14万アクセス達成!
ありがとうございます!!
週1ぐらいのペースで1万アクセスずつ
増えている気が…(笑)
書いている側としてはとても嬉しいです!
今回の記念短編は
「くノ一」の後日談。バレンタインデー編をお送りします!
過去の「くノ一」はこちら
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あれから数か月が経った。
ブラック企業、加賀コンツェルンのCEOは、
自分の会社をブラック企業だと訴え出ようとした
高校生バイト・城ケ崎圭吾の幼馴染、妹尾愛衣に
代々伝わる女忍者の魂を憑依させ、
女忍者となった愛衣の手で圭吾を葬らせようとしたー
しかし、計画は失敗に終わる
加賀 幸之助が逆に”女忍者”となった愛衣によって
殺害され、最後を遂げたのだった。
あの時から数か月。
いまだに愛衣は女忍者に憑依されたままだった。
もう、愛衣の意識は数か月間、幽閉されたままだ。
圭吾は、世間知らずの女忍者を時に思いのままに
しながら高校生活を楽しんでいた。
二人での初体験も経験した。
圭吾が「現代ではね…」とウソをつき、
愛衣に、行為を受け入れさせたのだった。
ガードの固い愛衣本人なら怒っていただろう。
圭吾は、上手く
”愛衣は記憶喪失”と言う話を広め、
今では何故かクラスメイトも愛衣の両親も
そう信じていた。
色々と圭吾なりに手を回したのだ。
そしてー
2月13日。
明日はバレンタインデー。
昼休みに圭吾は言う
「ねぇねぇ、明日はさバレンタインデーって言って、
大切な男の人に女性がチョコを贈る日なんだよ」
圭吾の言葉に愛衣が言う
「そ、、そうなのか…?」
その言葉に圭吾はうなずいた。
「うん。だから愛衣ちゃんもあげたい人が居たら、
チョコを準備するといいよ!」
圭吾はそう言いながら、教室の外へと出て行った。
もちろん、圭吾はそう言えば女忍者に憑依されている愛衣が
チョコをくれるのではないか、と期待してそう言ったのだ。
「わ、、わたしの大切なヒト…」
愛衣が一人呟く
脳裏に圭吾の姿が浮かぶ
「ち、ちがうちがう!私は…私は…
恋など…」
恥ずかしそうに顔を赤らめる愛衣。
愛衣に憑依しているくノ一からすれば
現代はとんだ平和ボケだ。
だがー彼女にとっても、次第にこの時代が
愛おしく思えてきていた。
放課後。
「ね…ねぇ…あのさ」
愛衣が慣れない女言葉を使いながら、
愛衣の親友、比美香(ひみか)に話しかけた。
「なぁに?」
クラスメイトは愛衣が記憶喪失になったと
思っている。
だからこそ、ぎこちない雰囲気でも違和感なく
接している。
「--あ、、あの…チョ、、、チョコってさ…
どうやってあげればいいのかな…?」
愛衣が顔を赤らめながら言うと、
比美香は微笑んだ
「あ、じゃあ私、今日ちょうど作るから
愛衣ちゃんも一緒につくろ!」
そう言われて、
愛衣は比美香の家へとお邪魔した。
「誰に渡すの~?」
比美香はチョコの作り方を教えながら
尋ねた。
「だ…誰って?…そ、その」
愛衣が顔を赤らめる
「うふふ・・・
愛衣ちゃん、なんか記憶なくしてから
初々しいというか…
なんか、可愛いよね…!」
比美香の言葉に愛衣は反論する
「な、、な、、、
やめろ!照れる…」
つい普段の口調になってしまう愛衣
「--圭吾くんでしょ?」
比美香の直接的な質問に
愛衣は顔を真っ赤にした。
「バッ…バカ!
あんな弱弱しいヤツ、
わたしが何で、好きになんかなったりするのだっ??
わ、、わたしは、、わたしはあんな奴」
愛衣がうろたえてそこまで言うと、
比美香は笑った
「愛衣ちゃん、分かりやすすぎ!」
そして続ける
「いいのよ。好きなモノは好きで…。
ホラ、頑張ってチョコつくろ!」
その言葉に
愛衣は恥ずかしそうにうなずいた。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
翌日の放課後。
圭吾は愛衣に呼び出されて、校舎裏へとやってきていた
「なに?愛衣ちゃん!」
圭吾がやってくるのを見て、
愛衣の心臓は高鳴っていたーー
”昔、くノ一として相手の武将を暗殺した時以上に
緊張するーーーー”
「…お、、お前に…い、、いつも世話になってるからな…
こ、、、これを渡そうと思っただけだ」
愛衣が目を逸らしながら、
ハート型のチョコが入った袋を渡す
「へぇ~!」
圭吾が嬉しそうにその包みを受け取る。
しかし…ハートは崩れていて
お世辞にも良い出来とは言えなかった
「・・・わ、、、私は、、、別に
お前に渡す気なんかなかったから…
適当に作って……その…」
顔を真っ赤にしながら言う愛衣に
圭吾は微笑んだ
「ありがとう。嬉しいよ」
まっすぐと愛衣を見る圭吾。
そんな圭吾の視線を見て
愛衣はさらに顔を赤くした。
「バッ…バカ…
そ、、、そんな目でわたしを見るな…
わ、、、わたしは、、わたしは」
「分かった分かった!」
圭吾が愛衣の頭にポンと手を乗せると
愛衣は恥ずかしそうに下を向いた。
「その……いつも、、、ありがとう」
愛衣が照れくさそうに感謝の言葉を口にした
「ははっ…こういう時に言うセリフじゃない気がするけど、、
まぁ、、、うん、こちらこそ」
圭吾はそう言うと、ほほ笑みながら、
その場から立ち去って行った。
一人残された愛衣は、
赤みのひかない顔で呟いた
「、、こ、、、この時代っていうのは・・・
よ、、よくわからないものだな・・・」 と。
校門を出た圭吾は笑う
「愛衣ちゃん、本当に面白いや!」
圭吾は愛衣に憑依したくノ一が
好きで好きでたまらなかった。
現代に戸惑っているところがまた可愛いー。
圭吾は、すっかり元の愛衣のことなんて
忘れてしまっていたーー
おわり
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コメント
次は15万アクセスを目指します!!
本日は後程、毎日の新作も書きますので
夕方頃に載せます!
コメント
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くノ一ほんとかわいい
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元の愛衣ちゃんどんまいw
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> くノ一ほんとかわいい
ありがとうございます^^
物語上の彼もくノ一の魅力にはまってしまったみたいですねw
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> 元の愛衣ちゃんどんまいw
もう…彼氏にまで忘れられてそう…(笑)