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ありがとうございます。
恒例の記念短編!
今回は、昨年12月に書いた「消え失せた愛情」の
その後の短編をお送りします!
過去の消え失せた愛情は←からどうぞ!
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心優しい母親が憑依された。
母親、相沢 茉穂(あいざわ まほ)は
実の娘に手をあげ、最後は自ら火をつけて
夫と共に、その命を散らしてしまった。
憑依した男は、水木(みずき)という男。
大学時代に同じ大学に居て、
一方的に 茉穂に好意を抱いていた危険人物。
そんな歪んだ愛情が、一つの家庭を壊したのだった。
茉穂のからだから抜けた水木は、
自分のからだが、憑依している間に既に死んでしまっていて、
自分の住んでいた場所に、女子大生が新しく住んでいることを知るー。
自分の体の死に呆然とする水木。
しかし、彼は信じられない行動に出た。
「…まさか、自分の体が死んでいたとはな」
水木は、少なからずショックを受けながら思う。
まぁ、体を放置していたら、当然死ぬわな…と。
しかし、今、眼前にはチャンスが広がっていた。
自分が住んでいたはずの部屋には、女子大生が住んでいるようだ。
「---ふん、ここは、俺の部屋だぞ」
水木はそう呟くと笑った。
”人の部屋”に入ってきているということは、
…どうしようが勝手だよな…?
と。
水木は、零体を、女子大生に重ねた。
「あっ…!」
女子大生は読んでいた本を床に落とす。
体がブルブルと震える。
「--な、、何…?からだが…
だ、誰かたすけ…!」
直後、女子大生の体が跳ね上がるようにして
ビクンとなり、そのまま気を失った…
数分後。
女子大生は「ふ~~」と言いながら
ゆっくりと起き上がった。
表情はー、
欲望に歪んでいた。
「--今日からわたし、生まれ変わるの…!くふふ…」
茉穂に長い間憑依していた水木は、女の仕草は
お手のものだった。
まずは、自分の名前が分かるものを探す。
乱暴に部屋を探し、
学生証を見つけると微笑んだ。
春野 優音(はるの ゆうね)。
それがこの子の名前だったー。
優音は自分の名前を知り、微笑んだ。
「ふふ、優音、今日から
えっちな女の子になるね…!ふふふ♡」
甘い声を出して微笑む。
この子は、こんなにあざといことをする子なのだろうか。
けれど、そんなことはどうでもいい。
このからだは、もう水木のものなのだ。
「---」
モデルのようなポーズをとり、
挑発的な表情で鏡を見つめる。
「どう?わたし、可愛いでしょ?」
鏡に向かって語りかける。
色々なポーズを決めては、
優音は甘い息を吐いて、
自分の姿に酔いしれた。
ふと、机のほうを見る。
スマホの覗くと、
彼氏とのLINEのやり取りの最中だった。
”俺のこと好きー?”
アツアツな会話を繰り広げた末に、
相手の彼氏が、そう聞いてきていた。
「プッ…ばっかじゃないの!」
優音はそう言うと、
”あんたなんて嫌いよ!”
と返事を送った。
相手の既読はついたが、返事はない。
”わたしがアンタごときの彼女になると
本気で思ってた?
バカすぎてウケるんだけど?”
と送ってやった。
彼氏からの返事はない。
「--ふふ…」
優音は、服を脱ぎ捨てると、
エロいポーズをとりながら
自分のからだを惜しげもなく撮影した。
そして、その写真を送りつけてやった。
最後には、興奮しきった表情で、
指を立てたポーズの写真を送ってみせた。
”ごめん…しばらく連絡控えていいかな”
と返事が来たので、
優音は、大股を開いた写真を送りつけた。
スマホをぶん投げて笑う優音。
「はぁ~あ♡
さて、と、わたし、生まれ変わるから…
色々、服とか買ったりしなくちゃね」
優音はそういうと、
ネットで、派手な服や、コスプレ用の服などを
買い始めた。
大人のおもちゃにアクセサリー…
優音のクレジットカードを使って。
優音は買い物を終えると、自分のからだを抱きしめて
大声で喘いだ。
そしてーー
不気味に微笑んだ。
「ふふ…明日からが楽しみ♡」
ーーと。
おわり
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この子のからだはきっと、有意義に使われるのでしょう…。
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