…?」
姉の美優希が言う。
「うん。わたしもお姉ちゃんの
一日、知りたいな♡」
妹の那美がほほ笑む。
二人は抱き合ったまま、
濃厚なキスを繰り返した。
二人の今日が、二人の間で混ざり合っていく。
姉の美優希が妹に抱いていた愛。
妹の那美が姉に抱いていた愛。
それらが、昨日のエッチの際に、
美優希に憑依していた納谷の憑依薬の作用と
重なり、暴走した。
結果―。
姉の美優希と妹の那美は、混ざり合ってしまった。
体は美優希だけれども、那美の記憶や意識も持つ姉。
体は那美だけれど、美優希の記憶や意識も持つ妹。
二人は、2つの身体でひとつになった。
「んんぁ♡ おねえちゃん♡ おねえちゃん♡ おねえっ あっ♡」
「うふふふ♡ かわいい♡ かわいいよ♡ なみぃ♡ あぁん♡」
二人はキスを続けたまま、
姉妹とは思えないような深い交わりを、
深夜まで続けるのだった…。
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★9日目★
「……納谷のやつ、最近学校にこねぇな?
近本さんに憑依してるはずなのに、
なんだか普通だしな」
美優希に憑依していた納谷の友人、
藤吾は思うー。
納谷のやつ、これ以上欠席すると、
単位が取れなくなって留年になるぞ?
と、藤吾は思いながら、
昼休みに美優希を呼び出した。
「---どうしたの?急に呼び出して」
美優希が不思議そうに言う。
「---…あのよぉ…納谷…
そろそろ自分の身体に戻った方がよくないか?」
藤吾が言うと、
美優希は首をかしげた。
「納谷くん?何言ってるの?」
と。
藤吾は、それ以上何も言えず、
「いや、なんでもない」とだけ言って立ち去った。
友人の納谷が、
自宅で変死体となって発見されたのは、その日の午後のことだった。
おわり
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この後も、意識が混ざり合ってしまった二人は
毎晩、二人で、熱い時間を過ごしているようです!
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