<憑依>悪の魂Inject ~お嬢様を汚して~

死した人間から”悪の部分”を取り出せる男、
検死官のジョー。

彼はそれを”悪の魂”と呼んだ。

今日も彼は、悪の魂を一人の少女に投げ込むー
少女を汚すためにー。
少女を堕とすためにー。

過去の悪の魂はこちらでどうぞ!

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ジョー笛を吹きながら、開いた窓の外を見つめた。

「満月…か。」

笛でショパンの幻想即興曲を演奏しているジョー。
しかし、ピアノとは違い、笛が苦手なジョーは
音程を外している。

そんなことを意にも止めず、
ジョーは目を細めて月を見た。

”ーー人が嫌がることはやっちゃダメだよー”

母の言葉を思い出し、
目をそっと閉じるジョー。

既に亡き母からの教え。
ジョーはそれを忠実に守ってきた。

ジョーは目を見開いて、今一度月を見つめた。

「悪の魂を憑依させた人間は、、
 ”嫌がってはいない”

 喜んで”変化”を受け入れているー。

 私は、人を喜ばせているのだー」

そう呟くと、ジョーは満月に向かって
ワイングラスを乾杯した。

そしてー
106個目の悪の魂を手にするジョー。

今回は
”超・変態男”の悪の魂。

ジョーは生前の男の写真を見つめる。
50代の清掃員だったこの男は、
女子高に乗り込み、13人を襲ったあげく、
一人の女子高生とキスをしながら、持っていた爆弾で爆死した
どうしようもない変態野郎だ。

家宅捜索では、女装グッズから、アダルト本、
さらにはプレイのための道具まで、
ありとあらゆるモノが見つかった。

「---救いようのないヤツだ」
ジョーは囁いた。

そして、ホワイトボードに貼りつけたもう一つの写真を見つめる。

106人目の獲物ー
神田 麗羅(かんだ れいら)。
とある企業の社長の娘で、
お嬢様育ちの高校生ー。

しかし、本人は気取ることなく、
おしとやかな性格だと言う。

「そんな”おしとやかな”子に
 超・変態の魂を放り込んだらー、
 どうなるかな?フフフ…」

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

とある豪邸。

麗羅は、行儀よく食事を口に運んでいた。

威厳のある父が言う。

「最近は、どうだー?」
父の問いに麗羅は微笑んだ

「最近?特に問題はないかな…」
麗羅が言うと、父は微笑んだ

「そうか。何かあったらすぐ私に言うのだぞ」

麗羅は満面の笑みで、
「はい、お父様」と答える。

食事を終えた麗羅はそのまま部屋へと戻る。

お嬢様らしいファッションに身を包んだ
麗羅は部屋に戻って、自分の机にすわる。

部屋の前で待機していた執事を見て、
ため息をつく。

「はぁ…、私ももっと自由奔放に生きてみたいな…」

そんな様子を姿を消したジョーが見つめていた

「なら、自由に生きるといい。
 この魂はきっと、自由を求めているぞ!」

ジョーはそう叫ぶと、悪の魂を麗羅めがけて
放り投げた。

悪の魂は麗羅の背中にヒットし、そのまま
ずぶずぶと体内に吸い込まれていく。

「ブラボー。
 我ながらすばらしいコントロールだ」

ジョーは自分に惜しみのない拍手を送ると
そのまま姿を消した。

”変化がその日に現れることはまずない。
 お楽しみは明日以降だな” と。

「----?気のせいかな」
麗羅は背後を振り返り、ほほ笑んだ。

翌日。

麗羅は今日も退屈していた。
ちょうど今は夏休み。

父は過保護すぎるし、
どこに行くにも執事のセバスチャンがついてくる。

「--はぁ…」

ちなみに、セバスチャンはあだ名で、
本名はちゃんと日本人の名前だ。

「---あれ?」
麗羅は鏡を見て違和感を感じる。

自分の姿がいつも以上に愛おしい。

「---な、、なんか、私、いつもよりかわいいかも…?」
麗羅はわけが分からず顔を赤らめた。
心臓が高鳴る。
もの凄く、ドキドキする。

「------」
麗羅は自分の綺麗な顔に思わず見とれてしまった。

そしてーー
鏡の自分にキスをした。

それだけでーー
下着が少し湿っているのに気付いた。

「---ちょ、、、い、、いやだ…私、
 自分に感じちゃうなんて…」

そのままベットに寝転ぶ、
麗羅。

「……どうしたんだろ…疲れてるのかな」

麗羅はそのまま眠りについた。

ちょうど2日後、
父のビジネス上の会食がこの豪邸で行われる。
麗羅も綺麗なドレスを着て参加する予定だった。

翌日。

麗羅は着替えている最中に、ふと自分の胸が
目に入った。

「---な、、なんか・・・ドキドキする・・・」
麗羅がつぶやく。

顔が真っ赤に染まる。

なんだろうー?
胸が凄く愛おしく感じるー
このふくらみが凄くーーー

「う、、、うううう…何考えてるのわたし!」
麗羅は首を振って考えを振り払おうとした。

胸を滅茶苦茶に揉んでみたい

そう思ったのだ。

だが、麗羅は首を振り、
その邪な考えを振り払ったーー。

---はずだった。

気付けば麗羅は自分の胸を一心不乱に
触っていた

「あ、、あはっ、、、だ、、大好き!
 わたし、、わたし、女の子の胸、、大好き!
 ひぅぅぅぅぅ、このふくらみたまらない

 あっ、、、あ、、、感じてる、、あ、、、あ、あ
 こんなに、、、こんなに気持ちいなんてぇ♡」

はぁ、はぁ、と荒い息をしながら
喘ぎだす麗羅。

「あっ…、、何で、、わたし、こういうこと嫌いなのに

 なんだか今日はとっても、とっても気持ちいい!
 あっ、」

麗羅はそのまま体中の感じる部分を刺激し始めた

「えへへへへへ…
 えへへへへへっ」

完全に飢えた獣の表情で
一人、体をくねらせる麗羅。

「うっ・・ああ、あっ
 ああああああああああっ♡」

音を立てて、飛び散る液体。

「---お嬢様、どうされました!?」

部屋の外からセバスチャンが飛び込んできた。

飛び込んだセバスチャンが目にしたのはーー、
服を乱し、お嬢様ヘアーを乱し、
放心状態でばらまいた液体の上に座り込む
麗羅の姿だった。

「---お、、、」
こう着するセバスチャン。

だが…
次の瞬間、あろうことかセバスチャンは服を脱ぎ捨てた。

「お嬢様!もうわたくしめは、
 我慢できません!」

セバスチャンが突然、麗羅に襲いかかる。

「ひっ?せ、、セバスチャン!な、、何するの!」

上から覆いかぶさるセバスチャン。
激しいキスを何とか抑え込む麗羅。

だが、、、、
麗羅は何故だか受け入れたくなってしまった。

そして、セバスチャンの唇を受け入れ、
イヤらしい音を立てて、二人は舌をからめ合わせた。

「----------…」
ジョーはその姿をじっと見つめていた。

ジョーは邪悪に笑う。

「主人も、仕える者も、
 揃って壊れたか…」

ジョーは、麗羅に”超・変態男”の悪の魂を憑依させた日、
帰りがけに執事のセバスチャンにも別の悪の魂を憑依させた。

”娘を襲った父親の悪の魂”

セバスチャンはその
悪の魂に浸食され、
麗羅を襲ったのだった。

二人が喘ぎまくっている。

「---…さて…
 この家で行われるパーティのころには、
 二人はどうなっているかな?」

ジョーはウィダーインゼリーを口にしながら呟いた。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

パーティ当日。
二人はすっかり壊れていた。

機能は朝から晩まで、二人で激しい時間を楽しんだ。

麗羅は、
網タイツと、露出度の高い服装を着て微笑んだ。

「うふふっ…
 わたし、、わたしの体って、こんなにエロかったっけ…
 えへへへへ…、、
 わ、、笑いが止まらないわ…えへへへ!」

網タイツの上から自分の足のニオイを狂ったように
嗅ぎまわす。

「あはは、、、いいニオイ…!」
ボタボタとイヤらしい液体が流れ出ている。

流れた液体を指につけ、
それを舐める麗羅。

数日前までのおしとやかな雰囲気は
完全になくなっていた。

一方のセバスチャンは執事の服を脱ぎ捨て、
昨日の夜からピンク色のタンクトップを身に着けていた。

「むほっ…お嬢様…むほほほほほほっ!」

だが、セバスチャンは、執事の身分。
悪の魂に憑依されてもなお、麗羅には忠実だった。

「セバスチャン!明日のパーティの参加者の写真、
 頼んでおいた分、集めてくれた?」

麗羅が自分の唇をペロペロと舐めながら言う。

「はい、お嬢様」
セバスチャンが手渡した紙には、翌日のパーティ参加者の
女性の写真があった。

「---この子と、この子!」
麗羅が叫ぶ。

「わたし、襲っちゃおっかな?」
可愛い子を襲う瞬間を想像した麗羅は、
涎を垂らしながら喜びで身を震わした。

そして、その写真をペロペロと舐めはじめた…。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

翌日
豪邸でパーティが開かれた。

ビジネス上の階段だ。

麗羅も、お嬢様として品位あるドレスを
着てパーティに参加している。

「----はぁ…はぁ…」
麗羅は必死にこらえていた。

もう、、、自分の体が愛おしくてたまらなかった。

何でだろう…
女の子を見ていると、自分も女の子なのに、
すっごい興奮してくる!

とまらないーー

髪の毛の感触、ニオイがたまらない。
麗羅は髪の毛を結んだりほどいたりしながら、
その空気を楽しみ、クンクンとその香りをかぐ。

自分の口から発される声がたまらない…

太ももの柔らかい感触がーー。
この綺麗な美脚が…たまらない

「えへへへへぇ♡」

父が会場で何か、挨拶をしている。

だが、麗羅の我慢はもう限界だった。
愛液がボタボタとこぼれ落ちている。

「襲いたいーー
 体に、乱暴したい!したい!
 えへへへへえぇ」

歪み切った表情を、
パーティ会場に来ていた、父の取引先会社の社長の娘に
向けた。

とてもきれいだー。

麗羅が立ち上がろうとしたその時だった。

ピンク色のタンクトップを着たセバスチャンが会場に乱入した。

「むっほぉぉぉぉ~
 良いおなごばかりですなぁ~!」

麗羅の父が驚きの表情を浮かべる

「なっーーー…
 山本(やまもと)お前ーー!」

ついセバスチャンのことを本名で読んでしまった。

だがセバスチャンは、
仕えるべき主を無視して
手近な女性に襲い掛かった

「むっほほほほほほぉ~
 むっほほほほほぉ~~~!」

乱暴に女性の服を脱がせていく
セバスチャン。
既に理性を失っている。

そしてー
それを見た麗羅も同じだった。
自分の服を脱ぎ捨て、さっきまで見つめていた
令嬢に襲い掛かった

「ねぇ~~~♡
 もう私 我慢できないよぉ!
 こんなに、、、こんなにエッロイ体が目の前にあるのに、
 我慢なんかできないよぉ!

 うへへへへへへへ!
 あひゃひゃはやあひゃひゃ♡」

この世のものとは思えない
狂った笑い声を発して麗羅は令嬢に襲い掛かった。

父は茫然としてその姿を見つめることしか
できなかった

「---流石は超・変態。
 どうしようもないお嬢様になってしまったな」

ジョーは呟くと、
”壊れきった女に興味はない”と言わんばかりに
その場を立ち去った。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

ジョーは暗い部屋でワイングラスを片手に微笑んだ。

ホワイトボードには
次の”108人目”の獲物、
真面目そうな女子高生の写真が貼りつけられている。

ジョーは、ショーケースから
一つの悪の魂を取り出した。

紫色の毒々しい悪の魂。

その悪の魂が置かれていた場所には
”井澄ミスト”と書かれていた。

「---とっておきを使うか」
ジョーは微笑む。

この悪の魂は、
井澄ミストという人間の悪の魂だ。

死ぬ3日前から奇行に走り出していた女子高生から
抽出した悪の魂だ。

最終的に”井澄ミスト”と名乗っていたというその女子高生は、
笑いながら自分の体を激しく弄び、
最後は高台から足を滑らせて命を落としたのだと言う。

「---おかしな女子高生もいるものだ」
ジョーは笑う。

そしてー。

ホワイトボードの写真の女子高生を見つめる

”真面目な女子高生”に”狂った女子高生”の魂を
投げ込んだらどうなるのかー。

ジョーが紫色の悪の魂を、女子高生の写真に近づけると、
悪の魂が、まるで生きているかのようにドクン ドクンと
鼓動し始めた。

まるで、これから自分が女子高生の体に放り込まれることを
喜んでいるかのようにー。

ジョーはその様子を見て邪悪に笑みを浮かべた

「ほぅ、井澄ミストよ。
 女子高生の体に放り込まれることがそんなに嬉しいか!」

そしてジョーは井澄ミストの悪の魂を撫で回して呟いた

「井澄ミストの悪の魂ー。
 何者かは知らないがーー
 面白い事になりそうだ」

ジョーは井澄ミストの悪の魂を机の上におくと、
持っていたワイングラスを差出し、
”乾杯”と囁いた…

おわり

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

コメント

霧のかかった坂の管理人様、
井澄ミスト様の許可を頂き、
悪の魂として登場して頂きました(笑)

次回はこの井澄ミスト様の悪の魂が
女子高生に投げ入れられるわけですね。

どうなっちゃうのでしょう?

ご覧いただきありがとうございました^^

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憑依<”悪の魂”>

コメント

  1. 柊菜緒 より:

    SECRET: 0
    PASS: 74be16979710d4c4e7c6647856088456
    ネタバレってそういう事かwwwww

  2. 無名 より:

    SECRET: 0
    PASS: 74be16979710d4c4e7c6647856088456
    > ネタバレってそういう事かwwwww

    そういうことでした(笑)
    8/31ははじけて怒られそうです。。