家族を恐怖の力で支配した千華は、
次なるターゲットに目を向ける。
次に支配するべきは、学校ー。
千華は邪悪な笑みを浮かべて登校するのだった。
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一見すると可愛らしい女の子の千華。
可愛らしいスカートと洋服を身に着けて
学校に向かうその姿は、
普通の女子小学生だ。
「--おはよ!千華!」
クラスメイトの浪子が挨拶をする
「---ふふ、おはよ」
千華は、浪子の方を見て、不気味な笑みを浮かべた。
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1時間目は学活の授業。
今度行われる遠足行事のための
説明などが行われる。
担任の先生が入ってきたー。
「じゃあ来週の遠足の話だけど・・・」
担任がそこまで言うと、
突然千華が手を挙げた。
「先生、ちょっといいですか?」
笑みを浮かべる千華。
でもー
目は笑っていなかった。
”発言”は絶対のものだと言わんばかりの表情。
先生は、少し気圧されながら
「いいけど、どうしたの?」と尋ねる。
「---」
千華は立ち上がり、壇上に上がる。
先生に「どけ」と言わんばかりの視線を送り、
先生はたじろいだ。
「---みんなに重大な発表があるの」
千華が満面の笑みを浮かべた。
「--今日から、わたしがこのクラスの女王様になるの。
だからみんなは、わたしの命令をな~んでも
聞かなくちゃいけないの」
突然の千華の発言に男子数名が
「はぁ?なんだよそれ?おもしろくねー」と茶化す。
「---わたしは本気よ」
千華が宣言した。
「--これから私はこの町の支配者になるの」
そう言うと、千華は黒板に何かを書き始めた。
「---この腐った町の…」
千華に憑依している男が過去のことを思い出す。
そうしているうちに、怒りの感情が込み上げてきた。
千華の表情も怒りに歪む。
髪を振り乱しながら
黒板にチョークを叩きつけるようにして何かを書いている。
「--くそっ!ふざけんな!
こんな町っ!!!」
千華が鬼のような形相で叫びながら
何かを書いている。
「--許せない…!ゆるせねぇ!!」
千華がそう叫ぶと、チョークを黒板に叩きつけた。
黒板には”怨”と書かれていた。
「--わたしと一緒に、この町に復讐するのー」
その表情は、普段の優しい千華のものではない。
鬼のような形相だった。
「ちょ、ちょっと、橋田さん?」
担任の先生が困った表情で言う。
「--うるさい!黙ってろ!」
千華が怒鳴り声をあげた。
「--ね、、ねぇ千華…!」
親友の浪子が恐る恐る千華を呼ぶと、
千華は笑った。
「-ー浪子は、わたしを手伝ってくれるよね?
友達だもんね?
こんな腐った町、一緒に…」
パチン!
浪子が千華をビンタした。
「--どうしてそんなこと言うの?
何があったの?」
浪子が、悲しそうな表情で言う。
「----」
千華は浪子を睨んだ。
「---ねぇ!千華!何があったの?
教えてよ!」
浪子が千華の肩をつかむー
「触るんじゃねぇ!」
千華が大声で叫んで、その目が赤く光ったー。
そしてーーーー
「うっ…ぎゃあああああああ!」
浪子が悲鳴をあげてもがき始めた。
クラスメイトも先生も唖然としてその様子を見ている。
数秒後、浪子は静かになった。
しかし…
「---ふぁ…あああ・・・ あっ!だっ!」
浪子がだらしなく座りながら意味不明な言葉を
呟いている。
「--な、浪子?」
クラスの優等生、幸代(さちよ)が不安そうに
浪子の名を呼ぶ。
「えへへへへへ…あはははははは」
意味不明な笑い声をあげる浪子。
その浪子に千華は近づいて、
浪子の頭をわしづかみにした。
「--あ~あ、壊れちゃった!
女王様に逆らうからだよ!」
千華はクラスメイトの方を見て、笑顔で語りかけた。
「-ーーど、どういうこと?」
幸代が尋ねる。
「--わたしの怨念を、浪子に吹きこんだの。
そうするとどうなると思う?
わたしの怨念が、浪子の脳の中身をぜ~んぶ
食べちゃったの!
だからね!
今の浪子はそこら辺の昆虫と同じ!
もう、何にも考えられない!うふふ♡」
千華が嬉しそうに浪子にキスをする。
けれども、浪子は涎を垂らしながら、へらへらと笑っている。
千華に憑依した男は、怨念を他人に吹きこむ力をも手にしていた。
邪念を吹きこまれた浪子は一瞬にして壊れて
しまったのだ。
「だぁ!だぁ!」
ハイハイしながら笑う浪子。
「---ひ、酷い!浪子ちゃんを元に戻して!」
幸代が千華の方に駆け寄る。
「--もう無理だよ」
千華が笑う。
「全部、壊れちゃったんだから」
千華が、笑いをこらえきれずに大笑いし始める。
「はははははははは!
あんたたちも私に従わないとこうなるわよ!
あは、あははははははは♡」
笑う千華。
幸代は千華を睨んでいる。
「なに、その目?」
千華が不機嫌そうに言う。
「---浪子ちゃんを、元に戻しなさいよ!」
幸代が目に涙を浮かべている。
「-----」
千華がため息をついた。
「--わたしに逆らうなって言ったわよね?」
そう言うと、千華は目を赤く光らせた。
足をガクガク震わせながら
その場に崩れ落ちる幸代。
そしてーー
幸代は四つん這いの体勢で起き上がった
「ふぁぁ♡」
何も分からず、変な声をあげる幸代。
千華は意地悪そうに笑いながら
幸代の背後に回る。
「くふふ・・・スカート姿でそんな
格好して、丸見えじゃねぇか!」
千華はそう叫んで、幸代のお尻を蹴り飛ばした。
吹き飛ばされながらも、幸代は笑みを浮かべている。
「ひっ…」
担任の先生は恐怖で声も出せない。
それは、クラスメイトたちにとっても、
同じことだった。
「--ほら!私に従う?
今すぐここで決めなさい!」
千華が大声で叫んだ。
髪を挑発的にかき上げながら、
クラスメイトたちの方を見る。
先生の机の上に飛び乗り、
足を組んだ千華は、片足の上履きを乱暴に脱ぎ捨てた。
「--私に忠誠を誓うなら、
私の脚をお舐めなさい!」
千華が高飛車な様子で言う。
どよめくクラスメイトたち。
「--ふ、ふざけんな!」
男子児童が叫ぶー
しかし、千華の目が赤く光ったーーー。
「--きゃはは!
空っぽ人間3人目ー!」
千華の視線に恐怖する子供たちー。
「---た、助けて!」
クラスの気弱な女子児童が廊下に飛び出ようとするー。
しかしー
また、千華の目が光った。
「--あはははは!あはははははは!」
廊下からその女子児童の声が聞こえてきたー。
「はい、4人目」
千華が邪悪に笑う。
「----お、、、俺、、舐めます」
男子児童の一人が千華のところに行き、
千華の足を舐めはじめた。
「--ふぅん。いい子ね」
千華は挑発的に笑う。
「お、俺も…」
「わたしも…!」
クラスメイトたちが次々に千華の足を舐めていく。
千華は勝ち誇った表情で、その様子を見つめていた。
残るは3人ー。
一人はクラスのお嬢様女子児童。
もう一人は、悪がきと名高い男子児童。
そして、担任の先生。
「アンタたちは、どうするの?」
3人が増える上がるのが分かる。
「ど…どうするって…」
男子児童が立ち上がる。
「--こうするに決まってんだろ!」
千華に殴りかかる男子児童ー
しかしー
次の瞬間、男子児童は崩れ落ちた。
意味不明な言葉を発してー。
「はい、ゴミ」
千華が冷たい声で囁いた。
「--ふ、ふざけないで!」
お嬢様女子が叫んだ。
「--お、お父様が、わたしのことを
ゼッタイに助けてくれる!
誰がアンタになんか!」
その声を聞いて、千華は笑みを浮かべた。
「--なら、アンタには特別コースね」
千華は目を青く光らせたー。
「--うふふ・・・♡」
お嬢様女子が”豹変”した。
「--あぁ、興奮してきちゃった…♡」
体をくねらせながら、飢えた目で周囲を見るお嬢様女子。
「--くふふ・・・あんたはこれから飢えた雌として
生きていくのよ」
千華が冷たくそう言い放った。
欲望の部分を最大限に引き出してやった。
もう、彼女は性に狂うだけの
メスでしかない。
「---あんたは?」
千華が先生を睨む。
先生は、目に涙を浮かべていた。
「----じょ、、女王様に従います」
そう言うと、担任は千華の脚を舐めた。
千華は邪悪に笑みを浮かべたー。
チャイムが鳴るー
1時間目が終わったー。
そしてー、
このクラスの自由も、終わりを告げたのだった。
③へ続く
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次回は町を支配…?
続きは、明日です!
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