52万アクセス記念短編!「本心~暴露の代償~」

憑依空間が52万アクセスを達成しました!
いつもありがとうございます^^

私がお礼をするとなれば、
やはり文章でお礼をするしかないですネ!

今回は記念短編
「本心~暴露の代償~」を書きました!

以前書いた作品、本心の後日談です!

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彼女の美雪に対して自分勝手なことばかりしていた
太司。そんな太司を見かねて、美雪の幼馴染、吉本は、
美雪に憑依して、美雪の記憶を読み取り、
心の中に美雪が溜め込んでいた感情を暴露した。

美雪の”本心”を知った太司。

吉本は、美雪の幸せを願い、
太司と綺麗さっぱり別れる事に成功したという記憶を
美雪に植え付けた。

無事に、美雪は太司と別れ、
幼馴染の吉本は、美雪が横暴な彼氏と別れることが
出来て、心からほっとしたのだった。

しかし・・・

美雪の本心を知った太司の怒りが爆発した。
太司は、ネットで取り寄せた刃物を持って、
下校中の美雪を襲撃したのだったー。

「---美雪ぃ…
 俺の事あんな風に思ってたんだな??

 くくく…愛していたのに!愛していたのに!」

太司は狂ったように笑い、
美雪を襲撃した。

そのまま突進する太司。

しかし、ナイフは美雪の制服を切り裂いただけだった。

制服の一部がただれ、美雪は涙を浮かべて逃げ始める。

「ど、、どうして!ちゃんと、ちゃんと別れたじゃない!」
美雪が叫びながら走る。

憑依していた吉本によって、
記憶を改変されていた美雪は、
勇気を振り絞って太司に別れを告げて、
無事に円満に別れることができたと思いこんでいる。

「---うるせぇ!俺のこと…
 俺のこと、童貞野郎だと思ってたんだろ!?

 ぜってぇにゆるさねぇ!」

通りの角に美雪を追い詰めた太司が叫ぶ。

「--お前を殺して、
 俺も後を追う!
 くくく…俺と美雪の愛は永遠だもんな!」

涙をぽたぽたと流しながら美雪は首を振る。

「--ひひひっ!」
太司が手を振り上げた。

しかしーー

「---あっ…か…」
太司が動きを止めた。

「----…え…」
美雪が顔を手で覆いながら
そーっと外の様子を伺った。

そこに…
太司の姿は既に無かった。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

太司は道路を走っていた。

「くそっ…やっぱりコイツ…」

太司は、美雪に憑依して、本心を打ち明けさせた
幼馴染、吉本に憑依されていた。

吉本は、太司が凶行に走ることを予測していた。

「どうする…
 死なせることもできるが…」

流石にそれは酷い、と吉本は思う。

「---仕方ない…」

吉本はため息をついた。

そしてーー
そのまま刃物を持って
「俺は元彼女を襲撃した!!!」と、
大通りのど真ん中で大声で叫んだ。

最初にナイフを振った際に、
美雪に負わせたかすり傷の血がついているー。

太司は、憑依されたまま、逮捕された。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

後日、学校で、
吉本は美雪に声をかけた。

「太司に襲われたんだってな・・・
 大丈夫だったか?」

「---うん…」
美雪が悲しそうに微笑んだ。

吉本は思う。
”これでいい” と。

確かに強引な方法だった。

けれど、太司は美雪を自分の所有物かのように
横暴な扱いをしていた。

押しの弱い美雪を別れさせてあげるには、
この方法しかなかった。

けれどー。
吉本は憑依したときの美雪の感覚を忘れられなくなってしまった。

”また、女になりたい”

そんな感情が巻き起こっていた。

だからーー

「---」
吉本は、放課後、近くの河川敷で、
憑依薬の残りを全て処分した。

「--こんなもの、悪用しちゃ、いけないよな」
そう呟くと、吉本は容器を川に投げ捨てて、
そのまま自宅へと帰っていった。

しかしー。
彼はこの数ヵ月後、再び憑依薬を手にすることになるー。

おわり

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コメント

〇〇万アクセス記念の後日談系は憑依が関係ないものも
ありますがお許し下さい!

読む側で作品を楽しんでいるときに
「続きも気になる・・・!」と思った経験があるので、
ついつい後日談を書くクセがあります(笑)

あ、でも、意図的に皆様の想像にお任せしたい作品も
あるので、そういう作品の後日談は書きません!
ムスメの身代金とか、他にもいくつか…

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