とある男子大学生は、彼女の女子大生に憑依した。
欲望に身を任せ、彼女のからだを弄ぶ彼は知らなかった。
”真実”をー。
彼が驚愕の真実を知ることになるそのときに
待っているものは一体何かー。
------------------------------------
「くふふふっ…♡
あはははははははっ♡」
女子大生の平島 雪乃(ひらしま ゆきの)は、
散らかった部屋で笑みを浮かべていた。
「うふふふふふ・・・!
すごい!!すごいよ!この太もも!
あはははははっ!
これが全部自分のものだ!あはははははは!」
雪乃が笑いながらスカートをめくり、
自分の太ももを見て足をじたばたさせて
大喜びしている。
顔を赤らめて、
涎を垂らしながら笑うその姿は
完全に変態だ。
だがー。
普段の雪乃はこんな人間ではない。
大学の中でも上から数えた方が早いぐらいに
”可愛い”とされている雪乃。
穏やかで心優しい彼女は、
普段、こんなことを絶対にしない。
彼女は今、彼氏の望月 吉輝(もちづき よしてる)に
憑依されていた。
「---ふふっ♡
憑依ってサイコー!」
雪乃は叫んだ…。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
吉輝と雪乃は、大学で出会った。
最初は何の接点もなかった二人だが、
体調不良で、吉輝が休んでいた際に、雪乃が親切に声をかけたことが
始まりだった。
二人は、次第に繋がりを深めていき、
”昨日”吉輝が告白し、二人はカップルとなった。
そして、今日は初めてのデートの日だった。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
吉輝は、
初デートの日だというのに、雪乃に憑依していた。
所詮、体目的だったのか。
それは、本人にしか分からない。
けれどー。
「---くふふっ…
最高だよな 雪乃って…!」
色っぽく部屋の中を歩き回りながら笑う。
鏡を見つめると、
そこには可愛い雪乃の顔があった。
「おれ…本当に…
い、、いや…
わたしは…平島 雪乃…」
そう言って、ウインクしてみせる。
「うふふふふふぉぉぉぉぉぉぉ!」
悦びのあまり奇声をあげる雪乃。
「あはははははははっ!
俺が雪乃だ!俺が、俺が雪乃なんだ!
あはははははははははっ♡」
表情と声は可愛らしいのに、
言っている言葉は、汚らしい。
雪乃は大笑いしながら、自分の手持ちの服を
確認した。
「うふふ♡ 雪乃、ファッションショーしまーす!」
今着ているスカートを乱暴に脱ぎ捨てる雪乃。
「くぉぉぉぉぉぉっ!雪乃ちゃんの下着姿~
あはははははっ!」
涎を垂らしながら笑う雪乃。
下品極まりない。
ロングスカートを身に着けて
清楚な雰囲気で鏡の前に座り、色っぽくポーズをとってみる。
ミニスカートをはいて、足を組んで
椅子に座り、挑発的な表情をしてみる。
ショートパンツをはいて、綺麗な生足を
ひたすらこすりまくってみる。
「んん~~はぁ~~っ・・・・♡」
幸せそうな表情で、ショートパンツ姿のまま
ベットに飛び込む雪乃。
「はぁぁ~~さいこう…
女の子のニオイだぁ・・・」
今度はベットのニオイをくんくんと嗅ぎ始める。
「-----ん」
雪乃は一瞬、違和感を感じた。
「……なんか、今、変なニオイがしたような…」
雪乃はふと我に返って
立ち上がる。
「そういえば俺…
どうしてデート初日なのに、
雪乃に憑依なんかしちゃったんだろう」
ふと、自分のしたことの重大さに気づいたのだろうか。
彼は、雪乃の綺麗な姿を見ながら思う。
「------」
憑依薬という薬を使って憑依した。
ーー吉輝は、TSFと呼ばれるジャンルが密かに好きだった。
その自分が、こうして彼女に憑依できるなんて
思ってもみなかった。
自分も、ついに憑依薬を手に入れたのだろう。
そして、欲望に負けて、こうして雪乃に憑依したのだろう。
でも、なぜだろうか。
憑依薬をどうやって手に入れたのか。
そして、憑依するまでのいきさつがイマイチ思い出せない。
確か…デート中に憑依して、
そのまま雪乃の家に来たんだったと思うけど…。
雪乃も吉輝も一人暮らし。
だから、家族にばれたりする心配はない。
「---ま、いっか!せっかくの憑依だ!
楽しまないとねー!」
ふと、部屋の隅にある、
雪乃の高校時代のものと思われる
セーラー服を見つけた。
「--うはっ!さいこう!」
クンクンとニオイを嗅ぐと、雪乃は笑みを浮かべて、
ショートパンツを脱ぎ捨てた。
「--あはははっ!こ~んな乱暴に服を脱ぎ捨てるなんて
わたしったら、おかしくなっちゃった!うふふっ♡」
そして、上着を引きちぎるようにして脱ぎ捨て、
高校時代の制服に袖を通す。
まだ20歳の雪乃は、
高校生と言っても通用する容姿だった。
「うふふっ!
高校2年生の平島 雪乃ですっ♡」
可愛らしく挨拶をしてみる。
「くふぅぅぅぅぅ~~~たまんねぇ~~~」
もう限界だった。
理性がはじけ飛びそうだ。
こんなに興奮するなんて…
ズキッ!
「いってぇええええええええええ!」
雪乃は突然、激痛を感じてうずくまった。
「こ…この痛みは…?」
雪乃は我に返り思う。
そうだ…
憑依薬には副作用があると聞いたことがある。
吉輝は思い出す。
自分が今までに読んだ憑依小説の中にも、
憑依薬の副作用で、酷い目にあった!みたいな作品があった気がする。
記憶があいまいなのもおそらくは…。
「---くそっ!俺は楽しむんだ!」
そう言って胸を両手でわしづかみにして
勢いよく揉み始めた。
「うふぁぁっ♡ あっ♡ やっばぁ~い♡
快感♡ すごい!!!すごい!すごいよぉ♡」
初めて感じる快感に雪乃が身を悶えさせる。
「あはは♡ うふっ♡ あぁ~~~
女の子の胸、きもちいい~~~♡」
顔を真っ赤に赤らめて笑う雪乃。
「ふふっ♡ ふふふ♡ あはははははははっ♡」
太ももに液体の感触がした。
あまりの興奮に、下着から愛液が漏れ出ている。
「うふふぁぁ…
わたし、、わたし感じちゃってる!
あはははは♡
わたしの意思じゃないのに、わたし・・・
感じちゃってる!」
雪乃の理性がさらにはじけ飛ぶ。
近くにあった、棒状のものを手に取り、
それを下着の下のあそこに突っ込んだ
「むぐぅ…♡
んっ、、あっ、、あああああぁあああああん♡」
近所にも聞こえてしまいそうなほど、大きい声で
喘ぐ。
「ああぁぁああっ♡
んっ♡ あっ…あぁあああああああっ♡」
激しく体を動かしながら、さらに快感に身をゆだねる雪乃。
「あああっ♡ あん♡ あんっ♡ あぁあああん♡」
声がどんどん大きくなっていく。
女の快感はどこまでーーー。
「ひっ…!?
あっ…んあああああああああああっ♡」
あまりの快感に液体をそこら中にぶちまけて
放心状態になる雪乃。
「はぁっ…はぁっ…はぁっ…」
凄すぎる…。
雪乃はしばらくその場に倒れたまま、
不気味な笑みを浮かべていた。
10分後。
我に返った雪乃は、
ふと外を見る。
そういえば、今、何時だろう?
時計を見ると
時刻は夕方だった。
そうだ。昼食を終えたあとに、憑依したんだ!
吉輝はおぼろげながら憑依したときのことを思い出した。
…気がする。
「--はぁ…」
乱れた髪を整えながら、濡れてしまった制服を脱ぎ捨てる。
そして、手近にあったブラウスとミニスカートを着て、
とりあえずベットの上で一息つく。
「ふぅぅ…すごかったぁ…」
天井を見つめる。
「---女の子って凄いなぁ…」
吉輝は思う。
何故だか、
もう、これで雪乃とは終わりのような気がした。
「いや…当たり前か…」
雪乃がつぶやく。
まだ、息遣いが少し荒い。
「--こんな風に、体を好き勝手しちゃったら…
当たり前だよな」
そう呟く。
「いや…待てよ…
このまま俺が雪乃として生きていくっていうのも…」
吉輝に邪悪な感情が芽生えた。
このまま、雪乃を…。
ズキッ…
突然 激痛が走った。
頭痛だ。
「うぎっ…いたっ…いた…
いってええええええええ!」
思わず叫ぶ吉輝。
「----ねぇ…早く出て行きなさいよ!」
脳から声が聞こえた。
彼女のーー雪乃の声だった。
この痛みは、雪乃が…
そう思った直後、激しい衝撃に襲われた。
「--ぐふっ!」
吉輝が衝撃の痛みをこらえながら体を起こすと、
そこには雪乃がーー
そして、制服などが散らかった光景が広がっていた。
「--ゆ、、雪乃」
雪乃の体からはじきだされた吉輝。
雪乃は呆れた様子で吉輝を見つめている。
「---最低っ」
自分が憑依されていたことを知り、吐き捨てるように言う雪乃。
「ーーーご、、、ごめんよ」
吉輝がお詫びをする。
許してもらえるとは思っていない。
でもーー。
外が暗くなり始めていた。
もう、夜か。
「---雪乃…その…今のは・・」
釈明しようと口を開く吉輝に、
雪乃は冷たく言い放った。
「言い訳なんか聞きたくないーー
出て行って!」
強い敵意が向けられていた。
「---い、、いや、、待ってくれ!
い、、今のは、今のは謝るから…!」
吉輝が言うと、
雪乃が少しだけ笑った。
「---まったくもう…
憑依だのなんだのが好きな吉輝くんらしいね…」
何故か懐かしむような口調で言う。
「---ご、ごめん 本当に。
でも…ゆ、、雪乃の評判を落とす様なことはしてないから!」
吉輝が叫ぶ。
「---……いいから、出て行って!」
雪乃が叫んだ。
「何でだよ、話ぐらい聞いてくれたって…」
自分勝手なのはわかっている。
憑依したのだから、嫌われて当然だ。
けれどー。
「---出てけってんのよ!」
雪乃が怒鳴ったー。
心優しい雪乃が…
「--ゆ、、雪乃…」
1度も見たことない、彼女の怒りの表情に戸惑う。
「--吉輝くんには失望しちゃった。
もう、顔も見たくない 会いたくもない。
早く、出て行って」
言い訳を聞くつもりもなさそうだ。
だがーー。
吉輝は、何故だか
”ここから出てはいけない”気がした。
出て行ったら、このまま恋人関係が解消される気がした。
「---いやだ!俺はお前と居たい!」
吉輝が叫ぶ。
その言葉に雪乃は一瞬、困ったような表情を浮かべたが、
またすぐに、怒りの表情に戻った。
「いいから出て行って!
もうアンタの顔なんて見たくない!」
空の色が失われていくー。
もう、夜。
「--ー憑依したことはあやま…」
そこまで言うと、雪乃が言葉を遮った。
「--いい、謝らなくていいわ。
憑依のことは別に怒ってないし、どうでもいいの!
とにかく、今すぐここから出て行って!」
雪乃が必死に叫ぶ。
「--ど、どうしてだよ!どうして俺をそんな風に」
そこまで言いかけて吉輝は”とある違和感”を感じた。
「-----!?」
そんな吉輝を余所に、雪乃はもう一度叫んだ。
「いいから、さっさとわたしの家から出て行って!!!!!!!!!!」
ーーーと。
②へ続く
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
コメント
この話に隠された真相は…?
明日、真相が明らかになります。
コメント