何だかんだで幸せな高校生カップル。
だがー、
ある日、突然、彼女は彼氏に憑依されてしまう。
意識はあるけど、体の自由が奪われている…
彼女の体で好き勝手する彼氏の目的とは…?
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高校のチャイムが鳴る。
下校時間を知らせるチャイムだ。
秋の色が深まる木々。
今年ももうすぐ、冬がやってくる。
「---あ~今年のクリスマスも楽しみだな~」
男子生徒の手塚 久雄(てづか ひさお)が
伸びをしながら言う。
「---そう?わたしは別に…」
可愛らしいけれど、性格はクールな彼女、
古川 深優(ふるかわ みゆ)がそっけなく言う。
「--はは、深優は、素直じゃないな~
去年、イルミネーション見て、凄く浮かれてたじゃないか」
久雄が言うと、
深優は、「た、たまにはいいじゃない」と目を逸らす。
久雄と深優は、高校1年の時から
仲良し(?)カップルだ。
単純で、いつも元気な久雄と、
クールだけど本当は優しい深優。
良い組み合わせだった。
「---もう少し深優も可愛げがあればいいんだけどなぁ」
久雄が言うと、
「うっさいわね!これがわたしなの!」と
ムキになって言う。
「はは~、ま、そういうところも可愛いけどな!」
久雄が深優の目を見ながら言うと、
深優は目を逸らした。
少し顔を赤らめている。
「な、、何よいきなり…
褒めても、何も出ないからっ」
「--出た!ツンデレ!!」
久雄がからかうと、
「わたしはツンデレじゃない!」と久雄の肩を叩いて、
深優が叫んだ。
幸せだった。
そうーーー
いつものように。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
夜。
深優が部屋で、スマホを見つめていた。
机の上には、久雄と一緒に笑顔で写っている
写真が飾られている。
「---素直じゃなくてごめんね」
深優は呟いた。
自分でも可愛げがないのは分かっている。
けど、これが自分の性格だ。
今更それを変えることはできない。
深優は、一見あたりが強いので、
誤解されることも多かった。
刺々しい女子として、
勘違いされることもしばしば。
しかし、深優は本当は心優しい生徒だった。
名前の通り、深いところに優しさがある、そんな感じのーーー
「----!?」
深優が自分の体の異変に気付く。
手につかんでいた写真立てを元の場所に戻そうとしたが、
手が動かない
「-----!?」
声を出そうとしたが、声も出ない。
これは、一体…?
「あら~、俺の写真が飾ってあるなんて、
しかも!手にとって見つめてくれてるなんて
光栄だなぁ~」
深優の口が勝手に、男言葉をしゃべる。
(ちょ、、ちょっと、、何?)
深優がそう思うと、
深優のからだが口を開いた。
「えへへ~彼女のからだゲットだぜ!
…俺だよ、俺!」
(…なに?新手のおれおれ詐欺?)
自分の体が動かず、
彼氏の言葉が自分の口から出てくる現状…
ふつうだったらパニックになる子も多いだろう。
けど、、
深優は冷静だった。
「---って、反応それだけ!?」
深優が大げさに驚いて見せる
(…はぁ、何なの?
わたしの体、動かないんだけど?
で、何で、久雄がわたしの体で喋ってるの?)
深優がそう思うと、
「---はは!俺、深優のからだに
憑依したんだよ!
今なら何でもやりたい放題!」
久雄が深優の体で嬉しそうに叫ぶ。
(……わたし、ついに病気に??
久雄のことが好きすぎて
久雄病に?)
深優は非現実的なことは信じない。
だから、憑依と言われても信じなかった。
自分がおかしくなったのか。
それとも二重人格にでもなったのか。
「---おいおいおいおい!
だから憑依だって!俺が深優に憑依してるんだよ!」
可愛い声でそう口走る深優。
(----本当に?
そんなこと、できるの?)
「--あぁ、できるさ!」
(ーーーどうやって?)
「---それは言えない」
側から見れば、深優が独り言を言っているように
しか見えない状況。
だんだん、頭の中の深優の意識が苛立ってきた。
(---じゃあ、早く出てってくれる?
人にからだを使われるなんて、気持ち悪いじゃない)
そう、脳から聞こえてきた。
だが、深優は笑った。
「女の子の体は男のロマン!」
そう言うと、深優は嬉しそうに、スカートをめくって
綺麗な足と下着を露出させた。
(ちょ、、、な、、何やってるの!
ふざけるのもいい加減にしなさい!)
流石の深優も怒った。
けど、久雄はやめなかった。
「いいじゃん、いいじゃん!俺、深優の彼氏なんだし!
1回ぐらい見たっていいだろ!」
軽い調子で口走る深優の体。
(ーー良くない!)
「---へへ」
イヤらしい笑みを浮かべて、
今度は胸に手をやる深優。
「あっ…すっげぇ・・・
胸を揉むと、、、んあっ♡ こんな感じなのか」
(ちょ…バカ!
変な声出させないでよ!
あっ…♡)
体を好き勝手されている深優自身にも
からだを通じて快感が伝わってきた。
「--あん♡ いいねぇ♡ いいねぇっ♡
この♡ 体ぁ♡」
深優がさらに激しく、ノリノリで腰を振りながら
胸を揉んでいる。
普段の深優ならあり得ない行動だ。
(バカ久雄! ゆるさないわよ!!!
明日学校で ひあっ♡ が、、学校で
ただじゃ あっ♡ ああ♡ あぁあん♡
お、、おかないから!!!)
脳内から深優の怒る声が聞こえてくる。
「---へいへい、俺はバカですよ~」
そう言うと、深優の体は、
高校の制服の方に目を向けた。
「そうだ!JKの制服!着てみたかったんだよな~」
そう言うと、深優は制服に手を伸ばし、
それを着始めた。
(バカ!バカ!バカ!バカ!)
深優が脳内で叫び続ける。
体の自由は奪われているが
意識ははっきりしている。
自分の体が嬉しそうに女子高生としての制服に
着替えている。
(も~~~~~!いい加減にしてよ!)
「--へへ、減るもんじゃないだろ!」
久雄は深優の体でさらに好き勝手を続けた。
「いえ~~~い♪」
深優の体で、可愛らしくピースポーズを鏡に向かって決める。
(やめて!バカみたいじゃない!)
深優の言葉を無視して、
挑発的なポーズや、色々な表情を深優にさせる久雄。
(こら!久雄!後で知らないからねっ!)
「---後で…?
へへへ、心配はいらないよ!」
そう言うと、深優は、
手の甲のニオイをかぎはじめた。
深優の興奮混じりの荒い鼻息が
部屋中に響き渡る
「んんん~~~いいニオイ!」
両手のニオイを交互に嗅ぐ深優。
(ちょっと!このド変態!最低!!!)
深優の叫びを無視して、
今度は太もものニオイを嗅ごうとするも、
上手く嗅げない。
「は~~~っ♡ は~~~っ♡」
深優の体は興奮しきっていて、イヤらしい液体まで
流れ始めている。
手をペロペロと舐めはじめる深優。
(ふざけないで!!もう別れる!!!
久雄なんて知らない!!!!)
深優が叫ぶ。
けれど、体はさらに自分の手を舐めている。
「みゆちゃんの手のひら…
おいしぃぃ・・・」
深優がうっとりとした表情で言う。
(---はぁ、あんた最低)
心の中の深優が、そう呟く。
本当に最低だ。
こんな彼氏だとは思わなかった。
髪の毛のニオイをくんくと嗅いでいる深優。
1本の髪の毛を、舌でなめてみる深優。
「あぁ~~~~ん♡」
嬉しそうに大声で甘い声を出す深優。
(ちょっと!お母さんに聞こえたらどうするのよ!)
「---悪い悪い」
何故か久雄がお詫びの言葉を口にする。
そしてーーー
色っぽいポーズを決めてから、
体を弄び始める深優。
「ふぅ~~~♡
深優の体でえっちしよっと♡」
そう呟く深優。
(ふざけないで……
私とそういうことしたいなら、
直接言いなさいよ!この弱虫!!!)
深優が叫ぶ。
「--あん♡ あぁああ♡ ああぁああああ♡」
体をぷるぷる震わせて興奮を味わっている深優。
時間は19:30を示していたー
(ちょっと あぁ♡ 勉強しないといけないのに♡
…って、やめ、、やめて♡ わたしまで、あぁん!
気持ちよくなっちゃう…♡)
けれど、深優の体は暴走を止めない。
「--あははははははは♡
気持ちいイイ♡ やばい、イキそう!」
深優がそう叫ぶと、
近くに置いてあった細長いリモコンをつかみ、
それをあそこに突っ込もうとした
(バカ!!!!!!!!
やめなさいよ!!!!)
深優が大声で心の中で叫んだ。
「---深優の絶頂!!!
あぁん♡ あああああああっ♡」
リモコンを挿入しようとして、
深優のからだは手を止めた。
(・・・・・・・・・・・・?)
心の奥底に追いやられた深優が不思議に思う。
そして…
「----っと、、、これ以上はやらないよ、深優」
深優が自分の名を呼んで、リモコンを優しく机の上に置いた。
(な…何なのよ…全く)
深優の意識が安心したかのように呟く。
「---急に変なことしてごめんな。
でもさ、1回ぐらい、いいだろ?」
深優の体がそう呟いた。
そう、1回ぐらいはーーーーー
②へ続く
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今日のだけだと全貌は分かりません!
明日の分で、いろいろとわかります!
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