<憑依>ホームレスの憎悪①~恐怖~

とある女子高生に起きた悲劇ー。

ホームレスを、恐怖のまなざしで見つめた女子高生。
その女子高生の視線に、ホームレスは激怒した。

街で拾った憑依薬を手に、ホームレスは復讐を、決意するー。

--------------------------

女子高生2人が、川辺を歩いていた。

下校中のようだ。

北里 桃花(きたざと ももか)と
小暮 麻江(こぐれ あさえ)ー。

二人はクラスの中でも特に仲の良い親友同士だった。

「--え~そうなんだ~」
麻江が笑う。
彼女は、ツインテールの元気そうな雰囲気の少女。

「--だって、私、こんなだし…」
もう一人の桃花はおしとやかな雰囲気の黒髪ロングの少女。

そんな二人を後から追いかける怪しい影があった。

「---あの、お嬢ちゃん」

桃花と麻江は振り返るー。
二人がちょうど今、歩いている河川敷に住んでいる
ホームレスの男、通称”テツさん”

本名は、分からない。
とうの昔に、名前なんて捨ててしまった。

「---ひっ…!」
臆病な性格の桃花がおびえた雰囲気で叫ぶ。

「---お、お嬢ちゃん…」
テツさんは困った様子で言う。

怯える桃花を見て、
麻江は強気な口調で言った。

「--何の用?
 桃花を怖がらせないで!」

敵意むき出しの麻江。
テツさんは、不愉快そうに言う。

「--こ、これ落としたからさ…」
テツさんは、桃花が落としたハンカチを拾ってくれたのだった。

「--ーーー」
桃花はガクガク震えて怯えている。

彼女は、数か月前ストーカー被害にあったばかりで
知らない男に声をかけられることに恐怖感を抱いていた。

ましてやそれが、客観的に見れば小汚い服装の
ホームレスともなれば、当然なのかもしれない。

「---なら最初からそう言ってよ!」
麻江はハンカチを取り上げると、
「もう大丈夫。怖がらないで」と桃花を慰めながら
立ち去って行った。

二人の背中を見つめていたホームレスのテツさんは、
唇から血がでるまで噛みしめていた。
”ケダモノ扱いしやがって”

テツさんの目は憎悪に満ちていた。

怒りに満ちた表情で、河川敷のテントに戻るテツさん。

「おう!どした?そんなに怒った顔して?」
ホームレス仲間のゴロウさんが言う。

「--うるせぇ!」
ビールの空き缶を投げつけると、
テツさんは乱暴にテントの中を探った。

「あったー」

テツさんの手にあったのは”憑依薬”

数か月前、路上で空き缶を集めていた時に
拾ったものだ。

「---得体の知れない薬なんか
 のめねぇと思ってたけどよ…
 …こうなったら死んで元々だぜ」

テツさんはそう言って、不気味な笑みを浮かべた。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

翌日。

「--今日は部活あるんだ。ごめんね」
麻江が言うと、
桃花が「ううん、大丈夫」と微笑んだ。

「--大丈夫?昨日の河川敷、また通るのよね?」
麻江がヤレヤレと言う様子で尋ねると、
桃花は「だいじょうぶ。何かあったら大声をあげるから」と
優しく微笑んだ。

「そっか」と麻江が笑うと、
麻江は、桃花に微笑みかけて、
美術部の部室へと入って行った。

部室、と言っても授業でも使う美術室だけれども。

夕暮れの河川敷。

河川敷で遊ぶ子供たちを見つめながら
桃花は笑うー。

「--元気いいなぁ…」

自分にもああいう活発な部分があれば、
もっと違う人生を送れたかもしれないー。

桃花は優等生で、優しいため、
いじめの対象などにはならず、
クラスでは優しくてかわいい子、で通っている。
桃花にとってもそれはありがたかった。

けれどー。

時々思う。

活発な子としてー
クラスのみんなと遊ぶのも、楽しそうだった、と。

もちろん、今更イメージチェンジなんてできない。

でも…

ガっ。
背後から肩をつかまれた桃花は驚いて振り向いた。

そこにはーー
昨日のホームレス”テツさん”が居た。

「--ひっ!」
大声をあげようとするも、桃花は、口を塞がれている。

そしてーー
テツさんが突然、煙状に変化したーー。

桃花の耳から、煙になったテツさんが侵入していく。

「きゃあああああ・・・・!!!やめて…出ていって!!」
桃花が耳を抑えながら叫ぶ。

「あ・・・あぁあああ・・・ああ」
苦しそうに首を振る桃花。

「あぁああ・・・ああああああ」
頭をぶんぶん振っている桃花を見て、
河川敷で遊んでいた小学生の一部が
心配そうにやってきた。

「お姉ちゃん…だいじょうぶ?」

その言葉に、桃花は…
ゆっくりと顔を向け、反応した。

「--うん、大丈夫よ」

そう言ってほほ笑むと、小学生たちは
そのまま河川敷へと戻って行った。

「----むふっ…♡」
笑みを浮かべる桃花。

「どうだ?自分が汚らしいモノとして
 見下していた男に、からだを支配される気分は…?」

桃花は自分のからだを見ながら呟いた。

「どうだ?お?答えてみろよ?
 悔しいか?なぁ、聞いてるのか?」

桃花は一人、狂気の笑みを浮かべて、自分に問いかけた。

やがて、鼻で笑うと、
そのまま河川敷へと向かった。

「--あの…」

ホームレスたちの集まる一角に辿り着いた
桃花は微笑む。

「--お?なんだいお嬢ちゃん?」
ホームレスのゴロウさんが首をかしげる。

「--みなさん、いつも大変そうですよね…。」
桃花がほほ笑みながら言う。

意図が分からない。
ホームレスたちは警戒しながらも
久しぶりの女子高生との会話に少なからず
胸を高鳴らせていた。

「--ーわたし、みなさんのこと見ていて
 本当に大変そうだなぁ、って思うんです

 だから…」

桃花はそこまで言うと
内心でほほ笑んだ。

”お前たち、サービスしてやる”
 存分に楽しめ”

「---今日はわたしが、みなさんを楽しませちゃうことに
 しました!」

そう言って、桃花は自分のスカートをめくってみせた。

「---うほっ?ひゅう、やるねぇお嬢ちゃん」
ゴロウさんが喜んでいる。

「うふふ・・・♡ わたし、今日はみなさんの
 おもちゃになっちゃいますよ!
 何がしたいですかぁ?うふふふふふ♡」

桃花が言うと、男たちは喜んで色々な注文を
つけ始めた。

「---」
桃花は周囲を見渡した。

さすがに、他の高校生に見られると騒ぎになって面倒臭い。

「こっちで楽しみましょ?」
そう言ってウインクすると、桃花は自分のテントだった場所に
入る。
そして、中にあったイスに足を組んで座った。

「じゃあ、順番にお願い、叶えてあげる!」
そう言うと、さっそくホームレスたちが騒ぎ出した。

「ディープキスしてぇなぁ…!」

「うふふ、エッチね…♡」

そう言うと、桃花はためらうことなく、
汚らしいひげだらけの男とディープキスを始めた。

舌を絡めさせ、クチュクチュと音を立てながら、
ときどき「あぁん…♡」と甘い声を出している。

しばらくすると桃花は離れた。

(くくく…徹底的に汚してやるぜ)
テツさんはそう思いながら次のホームレスのお願いを聞く。

「んふっ…♡ あぁっ…♡ そんなにもまれたら、
 わたし、興奮しちゃう♡ ふふぅ…♡」

ホームレスが胸を揉んでいる。
桃花は気持ちよさそうに顔を赤らめていた。

3人目のホームレスは
桃花の手のニオイを嬉しそうに嗅いでいる。
桃花もまんざらでは無さそうだ。

4人目のホームレスは
桃花の太ももを舌でペロペロ舐めている。
桃花は椅子に足を乗っけて、大胆に太ももを拾うしていた。

5人目ー
桃花の髪の毛にしゃぶりついて、嬉しそうに笑っている

6人目ー
桃花に色々なコスプレを要求して、楽しんでいる。
なぜ、このホームレスが衣装を持っていたのかは分からない。
桃花は、その場で服を脱ぎ捨て、大胆に着替えて見せた。
メイド服を着て
桃花が大きな声であいさつをすると、
周囲からは歓声が上がったー。

「---じゃあ、次、そこのあなた!」
桃花が笑って指をさすと、
ホームレスのゴロウさんが笑った。

「よ~し、じゃあ桃花ちゃん!
 俺のこれを胸で気持ちよくしてくれるかな?」

ゴロウさんが下心丸出しで言うと、
桃花は「うん…いいよ♡」と言って、
胸と胸でゴロウさんのそれを挟み込んで、
微笑んだ。

「じゃあ…」

”ちょっと!!!何してるのよ”

テントの外から大声が聞こえた。

そこにはー
桃花の親友、麻江の姿があった。

麻江は部活帰り、心配して念のため
河川敷まで降りてきたのだった。

「---あんたら!はずかしくないの!
 女子高生をこんなところに拉致して!
 恥を知りなさいよ!」

麻江が叫ぶ。

動揺するホームレスたち。
だがーーー

「---ふふ、何言ってるの?
 わたしがやりたくてやってるのよ」

桃花が強気な口調で言った。

メイド服姿の桃花を見て、麻江が手を引っ張った。

「脅されてるんでしょ?
 こんな人たちと関わる必要ないって!」

麻江が桃花の手を引く。

「--こんな人たち?」
桃花が低い声で言った。

手を乱暴に振り払った桃花は麻江を睨む。

「---アンタには、私たちの苦労なんて
 分からないよね!
 そうだよね、いつも甘やかされてるから!
 餓鬼が、自分ひとりじゃ何もできないクセに
 イイ気になりやがって!」

桃花が怒りの口調で叫んだ。

「--な、、、何言ってるのよ…
 早く、逃げよ!」

もう一度手をつかむ…

するとーーー

桃花はグーで、麻江の顔面を殴りつけた。

「きゃあっ!」
その場に倒れる麻江。

「---ゆるさねぇ」
桃花はそう言うと、
不機嫌そうにイスに座って、
周囲のホームレスたちに言った。

「さぁ、今日は遊び放題よ。
 そんな女をめちゃめちゃにしてやりなさい…」

その言葉にホームレスたちはうなずいた。

「え…やめ…!」
スカートや制服を脱がされ始める麻江。

「--ね、、ねぇ!桃花!どういうことなの!
 ねぇ!!助けて!桃花!」

叫ぶ麻江を、桃花は勝ち誇った表情で見つめたー。

②へ続く

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

コメント

なんか肩と首と手が痛いので
執筆にもてこずりました!笑
体のメンテナンスが必要そうデス!

コメント

  1. 匿名 より:

    SECRET: 0
    PASS: 74be16979710d4c4e7c6647856088456
    体のメンテナンスが必要なら健康な体に憑依すればいいじゃない!

  2. 無名 より:

    SECRET: 0
    PASS: 74be16979710d4c4e7c6647856088456
    > 体のメンテナンスが必要なら健康な体に憑依すればいいじゃない!

    そ、その手がありましたね!(笑顔)