憑依空間が30万アクセスを達成しました!
ありがとうございます!
いよいよ30万ですか…。
なんだか、私自身も実感があまりありません!
そして、
最近ペースアップしているように思います!嬉しいです^^
今回は、憑依空間インタビュー第1弾。
憑依空間の人物にインタビュー!…という内容です。
今回は「悪の魂」の検死官ジョーへのインタビューです。
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ーー今日は、インタビューへのご協力、ありがとうございます。
検死官ジョーは、その言葉を聞くと、
頷いて、用意されたイスへとついた。
相手の記者は、めがねをかけた可愛らしい女性だった。
だが、どこか大人びていて、淡々としている印象だ。
早速、女性記者はインタビューを始めた。
ーーまずは…アナタにとって、憑依とは、何でしょう。
「--憑依とは何か…か。
私は、人が悪の魂によって、どのように変わっていくかを
見てみたい。
変わっていく様は美しい。
そうだな、、言うならば一つのアートだ。
君も一度、悪の魂を憑依させられた女性を見てみるいい。
興奮するはずだ」
ジョーが言うと、記者は苦笑いする。
その様子を見て検死官ジョーは続けた。
「--いつか、悪の魂を克服する人が
現れるのを私は楽しみにしている・・・
私にとって憑依は、人の可能性を確かめるものだ」
ジョーは、インタビューだということを意識してか、
綺麗ごとを言う。
ジョーは、体裁を気にする男だ。
ーーそうですか、では、、
自分を一言で表すと何ですか?
「---正義(ジャスティス)だ」
ジョーが答えると、記者がドン引きした表情で
苦笑いをする。
「--なんだその顔は?
黒船来航を目の当たりにした、町民みたいな顔だな?」
ジョーが言う。
記者は冷や汗をこっそり拭きながら続ける。
ーーところで、あなたはいつも「ジョー」と呼ばれていますが、
本名とかは無いのですか?
「--本名?」
ジョーが笑う。
「同僚も、裏の世界のやつらもみんな、私をジョーと呼ぶのでな…
君も、私をジョーと呼んでくれれば…」
ーーでも、本名もあるんですよね?
記者が食い下がると、ジョーは目を逸らしながら答えた。
「---奥本 丈だ……」
ジョーは、心の中で早く帰りたいと思い始めていた。
彼は、自分のことを語るタイプの人間ではない。
あまりプライベートを詮索されたくないし、
何故、インタビューなんか引き受けてしまったのかと
後悔しているところだった。
彼は、秘密主義なのだ。
ーーちゃんと、検死官の仕事はしてるのですか?
いつも、悪の魂を憑依させてるだけに見えますが?
「失礼だな。
私はニートではない。
ちゃんと検死の仕事はしている。
魂は貰うがな。」
ーーそれって、盗難では?
ジョーは不快そうな表情で答える。
「--盗難ではない。正義(ジャスティス)だ」
ーーその似合わないファッションには
何かこだわりはあるのですか?
…なんて失礼な記者だ。
ジョーはそう思った。
この場で悪の魂を放り投げてやろうかと思った。
だがーー。
ジョーは一見、弱そうな感じの女性記者を
見つめる。
”顔は笑っているが、心は笑っていない”
ーーヤバイやつなのかもしれない。
ジョーはそう思った。
「君は…
私が服を着ているのではなく、
私が服に着られているとでもいいたいのか?」
ジョーが少しだけ苛立った様子で言うと、
ーーーはい
とだけ記者は答えて、微笑んだ。
「---お前、失礼なやつだな…
お前はもしも目の前に居る人間が
ベートーベンだったとしても、同じことを聞くのか?」
ジョーが尋ねると、
記者は首を横に振った。
そして、何事もないかのように質問を続ける。
ーー好きな食べ物は?
「・・・・・・ねるねるねるね だ…」
ーー嫌いな食べ物は?
「ピーマンとカリフラワーだ…」
ーー趣味は?
「音楽鑑賞…」
ーー好きな映画は?
「…マグロ食ってるゴジ〇だ…」
ーーいつも、ワイングラスにぶどうジュースを入れて
飲んでいるのはなぜですか?
「----さ、、酒は飲めん…」
ジョーはうんざりとした様子で淡々と答えた。
そして、記者は
”では、最後の質問です”と告げて言った。
ーー私に何か、質問はありますか?
微笑む記者。
ジョーは、気になっていることを尋ねた。
「---お前…
なかなかの美人だが…
”その体”は、本当にお前の体かー?」
美人記者に尋ねた。
20代前半に見える。
彼女は、微笑んだ。
ーーご想像に、お任せします。
そして、
「今日はありがとうございました」というと
彼女は颯爽と立ち去っていった。
一人残されたジョーは、
首を横に振った。
「世も末だなー。
おかしなヤツが増えた」
そう呟くとジョーは、疲れたという様子で、
取材場所の喫茶店をあとにした。
インタビュー 終了
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コメント
30万アクセス嬉しいです!ありがとうございます!
前に作った人物カードをいつでも見れるようにするついでに、
インタビュー形式の短編を作ってみました。
他の人物も、機会があれば。
(憑依された側の人でやってみるかも?)
コメント
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弱そうな感じの青年記者を
見つめる。
女性記者では?
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> 弱そうな感じの青年記者を
> 見つめる。
> 女性記者では?
その通りでした!
ありがとうございます。
修正しました!