あれから3年。
俺はコンビニバイトから店長に出世した。
だが、特に楽しいことはない。
大学卒業後、まさかコンビニ店長になるとは思わなかった…
何か、楽しい事…
起きないかなぁ…。
※私が強盗の続編です
-------------------------------
近所のコンビニが強盗に入られてお金を奪われ、
閉店に追い込まれたというニュースを見て俺は笑った
「まぬけだなぁ…」
俺の名は張本 斗真(はりもと とうま)
元々コンビニでバイトしていたんだが、
俺の頑張りが認められて俺は、去年から店長をしている!
大学卒業と同時に店長になった感じだな。
俺、頑張った!
…まぁ、でも、コンビニの店長なんて
たかだがしれている。
俺はいつか、もっとビックになってやるぜ。
……だが、俺は今、猛烈に悲しい。
何故ならもうすぐクリスマスなのだ。
しかし・・・俺には彼女がいない!
前に一緒にバイトをしていた根岸 香苗(ねぎし かなえ)さんに
片思いしていたこともあったが…
”あの件”以降、疎遠になっちゃったし・・・・
うえ…やべぇ…
これから出かけるってのに興奮してきてしまった!
何故、興奮しているか。
それはーー
”あの日”根岸さんが”強盗”名乗る男に憑依されたことを
思い出したからだ。
いつもとは違う根岸さん。
恥じらいもなく平気でエッチなことをしていた根岸さん。
そして、俺を罵倒する根岸さん。
ふぇぇ…
思い出しただけでも涎が垂れてきた。。
あの時の根岸さんは最高だった。
芸術家は、あの時の根岸さんのような人を見て、
何かを閃くのではないだろうか。
そう思えるぐらいに、あの日の根岸さんは美しかった。
「----はぁ」
あの後も1度、あの強盗が別の子に憑依してくれたが、
その時は強盗に何か都合があったのかすぐに帰ってしまった。
あれから2年半。
あの強盗は俺の前に来ていない。
俺は密かにあの強盗を”兄貴”と呼んでいる。
兄貴…来ないかな。
俺はそんなことを思いながらコンビニへ出かけて行った。
出勤すると、バイトの子二人が挨拶してくれた。
平下 杏奈(ひらした あんな)さんと
古館 瑞月(ふるたち みずき)さん。
二人とも現役の女子大生だ。
「じゃ、私、あがりますね!」
俺と交代で、古館さんが上がる。
ふっふっふ…
今日も楽しみな時間がやってきた。
そう、”アンタイム”だ!
アンパンチではない!
杏奈ちゃんは俺のお気に入りだ。
大人しそうな雰囲気に、優しい微笑み。
落ち着いた感じながら、とても綺麗な容姿。
まさに月のようだ。
杏奈ちゃんが面接に来たとき、
俺は3秒で「採用」を大声で叫んだ。
杏奈ちゃんもびっくりしていたが、
「ありがとうございます」と言ってくれたのだ。
俺は、
”お付き合いを前提としたありがとうございます”だと
勝手に解釈している。
だがーー
もうすぐクリスマスなのに、杏奈ちゃんは俺に告白してくれない。
何故なのだろう。
「店長…どうかしました?」
杏奈ちゃんが控えめな声で俺に尋ねた。
「ん?あ、、あぁ、いや!考え事を!
ちょっと着替えて来るよ」
俺は事務所に向かい、
事務所でコンビニの制服に着替えた。
名札を見てニヤける俺。
「店長 張本 斗真」
お前 いつからそんなに偉くなった?
と自問自答することもあるが、今ではもう慣れた。
この前、友人に「お前、何様だ?」と聞かれた時には
「俺様だ」と答えてやったぐらいだ。
「---お疲れ」
俺は店内に行くと杏奈ちゃんがフランクフルトなどの
ホットスナックを準備していた。
やべーよ、俺のホットスナックも
準備完了してるよ。
そんな風に思いながら、深夜は客が少ないので
杏奈ちゃんと色々お話しした。
真面目そうなメガネをかけた杏奈ちゃんは
笑顔もよく似合う。
俺はよく、面白いことを言って
杏奈ちゃんを喜ばせていた。
「いやぁ、、このフランクフルトって長いよなぁ!
俺の友人にヘンタイいるんだけどさ、
そいつのアレがこのぐらいの長さでさー!」
俺が言うと、杏奈ちゃんが笑う
「うふふ・・・店長ったら、変なこと言わないでください!
(……気持ちわるいよぅ…)」
杏奈ちゃんが少しひきつった笑みを浮かべている
気がするが、俺は気にしなかった。
「あ、そうだそうだ、杏奈ちゃん!
クリスマス予定ある?」
俺は聞いた。
俺はシマウマを自称する草食系だ。
しかし、シマウマも時には肉を喰うのだ。
シマウマだって、ファミレスでいつもサラダを喰うとは限らない。
シマウマがハンバーグを喰ったっていいじゃないか。
「え?クリスマス…ですか…?
(うわぁ…どうしよう……こわい…)」
杏奈ちゃんが俺の方を見て、
少し目がうるんでいる気がした。
そうか。そうか。そんなに嬉しいか。
「良ければさー」
俺が言いかけると、ジジイが店内に入ってきた。
「いらっしゃいませー」
俺は仕方がなく営業スマイルを浮かべた。
くそが!
「いらっしゃいませ
(助かった~ありがとうおじいさん!)」
杏奈ちゃんも笑顔でお客さんを出迎えた。
そのクソじじいは、週刊少年ジャンプを立ち読みしたあとに
リポビタンDを買って、店の外に出て行った。
その背中を見ながら俺は叫ぶ。
お前はもう少年じゃないだろうが!
乾いたジジイが!栄養ドリンクなんか飲んでどうすんだ!?
お前にもう栄養なんて必要ない!
「---ふぅ」
俺は一息ついた。
杏奈ちゃんの方を見る。
やべぇ…
ちょっと俺のフランクフルトが元気になってきている。
流石にドン引きされるから、我慢しなくては。
「---さっきの話だけど、
クリスマスの日ー」
俺がいいかけると杏奈ちゃんが言う。
「シフトのお話ですか?
クリスマスの日はちょっと…」
杏奈ちゃんが申し訳なさそうにほほ笑む。
「あ、、、そ、、、そっか。
うん、じゃあいいんだ。うん」
杏奈ちゃんの申し訳なさそうな顔を見て
俺は興奮した。
もうダメだ。フランクフルト1本でまーす。
「・・・・・・
(ねぇ…何でズボン、不自然に膨らんでるの?
最低…ドン引きする…)」
杏奈ちゃんは無言でこちらを見て微笑んだ。
「うっ…」
急に杏奈ちゃんがうめき声をあげた。
「どうした?」
俺が訪ねると、
杏奈ちゃんは急に胸のあたりを苦しそうに抑え始めた。
「ひっ…ひ…て、、店長…
きゅう、、急に体が…体が上手く動かなく…」
杏奈ちゃんが青ざめた様子で言う
「体の自由が・・・て、、、店長…たすけて…」
杏奈ちゃんがとても苦しそうに言う。
それを見て、俺はある考えに辿り着いた。
あの強盗ーー。
いや、兄貴が来たんだ! と。
「兄貴ぃいいいいいいいいいいいいいいいいいい!」
俺は顔をゆがめて叫んだ。
「ひっ…
(な、、、、なにこの店長…おねがい、、助けて)」
杏奈が怯えと苦しみを同時に顔に浮かべた。
「待ってました!
早く!早く!早く!早く来てくれ!
ホラ、ホラ!杏奈ちゃん!体をささげて!」
俺はスキップしながら
そう叫んだ。
完全にヤバいヤツである。
「た、、、たすけ…」
杏奈ちゃんが涙を流す。
だが、次の瞬間・・・
「ぎひぃっ!?」
と叫び、体を硬直させた。
「----おぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!
兄貴ぃぃぃぃぃぃぃぃ!」
俺は叫んだ。
ちなみに強盗は別に兄貴でもなんでもない。
勝手に俺がそう呼んでいるだけだ。
「------」
杏奈ちゃんが鋭い目つきでこちらを見た。
「---またお前か」
杏奈ちゃんはため息をついた。
「--あ、、兄貴ぃ!会いたかった!会いたかった!」
俺が言うと、杏奈ちゃんは鼻で俺を笑った。
「--仲間が憑依されて、これからお前は金を奪われるってのに、
お前はとんだ変態だな」
杏奈ちゃんに男言葉で蔑まれて、
俺は身を震わせた。
「あ、、、ありがとうございますっっ」
俺のフランクフルトはもう爆発していた。
ホットスナックコーナーで売ってるヤツより長い。
「--このヘンタイっ!」
杏奈ちゃんが叫び、俺のフランクを蹴り飛ばした
「ぐっおっ・・・・
おおおおおおおおおおおっ!」
あまりの痛さに俺はその場で這いつくばった
ごぉぉぉぉぉぉぉお!
い、、、痛てぇぇぇぇぇえええええ!
だが…
「はぁああああああ!いい!いぃぃぃ!」
俺は涎を垂らしながら叫んだ。
「あ、、杏奈ちゃん…も、、、もっと踏んでくれぇ!」
俺が叫ぶと
杏奈ちゃんは爆笑した。
「あはっ、、、あはははははは!
張本くんだっけ???本当におもしろいっ!
あはははは、、、、
じゃ、いいよ。ご褒美に少しだけ今回も楽しませてあげる!
うふふふ…
あんたみたいなバカ、めったにいないからね」
見下すような目で俺を見る杏奈ちゃん。
うふぅ…
最高だぜぇ…
「おい!」
杏奈ちゃんが鋭い口調で外に声をかけた。
店内にーーーー
さっき上がったはずのもう一人のバイト、
古館 瑞月さんがいたー
瑞月さんは、、
不気味な笑みを浮かべている。
大人びた感じのお姉さんタイプの子だが、
その笑みはーーー不気味だった。
「へい…」
瑞月が言う。
「---張本君、あの子にはね、
今、わたしの仲間が憑依してるの。
瑞月ちゃんに店番やってもらうから、
張本くんと私は事務所でいちゃいちゃしよっ♪」
杏奈ちゃんがいつもの大人しい様子ではなく、
凄く楽しそうに言う。
「--え、、、いいんですか!?」
俺は叫んだ。
もう瑞月さんや杏奈ちゃんはどうでも良かった。
瑞月さんが手に持っていた、
鞄を杏奈ちゃんに放り投げた。
「えへ…OKOK」
杏奈ちゃんがいやらしく笑う。
「あ、そうそう、ちょっとはらへったから、先に事務所行ってて」
杏奈ちゃんはそういうと、
乱暴に弁当コーナーのおにぎりを開けて豪快にそれを口に頬張った。
「はぁ、、、うめぇ…」
杏奈ちゃんが言う。
「んふふ・・・お腹すいてるのはわたしの体かな?
ま、どっちでもいいや」
そう言うと、杏奈ちゃんは適当な酒とタバコをわしづかみにして、
事務所の方に入った。
「--おい、しっかり接客しとけよ!
30分だけ楽しませてもらうからな!」
杏奈ちゃんが乱暴な口調で言うと、
瑞月さんは「へい」とだけ答えた。
何が「へい」だ。
瑞月さんのイメージ台無しじゃないか。。。
でも、、、
それもまた、、、
イイ!
事務所に入ると杏奈ちゃんが服を脱ぎ始めた
ブーーーーーっ!
突然、綺麗な肌を露出させた杏奈ちゃんを見て
俺は鼻からトマトジュースを噴出した。
「うふふ・・・へ~んな店長!」
そう言うと、杏奈ちゃんは下着姿のまま
俺に近づいて、体を密着させた。
くっ・・・
くぉぉぉおおおおおおおおお~~~~~~
俺の魂の叫びが、体を駆け巡った。
「ふぉおおおおおおおおおっ!」
俺はそのまま杏奈ちゃんを押し倒した。
が…
腹を蹴り飛ばされた。
「早いんだよ!バカ!」
杏奈ちゃんが吐き捨てる。
ぐおおっ…
痛みに耐えながら俺は思う。
俺は気高きシマウマだ。少しは我慢しなくては…
杏奈ちゃんが鞄から何かを取り出した。
メイド服ー。
セーラー服。
チャイナドレス。
お嬢様ファッション。
スクール水着。
足のラインがしっかり見えそうなジーパン。
「---うふふ・・・
楽しませてあげる。
わたしにどれを着て欲しいー?」
杏奈ちゃんが唇に手を当てながら妖艶に尋ねた。
「-----全部だ!」
俺は即答で叫んだ。
「--よくばりね…」
そう言うと、杏奈ちゃんは、手始めにチャイナドレスを身に着けて微笑んだ。
うおおおおおおっ!
現役女子大生のチャイナドレス姿。
ドレスからはみ出る、
綺麗な太ももを俺は凝視した
「うふふ・・・いいのよ…飛びついても?
張本くん♡」
杏奈ちゃんの挑発に、
俺は杏奈ちゃんの太ももに顔を押しつけた…。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
店内。
「しゃっせー!」
瑞月が面倒くさそうに挨拶をしている。
もはや「いらっしゃいませ」の面影はどこにもない。
「---店長いるよね?」
ーーへ?
「本部の大河原(おおがわら)です。
ちょっと相談があってきました」
紳士風な男、、、
コンビニ本部の大河原はそう言った。
「は、、、はい お待ちを…」
瑞月は慌てて事務所に行く。
事務所では張本と、杏奈が乱れあって
喘ぎ声をあげていた。
メイド服姿の杏奈が張本に胸を揉まれて
喘いでいる
「あ、、、、ま、、不味いっすよ!
本部のヒトが!」
瑞月が言うと、
張本が「え?」と声をあげた
「バカ野郎!いないって言え!」
メイド服の杏奈が叫ぶ。
「へい」
瑞月は頭を下げて店内へと戻る
「すいやせん・・・今、不在でして」
瑞月が言うと、本部の大河原は微笑んだ
「今、いたよね?」
そして強引に事務所に入った。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
「ふぉぉぉおおおおおおっ!」
俺はセーラー服を着て、可愛らしく飛び跳ねる
杏奈ちゃんに最大限の歓声を送った。
その時だったー
「ふぉぉぉぉぉぉぉぉ…???」
聞き覚えのある声が俺の耳に聞こえてきた。
「-----い……おおおおお、、、
おおおおおおがわらさああああああん!」
俺は大河原さんの名前を叫びながら
泣きだしていたーーー
鬼本部長・大河原さんに
みられてしまったーーー
どうする、俺!?
②へ続く
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
コメント
張本くんが帰ってきました。
ですが…前以上にエロ野郎になってますねぇ…(汗)
コメント
SECRET: 0
PASS: 74be16979710d4c4e7c6647856088456
どうなるんだろうか
SECRET: 0
PASS: 74be16979710d4c4e7c6647856088456
> どうなるんだろうか
これは…もう、ああするしかありませんよ!?(え?
SECRET: 0
PASS: 74be16979710d4c4e7c6647856088456
事務所言ってて
言ってて→行ってて
これは乗っ取ってもらって楽しむしかない( ˘ω˘ )
SECRET: 0
PASS: 74be16979710d4c4e7c6647856088456
> 事務所言ってて
> 言ってて→行ってて
>
> これは乗っ取ってもらって楽しむしかない( ˘ω˘ )
お金は盗られますけどねw