取引先との交渉に2か月もの間、使われ続けた愛結。
酷使された愛結の体は体調不良を起こし、
肌は荒れはじめ、さらには妊娠までしてしまった。
社長は愛結の体を破棄することを決める。
だが、その前にー。
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愛結の彼氏、宗一は困惑していた。
2か月ほど前から、愛結は、会社に泊まり込むようになり、
宗一との連絡もほとんどが途絶えてしまっていた。
愛結に一体何があったのだろう?
もう、自分に愛想を尽かしてしまったのだろうか。
そんな風に心配していた矢先のことだった。
その愛結から、連絡があったのだ。
「これから家に言っていい?」と。
声が少し疲れた様子だった。
優しい愛結に何があったのか?
愛結の勤務先はブラック企業だったのか?
そんな風に思いながらも宗一は愛結の到着を待った。
そしてーーー
愛結が到着した。
玄関のカギを開けると、愛結が入ってきた。
「久しぶりぃ~宗一!」
愛結は、キャバクラ嬢のような服を着たまま家に入ってきた。
「な、なんだその格好は…!」
宗一が驚く。
そして、酒臭い。
「えへへへへ♡
わたしね、取引先の部長さんと今、
ヤッてきたところなの!」
信じられない言葉に宗一が青ざめる。
「--お、、おい、、愛結、
お前、いつからそんなことするように…」
宗一が言うと、
愛結は大笑いしながら、宗一の方を見た。
「--えへへっ…
わたし、こんなに可愛いんだから、
女を武器に取引するのは当たり前でしょ?」
イヤらしく腰を振りながら、
挑発的に宗一の方を見る愛結。
「--か、会社にやらされてるのか!?」
宗一が声を荒げる。
愛結が自らの意思でそんなことをするはずがない。
そう思っていた。
いや、そう”願っていた”
「うふふ♡
わたしが自分の意思でやったの。
この2か月で、50人以上とヤッたかな!
うふふふふふっ」
宗一は、ちょっとイヤらしい体つきになった愛結を見た。
「ど…どうしてそんな…」
宗一が言う。
「アンタには関係ないでしょ?」
愛結が勝手に冷蔵庫からビールを取り出しながら
それを飲み干して、空き缶を台所に投げ捨てた。
「--酔ってるのか?」
宗一が怒りを抑えて尋ねる。
「ーーーだったら何なのよ」
愛結がイライラした様子で髪をボサボサにしながらかきむしる。
「-ーーーおい、愛結!
この2か月間、心配したんだぞ!
なのになんだよ!体を売ってただって?
ふざけんなよ!
そんなでいいのかよ愛結!
自分を安売りするなよ!」
宗一が叫ぶと愛結は笑った。
「あっはははははは♡
わたしってば愛されてる~」
そして、そう言うと、真顔になり、
宗一の方を見た。
「わたし、妊娠しちゃった♡」
宗一は凍りつく。
部屋の中の空気がいつも以上に冷たい。
ーーー愛結が、妊娠しただって?
「---何度も何度も中に出してもらってちゃ、
妊娠もするよねぇ~ うふふふふふっ♡」
よく見ると、愛結の肌が荒れているように見える。
そして、目の下には隈のようなものも出来ていて、
調子も良くなさそうだ。
「何、その目?
何か不満なの?」
愛結が挑発しながら、
鞄から煙草を取り出し、火をつけた。
「--お前、いつから煙草をーー!
あれだけ嫌ってたのに!」
宗一が悔しそうに叫ぶ。
しかし、愛結は美味しそうに煙草を吸いながら言った。
「くふふ・・・♡
いいじゃない別に… げほっ…♡」
愛結はーー
毎日数箱…
時には10箱近く、タバコを吸っていた。
憑依している鴻上社長はヘビースモーカーだったが、
体を壊したため禁煙していた。
だがー
愛結の体は自分の体ではない。
だからー
タバコを狂ったように吸い続けた。
「--げほっ、、げほっ、げほっ」
愛結が咽る。
そしてイライラした様子で、タバコを水道に投げ捨てた。
「くっそ!使えねぇ体だな!」
愛結が乱暴な口調で言う。
「愛結…」
絶望的な表情で愛結を見る宗一。
可愛らしい表情は変わらない。
だがー
キャバクラ嬢のような男を誘う格好。
乱暴な言動。
まるで、愛結が愛結でないようにすら思えた。
「---はぁっ…」
愛結は肺の痛みに最近苦しんでいた。
もう、体のあちこちがボロボロだ。
からだは備品ー
備品は消耗品ーーー
これが鴻上社長の考えだった。
「--…愛結…」
愛結は宗一の方を見て笑う。
「最後にね、、、
もっと”わたし”を味わっておこうと思って!うふふっ!」
そう言うと、突然乱暴に宗一を押し倒した。
「愛結…何を…?」
そう言いかけたところで、愛結の唇が宗一の唇を覆った。
「んはぁっ…♡
この体、すっごいの…
何回やっても何回ヤッても、めっちゃくちゃ気持ちイイ」
そう言いながら、愛結は荒い息で、
宗一のズボンを乱暴に脱がせ始めた。
もう片方の手では、宗一の手を強引に自分の胸に押し付けている。
「あんっ♡
からだ、、壊れちゃっても♡
わたし、どうでもいいのぉ!!!
えへへへ!ははははははははははっ♡」
宗一は愛結の
「狂った雌」のような表情を見て、
ショックを受けた。
これが本当に、あの愛結なのかー? と。
「やめろぉ!」
宗一は愛結を振り払う。
だが、愛結は舌打ちすると
「大人しくしろ!クソ野郎が!」と激しく怒鳴りだし、
宗一を再び押さえつけた。
宗一のズボンを降ろすと、愛結は宗一のソレを口に咥えようとした。
「やめろ!やめろ!!やめろぉ!」
宗一が叫ぶ。
愛結がイヤらしくソレを指でなぞると笑う。
「こんなに成長しちゃって…
私のからだ、そんなに好きなんだ♡」
甘い声で笑う愛結。
時々咽ている愛結。
心配だったが、それどことではない宗一は
咄嗟に愛結を力強く振り払った。
吹き飛ばされる愛結。
「って…いてて…
テメェ!ふざけやがって!」
愛結が鞄から鞭を取り出した。
「--お、おい!なんでそんなもの!」
パシィッ!
鞭の音が部屋に響き渡った。
「オラ!ホラ!
ごめんなさいは!?
わたしにごめんなさいは!?」
鞭を乱暴に振りまくる愛結。
その表情はもはやーー
愛結などではなかった。
狂った獣の表情。
嬉しそうに、笑いながら、
容赦なく、宗一にムチを振りかざしていく。
ボロボロになった宗一が倒れると、
そのまま愛結は宗一のソレを咥えて、
自らの欲望を満たした。
「はぁ…♡ はぁっ…♡
けほっ、けほっ♡」
愛結がふと、手に目をやると…
”吐血”していた。
「はぁ…もうダメじゃん このからだ」
そう言うと、宗一を今一度乱暴に
蹴り飛ばして叫んだ。
「アンタとはお別れ!
ばいばい、バカ男!」
そう叫ぶと、愛結は大笑いしながら
乱暴に玄関を開けてそのまま出て行ってしまった。
「あ・・・愛結…」
宗一はそう呟くのがやっとだった…。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
自宅に戻った愛結は
フラフラの体でそのまま倒れた。
倒れた状態で笑う愛結。
「へへへ……もう限界だぁ…♡」
そう言うと、体がビクン!と震えて、
愛結は気を失った…
特殊な処理で、状態を維持してあった自分の体に戻った
鴻上社長は笑う。
”次はどうするかー” と。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
3日後…
気を失っていた愛結が目を覚ました。
「・・・・・うっ・・・」
愛結が異常にけだるい体を起こす。
床には吐血した後がある。
「ひっーーー?
な、、、なにこれ・・・」
愛結はさらに、自分がセーラー服を着ていることに驚き、
悲鳴をあげた
「いやああああああっ!
ど、、、どういう…」
そこまで言いかけて、吐き気をもよおした愛結は、
そのままトイレに駆け込み、吐き戻してしまう。
「はぁ…はぁ・・・
ど・・・どうなってるの・・・」
目に涙をためながら鏡を見る。
自分の顔が、信じられないほどに、、青ざめている。
「---わ、、、わたし…」
フラフラ歩きながら机の上を見る。
すると、そこには
”受理された退職願”と”妊娠を示す結果”が置かれていた。
「---……」
愛結はあまりの絶望にその場に泣き崩れてしまう。
「なんなの……
なにがおこったの…?」
泣きながら一人呟く愛結。
ーー慌ててスマホを見るーーー。
LINEで全ての友人を罵倒して、縁を切っていることが分かった。
「---酷い…なにこれ・・・酷い…」
愛結が目から涙をボタボタ落とす。
「けほっ…ゴホッ…!」
愛結が口から吐血する。
「ひっ…!!」
愛結はそのままその場で蹲り涙を流し続けた。
「---わたしには、もうなにもない…」
うつろな目で、愛結は絶望しながら、
部屋の端に捨てられていたタバコの吸い殻の山を見つめる。
あれもーー
自分が吸ったのだろうか。
「---」
愛結が”自らの死”を考えながら
涙を流し続けている。
体の調子がとても悪い。
何なんだろう…
全く意味が分からないーーー
「・・・・・・・ごめん・・・・宗一・・・」
愛結は彼氏のことを思い浮かべながら、
ただただ、泣き続けた。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
ガチャ・・・
玄関の扉が開いた。
「うっ…うっ…」
もう、どうでも良かった。
強盗だろうか。。。
何が起きたのかもわからないー。
もう、考える気力もないーーー
もし強盗なら、一思いに楽にして欲しい。
足音が目の前で止まった。
「-----愛結」
聞き覚えのある声だった。
一番聞きたかった、温かみのある声ー。
「----そう…いち…?」
愛結が涙目で顔を上げると、
そこには、宗一の姿があった。
顔に打撲ができている。
愛結自身が、鞭でたたいたものだが、
当然、愛結は知らない。
その顔で宗一は微笑んだ。
「---俺は…」
宗一は部屋の状況を見つめて、
”愛結は何かに巻き込まれたのだ”と悟る。
そしてー、
愛結には何も尋ねずに、優しく言った。
「いろいろ、あったんだな…」
優しく微笑む宗一。
「---宗一…」
愛結は目から涙をボロボロとこぼした。
ボロボロの体ー
でも…
「ーーーありがとう、宗一…」
何があったのかは分からない。
でも、こんな自分でもまだ、宗一は自分のことをーーー。
愛結は、彼氏の宗一に心から感謝した。
全て失った…
けど、、、宗一はまだ、自分のそばにいてくれるーーー。
宗一は、ほほ笑みながら、
愛結の方を見て呟いた。
「---愛結に暴行された件で
被害届、出したからーーーー」
彼氏”だった”宗一の無情な言葉にーー
愛結の心が粉々に砕かれたーーー。
おわり
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
コメント
リクエストによる作品でした!
最後の最後に、救いを残すか迷いましたが
そのまま地獄に落ちてもらいました(笑)
え…鬼…??
なんのことでしょうか?
お読み頂きありがとうございました!
コメント
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これは酷い
ぜひとも救われルートも書いてほしいものだけど、作者も多忙だから難しいか