今日もどこかで女性が狂う。
”憑依スポーツ”の餌食となって。
彼はー
”30分”女性をどこまで狂わせられるかに
今日も挑戦するー。
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「--どんな人かなぁ…」
24歳のOL、
曽我辺 泉美(そかべ いずみ)は
両親があまりにもうるさいので、
”お見合い”をすることに決めていた。
とある会場で、相手の男性と1対1で出会うのだ。
相手男性の名前は
津森 盛明(つもり もりあき)。
27歳男性で、女性経験が無いらしい。
ただ、大手企業に勤めていて
稼ぎはそれなりで、誠実な人柄なのだとか。
「はぁ…あまり気乗りしないなぁ…」
泉美はそう呟いて、鏡を見る。
ーーーー!?
鏡を見た泉美は顔に恐怖を浮かべた。
泉美の背後にーーーー
”白黒の男”の姿があったのだーーーー
”憑依能力”を持つ男の霊体だ。
「---ひっ…ひぐっ!」
直後、男が泉美の体に入り込み、
泉美はその場でふらっとバランスを崩した。
「---うふ…ふふふふ・・・
ふふふふふふふっ!あははははは!」
怯えた表情は瞬時に消え、
泉美は不気味に笑い出した。
”職場の花”と称されたり、
上司からセクハラまがいの発言をされることも多い泉美は、
美人だった。
「---30分で、わたし、どこまで狂えるかな?」
そう呟くと、泉美は微笑んだ。
「狂っちゃえ♡」
ーーーと。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
俺の名は
津森 盛明。
27歳。彼女なし。
恋愛経験もないし、彼女が居たこともない。
もちろん童貞だ。
魔法使いだのなんだの、友人からは冷やかされるが
そんなことはどうでもいい。
親もうるさい。
俺はコスパが悪い恋愛なんてしたくないし、
恋愛するぐらいなら、その分、フィギュアを買いたい。
神秘の世界にお金をかけたいのだ。
だが、両親が
「いつまでも酔っぱらいみたいにフラフラしてんじゃないよ
身を固めな」とうるさいので、
こうしてお見合いをすることになったのだ。
で…相手の曽我辺 泉美 という子は24歳のOL。
真面目で才色兼備、おしとやかな子らしい。
俺は、この子の写真を見て
一目ぼれした。
俺は、必ずこの子をモノにする。
そう思って、今日はここにきている。
そう、今日、この場でのお見合いは
俺にとって”関ヶ原の戦い”なのである。
「さて…行くか」
家のフィギュアは全部捨てた。
部屋はピカピカに掃除した(実家だけど)
俺に、死角はないー。
俺が、テーブルにつくと、
清楚な格好の泉美さんが、座席についた。
「よろしくお願いしますね」
優しく微笑む泉美さん。
前評判通り、良さそうな子だ。
「え、、、あ、、は、、はい、、、
津森盛明です…
え、、、えっと、、学校ではモリモリと呼ばれてました」
モゴモゴという俺。
駄目だこりゃ。
頑張れよ俺。
「うふふ・・・曽我辺 泉美です。
OLやってます。よろしくお願いします」
泉美さんが笑う。
「へ~、お、、OL…可愛いね」
って、、ちがっ!
いきなりセクハラっぽい発言を…
俺はバカだ。
「うふふ・・・ありがとうございます♡」
泉美さんが顔を赤らめて微笑む。
そう言えば、彼女、左手をテーブルの下にやってるが
何してるんだ?
ちょっと気になってチラ見をして、
俺は目を逸らした。
ーーこの子、、、スカートの中を触っている?
「でも私、じきに転職しようと思ってるんです」
泉美さんの言葉に俺は首をかしげた。
「転職?」
「はいーー
私、AV女優になって、いっぱいいっぱい男に抱かれたいんです。
うふふっ…
世の中のエロい男たちを虜にしたいんです」
真顔で言う泉美さん。
「へ…あ、、あ~そうなの…ははっ」
やべぇ…
俺はAVに嫌悪感を持っている。
つい顔に出ちまった。
「私・・・可愛いんですよ~
体も綺麗だし、胸もおっきい。
すっごくエロいんです」
泉美さんが顔を赤らめながら言う。
何だこの子はーー?
頭がおかしいのか?
「あ、そうだ…モリモリさん」
あだ名で呼ばれた…
正直、いきなりなれなれしい…。
「-私に質問ありますか?
何でもお答えしますよ!」
泉美さんがほほ笑む。
正直、その笑顔が少しだけ”不気味”に見えた。
「質問…?」
俺は必死に考えた。
泉美さんに嫌われたくない。
ちょっと変な子のような気もするけど、
それもまた「味」だろう。
「じゃ、、、じゃあ趣味は?」
泉美さんがほほ笑む
「夜に一人でオナニーをすることです うふふ・・・」
はーーー?
今、何と言った?
この子…おかしいんじゃないか?
「…へ、、、へぇ~そうなんだ…
へ…へぇ~~~」
俺は”ヤベェ女だ”とそう思い始めていた。
「--好きな食べ物は?」
泉美さんがほほ笑む
「白くて~ドロドロした、男の人から出てくるアレです~
自宅で、ペットボトルに入れて冷蔵庫で冷やしてありますよ」
ーーーーーへ???
ヤベェよ、ゼッタイこの女やべぇよ…??
どうする俺??
「……え、、えっと…過去の恋愛関係は?」
失礼な気もしたが、動転して俺は聞いてしまった。
「--え~っと、
今までに235人の男の人とヤッちゃいました~
うふふ!
モリモリさんは236人目の性欲のはけ口ですよ!」
泉美さんが拍手する
おいおい、俺は0人だぞ。
235ってなんだよ?
別次元の人間か?この人なんなんだ…。
「休みの日って何してるの?」
「一人エッチです」
・・・・。
「将来の夢はー?」
「AV女優です」
・・・・・・・・。
「好きな音楽は?」
「音楽じゃないですけど…わたしの喘ぎ声ですね」
ブフーッ…
ヤベェ…
駄目だ…
俺には合わない。
っつーか、頭おかしいだろ。
何だコイツ・…
「---質問は?」
ーーー!?
俺が泉美さんを見ると、泉美さんが鋭い目付きでこちらを見ていた。
「ヒッーー?」
俺は震え上がった。
「--質問は、ないの?」
な、、なんなんだ…24歳のOLが…
こんなに冷たく…
ま、まさかこの子、、裏世界の令嬢とかじゃ…?
「し、、質問…し、、します、します!」
俺は慌てて泉美さんのご機嫌をとった。。
「うふふ・・・よかった♡」
微笑む泉美さん。
ふぅ…危ないところだった…
「ーーゲームとかってやりますか?」
自分の趣味の話をする。
「うん!やりますよ!
エロゲーは全種類発売に買ってるの!うふふ・・・」
顔を赤らめながら言う泉美さん。
全種類?
バカな・・・
どこからそんなお金が…?
「ーーと、、特技とかってあるんですか?」
「手コキです うふふ
なんなら今してあげましょうか?」
泉美さんの言葉に俺は首を振った
「う、うう、いい、やめてくれ!
俺はそういうのいいんだ!」
俺は声を荒げた。
そして、息を整え直して言う。
「---結婚したら、俺に望むことは?」
俺が言うと、
泉美さんは微笑んだ。
「毎日、私に跪いて、
私の性の奴隷として、
私を喘がせてください。
私をイカせてください」
真顔で言う泉美さん。
もうダメだ。
我慢の”限界”だ。
「ごめんーー
俺、君とは合わないみたいだから、
失礼すーーー」
ぐおっ!???
突然、テーブルの下から、
泉美さんが俺のアソコに足を押し付けてきた。
「--うふふ・・・逃げられると思ってるんですか?」
笑う泉美さん。
「や…やめろ!やめろ!」
泉美さんが足で俺のアソコを刺激している。
不覚にも俺は興奮してしまう。
「なぁ、逃げられると思ってんの?」
泉美さんの口調が変わった。
足の動きが乱暴になる。
「ーーひっ、、、やめ、、、やめ、、あぁっ」
俺は・・・我慢できなかった…。
ズボンを濡らし、無様な姿をさらす。
泉美さんが机を蹴っ飛ばして
俺の方に近寄ってきた。
「なぁ、アンタは私の奴隷になるの。
うふふふふっ!
わたし、性に溺れてる女なのーー
ひひひひひひっ!
ひひひひひひひひっひ!」
泉美さんが不気味に笑う。
「た、、助けて!」
俺は涙を流しながら叫んだ。
だがそんな俺を見て泉美さんは、
俺を乱暴に押し倒した。
「ほら!私を満足させろよ!」
泉美さんが服のボタンを開け、
肌を露出させて俺の方を見る。
「ひーーーっ!やめてくれー!」
俺は叫んだ。
騒ぎを聞きつけて、会場のスタッフが駆け付ける。
「---ちょっと!お客様!」
スタッフが泉美さんを押さえつける。
だが、泉美さんは突然そのスタッフにキスをして
押し倒した。
「あっ、、、女同士ってのも、、悪くない!
あっ・・・私を、、私を楽しませなさい!」
泉美さんがスタッフの女性にのしかかって
そのまま喘ぎ声を上げ始めた。
「--ひっ…ひぃぃぃぃぃぃぃー!」
俺は恐怖のあまりそのまま会場から走り去ってしまった。
もういい。
婚活なんか2度としない。
女なんて、もうイヤだ。
俺はそう思った。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
「やめて・・・ください・・・」
スタッフの女性が泣いている。
ボロボロに弄ばれたスタッフ女性から体を離し、
泉美は倒れたままのスタッフに唾を吐きかけた。
「くふふっ…
可愛い子が人に唾をはく…
最高じゃないの!」
泉美は時計を見た。
”あと1分”
もう十分狂った。
だが、最後にーーー
泉美は、全ての衣類をその場に脱ぎ捨てた。
そして、自分の胸を両手でわしづかみにしながら
大笑いして、会場の外に飛び出した。
「あはははははははははっ!!!
あははははははははははは~~~」
突然、服を着ていない女性が
胸を両手でわしづかみにしながら走っているのを
見た通行人たちが青ざめる。
「なんだありゃあ…?」
「さぁ…」
通行人たちが唖然とする。
「あははっ!あはははははっ!あはははっ!」
泉美は交差点を異様な格好で走る。
そしてーーー
”0分”
泉美は満面の笑みを浮かべたまま、
ふっと糸が切れたようにその場に倒れた。
交差点の真ん中に倒れた泉美ー。
そして彼女はーー
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
「--ひゅう!」
男は口笛を吹いた。
今日の憑依スポーツもなかなかだった、と。
”89点だな”
男は呟いた。
壁に貼ってある数字を見る。
「92-」
30分の憑依でどれだけ女性を狂わせられるか。
その自己採点の最高得点だ。
自己採点で92点をとった時の憑依を思い出す。
大学受験が終わり、希望に満ち溢れた女子高生に憑依した時だ。
合格が決まり、お祝いムードの自宅で、家庭を滅茶苦茶にしてやったのだ。
「--あれを超えるのは難しいな」
男は微笑み、
”明日の憑依スポーツ”はどうしようか、考え始めたのだった…
③へ続く
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コメント
酷いですね…
私が仮に憑依能力を手に入れても
こんなことはしません!
約束です!
コメント
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こんな(手緩い)ことはしません!
こういうことですかね
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むしろ92点の時はどんなことしたのか……
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> こんな(手緩い)ことはしません!
> こういうことですかね
えっ…!?
そこは、、ご想像にお任せします
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> むしろ92点の時はどんなことしたのか……
これで自己採点100点じゃないあたり、
この方も歪んでますよね…。
100って何をする気なのか笑