神に憑依された亜実が、
家でとんでもない行動をし始めた。
親からは誤解され、慌てふためく清二。
一体どうすれば良いのか、
途方に暮れる清二の決断は…?
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鼻血を止めた清二は心を落ち着けて言う。
「--あの…
こ、、これ、、着てくれません?」
清二が、神に憑依された亜実に言うと、
亜実は、不機嫌そうに答えた。
「--なぜ、そのようなものを
着なければならぬ?
このほうがラクではないか」
裸の状態の亜実が身体を振り回しながら言う。
「た、、確かにそうかもしれないけど!
この世界にはルールがあるから」
清二が言うと、
亜実が不機嫌そうに続けた。
「ルール、ルール、ルール、ルール。
うるさいやつだなお前は」
そう言いながら、髪のゴムも乱暴に
引き剥がし、長い黒髪を下に垂らす亜実。
「---あ…」
思わず見とれて顔を真っ赤にする清二。
「--と、、、というか…もう無理!
お願いだから着て!」
清二が顔を真っ赤にしながらスカートや
下着を亜実のほうに押し付ける。
亜実は、「うるさい!いらぬと言っておる!」と叫び、
スカートを清二の顔に押し付けた。
「ぐふっ…」
清二は、亜実のニオイを味わいながら、
その場に倒れた。
カロリーメイトを食べる音が部屋に響き渡る。
「……あのさ」
清二が、スカートを部屋の隅において、
真剣な表情で聞く。
「中条さん…じゃなくて、神様は…
一体…何者なのかな?」
清二が尋ねると、亜実は無表情で答えた。
「分からぬ。
だが、遠い昔に、何かしていた気がする」
無表情でカロリーメイトを食べ続ける亜実。
「…お、覚えてないの?」
清二が聞くと、亜実はそのまま頷いた。
「--我は誰だったのか。
自分でも良く分からぬ」
そういうと、亜実は、立ち上がって、
清二のほうに近づいてきた。
清二の顔を間近で睨むようにして見る亜実ー。
「------」
亜実とこんなに近くで見つめ合ったことがない
清二は緊張のあまり顔をそむけた。
「---おい」
亜実が、顔を無理やり引っ張って
清二を自分の方に向かせた。
「---~~~~」
清二は顔を真っ赤にしながら亜実を見つめる。
神(?)に憑依されているとは言え、
見た目は亜実。
好きな相手に間近で見つめられて
清二の心臓はバクバク状態だった。
「---あ・・・あの…」
清二がやっとの思いで、声を出す。
「ーーーどうして、僕を…」
”どうして僕を見つめるのか”
そう聞こうと思った。
しかしーー
「----ふっ」
神に憑依された亜実が初めて笑った。
「---変な顔だな」
と。
「---なんだよ!まったく!」
散々緊張させられて何を言い出すのかと思えば
「変な顔」と言われたので、清二は不貞腐れてしまった。
「---それは何だ?」
亜実が指をさす。
そこにはーー
清二の緊張と興奮でズボンが破裂しそうな状態の
それがあった。
「--う、うるさい!放っておいてよ!」
清二が叫ぶ。
「---か、、神様が服を着ないから
こうなっちゃうんだよ!」
清二が目を逸らしながら叫ぶ。
好きな子が、部屋に上がってきて、
しかも、服を脱ぎ捨てている。
清二に、耐えられるはずがなかった。
「---服?ふん…よく分からんな」
亜実が呟く。
「---ところで…」
亜実がさらに口を開いた。
「---これは、何だ?」
亜実が自分の胸を指さす。
「---はっ…はぁ!?」
清二が声をあげる。
これ以上、自分を惑わさないでほしい。
お願いだから解放してほしい。
清二はそう思った。
心から。
「---そ、、それは…あの、、
その、色々と…」
狼狽えていると、亜実が、
清二の手をつかんで、自分の胸を触らせた
「~~~~~~~~~~~~~~~~!!!」
奥手な清二は、爆発しそうな思いで、
震えた。
手から亜実の胸の感触が伝わってくる。
「---あ・・・あぁ…♡
な、、なんだ♡ き、、、気持ちいい♡」
亜実が声をあげる。
「---も、、、もっとだ・・・!もっと手を動かせ!」
亜実が喘ぎながら言う。
「---い、、、も、、もうこれ以上は僕…」
「いい、、、いいから♡ 言われた通りにするのだ♡ あぁん♡」
亜実が顔を真っ赤にして嬉しそうにしている。
「---もうヤダ…」
清二はそう呟くと、興奮しながら亜実の胸を触り始めた。
胸の感触ー
亜実の喘ぎ声ーー
もうダメだ。
清二は、ズボンが濡れていくのを感じていた。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
家の外に居た白いローブ男が
とある装置を起動した。
「---まずは、我らが神をお迎えしなくては」
ローブ男は思う。
神は我々のもの。
清二とかいう高校生に連れていかれてしまったのが
誤算だった。
神は、無知だ。
うまく調教すれば、あの力を自分の手にできる
「---吸収装置…起動!」
白いローブ男は謎の装置を手に叫んだ。
これはーーー
”神”の魂を吸収する装置。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
「--あぁん♡ あっ♡ アッ♡」
亜実が喘いでいる。
しかしーーー
突然、亜実の身体がビクンとなったー。
亜実に憑依していた神が、
外に居るローブ男の装置によって”回収”された。
「-----」
突然黙り込む亜実。
そうとは気づかずに、
清二は、胸を触り続けていた。
「-----え・・・」
亜実が意識を取り戻した。
清二の部屋ー。
自分の胸を揉む清二ー。
全裸の自分ーーーー
「---いやあああああああああ!!!
変態!!!!!!!!!!」
大声で叫んだ亜実は、全力で清二をビンタした。
「--えっ…え…えぇぇ!?」
痛みと驚きで戸惑う清二。
「---な、、なにこれ・・・え???
う、、、うそ…わ、、、わたしに何したの!?」
亜実が目に涙を浮かべながら、近くに投げ捨てられていた
制服で、身体を隠しながら言う。
「----え…え…ぼ、、僕が…僕が聞きたいよ!」
ーーー部屋の扉が開く。
清二が振り返ると、
そこには父の姿があった。
父の形相は鬼のようになっている。
泣きじゃくる亜実。
散らばる制服。
ーーーもうダメだ。
おわった。
清二はそう思った。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
神を回収したローブ男は笑う。
この神を手近な少女に憑依させて、
今度は自らの手で調教するー。
無知なものは、自分色に染めやすいー。
あの、マスターを蒸発させた力を
自在に操れるようになれば…。
ローブ男は、ちょうど塾の帰りか何かの
女子中学生を見つけると、
神の魂を、その子に向かって放り投げた…。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
1週間後。
清二は、なんとか誤解を解くことに成功した。
と、いうのも、亜実自身が、ローブ男たちに
拉致されたところまで覚えていてくれたからだった。
相当時間はかかったが、何とか誤解を解けたのだった。
「-----これ、食べたいな」
ファミレスの新作スイーツを指さす亜実
「え…でも、、お金があまりないなぁ」
清二が笑いながら言うと、
亜実が顔を赤らめて不貞腐れた様子で言う。
「--わたしの…、胸…触ったんだよね?」
上目遣いで清二を見つめる亜実。
「----あ・・・あ・・・、、、た、食べよう!
スイーツ食べよう!」
清二は、冷や汗をかきながらそう答えた。
「---探したぞ」
背後から声がした。
清二と亜実が振り返ると、
そこにはカロリーメイトを大量に持った
女子中学生の姿があった。
「---しもべよ。
また、続きをやろうではないか」
女子中学生が、容姿に似合わぬ口調で喋る。
「---???」
清二が首をかしげると、
女子中学生が近づいてきて、清二の手を掴み、
その手を自分の胸に押し付けた。
「--ちょ、ちょっと?」
亜実が叫ぶ。
「---あぁ…♡ 気持ちイイ…♡」
女子中学生が顔を赤らめる。
「え、ま、、まさか、、神様…!」
女子中学生の身体に憑依させられた神は、
ローブ男を蒸発させ、清二を探し続けていた-
そして、今日、ようやく見つけた。
「--ま、まずいよここは!」
高校の校門前。
絶対にやばいー。
「--うるさい。我を楽しませよ!」
そう言うと、彼女は制服を脱ぎ始めた。
”今度こそ、終わった”
清二は、そう思ったー。
おわり
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コメント
「神が憑依する話」のリクエストを元に作りました!
神の憑依は「禁忌の村」という話でもありましたが、
あれとはまた別の内容にできたと思います!
ご覧くださりありがとうございました!
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