学園の花を踏みにじっていた犯人を知り、
涙する、生徒会書記の恵里。
生徒会長の奈緒美は、そんな恵里に、
さらに冷たい言葉を浴びせるのだった…。
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「--嘘…嘘…!」
恵里が涙目で、奈緒美の方を見る。
奈緒美は足を組んで机の上に座って、
見下すようにして恵里を見ている。
「先輩…!嘘だって言ってください・・・!
先輩…!」
悲痛な叫びをあげる恵里。
恵里は、心から生徒会長の奈緒美を
尊敬していた。
その、奈緒美が花を踏みにじっていた。
「--嘘じゃないわよ。
わたしね…あんたのこと、いつもウザくてウザくて
仕方がなかったの」
笑いながら言う奈緒美。
そんな奈緒美に、恵里はすがりつくようにして叫んだ。
「先輩…!嘘ですよね…!
ねぇ…先輩…!!!」
泣きながら嘆願するように言う恵里。
奈緒美が”嘘よ”と言ってくれればどんなに
楽だったか。
しかしー、
奈緒美は足で恵里を蹴り飛ばした。
「うっさいわね!」
吹き飛ばされる恵里。
「---いい?」
うんざりした様子で立ち上がった奈緒美は、
まだカタチの残っていた花を踏み潰した。
「--わたし、こういう女なの…
くふふふふふ…わかる?」
笑みを浮かべながら花を踏みにじる奈緒美。
「---あぁあ…やめて…やめて…!」
恵里が憔悴しきったようすで呟く。
「---ほら!!わたしがこうして、花をつぶしてるの!
ほら…ほらほらほらぁ!」
奈緒美が憎しみを込めて叫ぶ。
「あぁあああア・・・うあああああぁ…」
恵里が頭を抱えて泣きじゃくってしまう。
奈緒美は意地悪そうな表情で、恵里に近づいていくと、
恵里の頭をわしづかみにした。
恵里の顔は、涙でぐしゃぐしゃだった。
「ほら、わたしを許さないんじゃないの?
なんとか言ってみなさいよ?」
奈緒美の言葉に、恵里は泣きじゃくるだけで、
もう、何も答えない。
奈緒美はイライラした様子で頭をかきむしる。
そしてーー
「---うふふ…じゃあ、こういうことされても、
まだわたしを信じるのかな?」
奈緒美は、そう言うと、恵里の制服を脱がせ始めた。
「せ…先輩…お願いですから!もうやめて!!
せんぱい…!!」
子供のように泣き喚く恵里。
しかし、飢えた表情の奈緒美にその言葉は届かない。
「くくく…いいから脱げよ!」
乱暴な口調で笑う奈緒美。
服を引きちぎるように脱がせると、
そのまま恵里の胸を奈緒美はわし掴みにした。
「うふふふふ・・・綺麗な胸じゃない!
興奮しちゃう♪」
奈緒美の行為に、恵里は恐怖を感じて
全身をガクガクと震わせている。
「--せ・・・せんぱ・・・」
恐怖と怒りと悲しみで、恵里の心は
粉々に打ち砕かれた。
奈緒美はそんな恵里を無視して、
恵里のスカートを引きちぎるようにして
脱がしていく。
「ふふふ…♡ ほら、わたしにもっと見せなさい!」
恵里が必死にスカートを抑えている。
「---や、、、やめて・・・ください」
恵里が泣きながら言う。
奈緒美は舌打ちして叫んだ。
「憧れの先輩の言うことが聞けないの?
ホラ、早く見せろよ!おら!」
乱暴に恵里をビンタする奈緒美。
「--見せろって言ってんだよ!」
奈緒美に無理やり服を脱がされ恵里は
その場で只々泣き続けた。
奈緒美は散々遊び終えると、
興奮した様子で、恵里から離れた。
「--さ、どうするの。
わたしが花を荒らしていた犯人。
わたしは、こういう女なの」
挑発的な目で、恵里を見つめるー。
「---………うっ…うっ…」
恵里は放心状態で泣きじゃくっている。
もうー、終わりだ。
奈緒美はそう思った。
「---じゃあ種明かししてあげよっか」
奈緒美が笑う。
恵里は一瞬、奈緒美のどっきりなのかと思い、
ほんのわずかだけ、希望が生まれた。
奈緒美は微笑むと、冷たい声で言った。
「こいつの身体…
今、俺が好き勝手に使ってるんだよ…!」
奈緒美が言った。
「え…?_」
恵里が困惑した表情で奈緒美を見る。
「-ほぅら見ろよ…
この女がこんなことすると思うかぁ?ほらぁ!」
奈緒美が胸を揉みながら顔を赤らめて笑っている。
「うふふふふふっ!
自分の髪の毛のニオイを嗅いだり、
舐めたり…」
「---手をこんな風に舐めたり
わたしがすると思うぅぅぅ~?」
奈緒美が手をペロペロ舐めながら、
手を唾液まみれにして笑う。
「……ま、、まさか…」
恵里が言う。
「--そうだよ!俺は正文だよ!
ひはははははははっ!」
奈緒美が身体を折り曲げて大笑いする。
「うっ・・・ひ・・・酷い!
先輩を返して!!!!!!!!!」
恵里の心をショックよりも怒りが支配した。
奈緒美に突進していく恵里。
だが、奈緒美はそれを押さえつけると、不気味に笑った。
「返してあげるー。
それが”約束”だからー」
奈緒美がそう言うと、不気味に恵里を見つめた。
「---え…」
そしてー、
奈緒美が恵里に、キスをしたーー。
口から、何かが入り込んでくる。
「むっ…むぐっ…ぐぐぐぐ…!」
恵里が驚きに目を見開いて、その場に倒れる。
半裸状態の恵理とーー
今まで、不気味に笑っていた奈緒美が
意識なく横たわっている。
「---うっ・・・」
恵里が目を覚ました。
涙を浮かべていた目を輝かせながら恵里は言った。
「ふふふふふふ・・・
うっぜぇこの女がついに俺のものだぜ!」
恵里は涙目のまま、狂気の笑みを浮かべて笑う。
「あはははははははははっ!
あははははははははははははっ♡」
笑い続ける恵里。
その時、教室の扉が開いて、生徒副会長の
則子が入ってきた。
「----」
則子は、恵里の方を見つめると、
何かの合図をするようにうなずいた。
恵里はすぐさま服を着て、その場で微笑んだ。
「うっ・・・」
奈緒美が目を覚ます。
「---先輩!酷い…!」
恵里が叫ぶ。
「え…?」
意識を取り戻したばかりの奈緒美が
戸惑いの表情を浮かべる。
「--どうして!どうして!そんなこと
したんですか!」
正文に憑依された恵里が、
床に散らばる花を指さして言う。
「--え…わ、、、わたし…
どうして…
どうして、、こんなこと…?」
奈緒美には憑依されている間の記憶が
残っていたー
”自分がやったこと”としてーー。
「ど…どうして……そんな…」
奈緒美が目を潤ませて困惑している。
「---奈緒美…
生徒会長として、それは無いんじゃないの?」
則子が言う。
「の…則子…」
奈緒美は、困り果てている。
「--奈緒美には悪いけど、
先生に報告させてもらうわ」
則子の言葉に、奈緒美は目に涙を浮かべて、
どうしていいか分からず、その場に立ち尽くした…。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
後日ー。
生徒会長の奈緒美は、生徒会から降りることになった。
花を荒らしていたことが原因だろう。
そして、副会長の則子が、会長に昇格した。
「--先輩!これから頑張ってくださいネ!ふふっ♡」
恵里はそう言いながら生徒会室から立ち去って行く。
則子は、恵里の後ろ姿を見ながら、
”あの日”のことを思い出したー。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
校舎裏で、エッチをしていた奈緒美と、1年生の猛ー。
則子はその現場を偶然見つけて、止めに入った。
「ちょっと!何をしてたの?」
奈緒美と猛を見て唖然とした表情を浮かべる則子。
「--あぁ…見つかっちゃった」
奈緒美がため息をつく。
奈緒美に憑依している正文の目的は
恵里への復讐、そしてーーー
「---則子…わたし、今、憑依されてるの」
「は?」
奈緒美の突然の言葉に、則子は奇妙なモノを見る目で
奈緒美を見た。
奈緒美の横に居る猛も困惑している。
だがー
奈緒美が”憑依薬”と書かれた薬のビンを
則子に放り投げたー。
そして、「こんなこともできる」と言い、
奈緒美の身体を、その場で弄んで見せた。
「------」
則子は思った。これは”本物”だー。
それに、仮に奈緒美の芝居だったとしてもーーー
「---菜歩身の身体を使って、何がしたいの?」
則子は尋ねた。
奈緒美は言った。
自分たちが停学になる原因を作った、恵里に復讐したいのだと。
そして、最後には恵里の身体が欲しいのだと。
「----じゃあ、手伝ってあげる」
則子は不気味に微笑んだ。
「は?」
奈緒美が驚いて声をあげる。
「ーーーその代わり…
わたしが”生徒会長”になる、手伝いをしてくれる?-」
副会長の則子と、正文に憑依された奈緒美は結託したー。
正文は、恵里を地獄に落として、最後は恵里に憑依するためー。
則子は、奈緒美を蹴落として生徒会長になるためー。
この時点で、正文にとって、猛は不要になった。
二人で罠にはめて、猛を退学に追い込んだー。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
「--わたしが、生徒会長…ふふ」
則子はそう呟くと、生徒会室を片づけて、部屋を後にするのだった。
・・・・・・・・・・・・・・・
翌日。
授業中、
奈緒美は突然立ち上がった。
「--あ、、あの、、お手洗い行ってきて、いいですか?」
奈緒美が顔を赤らめながら言うと、
先生はうなずいた。
トイレに駆け込む奈緒美。
「はぁ…はぁ…」
奈緒美は、荒い息で呟いた。
「うぅ…も…もう我慢できない…」
奈緒美は、個室に入ると、そのまま自分の身体を
弄び始めたー。
正文に憑依されていた間の記憶が、
彼女をーー変えてしまった…。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
「---ごめんなさい…正文様!」
自宅の部屋で、
エッチな格好をしながら、恵里は土下座をしていた。
憑依している自分自身の名前を叫ぶ恵里。
「--わたし、何でもしますから…!
正文様!」
何度も、何度も正文に謝る恵里。
「---これからは、恵里、
正文様のためなら何でもします…
あぁ…ご主人様…わたしは、ご主人様の
ためだけに生きます…!」
正文の写真を見つめながら、恵里は顔を
真っ赤にしてそう呟いた。
正文はーー
その日の深夜ー
恵里から抜け出して、
自分の身体に戻った。
恵里に、自分に対する忠誠を刻み付けた。
ーー明日、恵里は自分に対してどんな態度を示すのだろうか。
「---くくく…たっぷり可愛がってやるからな…恵里!」
正文は憎しみを込めて、そう呟いた…
おわり
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
コメント
元々の性格にも影響を与えてしまう憑依は
怖いですね…!
奈緒美と恵里のその後は空想の中でお楽しみ下さい(?)
コメント
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復讐の標的は恵里なのに、奈緒美はものすごく割り食ってますね。
周囲の評価は下がるし、淫乱体質?にはなるし。
対して恵里は最終的に洗脳されているけど、「表面的」には周囲から傷が見えないし、評価も下がっていない。
どっちが良いとは言えないけど。
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> 復讐の標的は恵里なのに、奈緒美はものすごく割り食ってますね。
> 周囲の評価は下がるし、淫乱体質?にはなるし。
> 対して恵里は最終的に洗脳されているけど、「表面的」には周囲から傷が見えないし、評価も下がっていない。
>
> どっちが良いとは言えないけど。
コメントありがとうございます!
とんでもない巻き添え状態ですね…。
本人は憑依されていた影響でさほど気にしていないようですが…
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リクエストは出来ますか?
リクエストは可能なら優等生のヒロインが薬飲んでヤンキーなどなるお話出来てますか?
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タロス様>
リクエストありがとうございます!
完成までには数か月かかることもあるので(リクエストがたくさんあるので)
気長にお待ちくださいネ!