24万アクセス記念短編!リアルデュエリストVOl8 暴走会議男

憑依空間が24万アクセスを達成しました!
ありがとうございます^^

毎日、色々な方にご覧頂いて、本当に嬉しいデス!

今回は記念短編
リアルデュエリスト Vol8 暴走会議男をお送りします^^

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「----リアルの力に飲まれない人間も居る…か」

とある謎の空間で、男が呟く。

彼は、別次元からやってきた”存在”

リアルの力を人々に無作為に与えては、
その”エネルギー”を集めているー。

とある”目的”のために…。

「---あの外科医は使えそうだな」

先ほどまで監視していた、リアルデュエリストの力を持つ
外科医のことをそう、評した。

そしてー。

「この男はーーーダメそうだな」

謎の人物は、
別の”リアルデュエリスト”の映像が写ったモニターを見て、
失望を隠さず、呟いた…

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

とある会社の会議室。

「---では、四乃森(しのもり)くんのプランBで
 行くことにしよう」

会社が行うイベントの開催方法を決める会議が行われていた。

だが、常務のその発言を良しとしない男が居た。

四乃森のライバルで、同期の男、魚沼(うおぬま)だった。

「--お待ち下さい 常務。私のプランAの方が
 効率よくイベントを進めることができー」

魚沼が言うと、常務は手でその発言をさえぎった。

「--魚沼くん。もう決まったことだ。
 我々は四乃森くんのプランAでーーー」

魚沼は、予め用意していたカードを発動した。

罠カード
”無効”

そう、彼はリアル・デュエリストだった。
カードを現実化させる”リアルの力”を持つ男だー。

「----ぷ…プランBは中止だ」
常務は突然そう発言した。

“プランBの採用”が
カードによって”無効”になったのだ。

「--じょ、常務?」
四乃森が慌てた様子で言う。

「--では、私のプランAを…」
魚沼が常務のほうへ歩んでいき、
自分の発案したプランを勧める。

「いや…君のプランAはだな…」

魚沼はさらにカードを発動した。

“天よりの宝札”

会議室の天井からお金が降ってきた。

「常務ぅー?私のプランAでよいでしょう?」
魚沼がニヤついて言う。

常務が天井から降ってきたお金を手に、
表情を綻ばせる。

「い…いや…しかし」

金を手にして、常務はニヤついている。

「--魚沼!勝手が過ぎるぞ!
 俺のプランBに決まったんだ!

 自分の企画が通らなかったからって・・・」

ーーーー!?

突然、四乃森が可愛らしい声に変わる。

四乃森の姿が、幼い少女の姿になっていた。

騒然とする会議室ー。

魚沼の手に
“マドルチェ・エンジェリー”というモンスターカードが握られている。

可愛らしい声で怒鳴る四乃森。
「お前ーー、その得たいの知れない力で
 どこまで会社を振り回すんだ!」

しかし、その声は可愛らしく、迫力が無い。

魚沼はバカにした様子で笑った。

「--そんな可愛い声で怒鳴られても、
 迫力がありませーん!」

魚沼の様子に、四乃森は
可愛い表情をゆがめて、
悔しさのあまり、机を叩いた。

魚沼が手に持った
”拷問車輪”のカードをトントンさせながら
常務に迫る。

「じょうむ…。私のプランAで…
 いいですよね?」

魚沼が”脅す”と、
常務は叫んだ。

「い・・・いや…今日の会議は中止だ!また後日に…」

常務がそこまで言うと、
魚沼は再びカードを発動した。

2枚目の”無効”

会議の中止は無効になったー。

「くっ…」
常務が冷や汗をかく。

「ーーー魚沼くん!ワガママが過ぎるわよ!」
会議に出席していた同期の女がわめく。

魚沼はすかさず、
呪魂の仮面、という魔法カードを発動した。

スタイル抜群で、社内でも評判の良い、その女性社員に
不気味な仮面が装着された

「う・・・」
彼女はそのまま、生気なく、黙り込んでしまった。

「--ひっ…」
常務が悲鳴をあげる。

「--さぁ、常務、私のプランAを。」

そう言いながら、魚沼は自分に対して
「斬首の美女」のカードを発動し、

手に刀を持ったまま、常務に近づいて微笑んだ。

「----こ、、これは脅しだ!!
 犯罪だぞ!魚沼くんーーー!

 そのリアルとやらの力を手に入れてから君はーー」

魚沼は常務の言葉を最後まで聞かず、
”洗脳ブレインコントロール”を発動した。

常務が苦しそうに声を出す。

「--わ、、、我々は、、プランAで行く…」

こうしてーーー
会議は、魚沼のプランAを採用することで、全会一致となり、閉会されたーー。

「----……魚沼ぁ…!」
同期の四乃森は
マドルチェ・エンジェリーの姿のまま呟いた。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

後日。

魚沼は休憩中に食べようと思っていた
“モウヤンのカレー”のカードを発動しようとした。

しかしーーー

魚沼の横暴な態度に不満を持った同僚に
よって、カードがすりかえられていたー。

彼はそうとも知らずに
”モウヤンのカレー”

いや…
すりかえられた
”万能地雷グレイモヤ”を
ドヤ顔で発動したーーー

爆音が響きーーー
一人のリアル・デュエリストがこの世から消滅した・・・

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

男はモニターで
グレイモヤによって爆発する魚沼を見ながら失笑する。

「--リアルの力に溺れたものの末路だな」 

ーーーと。

たいていの人間は、行き過ぎた力を持つと、暴走する。

今、爆発した魚沼という男もそうだ。

「---人とは悲しい生き物だなー」

”彼”はそう呟き、
また”別のリアルデュエリスト”の現在の状況を確認すべく、
別のモニターを凝視し始めた…。

おわり

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コメント

24万アクセスありがとうございます!
次は25万!ちょっと節目な感じですね!
頑張ります^^

ちなみに、リアルデュエリストVol8は
没にしようと思っていたネタなのですが、
勿体無いので記念作品として書いてみました!

Vol9はまたの機会に!

コメント

  1. 柊菜緒 より:

    SECRET: 0
    PASS: 74be16979710d4c4e7c6647856088456
    リアルデュエリスト碌なのいねぇなw

  2. 無名 より:

    SECRET: 0
    PASS: 74be16979710d4c4e7c6647856088456
    > リアルデュエリスト碌なのいねぇなw

    力を持ったら人は狂う…
    気がするのです!