憑依空間が12万アクセスを達成しました~
パチパチ~(笑)
本当にありがとうございます。
ここまで来れるなんて本当にうれしいです^^
今回は記念短編小説、
リアルデュエリストVol3 防衛男を作りました!
リクエストを頂いていた作品です!
過去のリアルデュエリストはこちら
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とある一家の父親、
御伽 晴翔(おとぎ はると)は
ある日、夢の中で”リアル”の力を手に入れた。
最近各地で
”リアル”の力を突然手にする人間が増えている。
”リアル”とは、
引いたカードを”現実化”する力だ。
各地で、リアルの力を手に入れた
リアル・デュエリストたちによる事件が起きている。
とある家が突然”昼夜の大火事”によって炎上したり、
とある高校では生徒が一人”寄生虫”になったあげく”殺虫剤”を浴び、
死亡している。
この家の父、晴翔は、
リアル化の力を手に入れたのち、
ネットオークションで大量のカードを購入した。
そして、彼はあることを思いついた。
”この力を使って、家を守る” とー。
「ねぇ、お父さん…
私、そろそろ元の格好に戻りたい…」
娘の静香(しずか)が言う。
娘は父により”女剣士カナン”の姿へと変わっていた。
父・晴翔は超がつくほどの臆病者だ。
リアルの能力を手に入れた父は、
家を守るため、
あらゆるカードを使用した。
玄関先には千年の盾を配置してある。
自室は”迷宮壁ラビリンスウォール”で
迷宮へと変えてある。
いつでも、身を隠せるようにだ。
一度発動したカードは
デュエル・ディスクから外しても”表向き”にして
置いておけば効果を発揮するようだった。
そして家族もそれぞれ
”戦えるモンスター”の姿へと変貌を遂げていた。
父は”戦士ダイグレファー”
今日も父はドヤ顔で剣を手にしている。
寂しそうなカオで自分の体を見つめる
”女剣士カナン”
娘の静香が変貌した姿だ。
そしてーー
母親の真澄(ますみ)は、
”治療の神ディアンケト”に変貌させられていた。
父の晴翔曰はく、いつでも
家族を回復させられるように。
とのことだった。
「私…こんなおばさんじゃないんだけど…」
自分のたるんだ体を見て、母の真須美は
寂しそうにつぶやく。
「これも、家族のライフポイントを回復させるためだ。
我慢しろ」
「えへへ!そうね!
おかあさん、頑張って!」
リビングに居たもう一人のー。
”白魔導師ピケル”がほほ笑む。
ーーーしかし、彼は男だ。
一家の長男。大地(だいち)。
幼女好きの大地は、
父が家族それぞれを戦えるモンスターに変えていく中、
白魔導師ピケルにしてくれ!と自分で叫んだのだった。
ピケルになってからの彼は、
すっかり女の子になりきっている
「もしも、悪い人が来たら
わたしがやっつけちゃう!」
上機嫌に言うピケル(大地)。
時々体をじろじろと見て
トイレに駆け込むので
父は”我慢できないのだな”と解釈している。
父の読みはもちろん、当たっている。
今日もピケルは鏡に向かってポーズを決めている。
「あぁ、ピケルたん、さいこー!」
女剣士カナン(静香)が嫌そうな顔をする。
その時だった。
ピンポーン!
インターホンを除き、玄関から出ていく
父・晴翔。
戦士ダイグレファーの姿で玄関を開けると、
怪しげな男がうろたえた。
男はセールスだった。
「どうです?今ならマッサージチェアーが…」
そう言いかけたセールス。
父は、黙ってカードを引いた。
”墓場からの呼び声”
突然、地面から手が現れ、
セールスを引っ張る。
「ひっ、、、な、、なんだこれは!
うわああああ!」
あっという間にセールスは地面に引きずり込まれた。
「ヒッ…」
悲鳴が聞こえた。
たまたま近くを通りかかった女子高生がおびえた目で
こちらを見ている
「まずいー」
父はそう思い、玄関にセットしておいた
裏守備表示モンスターをオープンした。
”シェイプ・スナッチ”
体を支配する力を持つ蝶ネクタイが現れ、
その女子高生の体にくっついた。
シェイプスナッチに一瞬にして支配された
女子高生は邪悪な笑みを浮かべて
どこかへと走り去った。
彼女はどうなるのだろう。
…ま、知ったことではない。
「---あ・・・」
たまたま道を巡回していた警察官と目が合う。
不審そうな目でこちらを見ている。
「---しまった!」
父・晴翔は気づく。
自分の姿は戦士ダイグレファー。
完全に不審者だ。
父は慌てて玄関にセットしておいたリバース・カードを
オープンした。
”ラストバトル”
1VS1で戦い、そのバトルの勝者がデュエルの勝者になる
カードだ。
晴翔は発動後、すぐに警察官に向かって走り出し、
警察官に強烈なタックルを喰らわせた。
そしてー
”敗れた”警察官はこの世から消滅した。
「はーっ…はーっ…」
父、晴翔が息を切らしていると家から
女剣士カナン、ピケル、ディアンケトが出てきた
「騒がしいけど、どうしたのー?」
ディアンケトが訪ねる。
「--いや…」
その時だった。
反対側のご近所のベランダに…
近所の遠藤さんが立っていた。
70歳越えのおばあちゃんだ。
遠藤さんはこちらをじっと見ている。
「---しまった!見られた!」
晴翔(ダイグレファー)は咄嗟に魔法カードを
発動した。
”サンダーボルト”
相手フィールド上のモンスターを破壊するカード。
遠藤さん、悪いが消えてもらう!
晴翔がそう思ったその時だった。
よく見ると、遠藤さんのベランダにカードがセットされている。
「はっーーー」
晴翔は思う。
遠藤さんも”リアル・デュエリスト”---?
ニヤッと笑った遠藤さんは伏せカードをオープンした。
”避雷針”
サンダーボルトの効果を跳ね返すカード
「ヒッ…うっ…や、、、やめろぉぉぉぉっぉお!」
上空から雷が降り注ぐ。
その雷は
晴翔ー、
そしてカナン、ディアンケト、ピケルを貫いた。
4人はーー
悲鳴を上げる間もなく、消滅した。
そう、4人の魂は
墓地(セメタリ―)へと旅立ったのだ…
使い方を誤れば、
取り返しのつかない事態を招くー
それが、リアル・デュエリスト。
もしもあなたがリアルの力を手にしたのならば、
決して、使い方を誤ってはならない…
おわり
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コメント
リクエストのリアルデュエリストVol3をお送りしました^^
知ってる人が多そうなカードで固めました。
カードが分からない!という方は検索してみると
画像が出てくると思いますよ!!!
ではでは、次は13万アクセスを目指します!
ありがとうございました!!
コメント
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70越えのおばあちゃんが避雷針を持ってるとはw
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> 70越えのおばあちゃんが避雷針を持ってるとはw
おばあちゃんを甘く見てしまいましたね…w
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おばあちゃんもまたデュエリストだった( ˘ω˘ )
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> おばあちゃんもまたデュエリストだった( ˘ω˘ )
人は見かけで判断してはいけない…
ということですね~!