32万アクセス記念短編!<夏空に消える花 ~冬空~>

憑依空間が32万アクセスを達成しました!
いつもありがとうございます!

まだまだ頑張ります!

今回の記念短編は
「夏空に消える花」(こちら)の後日談です。
憑依された挙句、彼氏の目の前で思考を塗り替えられてしまい、
不良の和樹の彼氏になってしまった友香のその後とは…。

クリスマスシーズンなので、こちらもクリスマスバージョンをどうぞ!

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イルミネーション輝くとある広場。

そこに、金髪の不良・和樹と、
ミニスカートのサンタ姿をした、綺麗な女子大生が居たー。

「ふふふ・・・♡」
幸せそうに、彼氏に身を任せて、
顔を赤らめている。

彼氏の和樹は
彼女の胸を、周囲の目も気にせずに平気で触っていた。

「あん・・・♡
 かずきぃ…♡
 今夜も和樹をいっぱい気持ちよくしてあげるね…♡」

彼女ー
大崎 友香は、半年前まで、真面目な女子大生だった。

彼氏の春樹と、幸せな日々を送っていた。

けれどー。
花火大会のあの日、
彼女は不運にも、おかしな不良グループに目をつけられてしまった。

そのリーダー格であるアキラに憑依され、
思考を塗り替えられ、不良グループの一人、和樹の彼女に
させられてしまったのだ。

けれどー。
彼氏の春樹や、アキラの家に乗り込み、
友香の心を取り戻したー。

不良のアキラも、春樹を気に入り、友香を解放しようとしたー。

しかしーーー
アキラの舎弟ポジションだった和樹が、別の憑依器具によって、
アキラを裏切り、
友香を完全に作り変えてしまった。

私は和樹君の所有物!
和樹君が大好きな忠実なしもべ!

とー。

今では友香は和樹の彼女ーー
そして、奴隷。

和樹がサンタの格好をしろと言えば、友香は喜んでそうするし、
和樹が命じれば今この場で裸にだってなるだろう。

それが、今の友香の喜びなのだ。

元の彼氏だった春樹からは、友香の記憶を消してやった。
全てに対して無気力な男に変えてやった。

「なぁ、友香。
 お前、半年前まで、別の男と付き合ってたよな?」

和樹がいじわるそうに聞く。

「え…」
友香が困ったような表情で聞く。

「---俺、嫉妬しやすいからさ。
 今でも思い出しちゃうんだよ…」

わざと不機嫌そうに言う。

すぐに、友香の表情に焦りが現れ始める。

「---ち、、違う…違う…
 わたしが愛してるのは和樹くんだけ…
 お願い…信じて…」

甘えた声を出しながら、
和樹に体を密着させる友香。

「--ふん。
 口だけなら何とでも言えるぜ?」

和樹が言うと、
友香は、目に涙を浮かべはじめた。

「ーーお願い!信じて!
 あんな春樹とかいうゴミみたいな男、
 わたしがどうかしてた!

 わたしは和樹くんだけのものよ!」

友香が言う。

半年前ー
春樹と別れさせられた時よりも、
友香はイヤらしい体つきになっていた。

来る日も、
来る日も、
和樹との行為を強要…

いや、今は”自分の意思”で和樹との夜を楽しんでいる。

友香はー
大学を辞め、
大学の友人全員と縁を切り、
家族とも絶縁した。

今や、友香は和樹だけのものなのだ。

和樹がイヤらしく友香の短いミニスカートから覗く
太ももを触っている。

「--本当は嫌なんだろ?
 言ってみろよ?」

和樹が意地悪をする。

ー友香が嫌がっていないのは分かっている。
何故なら、和樹自身が思考をそう、塗り替えたのだからー。

「--ううん、嬉しい…
 わたしの太もも、どんどん触って…
 わたしも…興奮してきちゃった♡」

うっとりとした表情で、
メスの表情で、涎を垂らしながら和樹を見る友香。

広場に居る周囲のカップルが、
変なモノを見る目で和樹たちを見つめる。

ミニスカサンタ姿の彼女の太ももを触りながら、
半分抱きかかえる様な格好の彼氏。
そして、それを嫌がることもなく、時々喘ぎ声を出している彼女。

公然で平気でこういうことをやってのけるカップルがいるとは…。

「あぁん…♡ あん♡ あっ・・・♡」
和樹に触られるたびに嬉しそうにする友香。

そしてーー

「---友香。
 今日でお別れだ」

和樹はそう告げた。

友香は唖然とした表情を浮かべる。

「え…?」

和樹はそんな様子を見て笑った

「もう、お前には飽きちまった。
 この半年間、楽しかったぜ。

 俺さ~近くの女子高で可愛い子見つけたから、
 こんどはあの子を憑依で塗り替えてやろうと思ってな」

そう言うと、友香が目に涙を浮かべて
叫ぶ。

「-ーーいやっ!わたし、、わたし、和樹くんと
 別れたくない!」

だが、和樹は笑いながらそれを無視した。

そして呟いた。

「お前はもう用済みだよ。
 お前だって飽きたおもちゃは捨てるだろ?

 ゲームだって、飽きたゲームの
 セーブデータは消すだろぉ?
 ハハハッ!」

和樹がそう言うと、
友香は泣きじゃくりながら和樹にすがりつく

「わたしを捨てないで!お願い!
 おねがい!なんでもしますからっ!!!
 なんでも、、なんでもやりますからっ!!!」

友香が泣き叫ぶ。

和樹はそれを振り払った。

「けけっ、前の彼氏のところにでも戻れってんだ!」

そう言うと、泣き叫ぶ友香を置いて、
和樹は立ち去る。

「---へはははははは!
 乗り換えし放題!
 
 お客様、キャリアのお乗換えですか~?

 なーんてな!

 あはははははははは!」

和樹は笑いながら、
クリスマスの日に友香に”最後の夢”を見させてやった。

自分のことしか考えられない友香が今後どうなろうと関係ない。

狂ってしまうかもしれない。
だが、遊び終わったおもちゃに興味はないのだ。

「いやあああああああああああああああああああっ!
 かずきいいいいいいいいいいいいいいい!

 いやっ!いや!
 いやああああああああああああああああああああああ!」

背後から狂ったような叫び声が聞こえる。

和樹は振り返り、友香の方を遠目で見た。

そして、呟いた。

「メリークリスマス♪」

ーーーと。

おわり

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コメント

今回は夏空に消える花の後日談、
クリスマスバージョンでした!

それぞれの作品のクリスマス仕様を書くのも
なかなか楽しいです(笑)

クリスマスまでに、どのぐらい書けるか楽しみです!笑

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憑依<夏空に消える花>

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