憑依空間が50万アクセスを達成しました!
本当にありがとうございます!!!
ここまで来れるなんて、
ちょうど1年前の2月、ブログを始めたころは想像もしませんでした…!
今回の50万記念短編は「闇の四天王」です。
私などでは、とても足元にも及ばない、
TSF界の先輩の皆様にゲスト出演していただきました!
ありがとうございます!
井澄ミスト様(ツイッター)
憑依好きの人様(ツイッター)
皆月ななな様(ツイッター)
のゲスト出演作品です!
※作中の設定はフィクションです!
※作中では敬称略(物語上不自然になるので)になっています!お許し下さい!
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”脅し”や”ゆすり”
あらゆる脅迫手段を用いて、
欲しいものは何でも手に入れてきた
闇の世界では有名な三兄弟が居た。
”太郎”
”次郎”
”三津子”
彼らは、今回、ある力に目をつけた。
それが”人に憑依する力”
世の中には、人に憑依して好き勝手できる…
そんな力を持った人間が居るらしい。
彼らは、その力を手に入れれば、
裏世界で、さらに有利に生きられると考えた。
特定の人物の彼女に憑依して人質にー。
妹や姉に憑依して兄弟を脅すこともできるー。
そう、身近な人間に憑依して、近親者や恋人を
脅すー。
”脅し”を生業にする彼らにとって、その力は夢のような
力だった。
彼らは必死に調査を行った。
”憑依”の力に一歩でも近づくためにー。
そして、複数の憑依関係者の存在を知った。
3兄弟は、憑依に関わる人間を脅し、
憑依に関する情報を入手ー、
あわよくばその者たちから、憑依能力を奪おうと考えていたー。
「----」
とあるファミレスで三兄弟は食事しながら、
遠くのテーブルを見つめる。
”ダーク四天王”と呼ばれる4人のTSF(憑依や女体化、皮などのジャンル)に
精通する人物のうち、3人がこのレストランで会食をする、という
情報を手に入れたのだ。
井澄ミストー
憑依好きの人ー
皆月なななー。
その3人が、遠くのテーブルに結集している。
本名かも分からない。
いや、そもそも”今、見えている姿”が本来の姿かも分からない。
誰かに憑依しているのかもしれない。
変身しているのかもしれない。
「---レストランから出て、別れたら、行動開始だ」
太郎が言うと、
残りの2人は頷いた。
やつらを脅し、憑依や女体化に関する情報を手に入れ、
もしも3人のうち誰かが、その力を持っているのであれば
それを奪うー。
今まで数々の修羅場を潜ってきた太郎たちにとっては
今日も”簡単な脅し”のはずだった。
TSF界の四天王3人が、
会計を済ませてレストランを後にする。
3人は少し談笑したのちに、
三方向に分かれて、歩き出した。
「--よし、
いいな?手段を選ばず脅せ。
そして、憑依に関する情報を得るー、
もしくは憑依の力、そのものを奪えー。
いいな?」
太郎が言うと、
次郎が皆月なななの向かった方向に、
三津子は憑依好きの人が向かった方向に向かって歩き出した。
太郎は、井澄ミストの後をつける。
「--四天王は、今日から俺達になるんだぜ…」
太郎は不気味な笑みを浮かべて、
井澄ミストの後を尾行しはじめた…。
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三津子は三兄弟の中でも
唯一の女性。
20歳前半ぐらいの、スタイルの良い女性だ。
彼女は色目を使って、人を脅し、
大金を巻き上げる、三兄弟の中でも
もっともあざとい女だった。
「---」
前を歩く憑依好きの人を見つめて
微笑む三津子。
誘惑してからー
必要とあらばからだを使ってー
それから脅すーー。
憑依好きの人から、
憑依に関する情報を手に入れる。
「--あなたも、わたしの虜にしてあげるわー」
三津子はそう呟いた。
いざとなれば、憑依好きの人が
好きなあのキャラクターを目の前で冒涜して…
ブワッ・・・!
「----!?」
三津子に風のようなものが吹き付けた。
「--今のは?」
三津子が疑問に思うと同時に、頭の中に何かが
流れ込んできた。
”わたしは、憑依好きの人の奴隷”
「え・・・?」
脳内に自分の声が響く。
「---な、、何よ…」
”わたしは、あの人を満足させるためだけに生まれた”
”わたしは、あの人のためだけに存在する”
「--う、、、うるさい!」
頭の中に響く自分の声に怒鳴り声をあげる。
「--わたしが、奴隷だなんて…そんなバカなこと…」
三津子はそこまで言って
ふと疑問に思う。
「---あれ・・わたし・・・?」
それも悪くないーー。
いや、憑依好きの人が好き・・・・
好きの人が好き・・・
「あぁ…」
彼女は、憑依好きの人のことを考えるだけで、
幸せな気持ちになっていた。
「---ち、、ちが、、、わ、、わたしは・・・!」
記憶が塗り替えられていく中、彼女は
必死に抵抗した。
けれどーー
「わたしはーーー
わたしはーーーー
憑依好きの人が・・・だいすき!!!」
三津子は、
全身に興奮を覚えて、そのまま飢えた表情を浮かべた。
「わたしーー
なにしてたんだっけ・・・
ううん、そんなことどうでもいい!
わたしは…
わたしは…あの人のためだけに存在するの!」
三津子の脳は、数分で完全に塗り替えられてしまったー。
”新たな主”に仕える女としてーー。
三津子はもう、憑依好きの人のことしか、考えられなくなっていた・・・。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
次郎が、皆月なななを尾行している。
”ホワイトダーク”の異名を持つとまで
噂されているTSF界の四天王の一人。
「---クク…」
次郎は”人の弱み”を事前に調査して
それを元に脅しを行うインテリ男。
皆月ななな なる人物の
弱みは握った。
その弱みを利用すれば、
すぐにTSFの秘密を、吐いてくれるだろう。
「ーー僕の調査能力の前にかかれば、
どんな人間でも、脅すことができる」
次郎はメガネをいじりながらニヤリと
笑うと、少し前を歩く 皆月ななな に向かって叫んだ。
「おい!皆月ななな!」
次郎は無謀にも、四天王の一人に喧嘩を
売ってしまった。
「--僕に憑依に関する情報を渡せ…
さもなければ、お前の弱みをばらしてやるぞ」
ななな は立ち止まったが、返事は無い。
苛立った次郎は
”皆月ななな”の弱みとして収集した情報を思い出す。
そして、叫んだ。
「皆月ななな!”みんなのTSFれb・・・?」
皆月なななに対して決して言ってはいけない言葉を
口に出そうとしたその瞬間、
前から”小さい針”が飛んできた。
「・・・・?」
次郎の首筋に小さな針がささっている。
「--くそっ!」
次郎は針を慌てて抜いて、前を見る。
既に、皆月なななは何事も無かったかのように
立ち去っていた。
「おいーー、ま… ----!?」
自分の声に違和感を覚えた。
「--えっ…?」
明るく透き通った声…。
おかしい。
次郎が慌てふためいてからだを見ると、
自分のからだの胸が、まるで女のように膨らんでいた。
「---!!!?」
気がつけば服も可愛らしいスカートになっている。
「えーー、ちょっ!?」
手が白く、綺麗になっていたー。
髪が長くなり、
瞬く間に次郎は”女体化”してしまった。
「えっ…えええええええ?」
まるで女子高生のような姿になってしまった次郎。
次郎は慌てて皆月なななの後を追おうとした。
しかしー。
「へぃ、姉ちゃん。かわいいな」
「どっかのJK?」
裏路地のヤンキーたちが集まってきてしまった。
「--ち、、違う!僕は男だよ!」
次郎は叫ぶ。
けれどー
”美少女”の姿になってしまった次郎の言葉を
聞くものはいない。
「--嘘はダメジャン~!」
胸とスカートを触りながら”女”であることを確認したヤンキー。
「--ひっ!!僕は、、僕は男だ…
あっ、、やめっ・・・んあああっ!」
次郎は女としての快感を感じてしまい、喘ぎ声をあげる。
「--僕はーーー、僕はーーーー!
あれ……
わ、、わたし…何しようとしてたんだっけ…」
次郎のおかしな様子に、ヤンキーたちが引き気味で、
その様子を伺う。
「---あ、、、そ、、そうだ!
わたし、新しいお洋服買おうとしてたんだった!
えへへっ…」
次郎は嬉しそうにそう言うと
からだだけでなく心まで女体化して、
今までのことも忘れて、嬉しそうに洋服屋に向かっていった…。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
この世には”喰う側”の人間と”喰われる側”の人間がいる。
喰うか、喰われるか。
そんな世界で太郎は生きてきた。
そして、太郎は常に”喰う”側の人間だった。
修羅場もそれなりにくぐってきた。
けれどーー
目の前にいる17歳ぐらいの女子高生に”見える”
井澄ミストに睨まれて、
彼は悟った。
”俺は、喰われる側になった”
とー。
井澄ミストから溢れ出る闇のオーラは、
太郎がこれまで経験したこともない、邪気に満ちていた。
闇世界のマフィア50人に囲まれたこともあるー。
サメだらけの海に放り出されたこともあるー。
けれど…
今、井澄ミストと対峙しているこの瞬間は、
今までの修羅場が、まるで幼児の知育広場にいたかのように、
軽く見えるぐらい、おそろいモノだった。
太郎のズボンから液体が垂れ流れた。
彼はーー
井澄ミストを呼び止めて、目を合わせただけでー
失禁してしまった。
「はひっ…」
太郎がしりもちをついて、涙を浮かべる。
井澄ミストは、声を出さずに笑っていた。
「---あ、、、あ・・・あ、、、な、、なんでも、、ありません」
太郎はやっとの思いでそう声を振り絞った。
井澄ミストの口元が三日月に歪んだ。
そしてーー
そのからだから大量の黒い霧が吐き出された。
「ひっ…ひぃぃぃぃぃぃぃ!?」
逃げようとする太郎。
けれどー、
太郎は黒い霧に包まれた。
「--ま、、待て、、話せば分かる!!
そ、、そうだ!取引しよう!
俺を助けてくれれば、俺が代わりに
”風紀委員の使命”の続き、書いてやるから!
な!?それで手打ちを・・・!!」
黒い霧がーー
容赦なく太郎のからだに進入していった。
「----死」
井澄ミストは、そう念じた。
太郎は、虚ろな目で歩き出し、
数分後、自ら車に頭から突っ込み、そのままこの世を去った。
井澄ミストは、その結末を見届けることなく、
その場から立ち去ったーーー。
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この世には決して触れてはならない”闇”があるー。
闇の世界に生きるものたちでさえ、
除いてはならない常闇が。
それに触れればーー
その先に待っているのはーー。
太郎は、交通事故により命を落としー、
次郎は、消息不明に。
ただし、周辺地域で記憶喪失の女子高生が見つかっており
警察は関係を調査中。
三津子は、まるで人格が変わってしまい、
自分のからだに欲情する変態女になってしまったー。
けれどー
3人がそうなってしまった本当の理由を世間は知らない。
ーー否、知ってはならない。
この世には、覗いてはいけない闇があるのだからー。
おわり
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コメント
憑依好きの人様、皆月ななな様、井澄ミスト様、
お名前の利用許可を頂きありがとうございました^^
好き勝手やり過ぎて、私が四天王様に消されそうな
気もしますが…(!!)
そして皆様50万アクセスありがとうございました!
今後も頑張ります!
ちなみに、私は四天王ではありません^^
コメント