少女は、走り続ける。
例え、自分の体がどうなろうともー。
自分に憑依した男の意思に従い、
ただ、ひたすらに走り続ける…
この身、滅ぶまで。
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「うん、これから帰るね」
学校帰りの女子高生、新城 琴美(あらき ことみ)は、
笑みを浮かべながら電話で話していた。
家族と話しているようだ。
電話を終えた琴美は、同じ部活所属の
同級生と一緒に談笑しながら帰っていた。
その時だったーー
「あれ…えっ…?」
突然 琴美が悲鳴を上げる。
「---ね、、ねぇ、、か、体が動かない…」
恐怖を浮かべる琴美。
友人が慌てて駆け寄る
「え?ど、どうしたの…!?」
パニックを起こす友人。
「---あっ…た、、、たす・・・」
そこまで言うと、琴美は固まってしまう…
そして・・・
「ちょ、ちょっと琴美!?
琴美ぃ!」
友人が叫ぶ。
が、その時だった。
「どいて!」
琴美が突然乱暴な口調で、友人を突き飛ばすと、
鞄を放り投げてそのまま走り始めた。
「えーっ、へっ?」
友人は唖然とする。
自分を突き飛ばした琴美が全力疾走している
「一体・・・なんなの?」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
「えっ、、えへへへっ やったぜ!
本当に憑依できちゃったぁ!」
走りながら琴美が満面の笑みを浮かべている。
髪を振り乱し、
スカートを風でなびかせながら走っている。
「---あははっ!すっご!」
琴美は自分の胸を触りながら嬉しそうに声を出す
「これが女子高生かぁ~」
訳の分からないことを言いながら
全力疾走する琴美。
「・・・・・ったく、これさえなきゃな」
琴美が不愉快そうに目をつぶる。
男が使用した”憑依薬”は
海外で製造された安価な憑依薬だった。
数日前、大量にネットで流れたものを
男は購入したのだった。
だが、この憑依薬には重大な欠点がある。
それはー
”憑依のためのエネルギーを自家発電しなければならない”ことー。
つまり、憑依した体で、走り続けていないと、
すぐに憑依が解けてしまうのだ。
だから、琴美は走っていた。
「ま、いいよね!
走ってれば好き放題できるんだし!」
男は、記憶の一部を読み取った。
「へ~新城 琴美ちゃんね!
えへへ!琴美だよ♪」
嬉しそうに走りながら笑う琴美。
「はぁっ・・・はぁっ・・・」
可愛い息が口からあふれ出す。
それだけで琴美は興奮した
「うぁ・・・女の子の息切れ・・・
いいなぁ・・・えへへ」
琴美は興奮してそのまま胸を弄んだ
「あっ、、ひぃっ!
こ、、こんなに気持ちいいんだ!
えへへ!えへっ、うへへへ!」
下心丸出しの表情で笑う琴美。
「えへへ!えへ!えへへへへ♡」
だらしなく唾液を垂らしながら走り続ける琴美。
周囲の通行人が汚い笑い方で笑いながら
走っている琴美を見て、
不審者を見る目で琴美を見つめた
「あはっ、、あっ!
琴美、見られちゃってる、、えへへ~~~!
はっずかしい~」
琴美が顔を赤らめる。
だがーーー
「あぁん・・・
みられるって快感!!!
えへへへっへへへへ~」
幼い顔立ちの琴美の顔が醜悪にゆがむ。
今の彼女に、周囲の目などどうでも良かった。
舌を出してペロペロと自分の指を舐める。
「う~ん!琴美ちゃんの指、おいっし~!」
自分の綺麗な白い手をペロペロペロペロと
なめまわす琴美。
唾液がイヤらしくしたたり落ちる。
「はっ・・・はっ・・・はぁ・・・はぁ・・・」
既に1時間走っている。
全力で。
琴美は運動が苦手な方で
インドア系の少女だ。
その琴美が、既に1時間全力疾走させられている
「はぁ・・・あ、、、暑い・・・
そうだ・・・」
琴美は走りながらブレザーのボタンを引きちぎると、
そのままブレザーを投げ捨てた。
近くにいた小学生が唖然としてその様子を見つめる。
呼吸が追いつかない。
「はぁ・・・あぁっ・・・あっ・・・
琴美・・・しんじゃう・・・♡」
なおも走り続ける琴美。
制服のリボンを乱暴に取ると、
うっとりとした表情でリボンのニオイを嗅ぐ。
そして、満足した表情でリボンも道端に投げ捨てた。
その時だった。
スマホに着信が入り、
琴美がスマホを走りながら見ると、
それは母親からの連絡だった。
「琴美?遅くない?どうしたの?」
母の声。
その母に琴美は息を切らしながら言った。
「おかあさん、すっごいエロい体、産んでくれて
ありがとう!
おかげで今、琴美 すっご~く興奮してる
えへへ!
じゃあね!ばいば~い!」
息を切らしながら言うと、琴美はスマホを乱暴に投げ捨てて
そのまま走り続けた。
体は悲鳴を上げているー
琴美本来の意識もどこかで悲鳴を上げているかもしれないー。
けれども、
そんなことは今の琴美には関係のないことだった。
ひたすら全力で走る琴美。
あまりの疲労に、体が痙攣し、
頭痛がしてきた。
だがーー
「えへへーー
まだ、琴美ちゃんの体 はぁっ・・・
楽しみたい はぁっ はぁっ・・・」
琴美はそう呟くと、
自分の髪をグチャグチャに振り乱し、
笑い声をあげた
「あはははあっははははっ!
憑依さいこぅ!!」
乱暴に胸を触り始める琴美。
顔色が悪くなっている。
「あっ、、、あっ、、はぁん・・・
も、、、もう時間がないから、、、、
一気にイクよォ・・・♡」
胸を刺激し続ける琴美
「あっ、、、あ、、、記憶読むと、、、
わたし、、まだ、、、彼氏もいないのに
こ~んなはずかしいことぉ!
あっ、、、でも、、それをさせてる、、、
いえ、、させられてるっていうのに
とっても、興奮する
はっ、、、あ、、、あ、、、
あああああああっ♡」
足からボタボタと愛液を垂らしながらも走る琴美。
そして
「ううううっ、、、あぁぁぁああああああっ!
も、、、もうむりぃ!!!
ごめん、琴美ちゃん、
イッチャウ!!イッちゃう!!
あああああああああああああっん♡」
絶頂に達し、体をガクガク震わせる琴美。
その場に倒れそうになる。
けれどもーー
”憑依を続けていたい”
その一心で琴美はなおも走り続けた
男の意思に従って。
「ゲホッ・・・」
琴美の口から血が吐き出された。
「---や、、、やばいんじゃない、わたし・・・
で、、、でも いっか♪
私の体じゃないんだしぃ!
えへへへへへ~」
琴美の額からは冷や汗が流れている。
もう、体は限界だった。
けれどー
琴美は走り続けた。
男の”憑依を続けたい”という欲望に従って。。
「うううう、、、あっついよぉ!」
琴美は乱暴に制服を脱ぎ捨て、下着姿になった。
「えへへ!つかまっちゃうかも♪
もう、どうにでもな~~~~れ!」
琴美は野獣のような表情を浮かべて
スカートをも脱ぎ捨て、
白い綺麗な足を大胆に露出した
周囲の通行人が驚いて琴美を見る。
「あはははははははっ!
琴美~自由になっちゃいましたぁ♡」
下着以外の服を全て脱ぎ捨てた琴美は、
大声で叫んだ。
この方が走りやすい。
この方がーー。
その時だったー
突然、胸が苦しくなり、
呼吸が、出来なくなった
「ひっ・・・あ、、、か・・・」
青ざめる琴美。
だが、琴美はそれでも走ろうとした。
しかし・・・
琴美は、、、
その場に倒れてしまった・・・
そしてーーー
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
「はぁっ!くっ・・・」
ぼろアパートの一室。
男は目を覚ました。
「---ふふっ」
男が笑みを浮かべる。
最高だった。
もうちょっと楽しんでいたかったけれど・・・。
もう、しょうがないよな。
あの子はどうなったのだろうか。
ま、俺には関係ないか。
そんな風に思っていると、彼は無性に走り出したくなった。
「なんだよ・・・
さっき走ったから、快感にでもなったのか?」
自分で笑いながら男はうずく体を抑えながら、
外出する準備をした。
「--はぁ、ちょっとだけ走るか!」
そう言うと、男は走り出したー。
男が出かけたぼろアパートの一室には
”憑依薬”と書かれた容器が転がっていた
その容器の下の方には小さく
”副作用に注意”と書かれていた・・・
安物の憑依薬には副作用があった。
それはー
”憑依している間”行ったことが
強く自分の脳に刻み付けられてしまうという副作用が。
男はー。
その後、死ぬまで走り続けた。
”走る””走らなくては””はしる!”
走る、という思考に支配された男はー、
自分の体を止めることができず、そのまま発作を起こして死亡した。
”安物買いの銭失い”
憑依薬にも、多少のお金をかけなくてはならないー。
おわり
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
コメント
安物憑依薬のお話でした(笑)
安物ゆえ、色々な影響があるみたいですね。
走らされた琴美は災難でした・・・
あの後どうなってしまったのかは
皆様の妄想の中で補完してください!!!
コメント
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今までで一番の謎ストーリー(笑)
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安物の副作用これはこれで面白そうですね
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> 今までで一番の謎ストーリー(笑)
本当にその通りです(笑)
書き終えたあと「ん???ま、いいか」となりました
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> 安物の副作用これはこれで面白そうですね
安物は買っちゃいけない ということですね^^
でもダイ〇ーに憑依薬売ってたら買ってしまいそう…
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お願いです!
売上少女の続きを明日書いてほしいです!
楽しみで仕方ないんです!!!
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> お願いです!
> 売上少女の続きを明日書いてほしいです!
> 楽しみで仕方ないんです!!!
楽しみにして下さりありがとうございます~
ただ、さすがに1日に2個書くのは厳しそうです(汗)
予定を載せちゃっていて、
明日載るはずのものを楽しみにしている方も居ると思うので
急に変更は難しかったり…
お待たせしてしまってゴメンナサイ^^