<憑依>暴走憑依男FINAL② ~灼熱の愛~(完)

一人のオタク男の暴走ー。

全てが狂わされた人生。

人生を狂わされた若い男女たちが、
最後に選ぶ道はー。

暴走憑依の果てに、それぞれが手にするものはー。

暴走憑依男、完結!

------------------------------—-

「…ふぅん、日野さんね…」
明美が邪悪にほほ笑む。

明美は近くで見かけた女子高生、
日野 梓沙(ひの あずさ)を拉致して、
近くの廃工場へと連れ込んだ。

ここはー。
オタク男と木藤先輩が
トランプゲームで勝負したあの場所。。

明美には、時間が無かった。
”木藤先輩たちがいる家に火をつけた”

いつまでもこの体には居られない。

それにー。
憑依薬の効果は1日程度で切れる。
それまでに対象にキスをして憑依しないといけない。

オタク男に、風俗店で働かされ、
散々に汚され、
ネット上にも自分の恥ずかしい動画が上がっている。

もう、私―
”山西 明美”の人生は終わりだ。

「---な、、何するんですか」
女子高生、梓沙がなきそうな顔で明美を見る。

アニメキャラの衣装を身にまとい、
乱れた様子の明美は、
梓沙から見れば”異常”だった。

「--説明している時間はないの。
 お姉さん、あなたの体が欲しいの」

明美は単刀直入に言った。

梓沙が目に涙を浮かべながら震える

「ど…どういうこと…?」

パチン!

突然明美が梓沙をビンタした

「いたい!や、、やめて!」
叫ぶ梓沙を無視して、
明美は何度も、何度もビンタを続けた

「早くー
 ”明美さんにわたしの体、差し上げます”

 そう言いなさい―」

狂気を秘めた目で明美は言う。

そうー。
完全にその体を奪うには
完全に相手を屈服させてからでないといけない。

さくらや風香のように。。

オタク男は最初、それをせずに憑依していた。
だから、さくらにも、明美にも、1か月間しか憑依
しなかった。

体が徐々に拒否反応を起こすためだー。

明美は梓沙を徹底的に痛めつけた。
短時間で屈服させるためなら容赦はしない

「もう…やめ…て」

ボロボロになった梓沙が涙を流す。

明美は梓沙に近寄り、
梓沙の髪を思い切り引っ張った。

「早くー。
 ”明美さんに体をお譲りします”
 そう言いなさい

 じゃないと、、、
 ”あんたの家族…殺すから”」

明美は今まで自分が出したことのないような冷たい声で言い放つ。

その言葉に梓沙は凍りついた…。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

火が次第に広がる家の中で、
さくらは一人絶叫していた。

周囲には倒れたままの木藤…
そしてその妹の奈菜。

ご主人様を失い、泣きじゃくるだけの風香がいた。

「あんっ…あぁっ♡

 さくら!さくら!可愛いよォ!
 やっと、一つになれたね…えへへへ」

理性を失った木藤は、好きだったさくらに憑依した。

さくらに憑依して、自分の姿を鏡で見た
木藤は全てがはじけ飛んだ。

さくらの体を精一杯の力で抱きしめる。
さくらの胸を狂ったようにもてあそぶ。
さくらのアソコを思いっきり刺激する

「んんんんっ、、ああああああああっ!
 さくらっ!さくらっ!さくらぁぁあぁあ♡」

愛液が噴き出し、
体がガクガクと震える。

それでもさくらの欲求は止まらなかった。

自分の髪の毛のニオイを嗅ぎ、
恍惚の表情を浮かべると、
鏡に写った自分に思いきり抱き着き、
鏡の中のさくらと口づけした。

さらに、鏡に自分の体をこすり付け、
思いきり喘いだ

「あぁっ…あぁん♡
 わたしはさくら!わたしはさくら!
 わたしはさくらぁああ♡」

再び絶頂を迎えるさくら…

鏡に抱き着いたままズルズルと滑り落ちる。

そして床に崩れ落ちたさくらは、
自分の愛液をペロペロと舐めはじめた

「わたしはぁ…さくらのコト、大好きだった

 本当に本当に本当に!
 大好きだったのぉ♡

 愛してた!
 バイトの時、いつもいつもさくらを見てた!

 でも、、、でもぉ!もう、あのときには戻れない!
 戻れないよォ、えへへへへへ♡」

さくらが大笑いしながら涙を流している。

その涙はー
大切なモノを全て奪われた木藤の涙だったのか、

それともー
体を弄ばれつくしたさくらの涙だったのかー。

「でも、やっと~
 一つなれた!一つになれたよぉ!さくらぁ!」

髪の毛を振り乱し、
既にボロボロに乱れた服を脱ぎ捨てて
再び自分の体を抱きしめる

「もう、、、、一緒に滅茶苦茶になっちゃお…
 墜ちれるところまで、、、墜ちちゃえ!
 あははははははははっ♡」

さくらが倒れたままの木藤の体を見つめる。

今、さくらに憑依している木藤の体だ。

さくらは笑みを浮かべると、
倒れたままの木藤の体にキスをした

「あぁ…こんな風に、木藤くんと
 ヤリたかった…
 木藤くんのこと、さくらも大好き♡」

もはや、さくらに憑依している木藤には
分からなかった。

自分が、さくらなのか。
それとも、自分が木藤なのか。

さくらは壊れた笑みを浮かべて、
木藤の体と自分の体を何度も何度も
交らせた。

もう、どうなったっていいーーー
わたしはさくらなのだからーーーー

「あああああああああああんっ♡」

さくらが今日、何度目か分からない絶頂を迎える

「きもち、、、いいよぉ…」
脱力感から、さくらは床に横たわる…

そして、ようやく気付いた…

「火…」
さくらが驚いて目を見開く。

既に、明美がつけた火は手遅れなぐらい、
広がっていた。。

もう、、、逃げられない。
さくらは、木藤はそう悟った。

「……そんな…これって……」
絶望するさくら。

しかし、さくらの表情から、すぐに絶望の色は消えた。

満面の笑みを浮かべるさくら。

「いひっ・・・・あはっ、、、あはははははははははっ!
 さくら、、、さくら!俺、お前を愛してるよ!」

さくらの中に憑依した木藤は鏡に向かって
叫んだ。

既に体はボロボロ―
心もボロボロ―

乱れきり、下着姿のさくらが鏡を前に微笑む。

「木藤くぅん…わたしも、、、木藤君のこと
 愛してた♡」

目に涙を浮かべるさくらー。

憑依した木藤の演技なのかー。
それともさくら本人のーー。

「俺もだよーー、さくらーー」
さくらが鏡の前で目に涙を浮かべる

「さくらー、本当はバイトで告白したかった…
 でも、、、本当に俺は、、さくらのコト…
 愛してた……」

さくらが涙を流しながら言う。

「わたしもーーー好きだったーーー。
 わたしも、あなたのことーーーー」

さくらの頬から涙が零れ落ちる。

そしてーーー
さくらは、
渦巻く炎に飲み込まれてーー
姿を消した・・

”これからは、ずっと、、いっしょだよーーー”

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

誘拐事件が起きた。

その日の夕方、とある夫妻の娘が誘拐された。
警察はただちにその場所を突き止めた。

日野 梓沙。

廃工場に、コスプレのような格好をした女が
梓沙を連れ込んだのが目撃されている。

警察が突入すると、
そこにはーー。

痣だらけになった梓沙と、、
工場内で倒れているコスプレ女の姿があった。

「--だ、大丈夫か!」
警察が訪ねると、梓沙は目に涙を浮かべながら言った

「は、、はい、、だ、、大丈夫です」
怯えきっている。。

警察官はそう判断して梓沙を保護した。

倒れていた女はー
山西 明美 という女子大生…
いや、正式には少し前に退学して行方をくらましていた女子大生だった。

死因は”心臓発作”。
梓沙を傷めつけている間に、偶然、発作を起こしたようだ。

数日後、病院での治療を終えた梓沙は、
家へと帰宅した。

”久しぶりの我が家”

いえー。

”新しいわたしの家”

「梓沙ちゃん、本当に良かった…
 もう、大丈夫?」

母が言う。

梓沙は母の背中を見ながら微笑んだ

「うんーーー
 大丈夫だよーー」

そして、心の中で、呟いた

”これからよろしくね…
 新しい”お母さん”
 そして”お父さん” ”

山西 明美は、日野 梓沙の肉体を奪い、
新しい人生を歩み始めたのだった。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

数日後。

高校の休み時間。

梓沙は思う。

「まさか…また、私が高校生活を送ることになるなんてね」
スマホをいじりながら、
ニュースに目をやる梓沙。

”あのあと、木藤先輩たちはどうなったのだろう”

もう、気にする必要なんかないのかも知れない。
けれども、梓沙―、いや明美には少しだけ後ろめたさがあった。

本当は、私だってー
みんなとまだ一緒に…

けれども、すぐにその考えを振り払い、
梓沙はスマホに目を戻した。

”もう私は明美じゃない、
 私は梓沙ー”

何気なくスマホのニュースに目をやり、
梓沙はあの日のニュースを見つけた。

”住宅 全焼”

「………恨まないでくださいね。
 恨むなら、あのオタク男を恨んで…ね?」

しかし、そこで梓沙は手を止めた

・・・・・!?

”焼け跡から3人の焼死体
 
 身元はその家で一人暮らしをしていた
 木藤 孝雄、
 その妹、木藤 奈菜、
 そして、同じバイト先で勤務をしていた 市川 さくら”

梓沙は顔をしかめる。

3人ーーーー

「白崎さん…はー?」

白崎 風香。
バイト仲間だった女子高生。

彼女も確かにあの場に居たはず。

なのに、、、
何故ーーーー?

梓沙は舌打ちをすると、スマホを乱暴に鞄の中に仕舞い込んだ。

------------------------------—-

とあるイベント会場

コスプレ衣装に身をまとった
女子高生がオタクたちにポーズを決めて
注目を集めている。

オタク男たちが去ったのを見て、
コスプレ衣装を身にまとい、写真撮影に応じていた
少女がため息をついた。

彼女ーーー、
白崎 風香は笑う。

「まさか、、、女子高生になっちゃうなんてね…」

彼女の中にはーーー
オタク男が憑依していたーーー

もう、憑依薬を失ったから移動はできない。

けれどもー、
これでいい。

もう十分復讐したー。

これからはみじめな自分の人生を捨てて
白崎風香という女子高生として生きていく。

けれどもー。
好き勝手やっている間に風香は、高校を退学に
なってしまったから、
新しい学校に転校しないといけないけれど…。

「あの時…」
風香は笑う。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

あのとき、オタク男は
木藤の妹、奈菜に憑依していた。

一度は明美の裏切りで、木藤に”上から”憑依されて
奈菜の体に封じ込められてしまった。

だが、幸いなことに木藤は、さくらの体に移動した。

そしてーあの時、
火が広がる家の中で、奈菜に憑依していた
オタク男は目を覚ました

「う……ん・・・」
目を覚ました奈菜が周囲を見ると、
泣きじゃくる風香、そして一人鏡に抱きつくさくら。

そして広がる炎が目に入った。

床にはわずかに残った憑依薬。

オタク男は奈菜の体でそのまま逃げようとした。

けれども、奈菜は、木藤とオタク男に同時に憑依された
影響で”拒絶反応”が出始めていた。

「この体は、、ダメだ!」
奈菜はそう呟くと、転がっていた憑依薬を飲みほし、
風香に近づいた。

「風香、ご主人様だよー」
奈菜がそう言うと、風香が涙を拭きながら驚く

「ご、、、ご主人様!!!」
喜ぶ風香を無視して、奈菜(オタク男)は風香に
キスをした。

そして呟くー

「風香ーーお前の体、僕がもらうよー
 これから僕が白崎風香として生きるーーー」

風香の意識は、その言葉が聞こえたのを最後にーー
”永遠に途切れた”---

風香となったオタク男は、
なおも一人、喘いでいるさくらを無視して、
そのまま家から立ち去ったのだった…。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

「僕は…ううん、
 私は白崎 風香!ふふふっ♡」

風香は妖艶に笑った。

これからは楽しい女子高生ライフが待っている

もう、あいつらには十分復讐した。
全てを壊してやった。

これからは自分の体でこうやって
好きに楽しむことができる。。

好きなキャラの格好だって、、、
好きなだけ楽しめる

「ふふふっ
 あははははははっ!」

風香は一人その場で邪悪に笑い続けた

・・・・・・・・・・・・・・・・・・

半月がたった。

梓沙はすっかり、”梓沙”としての人生に慣れ始めていた。

「ねぇねぇ梓沙」
友人の一人が言う

「ん?どうしたの?」
明美持ち前の”演技力”で、梓沙の記憶を読み取りながら
すぐに生活に馴染むことができた。

また、新しい人生を歩めるー。

全ては順調だった。

「今日、転校生来るらしいよ」
友人が言う。

梓沙は「へぇ~」と言いながら微笑む。

そしてーー
転校生が先生に連れられて教室に入ってきた。

その姿を見て、梓沙は目を見開いたー。

「--白崎風香です。
 よろしくお願いします」

可愛らしく微笑む風香ー。

前の高校を退学になってしまった風香は、
こうして新しい高校に転入してきた。

偶然”明美”がいる高校に。

「----!!」
梓沙(明美)は理解した。

忘れもしないー
あの笑みの浮かべ方ーーー

「----あのクソオタク…!」
梓沙は密かに呟いた。

「風香です。よろしくお願いします」
可愛らしく挨拶する風香。

座席は梓沙のすぐそばだった…

休み時間。
廊下を一人歩く梓沙。

さっきは
一瞬、動揺した梓沙だったが、
すぐに”あることに気付いた。

風香に憑依しているオタク男はー
”私が明美だと気づいていない”

いえ、夢にも思っていないはず。

それにもう、アイツに
”憑依薬は無い”

ならーーー

梓沙は口元を邪悪に歪めた。。

「たっぷり”虐めてあげる”
 白崎風香ちゃん……うふふふふふふふっ♡」

梓沙の中に居る明美は可笑しくて仕方が無かった

”今度は私が優位に立っている”

とー。

そして梓沙はこれから始まる
”楽しい高校生活”を思い浮かべて
一人廊下で笑い声をあげた…

おわり

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

コメント

暴走憑依男 完結です!

ずいぶん長かったですが、これで終わりです!

最終的に
明美とオタク男だけが新しい人生を送る結果に…

ただ、憑依薬を失ってただの少女(風香)になった
オタク男には、今後辛い日々が待っているかもしれませんね…

続きはたぶんないと思います!
ここまでお読みくださりありがとうございました^^

PR
憑依<暴走憑依男>

コメント

  1. 柊菜緒 より:

    SECRET: 0
    PASS: 74be16979710d4c4e7c6647856088456
    げせぬ(‘A`)
    このオタクが生き残るなんて……( ˘ω˘ )

  2. さらは より:

    SECRET: 0
    PASS: 74be16979710d4c4e7c6647856088456
    明後日の空いた枠で高校編書いてほしいです!
    この作品大好きなんでまじでお願いします!!

  3. 無名 より:

    SECRET: 0
    PASS: 74be16979710d4c4e7c6647856088456
    > げせぬ(‘A`)
    > このオタクが生き残るなんて……( ˘ω˘ )

    コイツは生き残ってはいけない…と思いつつも
    しぶとく生き残ってしまいました(汗)

    ですが、梓沙となった明美に酷い目に
    あわされることでしょう…(笑

  4. 無名 より:

    SECRET: 0
    PASS: 74be16979710d4c4e7c6647856088456
    > 明後日の空いた枠で高校編書いてほしいです!
    > この作品大好きなんでまじでお願いします!!

    ありがとうございます^^

    書くにしてもまだその後の話を全く
    頭の中で考えていないので
    明後日は難しいです…!

  5. なぬ より:

    SECRET: 0
    PASS: 74be16979710d4c4e7c6647856088456
    面白かったですー
    憑依空間の代表作みたいなとこあるんで、続いてくれたら僕も嬉しいです笑

  6. 匿名 より:

    SECRET: 0
    PASS: 74be16979710d4c4e7c6647856088456
    続きを要求してる人もいるけど、とりあえず完結おめです

  7. 無名 より:

    SECRET: 0
    PASS: 74be16979710d4c4e7c6647856088456
    > 面白かったですー
    > 憑依空間の代表作みたいなとこあるんで、続いてくれたら僕も嬉しいです笑

    ありがとうございます^^
    続きは、慎重に(書くか書かないか含めて)考えます!

  8. 無名 より:

    SECRET: 0
    PASS: 74be16979710d4c4e7c6647856088456
    > 続きを要求してる人もいるけど、とりあえず完結おめです

    ありがとうございます^^
    どんな小説も、どこかで区切らないといけませんし、
    一旦ここで区切りにしようと思います。。

  9. 匿名 より:

    SECRET: 0
    PASS: 74be16979710d4c4e7c6647856088456
    真夜中過ぎてもいまだ憑依小説読みまくってる自分です…
    実の所、苦手描写は飛ばし読みしちゃったりしてましたが、こうなりましたか。
    けど一つの物語が完結しても別の物語はある。この話は終わりだけど別の所でギャラリー(ゲスト)として、この二人がちらっと出る事はあるかもしれませんね。
    これからジョーや名倉と出くわさない事を願ってます

  10. 無名 より:

    SECRET: 0
    PASS: 74be16979710d4c4e7c6647856088456
    > 真夜中過ぎてもいまだ憑依小説読みまくってる自分です…
    > 実の所、苦手描写は飛ばし読みしちゃったりしてましたが、こうなりましたか。
    > けど一つの物語が完結しても別の物語はある。この話は終わりだけど別の所でギャラリー(ゲスト)として、この二人がちらっと出る事はあるかもしれませんね。
    > これからジョーや名倉と出くわさない事を願ってます

    ありがとうございます^^
    過去の作品も大事にするスタンスなので、
    出てくるかもしれません!?