彼女の綾菜を助けるため、
彼氏の義輝は、指定された倉庫に駆け付けるー。
しかし、義輝は知らない。
綾菜は、ドM男に憑依されていることをー。
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義輝を呼び出した、
江州山は、綾菜の方を見た。
「鎖でイスに縛られているのに
興奮している女子高生。
完全に変態だな!」
江州谷がそう言うと、綾菜は笑う。
「---ちゃんと、私を傷めつけてよね!」
ーーと。
ごつい金髪男の江州谷を前に、
椅子に縛られている状態で笑う綾菜。
彼女は今、
絵夢谷と言う男に憑依されているのだ。
「---はぁぁ…
これから始まることを想像してきたら…
また濡れてきちゃった♡」
顔を赤らめながら、
自分が痛めつけられる姿を想像する綾菜にはーm
もう、元の綾菜の面影など無かった。
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「ここか…」
義輝が、江州山から指定された倉庫に辿り着いた。
人気のない倉庫。
時間は既に19時30分。
親には適当に言い訳して、
ここまでやってきた。
「---」
義輝は倉庫の扉に手をかけた。
その手が小刻みに震えている。
ーー恐怖。
自分は恐怖を抱いている。
学校では、喧嘩などしたこともないし、
平和な日々を送っている。
「---」
義輝は気弱な生徒ではない。
スポーツも万能だ。
だが、電話で話した男は、
明らかに”住む世界の違う男”だった。
そんな男から、綾菜を助けることができるのか?
ドアノブに手をかけた義輝は、
目をつぶる。
少しの間、目をつぶった義輝は、
目を開き、呟いた。
「この震えはーー
びびってるんじゃない…」
そして義輝は叫んだ。
「これは怒りの震えだ!」
扉を勢いよく開ける。
金髪のごつい男、江州山が、
義輝の方を見て笑った。
「ようやく来たか。おせーんだよ!」
「--義輝!」
綾菜が目に涙を浮かべて叫ぶ。
「--綾菜!大丈夫か!」
義輝が言うと、綾菜は嬉しそうにうなずいた。
ーーだが、義輝は知らない。
綾菜は江州山の相方である、絵夢谷に憑依されているのだ。
「---テメェ!」
義輝が「恐怖」を悟られないように、
強い口調で、江州山を睨む。
「--クク…
良い彼氏さんじゃないか。
俺を前に逃げ出さないとはな。
そんなにこの、綾菜チャンを助けたいのか?」
江州山が意地悪な笑みを浮かべる
「---綾菜を解放しろ!
金ならー」
義輝がバイトで貯めた10万円を入れた封筒を手にすると、
江州山が笑った。
「-----くふふ・・・」
ーー?
義輝は”綾菜も笑みを浮かべた気がして”違和感を覚えた。
「---確かに」
江州山が封筒を手にすると、
札を1枚1枚数えた。
「確かに。諭吉様10人、受け取ったぜ」
江州山がご機嫌そうに笑う。
「--綾菜!今助けるからな」
義輝は、江州山を無視して、綾菜の方に向かう。
だが、それの行動を見た江州山が、
背後から声をかけた。
「お~っと、まだ返してやるとは言ってないぜ。
この10万円はあくまでも”交渉の権利”だ」
江州山はそう言うと、義輝をつかみ、倉庫の端の方に
突き飛ばした。
「--義輝!」
綾菜が涙を浮かべて名前を叫ぶ。
江州山はその様子を見ながら
”絵夢谷のやつの演技は、すげぇよな”と
心の中でほくそ笑んだ。
「ーーーあっ♡」
江州山が、体を縛られた綾菜の胸をイヤらしく触った。
綾菜が甘い声をあげる。
「---お、おい!やめろ!」
義輝が倉庫の端から叫ぶ。
「ククク…
綾菜チャンはいい声で喘いでくれるよな。
ほれ!ほれ!」
江州山はニヤニヤしながら、綾菜の胸を押したり、
触ったり、つついたりを繰り返す
「んあっ♡ あっ♡ あぁん♡」
綾菜が胸を触られるたびに声を出す。
「--やめろ!!やめてくれ!」
義輝は、嘆願するように叫んだ。
綾菜と、そういう関係にはまだなっていない。
綾菜の喘ぐ声を聞くのも、
その表情を見るのも初めてだった。
「はぁ…♡ はぁ…♡」
拘束された体をよじらせながら、
笑みを浮かべている綾菜。
「クク…女ってもんは、エロいよな。
俺なんかに胸を触られてるのに、
この女、感じちゃって嬉しそうじゃねぇか」
江州山が、綾菜の髪を引っ張って、
顔を、自分の方に向けさせる。
その顔は、とても嬉しそうだった。
「--あぁ♡ あっ♡」
義輝はその様子を見て怒りに震えた。
「俺の…
俺の彼女に手を出すなぁ!」
怒り狂って江州山の方に突進する義輝。
だが…
江州山が、拘束されている綾菜のみぞおちに
拳を叩きつけた
「ひっ…ぐっ…」
綾菜が苦しそうなうめき声をあげる。
「--な、何をする!」
義輝が足を止めると、江州山は笑った。
「威勢がいいのは良いけどよ。
ちったぁ、自分の立場をわきまえろや。
俺の意にそぐわない行動をしたら、
テメーの大事な彼女、綾菜チャンを
傷つけてやるぜ。」
江州山が拳をポキポキならしながら笑っている。
義輝は足を震わせてその場に立ち止まる。
「綾菜ー」
綾菜を傷つけさせるわけにはいかない。
心配そうに綾菜の方を見る義輝。
しかしー。
綾菜は笑っていた。
「あん・・・♡ はぁ♡」
幸せそうな顔で、口から唾液を垂らしている綾菜。
「---おい、綾菜!しっかりしろ!」
殴られているのに、幸せそうな表情の綾菜。
女の子はーー、エッチな気持ちになると、
こんな風になってしまうのだろうか?
憑依されていることを知らない義輝はそんな風に思う。
「---だ、だいじょうぶ…
義輝…たすけてぇ…」
綾菜は助けを求めながらも、どこか嬉しそうだった。
「---次はこうしてやるぜ!」
江州山が鎖を力強く引っ張り、
さらに綾菜の体を絞めつけた。
「んあああああああああああっ」
強く絞めつけられ、綾菜が悲鳴をあげる。
「な、やめろ!」
義輝が叫ぶが、江州山は左手で、「待て」のポーズをした。
「黙って見てろ!
でねぇと、この子の顔、ぶん殴って変形させてやるぞ!」
その言葉に義輝は立ち止まる。
「おら!おら!苦しめ!もっと苦しめ!」
江州山が、鎖に力を込める。
綾菜の胸や腹部が強く締め付けられる。
「んんっ♡ あぁ♡ あっ♡」
苦しいはずの綾菜が嬉しそうな表情を浮かべて喘ぎだす。
「あ・・・綾菜!?」
義輝が叫ぶが、その声は綾菜には届いていない
「あぁん♡ もっと♡ もっと♡ もっとぉぉぉぉぉ♡」
綾菜が嬉しそうにそう叫び始めた。
「へへっ…とんだ変態女だぜ!」
江州山が鎖でさらに綾菜の体を絞めつけると
綾菜は一層嬉しそうに叫んだ
「んああああああああ~~~♡」
太ももの部分に、許容量を超えた
愛液が流れてくる。
その様子を見て義輝は唖然とする。
「あ・・・綾菜…
しっかりしろ!!」
それでも綾菜は恍惚の表情を浮かべて、
その痛みを嬉しそうに受け入れた。
「はぁ…♡ はぁっ…♡」
江州山が鎖から力を抜くと、
綾菜は嬉しそうに息をしていた。
「---見ろよ」
江州山が綾菜の鎖の一部をほどき、
そのスカートを勢いよくめくった。
綾菜の下着と太ももがあらわになる。
しかし、だらしない笑みを浮かべたまま、
綾菜は抵抗する様子を一切見せなかった。
「---ホラ、この女、もうここ、
ビッショビショじゃねぇか。
完全に感じちゃってやがる」
綾菜の下着は、、
びしょ濡れだった。
「あぁ…♡ あっ…♡ きもちいい♡」
うっとりとした表情でうわごとのように言う綾菜。
制服のスカートをめくられたみじめな格好。
しかし、彼女はそれを気にする様子はなかった。
「くくく…」
唖然とする義輝を見て笑う江州山。
予定には無かったが…。
江州山は、綾菜のスカートをそのまま脱がせようとする。
「おい!何をする!」
義輝が叫ぶと、
江州山は振り返って笑みを浮かべた。
「いや、お前の彼女、すっげぇ可愛いからよ。
俺もついその気になっちまった。」
そう言いながら江州山がズボンを降ろす。
「今から、綾菜チャンが絶頂を迎えるところ、
見せてやるぜ」
江州山が言うと、
綾菜が笑った
「もっと♡ もっと♡♡」
ーーーブチッ・・・
義輝の中で、何かが切れた。
「---テメェ!!!!!」
義輝が突然走り出す。
「----おっ!?」
江州山は、義輝は動かないと思っていた。
その”油断”が、江州山の反応を鈍らせた。
「綾菜はお前のおもちゃじゃねぇ!」
義輝が、生まれて初めてかもしれないーー、と思いながら
江州山の顔面を全力で殴りつけた。
「あぐっ!」
江州山があまりの衝撃に吹き飛ばされて、
背後の棚に衝突した。
「綾菜!」
義輝はスカートをまくられたままの綾菜のスカートを
優しくもとに戻し、
鎖を慌ててほどきはじめる。
「---くっ」
江州山が切れた唇から流れる血を拭きながら、
義輝の方を見る。
拘束をとかれた綾菜。
「-ーー綾菜、逃げよう!」
義輝がそう言う。
「待てよー」
江州山が義輝に声をかけた。
「---本当に綾菜チャンは帰りたがってるのか?」
江州山が問う。
「--あ、当たり前だろ!
お前なんかにーー」
義輝がそう言いかけて、ふと綾菜の顔を見た。
綾菜はー
”飢えたメス”の顔をしていた。
「あ・・・綾菜…」
義輝が唖然として呟く
綾菜が乱暴に義輝の手を振りほどく。
「もっと…♡ もっと…♡
もうダメ♡ わたし、、わたし、、自分の興奮が抑えられない♡」
綾菜はそう言うと、制服のブレザーのボタンを
自ら外しながら、江州山の方に歩いていく。
「あ・・・綾菜!どうしちゃったんだよ!綾菜!!!!」
義輝の声は届かないー。
そしてーー
義輝の前で、
江州山と絵夢谷による”地獄”が始まろうとしていたーー。
③へ続く
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コメント
余談ですが、途中で
「江州山」が「江州谷」になっているのに気付いて
一度修正しました(笑)
混ざる名前つけるんじゃなかったです…!
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