<憑依>まちのはいしゃさん②”欲望”

”虫歯になる患者を導くためー”

特殊加工した歯を差し込んだ患者に憑依していた
医院長の東 公之。

しかし、彼は女子高生、中森 彩友美に憑依したことで、
欲望に飲み込まれてしまったー。

彩友美の体を完全に支配した東は・・・

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「これがJKの制服か…ぬふふっ」
彩友美が部屋でイヤらしい笑みを浮かべて
鏡の前に立っている。

彼女はー
歯科医、東に虫歯治療の際に入れた特殊加工の歯を
通じて憑依されていた。

ブレザーをさわってみる。
ネクタイではなくリボンというところに彩友美は興奮を覚えた

「えへへ…
 こういうもの一つだけでも、すっごい興奮する…!」

次にスカートを触ってみる。
スカートと靴下の間の部分の生足に空気があたる感覚。

男では味わえない感覚に彩友美は身を震わせた。

「はぁっ…
 いいっ……
 彩友美ちゃん、、最高…

 ううん…違う…
 わたしっ、最高!」

彩友美がほほ笑む。。

手を見つめる。
男の手とは違い、白く、スベスベとした肌。

彩友美は興奮を抑えきれず、
手を舌で舐めまわして、そのニオイを
くんくんと嗅ぎ続けた。

「んはぁっ…」
あまりの興奮に既に自分の下着が湿り始めている。

「あぁ…もう感じちゃった…
 わたしったら、結構エロい子だったのかも…」

スカートをめくりあげ、自分の太ももを確認する。
憑依している東医師自身の足とは違い、とても綺麗な足だ。

片手でスカートをまくりながら
手で足をこすってみる。

良い感触。

手を通じて伝わってくる興奮

「あぁぁっ、、、あぁぁ・・・たまらないよぉ…」

彩友美は顔を真っ赤にして
喜びよ興奮…
流れ込んでくる快感に身をゆだねた。

「はぁっ…そろそろ、学校行かなきゃ…」

彩友美がつぶやく。
イマイチ、憑依した人間の記憶は中途半端にしか
引き出せないが、なんとかなるだろう。。

朝食を食べながら机の下で
彩友美は両足をもじもじさせながら
こすり合わせたり、色々と試していた。

「んあっ…♡」

思わず感じて声があふれてしまったが、
父の洋介はそれに気づかなかった

「どうした?今日は何か、顔が赤くないか?」
洋介が熱でもあるのか?とつぶやきながら
娘の彩友美の額に手をやる。

ビクッ!

彩友美がとっさにその手を振り払うー。
彩友美の中に居る東医師が、父の洋介に触れられることを拒絶したのだった

普段の彩友美はそんなことはしないー。

「--ど、、どうしたんだよ?」
父が戸惑いながら訪ねる

「ううん、何でもない!
 わたし、もう学校行くから!」

不審に思われると面倒だー。

そう思い、彩友美はそのまま学校へと出かけた。

電車での通学。

周囲の男が心なしか、こちらを見ている気がするー。

これもまた新鮮だ。

”見られている”
そう感じるだけで、
彩友美の体は興奮した。

「あっ……」
彩友美は必死に自分の欲をこらえた。

あふれ出る欲望を…。

この場でスカートをめくって、周囲のエロい男どもに
自分の足を見せつけてやりたい。

ブレザーを脱ぎ捨てて、周囲の男を誘惑してやりたいー。

そんな思いにかられたーー。

学校についた彩友美は、
おぼろげな記憶を取り出しながら、
なんとか平静をつくろっていた。

いすに座るとき、上手くスカートを調整しないと
見える様な感じに、スカートが乱れてしまう。

数学の授業中、難問を軽く説いたときには、
周囲から拍手もされたー。

体育の授業の着替えは新鮮だった。
彩友美は、涎を垂らしながら、その喜びをかみしめたー。

そしてー

昼休み、彩友美は一人の男子生徒に目を付けた。
気の弱さそうな男子・金子 拓伸(かねこ たくのぶ)。

同じ図書委員所属なのだとか。

彩友美は、放課後、空き教室に来てほしいと、
拓伸を誘った。

そうー
”女”を存分に堪能するためー

そして”男”を誘惑する過程を楽しむためー。

放課後。

彩友美が空き教室で待っていると、拓伸がやってきた。

「---中森さん…話って?」

拓伸が入ってきたのを確認すると、
彩友美は微笑みながら入口の扉をしめて
カギをかけた。

歩くたびにスカートがふわふわする。
それだけで、興奮する。

「ねぇ…拓伸くん?」
わざと色っぽい声を出して言う。

普段の彩友美なら絶対に出さない声色に
拓伸は戸惑った。

「えーー?な、、なに?」

そんな拓伸に一歩一歩、ほほ笑みながら
ゆっくり歩いて行く彩友美

「彼女っている?」
囁くように甘い声を出す彩友美。

「い、、、いないけど…」
拓伸が妖艶な様子の彩友美から目を逸らした。

「--そっか」
拓伸の目の前まで歩いてきた彩友美がほほ笑む。

そして、拓伸の頬に手を触れながら笑う。
「じゃあさ…拓伸くん…
 今、わたしがここでいい事してあげる…」

そう言うと、彩友美はブレザーのボタンに手をかけた。

彩友美は自分のブレザーの服を脱ぎながら、
自分がそうしているーー
いや、”そうさせているー”という状況に
身震いするほどの興奮を覚えた。

今、自分がーー
”彩友美”という女子高生を完全に支配しているー

こんなこと、ゼッタイにしないこの子が、
自分の命じるままに妖艶な笑みを浮かべて
ブレザーを脱ぎ捨てている。

彩友美の興奮はさらに爆発したーー

拓伸に顔をギリギリまで近づけて囁く。

「わたしと一緒に
 女の子をたっぷり味わおうね…うふっ」

甘い小声でささやかれた拓伸は
明らかに動揺していた。

「え…え、、な、、中森さん
 や・・・やめようよ、、ねぇ!」

顔を真っ赤にする拓伸。
しかし、拓伸のズボンは欲望に正直な状態だったー。

「あら…素直なのね」
エロいトーンの声で彩友美はそう言いながら、
拓伸のズボンの出っ張った部分に優しく手を触れたー

なでるようにー。

「うふふ・・・」笑いながら、ブレザーを脱いだ彩友美が
拓伸のそれをなぞるようにしてズボンの上から触る

「----や、、、やめて!」
拓伸は我慢の限界だった。

「うふふ・・・可愛い♪」
そう囁くと彩友美は髪を片手で後ろにやると、
そのまま拓伸の顔をつかんでキスをした。

「んっ…ん!」
拓伸が声をあげようとするが、彩友美の舌が
からんできて思うように声を出せない。

彩友美がさらに体を密着させ、
抱き着くような体勢で、キスを続ける。

彩友美の胸がー
スカートがーー
その綺麗な手がー

拓伸に当たる。

「うっ…うあああああっ!」

我慢の限界を迎えた拓伸は、
これまでの人生で一番の精液を発射した。

グショグショになったズボン。

そのまま力なく、座り込んでしまう。

「・・・あっ…わたしももっと興奮したいな♡

 ねぇ、拓伸くん~
 このままふたりで壊れちゃおう?」

彩友美の言葉に拓伸は首を振る。

「ね、彩友美からのお・ね・が・い♡」

顔を真っ赤にする拓伸。

彩友美が自分のスカートに手をかけた。

女子がスカートを脱ぎ捨てる瞬間。
たまらない!

彩友美は自分でそう思ったー

その時だった。

空き教室の外から彩友美を呼ぶ声が聞こえた。

「---!!」
振り返ると、そこには彩友美の友人が居た。

「あ~あっ…
 ここまでかぁ~
 拓伸君、続きは明日ね!」

騒ぎを大きくしないように、ブレザーをすぐに着て、
彩友美は空き教室の外へと出る。

「ねぇ、今、何してたの?」
友人が不思議そうに尋ねる。

彩友美は微笑んだ
「ひ・み・つ♪」

空き教室にはズボンをグッショリと濡らした
拓伸が一人、座り込んでいた…。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

夜。

東医師は

「わたしは、この部屋から出ない…」と
彩友美に暗示をかけて一旦離脱した。

自分の体をずっと放っておくわけにはいかない。
”体調不良”として東歯科は昨日から休業にしておいた。

彩友美としての人生は、
とても楽しい。

希望に満ちている。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

「入るぞー?」
東医師が離脱した後、
たまたま父親の洋介が娘の部屋を訪れた。

「今日、ずいぶん帰り遅かったけど、
 何かあったのか?」
洋介が訪ねる。

彩友美は微笑んだ

「ううん、ちょっと図書委員の仕事が伸びちゃって」

彩友美の記憶は”そう書き換えられていた”

「そっかーならいいんだ」
父親が振り返り、部屋から出ていこうとする。

その時、彩友美が父を呼び止めた。

父が振り返る。

「---ねぇ、おとうさん…
 こ、、こんなこと言うと、わたし、おかしい子だと
 思われちゃうかもしれないけれど…」

彩友美が目を伏せながら言う。

「ん?なんだ?言ってごらん?」
洋介が言うと、

「わたし…この前、歯医者に行ってから
 時々記憶が飛んでるの…。。。

 今日のこともうっすらしか思い出せない…
 朝起きてから、部屋に戻るまで…

 図書委員が伸びたってことはわかるんだけど…
 それ以外の記憶が…」

彩友美本来の意識は
”自分の記憶”が飛んでいることをとても
気にしていたー

それを父に相談したのだー。

東医師にとっての誤算。
彩友美が部屋から出ないようにしておけば
父と対面するタイミングなんてないと思ってたのだ。

しかしー
たまたま父が娘の部屋を訪れてしまった

「記憶がーー?」
洋介が考える。

「うんーーーおとうさん、わたし…
 ひうっ・・・!?」

突然、悲鳴を上げる
彩友美。

すぐに彩友美は笑みを浮かべたが、
一瞬、目の前に居る父に驚いたような表情を浮かべた

「彩友美ー?どうかしたか?」
父が不思議そうに尋ねる。

彩友美は
「ううん、何でもない」と笑った…

父は首をかしげながら部屋を後にする。

その様子を見て彩友美はつぶやいた

「くそっ、何で娘の部屋になんか来るんだよ!
 この子、何か余計なこと言ってないだろうな?」

吐き捨てるように彩友美は呟いた…

翌日。

彩友美は学校で再び拓伸を捕まえようとしたが、
拓伸は逃げるようにして、去って行ってしまった。

欲求不満が爆発しそうな彩友美は
トイレで一人、激しく喘いだ。

自分の体を弄んだ。

しかしー
人の気配がしたため、それも途中で中止になっていた。

「う~~
 ストレスたまる!
 女子高生になったのにまだ私、一回もイケてない!

 ううううううっ」

顔をゆがめながら叫ぶ彩友美。

今日は髪を結んでポニーテールにしてみた。
女の子の髪の毛をいじるのは面白い。
昨夜は一人で、髪をいじり倒した。

髪型を変えるだけで男子の視線が釘付けになるのも
たまらない…

「明日はツインテールにでもしてみよっかな」

そんな風に呟きながら、
家へと戻った彩友美。

「ただいまー」
いつもの雰囲気を装って声を出す彩友美。

この可愛い声が自分のものというだけで興奮するー。

昨日の夜、大手企業のサポートセンターに電話して
甘い声を出して誘惑してやったときのことを思い出す。

あぁぁ、、、たのしい・・・
わたしは彩友美としていきていく!

わたしは彩友美!さゆみぃ!

心の中でそう叫んだ。

「彩友美―」
リビングに入ると父が険しい表情をしていたー。

「--なぁに?おとうさん?」
彩友美が言う。

父は、昨日の夜、部屋の外から聞いたよ… とつぶやいた

「お前ーーー誰なんだ?」
父が真顔で問いかける

彩友美は失笑する。
「わたしは、、、彩友美よ!
 何言ってるのおとうさん?」

「---違う」
父は言った。

「昨日、お前は歯医者に行ってから記憶が飛ぶ、と
 そう言っていた。
 だから俺は今日、仕事を休んで徹底的に調べたー」

洋介は言う。

東歯科が彩友美の治療をした翌日から休んでいる事ー。

患者の何人かに記憶が飛ぶ現象が起きていたこと―。

そして、東医師が、憑依うんぬんと話していたという噂ー。

洋介は色々と調べ上げていた。

「---娘を返せ!東!」
父が叫ぶ。

だが、彩友美は微笑んでいた

「おとうさんっ!
 わたしはわたしだよ!
 ホラ、どう見たって…」

父は強引に彩友美の口に手を当て、
口を開かせたーー

そこには、不気味に光る
”特殊加工の歯”があった。

「---東ぁ!」
父が叫ぶと、彩友美はようやく観念したのか、
自暴自棄な様子で言った

「ははは!そうだよ!お前の娘は私がもらったんだよ!
 あはははは!

 彩友美はぜ~んぶ、私の思い通りだ!
 はははは!

 彩友美は私のもの! いいえ、
 わたしが彩友美よ!」

叫ぶ彩友美。

だが、父は、治療台を指さした。

「---抜歯する。ここに寝ろ!彩友美!」
洋介が言った。

だが、東は知っていたー
中森洋介ー。
親知らずの治療で偶発的な事故が起こり、
以降、歯科治療ができなくなったと…。

「いいの?おとうさん」
バカにするように彩友美が言う。

「おかあさんのように、私も死んじゃうかもよ?
 できるの?できないよね?
 あははは!
 
 できもしないこと言うんじゃねぇよ!」

彩友美が怒声を放った。

だがー。

「できるー」
洋介は強引に彩友美を治療台に
寝かせると、
麻酔を使って彩友美を動けないようにした。

「…ちょ、、、バ…馬鹿じゃないの!
 アンタにもう抜歯なんか!」

わめく彩友美。

だが父は真剣なまなざしで彩友美を見た。

「---待ってろ。今、助けてやる」

父の手は震えていたー。

妻のように、娘も失うかもしれないー

いやー。
これまで何本も抜歯治療は行っているー

娘のためならば…

「彩友美・・・力を貸してくれ」
そう呟くと、洋介は抜歯作業を始めるのだった…。

③へ続く

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コメント

次回で最終回です!

果たしてどうなるのでしょうか。

コメント

  1. 柊菜緒 より:

    SECRET: 0
    PASS: 74be16979710d4c4e7c6647856088456
    どうなるのか……
    歯が無くなったから出られなくなる可能性も(ry

  2. 無名 より:

    SECRET: 0
    PASS: 74be16979710d4c4e7c6647856088456
    > どうなるのか……
    > 歯が無くなったから出られなくなる可能性も(ry

    その歯を下さ……
    あ、憑依能力ないのでダメですね