クラスメイトの3人を調べる龍平。
憑依されているのは、誰なのか。
そしてー、
龍平は、ついに憑依された子にたどり着く…。
※なりすますモノ祭り2018に投稿した作品です!
-------------------------—-
夜。
「そうか…3人とも、いつも通りか…」
父の孝彦は難しい顔をして呟いた。
「---使われた憑依薬の成分を特殊な研究施設で解析したんだが、
やはり、長距離、霊体のまま移動することは困難だ。
つまりは、あの3人の誰かに座間は憑依している」
孝彦がそこまで言うと、
少しだけ微笑んだ。
「---いつも、すまんな…
何かと俺の仕事で協力してもらって」
「いや、そんなことないよ。
父さんは僕の誇りだからさ。
力になれることがあったら、何でも協力するよ」
龍平が言うと、
孝彦は嬉しそうに頷いた。
「--だが、無理はするな。
怪しい子を見つけても、お前は何もするな。
俺に報告してくれればそれでいい」
父は言う。
相手は凶悪犯罪者の座間だ。
体は女子高生でも、中身は座間なのだ。
何をされるか分からない。
「--分かったよ、父さん」
…。
部屋に戻った龍平は、ベットに寝転びながら思う。
3人ともー
”いつも通り”だった。
おしゃれ好きのお嬢様、美香は
「喉が痛い」と言っていた…。
アウトドア派の活発少女、淳子は
「寝不足でぼーっしている」と言っていた。
生徒会の由香里は、
残酷な描写で話題の小説を楽しそうに読んでいた。
ーー無理矢理、ひっかかる部分を探すとすれば
そのぐらいだろうか。
「はぁ~あ、父さんの力になりたいけど、
分かんないな…」
困った様子で、龍平は部屋の天井を見つめた。
・・・・・・・・・・・・・・・・・
とある女子高生の部屋…。
「くくく…だ~れも、わたしが憑依されたなんて
こと気づいてない!所詮人は見た目ね!うふふ…」
少女は、ミニスカート姿で、鏡の前に立ち、微笑んでいた。
「あぁん…」
自分の胸を触り、声を出す少女
「あぁっ…あん♪ あぁぁん♪」
一人、部屋で嬉しそうに喘ぐ少女。
「わたし、、普段、こんなこと絶対しないのに!
今のわたしは、、うふふっ♪
凶悪犯罪者のおもちゃなのっ!うふふふふふふ!」
より激しく手を動かし、
握り締めるように胸を弄ぶ。
「あははっ♪ あはっ♪
あはははははははっ!あはははははははははは!」
狂ったように笑い続ける少女。
ミニスカートから覗く太ももには、
既に液体が垂れ流れてきていた。
少女の意思など関係ない。
憑依した凶悪犯罪者・座間の意思に従って
少女の体は快感を感じていた。
体は快感を受け入れ、喜んでいた。
「あぁあぁあっ♪ あぁああああん♪」
さらに激しくなっていく行為。
少女の尊厳は、
徹底的に踏みにじられていたーー
・・・・・・・・・・・・・・・・・
翌日。
龍平はとりあえず、
一人ひとりにターゲットを絞って、1日中観察してみることにした。
「成りすませるって言っても、どこかでボロを出すかもしれないし」
龍平は一人呟く。
「・・・無理しないでね…」
彼女の彩香は心配そうに呟いた。
「--大丈夫だって!
憑依されているのが誰か分かったら、あとは父さんにバトンタッチ
するからさ!」
龍平は笑った。
今日はーー
生徒会の優等生、由香里を1日探ってみることにした。
いつも通り、机で優しく微笑みながら本を読んでいる。
龍平はわざと前を通り、
由香里が何の本を読んでいるか確認した。
「”バラバラ狂想曲”」
人がバラバラにされる事件を描いた
これまた残酷な小説だった。
うっすら笑みを浮かべながらそれを読む由香里。
「----…」
龍平は決意する。
”聞いてみよう”と。
龍平は、どこかで由香里に”珍しい本を読むね”と
聞きたい気持ちを抑えていた。
もしも、由香里が凶悪犯罪者に憑依されているなら、
それで豹変するかもしれないからだ。
どこかで、恐れていた。
けれどー。
逃げていたら、何も始まらない。
昼休み。
図書室を訪れた龍平は、由香里のところへ向かっていき、
話しかけた。
「---あのさ…
清水さんって…結構読んでいる本にギャップあるよね…」
本を指差しながら言う龍平。
もしも、由香里が凶悪犯罪者の座間に憑依されているならー、
急に本性を現すかもしれない。
「----ふふっ…」
由香里が笑った。
身構える龍平。
しかしー。
「--わたしね、色々なジャンルの本を読むことにしてるの。
こういうジャンル、元々苦手なんだけど、
でも、本って、嫌いなジャンルでもね、
いろいろと得るものがあるの。
なんていうのかな…?
普段、自分が決して味わうことのできない世界を
文章を通して体験できる…
そんな感じ?」
本について語りだす由香里。
ポカーンとした龍平を見て
由香里は笑った。
「あ、ごめんごめん、
本のことになると熱くなっちゃうの!
悪いクセだよね!」
龍平は、
由香里を少し疑っていたが、
”やっぱり違うかもしれない”と考え直す。
だがー
龍平は勇気を出してもう一歩踏み込んだ。
「--あの…でも、別に見てたわけじゃないんだけど、
その本読みながら、清水さん、笑ってたよね・・・?
だからそういうジャンル好きなのかな…って!」
そういうと、由香里は首を振った。
「ふふふ…見て」
由香里が本の1ページを見せてくる。
「こういう小説にもね、
ときどき笑わせてくれるようなシーンもあるの。
タイトルとあらすじだけ見るとただ残酷な小説に
見えるかもしれないけど、
外からじゃ分からない1面もあるんだよ」
微笑む由香里。
確かに、そのページは小説のタイトルからは想像も出来ないような
微笑ましいシーンが描かれていた。
龍平は、由香里に「くだらない話してごめん」とお詫びをし、
そのまま図書室を立ち去った。
「---清水さんじゃないとすると…」
残りは2人。
スポーツ好きの淳子。
お嬢様育ちの美香。
「---でもなぁ…」
龍平は困り果てた様子で呟いた。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
放課後。
少女は洋服店に居た。
「ふふふ…
今の私は”女の子”だから、
こういう可愛い服をかっても、
エロい服を買っても、誰も不審に思わない」
少女が表情を歪めながら、
エロい服を次々とカゴに入れていく。
「--わたし、貯金してたみたいだけど
そんなのもうどうでもいいや!
うふふふっ!」
少女は不気味に笑うと、
男を誘惑するような服を大量にカゴに入れて
レジへと向かった。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
翌日。
「--今日は、竹内さんの様子を観察しようかな…」
龍平はそう呟きながら思う。
やっぱり、憑依なんて非現実的なこと、
あり得ないんじゃないか、と。
その日、1日中、お嬢様育ちの美香を観察
していたが、特に変わった様子はなかった。
「---大丈夫?疲れた顔してるよ?」
彼女の彩香が言う。
龍平は無理やり笑みを作って微笑んだ。
「大丈夫。父さんのためだから」
その言葉を聞くと、彩香は微笑んで、
先に教室から出て行った。
一緒に帰る事も多いが、彩香はバイトもしていて、
バイトの日はいつも先に帰っていく。
「---さて、僕も帰ろうかな」
龍平が呟くと、
背後から「ねぇ」と声をかけられた。
龍平が振り向くと、
お嬢様育ちの美香が龍平を睨んでいた。
「---今日、あたしのことジロジロ見てたでしょ?」
美香の言葉に龍平は顔を赤らめる。
「え…?いや、いや違う、みてないよ!」
龍平が慌てて言うと、
美香が不快そうな表情で
「赤くなってるよ…カオ…」と呆れた声を出す。
「---ご、ごめん…」
龍平は美香を見ていたことを認めて謝った。
「…あのさぁ…何が目的か知らないけどさ、
キモいからやめてくれる?
あたしのこと好きなのかもしれないけど、
あたし、アンタに興味ないし!
っつーか、彼女いるんじゃんアンタ!」
好き放題言う美香。
龍平は心の中で「僕こそ恋愛感情は全くないよ」
と呟いた。
「---気を悪くしたならごめん」
龍平が頭を下げると、
美香は「あ~キモい!」言いながら教室から出ていった。
「・・・・・」
不機嫌そうに立ち去る美香の後姿を見ながら龍平は
困った表情を浮かべた。。
「参ったな…」
龍平は”父さんの勘違いなんじゃないか”
そうも思い始めていた。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
「くくく…馬鹿なやつ!」
少女は、物陰から龍平の姿を見て邪悪に微笑んだ。
自分の胸を触りながら
涎を垂らしている少女に、普段の面影はない。
「ぐふふふふふっ…
記憶があれば、だれもわたしのことを
わたしじゃないだなんて思わない…
んふふっ…
わたし、凶悪犯罪者に憑依されちゃってるのに、
誰にも気づいてもらえない…」
悲しいことのはずなのに、
表情を歪めて笑う少女。
「---あははっ…
哀れな女!あはははははっ!あははははははははははっ!!」
少女は放課後の誰も居ない教室で、一人笑い続けた…。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
翌日。
龍平は諦め気味ながらも、
父のため、
スポーツ好き少女・淳子の様子を見張っていた。
昼休み。
テニスを楽しんでいる淳子のことを見ていると、
淳子が、駆け寄ってきた。
「お勤めご苦労様です!」
淳子がふざけて敬礼しながら笑う。
「---あ、え?う、うん」
龍平はふと思う。
女子の監視なんて、これじゃ変態じゃないか。
ーーと。
「私のこと、何か探ってるでしょ~?」
淳子が笑いながら、水筒の水を飲む。
「--え、、いやぁ…別に」
龍平がそう言うと、淳子は呆れた様子で笑う。
「いいよ、隠さなくても。
この前なんか”変わったことない?”って聞いてきたよね?
それと関係あるんじゃないの?
それともなに?
テニスに興味出てきた?」
笑いながらラケットを振るポーズをとる淳子。
「--え、、いや、、ごめん。。
ちょっと気になることがあってさ…。
小笠原さんだけに対してってわけじゃないんだけどね・・・」
龍平が言うと、
淳子は笑いながら頷く。
「ふ~ん、
テニスに興味持ってくれたわけじゃないのね!
ざ~んねん!」
そう言うと、淳子は再びテニスコートのほうに向かう。
ショートヘアーをなびかせながら、
淳子は振り向いて、龍平に言った。
「--頑張ってね~未来のおまわりさん!」
ふざけた様子で敬礼すると、
淳子はテニスコートに入っていった。
「…はは、僕…警察官にはならないけどね」
龍平は寂しげに呟いた。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
夜。
父の孝彦と情報交換をした龍平。
「…3人とも、特に変わった様子はないんだよな~」
龍平が、晩御飯のカレーライスを口に運びながら言う。
父の孝彦は水を飲みながら険しい表情で呟く。
「---座間のことだ。
3人のうちの”誰か”に成りすましているのは
間違えない。」
コップを置くと、孝彦は続けた。
「--そのまま、その子に”成りすまして”
その子の人生を奪い取るつもりかもしれないな…」
孝彦はそう言うと、
頭をかいてから、とあるモノを取り出した。
「--少々、強引ではあるが…」
父の孝彦が机の上に「USBメモリ」を置いた。
「---これは?」
龍平が尋ねると、
父は言った。
「---このUSBメモリーの中には、
”座間を逮捕できる手がかり”が記録されている。
--それを、お前に預ける」
「えっ…えぇ??いいの…?」
龍平は驚いて聞き返す。
すると、父は笑った。
「はは、冗談だよ。
そのUSBメモリーの中身はどうでも良いデータばかりだ。」
孝彦の嘘に、龍平は呆れた様子で返事をする
「何だよ父さん、びっくりさせないでよ」
そう言うと、孝彦は「悪い悪い」と微笑んだあとに、
真顔になって続けた。
「龍平。
明日、学校にそれを持っていけ。
で、さりげなくクラスメイト全員に聞こえるように、
”逃走中の凶悪犯罪者を逮捕できる手がかりが入ったメモリーを
預かった” と言うんだ。
そしたら、USBメモリを机にでも入れておけ。
座間が憑依している女子高生は、必ず焦ってUSBを
取りにくるはずだ」
凶悪犯罪者の座間は”異常なほどに慎重な男”だ。
それゆえに、もし龍平が学校に”座間逮捕の証拠”が入ったUSBを
持って行けば”嘘”だと疑ったとしても、
それを必ず奪い取るに違いない、と、
孝彦はそう思っていた。
しばらくの沈黙ののち、息子の龍平は
「つまり、罠をはるってこと?」と尋ねた。
孝彦は頷いてから
「---危険な仕事だが…頼めるか?
俺は…座間を逮捕したい。
そして…憑依された子を救いたい」
孝彦の力強い言葉に龍平も頷いた。
「--うん。任せてよ。」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
翌日。
龍平と彼女の彩香は一緒に登校していた。
いつもよく、途中の道で彩香と合流して、共に
学校に向かうことが多い。
「--憑依なんて、本当にあるのかなぁ…」
龍平が言う。
別に、父を疑っているわけではない。
でも、その存在が信じられないのだ。
「--どうだろうね…」
彩香も困惑した様子で言う。
「--でも、もしも本当に憑依があるのだとしたら、
清水さんか、小笠原さんか、竹内さん、
3人の誰かが、今も好き勝手にされてるってことになる…」
龍平の言葉を真剣な表情で聞く彩香。
「だとしたらやっぱり、
助けないといけない…」
龍平は、父から預かったUSBメモリーを手に意を決する。
「僕は、今日、憑依されてるのが誰か、
突き止めて見せるよ」
龍平の決意のまなざしに、
彩香は優しく微笑んだ。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
登校した龍平は、
彩香に協力してもらい、
わざと大声でUSBメモリーのことを話した。
「今日父さんから大事なもの預かっちゃってさ~
ほら、これ見て。
なんか、今、逃亡中の犯罪者を確実に逮捕するための
証拠が入っているUSBメモリーなんだってさ」
龍平が言うと、綾香が尋ねる。
「そんなもの持ってきて大丈夫なの?」
龍平が答える。
「大丈夫大丈夫!
父さんもいろいろ事情があるみたいだからさ。
1日だけ預かって欲しいんだって。
とりあえず、鞄の中に入れておこっと」
周囲のクラスメイトたちに聞こえるように大声で言う龍平。
「・・・・・・・・」
一人の少女が、深刻な表情を浮かべる。
それに、誰も気づかない。
そしてーーーー。
5時間目の授業。
担当の先生が体調不良で休みのため、
別室で、映画を見る授業だった。
先生は映画をかけて、退席していく。
先生の居ない状態。
「-----」
龍平は、周囲の様子に目を配らせる。
・・・
生徒会の由香里が突然立ち上がった。
そして、視聴覚室から出て行く。
「-----!」
龍平はただならぬものを感じて、
由香里のあとを追うことにした。
「まさか…」
視聴覚室から出た龍平は、
由香里のあとをついていく。
「まさか…清水さんが」
龍平はそう呟きながら、
由香里のあとを追うー。
その時だった。
背後で音がした。
視聴覚室からーー
スポーツ好きの淳子まで出てきた。
「----!?」
淳子は階段を下りていく。
「---!」
龍平は迷う。
由香里ー?
淳子ー?
怪しいのは…
「どっちだ…?」
龍平は、父に言われたとおり
USBメモリーという”囮”で
憑依されている子をおびき出すつもりだった。
座間は神経質だ。
たとえ嘘臭くても必ず動きだす。
座間はそういう男だと父は言っていた。
2人が憑依されているということはあり得ない。
ならばー。
「---」
龍平は教室の方向に向かっている由香里を
尾行することにした。
淳子は、ひとまず無視だ。
「ーーー」
教室に入っていく由香里。
表情はいつも通りだ。
だが・・・
「教室に戻ってきたということは…!」
龍平が教室の中に飛び込む。
「---!!」
由香里が驚いた表情で振り向く。
やはり、過激な小説を最近読んでいたのはーー!
「・・・清水さん」
龍平は、由香里のほうをまっすぐと見つめた。
「---もしかして、清水さんが憑…」
そこまで言いかけて、龍平は口を止めた。
「---あ、、市村くん、どうしたの?」
由香里がいつものように微笑む。
由香里の手には、目薬。
「---あ、ごめん。
目薬教室においてきちゃったから、
取りに来たの。
市村くんは?」
由香里は笑うー、
いつものように。
「・・・え、い、あ、、うん。僕も忘れ物」
龍平が慌てて言うと、
由香里は微笑んだ。
「そっか。ふふっ、似たもの同士ね!」
微笑みながら由香里は目薬を手に、
教室の出口に向かう。
「わたし、先に戻ってるね!」
そう言うと、由香里は可愛らしく微笑んで、教室から立ち去った。
「・・・なんだ…違ったのかな」
龍平が少しだけほっとする。
本当は、凶悪犯罪者なんて、居ないでくれたほうが良い。
ガタッ
音がした。
「---!!」
龍平が教室の入り口のほうを振り向くと、
そこにはーーーー
彼女の彩香が居た。
「彩香…?」
龍平が呼ぶと、彩香は微笑んだ。
そして・・・
「---そろそろうざいよね。龍平くん!」
彩香がいつものように、笑顔で言う。
だがーー
「---えっ…?」
龍平がその言葉の意味を理解できずに言う。
彩香が笑みを浮かべながら龍平に近づいてくる。
そしてーー、
突然、その綺麗な足を振り上げて、龍平の水落を
蹴り飛ばした。
「ぐふっ…!」
急なことに、驚いて目を見開く。
「---龍平くん…
調子に乗っちゃ、ダメじゃない?
いつまでもコソコソかぎまわっててさぁ…」
イライラした様子で髪をかきむしる彩香。
「あや…か?」
龍平が苦しい息で呟くと、
彩香は”豹変”した。
「クソガキがぁ!
調子に乗ってんじゃねぇぞ!」
彩香とは思えない恐ろしい口調ー
そして、激しい形相ーーー
「---まさか!」
龍平は叫んだ。
「お前がーーー座間!?」
信じられなかった。
彩香がどうしてーー?
父の話なら、
生徒会の由香里か、スポーツ好きの淳子か、
お嬢様育ちの美香に憑依していたはず…。
「--ほんっとうにバカね」
笑いながら机に飛び乗って、
足を組み、妖艶に微笑む彩香。
その彩香の姿を前に…
龍平は”絶望”するしかなかった…。
③へ続く
コメント