<憑依>拘束少女①~拘束~

世の中には、
縛られることに快感を感じる人間も居る。

あるところに、拘束されることに快感を感じる男が居たー。
そんな男が憑依薬を手に入れた。

これは、危険な憑依の物語ー。

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とある高校。

仲良しの優等生カップルが居た。

西条 義輝(さいじょう よしてる)ー
生徒会書記を務める男子生徒で、
成績優秀、スポーツも万能な生徒だ。

そして、
竹内 綾菜(たけうち あやな)-
生徒会副会長を務める生徒で、
学年一の美少女として、男子生徒から人気のある生徒。
けれども、本人は気取ることなく、優しく、おしとやかな性格の
ため、男女問わず慕われている。

「---綾菜も毎日大変だよなぁ…」

学校帰り。
二人で歩きながら義輝が言う。

背中を照らす西日が温かい。
夏は日陰に居たいモノだけれども、
冬場はこの日差しがありがたい。

”大変”

真面目にやっている義輝の目から見ても、
綾菜は大変そうだった。

生徒会副会長に、
演劇部の活動、
それにバイトまで。

「---大変…かぁ…。
 わたし、そういう風に思ったことがないな…」

綾菜がほほ笑む。

「わたし、毎日を楽しむようにしてるの。
 何か悩みがあっても、疲れてても、
 クヨクヨするより、楽しんだ方が、いいかな?って!」

その言葉に、義輝が言う。

「…前向きだなぁ…綾菜は。
 俺も少し見習わないとな!」

義輝と綾菜は、時間が合えば、いつもこうして
一緒に下校している。

優しい美少女という雰囲気の綾菜。
そして穏やかそうな好青年の義輝。

二人はお似合いのカップルだった。

しかしーー
そんな二人の様子を見ている茶髪男と金髪男が居た。

「--けけっ…可愛い子みーっけ!」
茶髪男が言う。

「--彼氏も居るのか。
 より楽しめそうだな」
金髪男がニヤリと笑みを浮かべた。

「--さっそく”拉致”ろうぜ」
茶髪男が言うと、金髪男が笑った。

「そうだなー。
 でも、彼氏とあの女が別れてからだ。
 騒がれると面倒だしな」

懸念の表情を浮かべる金髪男。
だがー茶髪男は笑った。

「へへっ…
 嫌がりやしねぇよ…。
 ”からだ”は喜んで俺たちの言うとおりにするぜ…

 なんせ、”俺が憑依するんだから”よー。」

茶髪男が「緑色」の液体を手にして笑ったー。

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「じゃあまた明日!」
義輝が手を振ると、綾菜も微笑んで手を振った。

「--うん、明日ね!」
綾菜が元気よく返事をして、そのまま立ち去って行く。

綺麗な髪をなびかせながら立ち去る綾菜の
後姿を見て、
義輝は改めて、
”本当に可愛いなぁ…”などと、のんきなことを考えていた。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

綾菜が一人、道を歩いている。

冬の日没は早い。
既に日は沈み、綾菜は寒そうにしながら
マフラーの位置を調整している。

「うぅ…さむぅい…」
綾菜が一人そう呟いた時だった。

「---ひっ!?」
背後から手で押さえられ、そのまま近くの路地に
連れ込まれた。

金髪男の
江州山 卓雄(えすやま たくお)が、
もがく綾菜の口を塞ぐ。

「んっ…ん~~~~~~~!」
綾菜が驚いた表情で必死に身を動かす。

だがー
卓雄は、先ほどとは違い「泡立った」緑色の
液体の容器を開けた。

既に、相方の茶髪男、
絵夢谷 泰(えむたに やすし)が、
別の薬の力で、この緑色の液体の中に同化し、
憑依のときを待っていた。

この絵夢谷の意識が混ざっている薬を
彼女に飲ませれば、
絵夢谷は綾菜に憑依できる。

「---やめてぇ!」
綾菜が必死に振り払って、江州山をビンタして、逃げようとする。

だが、江州山はさらに強い力で綾菜を押さえつけると、
綾菜に緑色の液体を無理やり飲ませた。

「ひっ…ぐっ…た、、たすけて…」
もがく綾菜。

必死にじたばたとしている。
綺麗な髪や、スカートが乱れていく。

それを必死に抑える江州山。

そしてーー
次第にその動きは落ち着いていき、
綾菜は、もがくのをやめた。

「くくく…
 憑依される瞬間、もがく少女を押さえつけるのは
 たまらねぇな」

金髪男・江州山が言うと、
綾菜がニヤッと笑みを浮かべた。

「ふふふ…やっぱいい体…♡」

目に涙を浮かべながら笑う綾菜。

それに気づいた綾菜は涙を指につける。

「あはは…この子…ううん、
 私ったら、怖くて泣いちゃったのね…可愛い!」

そう言うと、綾菜は、自分の涙をつけた指を
その舌でなめた。

イヤらしい表情を浮かべる綾菜。

「胸もなかなかの大きさだな~
 あんっ♡ 感度もイイ!」

綾菜が自分で胸を触りながら、
顔を赤らめて笑っている。

スカートから覗く足を、内またにして
こすり合わせてみる。

「くふぅ…女の子の足ってたまらねぇ…」

あまりの快感に綾菜が涎を垂らしながら
笑う。

「おいおい、下品なやつだな。
 少しは可愛らしく振る舞えないのか?」
江州山が言うと、
茶髪男の絵夢谷が憑依している綾菜は笑う。

そして、江州山のカサカサで乾燥した、
お世辞にも綺麗とは言えない唇に
躊躇なくキスをした。

「うふふっ…
 私・・・まだ、彼氏とキスしてないのに、、、
 江州山くんとキスしちゃった♡」

色っぽく言うと、
江州山は満足そうに笑みを浮かべた。

すっかりと暗くなった夜の街。

綾菜のスマホに連絡が入る。

「あん?うっせーな」
綾菜が乱暴な口調で面倒くさそうにスマホを見る。

”六車店長”

バイト先の店長からだった。

「あ~あ、わたし、今日バイトだったんだぁ~
 真面目なわたしが、バイトさぼって
 裏路地で男とキスしてる!

 くふふっ!最高のシチュエーションね!」

そして綾菜はスマホに出る。

「もしもし?綾菜ちゃん?
 今日シフトだけどさ、何かあったのかい?」

六車店長が言う。

その言葉に、綾菜は笑う。

「店長~わたし、今、裏路地で男の人と
 抱き合ってるんです~♡」

甘い声で言う。

「へっ…?」
六車店長が間抜けな声を出す。

綾菜は、江州山に合図をすると、江州山が綾菜を抱き、
綾菜の胸を乱暴に触り始めた。

「あぁん♡ て、んちょぉ!
 聞こえますかぁ?
 わたしの♡ あっ♡ 喘ぐ声ぇ♡ あぁん♡」

綾菜が気持ちよさそうに声をあげる。

彼氏の義輝と、綾菜はお互い、恋愛には奥手だった。

だから、綾菜自身がこんなことをするのは
初めてだった。

「わたし、女である前に、メスなので!うふふ♡」

綾菜が電話に向かって嬉しそうに叫ぶと、
六車店長は「……」とため息をついて、そのまま電話を切った。

「あはは!」
綾菜は笑う。

そして、そのまま江州山と熱い抱擁とキスを交わしたー。

10分後。二人はようやく落ち着いて、江州山が口を開いた。

「さて、いつものを始めるか」
江州山が言うと、綾菜が「うん!」とほほ笑んだ。

江州山と絵夢谷。

彼らは地元の大学を卒業後も就職せずに、
適当に遊びほうけていた。
暴走族に所属していたこともある。

ある日ー、
茶髪男の絵夢谷が憑依薬をとあるルートで手に入れた。

それ以降ー
彼らの生活は変わった。

仲の良さそうなカップルに憑依しては、
彼氏を呼び出し、身代金を要求するのだ。

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江州山と絵夢谷が根城としている
倉庫にやってくる。

床に散らばっている小物を乱暴に蹴り飛ばす綾菜。

「ふっふふ…あの彼氏
 どんな顔するか楽しみ!」

綾菜が言うと、倉庫のモノを乱暴に投げ捨てながら、
パイプ椅子をつかみ、倉庫の真ん中に置いた。

「じゃ、いつものお願い!」
綾菜がそう言って座ると、
江州山が笑った。

「--お前は本当にドMだな、絵夢谷」
江州山が言うと、綾菜は笑う。

「江州山くんは、本当にドSね?」

そう言うと、二人は倉庫の中で大笑いした。

そして、江州山が倉庫内の鎖を持ちだすと、
綾菜をその鎖でパイプ椅子にしばりつけた。

「あんっ…鎖で胸が締め付けられる感覚…
 たまらない…!ぁははぁああ」

快感に身を震わせる綾菜。
今の彼女は、男に拉致されて、鎖できつく縛られて、
快感を感じていた。

「--けへへ、変態だなぁ!」
江州山が縛られて抵抗できない状態の綾菜の胸を
イヤらしくつつく。

「あっ・・・♡」
ピクンと体が動いて、顔を赤らめる綾菜。

「抵抗できない状態で触られるのがそんなに楽しいか!綾菜!」
江州山があえて、からだの名前を叫ぶと
綾菜は

「もっと、もっと私を苛めてぇ~もっと~~~」
綾菜がパイプ椅子に体をしばられ、
足と手の自由も聞かない状態で叫ぶ。

「おいおい、もう感じちゃってるのかよ」
江州山が綾菜のスカートをめくって、
下着が濡れているのを確認して呆れる。

「元々、その子が変態だったのか?
 それとも絵夢谷、お前が変態なだけか?」

綾菜はエロさ全開で笑う。

「---さてさて、そろそろ始めようぜ」
江州山が言うと、綾菜が頷いた。

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自宅に帰っていた義輝は、
彼女の綾菜からLINEの返信がないことを心配していた。

バイトはもう終わっている時間帯だ。

それなのに、何故?

ーーースマホが鳴る。

綾菜からだった。

「---もしもし?綾菜?どうした?」
義輝が言う。

しかしー電話から聞こえてきた声は
男の声だった。

「---よぉ、彼氏さん。
 お前の大事な彼女の綾菜チャンは預かったぜ。

 返してほしけりゃよぉ、10万円、持って来い」

江州谷が10万円を要求した。

額が低いのは高校生でバイトをしていれば
ギリギリ払えそうな金額を選んでいるからだ。

もしも相手が警察に通報すると、
この計画は失敗する。

綾菜の体を捨てて、また一から憑依しなくては
ならないので面倒なのだ。

「--誰にも相談するな。
 1時間以内に俺の指定する倉庫に来い」

江州山の要求に、
義輝は声を荒げた。

「おい!ふざけるな!
 俺は騙されないぞ!」

義輝は悪戯だと思い叫んだ。

綾菜のスマホから電話をかけてきている。

でも、信じたくはなかった。

「---助けて!義輝くん!」
綾菜の声が電話から聞こえた。

「綾菜!!!」

彼女の綾菜が拉致されたーーー

その現実を、義輝は受け入れるしかなかった…。

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電話を切った江州山は笑う。

「---始めようぜ、絵夢谷。
 いつものやつをよ!」

「--うふふふ・・・そうね…楽しみ!」

美女と野獣ー。
その二人が倉庫内で狂ったように笑い声を響かせたー

②へ続く

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明日はドS、江州谷と 憑依されて、ドMとなった綾菜の
快感の宴(?)です。

助けに来た義輝君は果たしてどうなるのでしょうか。

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